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【RWS】伊藤紗弥がパヤーフォンとの再戦を懸けリベンジマッチ、NA☆NAはタイRWSからの指名戦、藤原乃愛が初参戦

2024/10/24 21:10
 2024年12月1日(日)神奈川・横浜大さん橋ホールにて、Rajadamnern World Seriesの第4回日本大会『RWS JAPAN』(U-NEXT配信)の開催が決定。10月24日(木)神奈川県内にて記者会見が行われた。  伊藤紗弥(尚武会)が46.72kg契約2分3Rで、モンクットペット・ペットプラオファー(タイ)と対戦する。  伊藤はジュニアキックで数々のタイトルを獲得。2012年12月には中学2年生にしてタイでWPMF女子世界ピン級暫定王座に就いた。2014年4月に国内で正式にプロデビューを果たすと、国内外の強敵を相手に快進撃を続けWPMF・WMC・WBCムエタイ・IPCCと女子世界王座の四冠を制覇。BOM女子ピン級(-45.53kg)初代王座、BOM女子ライトフライ級(-48.98kg)王座も獲得。  2023年9月に『RWS』初参戦もモンクッペットに判定負けを喫し、RWSでの2分3R制を踏まえてパンチを強化して11月のBOMでは予告通り左フックでミンタを2RでKOした。12月にはラジャダムナンスタジアムで初勝利、2024年4月のRWS JAPANでは元K-1王者のパヤーフォンも判定で破り、7月にはラジャ4位のノンパーフォンとの熱戦も制して7連勝を飾ったが、10月のタイ『RWS』にてラジャダムナンスタジアム認定女子ミニマム級初代王座決定戦でパヤーフォンに敗れて王座を逃した。  モンクットペットはタイ南部ソンクラー県出身の19歳。長い手足からのミドルキックを武器に主にプーケットなどで活躍。2022年には中東ドゥバイで開催された世界アマチュアムエタイ世界選手権45kg級で金メダルを獲得、その後プーケット・パトーンスタジアム105ポンド王座を獲得し、同年10月にはラジャダムナンスタジアム『RWS』に大抜擢、いきなりドゥワンダーウノーイ(元WPMF世界女子ミニフライ級王者)と激突。判定で敗れたものの大きなインパクトを残した。  2023年3月にはプーケット・シンビーボクシングスタジアム105ポンド王座も獲得。対日本人では2023年12月の『RISE』で宮﨑小雪に敗れているものの、ムエタイルールでは2022年10月にKAREN、2023年5月の『ムエローク』では藤原乃愛、9月の『RWS』では伊藤紗弥、2024年6月には『ムエタイスーパーファイト』でSB女王のMISAKIに勝利している強豪だ。 【写真】タイのRWS初参戦でモンクットペットと対戦し、敗れている伊藤(C)RWS マッチメイカーの中川夏生エイワスポーツジム会長は「この試合はパヤーフォンとの挑戦権を懸けた対決になります。モンクットペットはパヤーフォンにも勝っていて『私が本当の王者じゃないの?』と文句を言っているそうです。伊藤選手とやって勝った方がもう一度パヤーフォンと対戦することになると思います。長身で強い選手。今回は103ポンド契約ですが105ポンドのランキングで1位と2位の対決になります」と、この試合の勝者がパヤーフォンの初防衛戦の相手になることが濃厚だと説明。  会見で伊藤は「先日のラジャダムナンでのタイトルマッチ、応援ありがとうございました。結果を残せず申し訳ないです。次、もう一回チャンスをつかむためにこの試合は落とせない。全力で頑張ります」と、パヤーフォンとの3度目の対決を実現させるために必ず勝つと宣言。  対戦相手については「一度戦っていますが完全なるムエタイスタイル。下がりながら長い足で蹴ってきて近付いたところで首相撲。なので首相撲でも勝負できるように練習して打撃でも首相撲でも勝てるように頑張ります」とした。  ラジャダムナンで敗れてからまだ日が浅く、気持ち的に落ち込んでいないのかと聞かれると「もちろん落ち込みました。夜は悔しくて寝れなくて。(藤原)乃愛ちゃんとかが応援に来てくれていたので、寝ずにアユタヤに遊びに行きました」と苦笑しつつも「気持ちは前向きなのでチャンスをつかむだけです」と、すでに気持ちは前へ向いているとする。  パヤーフォンとのリベンジマッチについては「ラジャダムナンの舞台はどうしても緊張してしまうので、いつもの日本でやる試合とかタイの草ムエタイとかと比べても緊張感が凄いあって。そこにも慣れないといけないし、パヤーフォンとの相性は悪くないと思うので絶対に勝てないわけでもないので次に挑戦することがあれば絶対に勝ちたい。自分自身、勝てるように頑張ります」と意欲を燃やしていた。  女子ではNA☆NA(エスジム)が2度目の参戦。バンタム級(-53.5kg)2分3Rでカラケッド・クルンダムコマンドジム(タイ)との対戦が決定。  NA☆NAは2019年6月にプロデビューした、小柄な体型ながら果敢な打ち合いを挑むタイプ。J-NETWORKで試合経験を積み、2021年1月には「第5代Krush女子フライ級王座決定トーナメント」に出場。7月には『戦場』のリングで初のヒジ打ちありルールに挑戦し、有里から判定勝ち。2022年6月にIMARIとミネルヴァ スーパーフライ級王座決定戦を争い、判定勝ちで王座に就いたが11月の初防衛戦でARINAに奪われた。  2024年4月、欠場選手の代打でKNOCK OUTに初参戦し、鈴木万李弥に延長戦で判定負けもベストバウト賞を受賞。6月には『巌流島』でぱんちゃん璃奈に初黒星を付けたルシア・アプデルガリムを破り、10月の新日本キックではワンデートーナメントを制してミネルヴァ・スーパーフライ級王者に返り咲いた。  3月の第1回RWS JAPANに出場し、MICKYとの日本人対決に勝利しており、「タイのRWSより、珍しく女子の選手を、NA☆NA選手をぜひお願いしますとの要請がありました」(中川会長)と、タイのRWS本部からカラケッドとどうかとのオファーがあってこの試合が実現したという。  NA☆NAは「タイ人選手との試合は初めてですが思いっきりパワフルな試合をします」と宣言。  対戦相手について「試合によって全然違うスタイルになる印象。基本的には下がりながらバンバン蹴ってくるスタイルなので、つかまえてぶん殴るだけです」と評する。  タイ人選手との試合は初めてということだが「練習しているのがタイ人の先生なのでそこは特に意識していません。いつも通りやって、相手は綺麗に戦って来ると思いますが、私はイノシシみたいにいつも通りに行きます」と、突進ファイトで攻略するとした。  RWSでの目標を聞かれると「どこに行っても強さを見せつけられるような選手になるのが今の目標です」と話した。  また、藤原乃愛(尚武会フジワラムエタイジム)の初参戦も決定。46kg契約2分3RでJ-GIRLSピン級&WMC日本女子同級王者のベテランMIREY(WSR三ノ輪)との対戦が発表された。
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