ともに10代のTETSU(左)と斗麗がリザーブファイトを争う
2019年11月24日(日)神奈川・横浜アリーナで開催される『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~よこはまつり』の記者会見が、9月19日(木)都内にて行われた。
同大会で行われる「K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント」のリザーブファイトとして、TETSU(月心会チーム侍)vs斗麗(とうま/WIZARDキックボクシングジム)が決定。
TETSUは2018年8月からK-1 JAPAN GROUPに参戦すると、佐野天馬、伊澤波人を破って頭角を現した。3連勝で今年6月、江川優生の持つK-1 KRUSH FIGHTフェザー級タイトルに挑戦したが、江川の剛腕の前に1Rでマットに沈んだ。今回が再起戦。戦績は7勝(2KO)2敗。
斗麗はオランダの名門Mike's Gymでも練習を重ね、2018年12月に16歳の若さでプロデビュー。3連勝で今回のリザーブファイトに抜擢された関西期待の新鋭だ。
「前回に続きデカい大会に呼んでいただき嬉しいです。大舞台でも相手が誰でも与えられた仕事をやるだけ。目の前にいる相手を壊します」と意気込む斗麗。対するTETSUは「待っててくれた人たちにただいまと言いたい。KO負けを経験して何も怖いものない。僕も目の前にいる相手を壊すつもりで行きます」とコメント。
斗麗は「同じ関西なので会って喋ることはあるけれど関係ない。壊しに行く。めっちゃ上手いけれどリザーブファイトなので上手い試合をしても面白くないのでバチバチ打ち合って壊しに行きます。格下とはやりたくないのでこれまでの3戦も格上やし、そこで勝ったら自信にもなるのでしっかり倒したい」と、KOする気満々。
TETSUは「斗麗選手は弟と同い年で何でもできる。僕よりパワーもあるけれど僕もフィジカルトレーニングをやって打ち合える身体に仕上げてきます。僕が初めて負けた新美選手に勝っているので僕も挑むつもりで行きます」と、格上との意識はないという。
リザーブファイトということでトーナメントに欠場者が出れば本戦に出場となることについて斗麗は「僕の試合は盛り上がるので、パンチでKOして(本戦に)出たとしてもバチバチにやる。みんな僕より絶対強いけれど負けるとは思ってない。負けると思ってやらないので絶対に勝ちます」と、あくまでも強気。
TETSUは「目の前の試合をこなしてリザーバーになりたい。江川選手も出ているので出たいけれど、誰か怪我をしろとは祈れないのでリザーバーとしての仕事を頑張ります」と、優しいところを見せた。
また、今大会ではK-1 WORLD GPヘビー級タイトルマッチとして、王者ロエル・マナート(オランダ)vs挑戦者クリス・ブラッドフォード(オーストラリア)も決定。
マナートは90年代を代表する名選手にして名伯楽として知られるアンドレ・マナートを父に持ち、2017年11月からK-1に参戦。2018年3月、アントニオ・プラチバットに勝利して王座を奪取した。戦績は24勝(14KO)2敗。
対するブラッドフォードは空手出身で、今回はかつてK-1ヘビー級で活躍したサム・グレコの推薦選手として初参戦。 戦績は24勝(9KO)14敗。当初は今年3月にマナートと対戦するはずだったが、マナートの欠場で今回にスライドした。
マナートからは「手首の怪我で前回の試合をキャンセルしてしまったが、練習できることは続けていたし、もうコンディションは問題ない。私はチャンピオンが試合をする時は常に防衛戦であるべきだと思っていて、今回も自ら防衛戦を希望した。これからもK-1のベルトを守り続け、ロエル・マナートの時代を創っていきたい」のコメントが寄せられた。
ブラッドフォードからは「ロエルとの試合が改めて決まって、オファーを受けた時は本当に興奮した。ファンのみんなはロエルが勝つと思っているだろうけれど、俺は逆風の方が燃えてくる。俺はどんな相手でもKOできるパワー、誰にも負けない根性を持っている。ヘビー級の威信をかけて、K-1という最高の舞台でチャンピオンになりたいと思う」とコメントを寄せている。