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【UFC】王者パントージャ「平良とロイバルの試合は特別だった」「朝倉海はとてもタフな相手」

2024/10/15 21:10
 2024年12月7日(日本時間8日)の『UFC 310』(米国ラスベガス・Tモバイルアリーナ)のコ・メインで「UFC世界フライ級選手権試合」(5分5R)として、挑戦者・朝倉海(日本/JTT)を相手に3度目の王座防衛戦に臨む王者・アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル/ATT)が、同朋のUFCランカーのギルバート・バーンズのYouTubeに出演。  10月13日にUFC APEXのメインを戦った同級1位のブランドン・ロイバルと、5位の平良達郎(THE BLACKBELT JAPAN)の5R戦を称賛し、また、12月に戦う朝倉海について「とてもタフな相手」と警戒しながらも、フィニュシュ勝利を予告した。 平良が勝つと思っていた  2Rずつを取り合った、日曜日のフライ級挑戦者争いの最終ラウンド。消耗戦を制したのは、これまで3度の5Rフルラウンドを戦い抜いていたブランドン・ロイバルだった。  バーンズとともに死闘を観戦したパントージャは、「あの試合は特別だった。ハイレベルなグラップリングだった。俺は平良が勝つと思っていた。バーンズは『ロイバルが経験で勝つ』と言っていたけどね。5Rまでイーブンだったけど、ロイバルが最終ラウンドまで元気だった。でも平良も凄かった。あの日本人は全力を尽くした。24歳の若さで間違いなくトップ5にいる。初の敗北をどうとらえるか」と、平良の実力が本物であること、そして17戦目にして初めて経験した敗戦を、いかに糧にするかが重要だとした。  パントージャ自身も33戦中5つの黒星を喫しており、うち3試合はUFCでの敗戦。そこからマネル・ケイプ、ブランドン・ロイバルに2度、アレックス・ペレス、ブランドン・モレノ、2024年5月の前戦でスティーブ・エルセグに勝利し6連勝。2度の王座防衛に成功している。  16戦無敗だった平良だが、現王者で無敗のまま王座についたのはフェザー級のイリア・トプリアのみ(15戦無敗、10.26 vs.マックス・ホロウェイ)。トム・アスピナルもアレックス・ペレイラもドリカス・デュ・プレシも ベラル・ムハマッドもイスラム・マカチェフもメラブ・ドバリシビリも、そしてパントージャも、苦い敗戦を経験してベルトを巻いている。 「俺はまたロイバルと対戦するのかな」と、3度目の対戦も視野に入れたパントージャだが、次の王座戦は決まっている。 [nextpage] フィニュシュまでやり遂げる  RIZINバンタム級王座を返上し、フライ級でUFCに挑戦する朝倉海と12月7日(日本時間8日)の『UFC 310』で戦う。  パントージャによれば、朝倉戦の可能性は今春に出ていたという。 「朝倉海との試合については聞いていて、5カ月くらいかかると言われていたよ。コーチより早く、日付が分かっていた。練習がずっと続いていたから、しばらくゆっくりできたのは良かった。家族と一緒にリラックスする時間が必要だったからね」と、次なる挑戦者を待つ時間でリフレッシュ出来たという。  10カ月の間に、5分5R=25分の王座戦を立て続けに3回行った。計75分、ブランドン・モレノ、ブランドン・ロイバル、スティーブ・エルセグを相手に、フルラウンドの死闘を制してきた。 「自分自身にも家族にとっても精神的に厳しかった。もっとリラックスしてもっと休んで、そしてより大きなものを作りたいと思ったんだ」と、休息を経ての7カ月ぶりの復帰戦を語る。  その相手・朝倉海は、UFCデビューでいきなり王座挑戦という異例の抜擢となる。バーンズから「『UFCに来たばかりなのにいきなりタイトルマッチなのか』という声についてはどう思う?」と問われたパントージャは、一巡しつつあるフライ級タイトル戦線におけるニューカマーの挑戦に前向きな姿勢を示した。 「『UFCはほかのプロモーションとクロスオーバーしなければならない』と言う人達がいる。俺はすごく興味がある。他団体のチャンピオンをUFCに連れてきたわけだし、(同門の)ATTのジョニー(エブレン=15勝無敗。Bellatorミドル級王者から10.19『PFL Super Fights』出場)のようにね。BellatorにいるあのタフガイをUFCに連れてきて王座戦をやらせたら最高だろう?(同じように)今回の試合でUFCファンは得るものがあるよ」と、RIZIN王者の参戦がモチベーションになっていることを明かす。  さらに、朝倉について「彼は勇敢だし、いい蹴りや打撃を持っている、とてもタフな選手だ。何人かの偉大な選手と対戦経験があるし、勝利もしている。バンタム級で活躍していて王者だった。Bellatorから来たアーチュレッタをKOしたし、すごいタフだ。キョージにも勝っている。それが今の彼の実力だろう? それだけ凄いヤツだから、俺はこの試合をとても楽しみにしている」と、実績も実力も認めたうえで、「楽しみ」とした。 「この試合は妻によると、俺は『フィニュシュまでやり遂げる』そうだ」と、笑顔で一本勝ちが使命だと語った王者。タフな試合でロイバルを下がらせ、リアネイキドチョークも極めているパントージャは、ラスベガスの大観衆の前で、3度目の王座防衛を果たすつもりだ。
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