KNOCK OUT王者としてクンクメールの本拠地カンボジアへ乗り込む重森
2024年11月15日(金)カンボジア・プノンペンのKambuolで開催されるクンクメール大会に、KNOCK OUTから5選手が派遣されることが10月23日(水)に都内で行われた記者会見で発表された。
同大会は、カンボジア最大のお祭りの一環として年に一度開催されるビッグマッチで、「日本vs.カンボジアの5vs.5マッチをやりたい」と現地プロモーションからの要請を受けて実現したもの。野外広場で2~3万人の観衆が集まる大規模な大会になるという。
対戦カードは以下の通り。試合順は未定。
▼-62.5kg契約
重森陽太(クロスポイント吉祥寺)
Chan Rothana(カンボジア)
▼-63.0kg契約
下地奏人(RIOT GYM)
Thy Varith(カンボジア)
▼-63.5kg契約
古村匡平(FURUMURA GYM)
Meun Mekhea(カンボジア)
▼-60.0kg契約
新田宗一朗(クロスポイント大泉)
Chhut Serey Vanthong(カンボジア)
▼55.0kg契約
篠原 賢(クロスポイント吉祥寺)
Phaneth Kun Khmer(カンボジア)
会見には沖縄在住の下地を除く4選手が出席。それぞれ意気込みを語った。
【写真】カンボジア出身の17歳・篠原。タイで2戦2勝2KO
――対戦相手の映像を見ていれば印象を。
篠原「まだ相手を知らないので見れていません」
新田「自分も今、相手の名前を知ったところです」
古村「相手の動画は見て、けっこうアグレッシブなファイターでカンボジア人って感じ。大きく振って来るので当たれば倒されるかも知れませんが、俺の方がパワーがあるし100パーセントKOする自信があります」
重森「ONEで契約を持っている選手で、MMAに挑戦していて、ムエタイの試合も何試合かあって見ました」
――篠原選手はカンボジアには何歳までいた?
篠原「2歳までいて、日本に来て夏休みと冬休みに向こうへ行っていました。母がカンボジア人です」
――日本サイドということで複雑な気持ちにはならない?
篠原「重森さんの相手が僕の師匠だったので、複雑な気持ちよりは成長した姿を見せられるとプラスに捉えています」
――これまでの戦績2勝2KOの内容は?
篠原「1戦目はハイキック、ゴングがちょうど鳴ってそこで諦めてTKO勝ち。2戦目は左ミドルがヒジの下に入って腕を下ろしてTKO勝ちでした」
――倒せる技を持っている?
篠原「得意なのは蹴りが好きで、派手なことが好きなので派手なKOで、倒せる技に自信があります」
【写真】新田は10勝(5KO)3敗4分、INNOVATIONスーパーフェザー級王者
――新田選手は以前のカンボジア遠征が大変で「もう勘弁してほしい」と言っていたが?
新田「これに勝ったらまた呼ばれるんじゃないかと思っていますが(苦笑)これも縁なので試合があれば受けます」
――対抗戦への意気込みは?
新田「向こうの人も日本に来て試合しているので、こちらからも行ってあげるのが恩というか。現地の人は現地で戦うのが一番強いのでそこで勝てれば一番いいと思います」
【写真】古村は23勝(10KO)6敗1分1無効試合
――古村選手は王者の重森選手をぶっ殺したいと言っていたが、同じチームになって大丈夫?
古村「大丈夫じゃないでしょう。今すぐにでも試合したいので。でもKNOCK OUT代表に選んでもらったので、俺が一番KNOCK OUTっていう戦い方を体現して王者にアピール出来るいい機会。ファンの皆さんも見てくれると思うので、誰が一番王者に近いかを証明できればと。重森選手もKNOCK OUTの王者なので、相手が強い弱いは関係なしにKNOCK OUTの強さを証明してほしいと敵ながら思います」
【写真】重森は42勝(18KO)8敗6分、KNOCK OUT-REDライト級王者。今回は相手はレジェンド級の選手だという
――重森選手はこれまでのムエタイとの戦いとは違う戦いになるが問題ない?
重森「やることは変わらない。今まで自分が培ってきたムエタイをクンクメールの場で披露することになります」
――クンクメールの選手はムエタイ選手よりもアグレッシブだが?
重森「問題ないです。私はムエタイのテクニック、駆け引きの方が苦戦しているので、逆にそれを抜いてくれるなら難しくないと思います」
――キャリア的に重森選手が日本の主将格になると思うが、ずばり何戦何勝?
重森「全勝したいですね。クンクメールvs.KNOCK OUTの形になるので、何勝何敗になるかを楽しんでほしい。格闘技だと個人競技なので、どっちがリードとかはないですが、そういった新しい楽しみ方になるので。全勝を目指して頑張ります」
――古村選手からかなり煽られていたが?
重森「私の気持ちとしてはチームとして、お互いがベストなパフォーマンスをできる環境を整えていきたいですね。足を引っ張るなよ、負けんなよってライバル視はしてもいいと思います」
――重森選手と古村選手は師匠がムエタイの先生ということで、ムエタイとクンクメールの対立があるのでムエタイを背負う気持ちは?
重森「ムエタイの中でも尊敬しているのがイソラサック先生で、教えてもらっている師匠です。彼のムエタイが好きで、タイ人と試合をするのもそのテクニックをアピールしたいからで。ムエタイを背負っているかと言われたらそんな感じではないですが、自分がやってきたムエタイでクンクメールに勝ちたいと思います」
古村「レック先生が3~4年ムエタイを教えてくれています。でもムエタイにこだわりはあまりなくて、ただ強くなりたい、強さを証明して行きたいので、その中の強さの証明をしたいので背負う気持ちはないです。ムエタイとキックボクシングをミックスして一番強い形に持って行ければと思うので、ムエタイvs.クンクメールではなく、KNOCK OUTvs.クンクメールでやっていきたい」
――新田選手はカンボジアで試合経験があるとのことで、今回は年で一番大きいイベントということだが声援は10-0くらいの差がありそう?
新田「自分が行った時も観客数が凄かったんですが、向こうへの応援が凄くて。あと向こうの判定もある。1~2秒倒れてもダウンにならないというのがあるので、倒しに行かないといけないのはあると思います。応援は全くなくて、僕のセコンドだけが声を出していました(笑)」
――重森選手は古村選手に王者の強さを示してほしいと言われたが、どんな勝ち方をしたい?
重森「10-0くらいの応援の差があるということなので、そういうの大好きです。なので会場をシーンとさせるか、凄い日本人が来たと思わせるか。会場をバチバチさせるような。自分自身が楽しみたいですね。10-0の応援がどうなっていくのか。試合を通じて楽しみたいです」
――篠原選手は今後KNOCK OUTに参戦していく?
篠原「僕はもちろん出場したいです。王者になる気持ちもあります。最終的な目標はONEのムエタイ世界王者になりたいと思っています」
山口元気KNOCK OUT代表「まだ練習しか見ていないので。かなり出来るレベルにはいます。あとは試合でどうなのか。強敵だと思うが、どれくらいのポテンシャルを発揮できるか。カンボジアはムエタイと同じで子供の頃からやっていて、新人はいないと言われました。それに勝てれば日本のトップクラスと当てるのも考えられる。野外で2~3万人の大勢の観客がいる中でやる、このプレッシャーの中で勝てるのは将来性がある、いい経験になって財産になる。ここでの勝ち負けは大事になります」