日本人無敗のピケオー(左のパネルの人物)に挑む近藤
2019年11月24日(日)神奈川・横浜アリーナで開催される『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~よこはまつり』の記者会見が、9月19日(木)都内にて行われた。
第4代K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ウェルター級王者ジョーダン・ピケオー(オランダ)vsK-1甲子園2017・2018王者の近藤魁成(大成会館)が決定。
ピケオーは2015年5月に初来日し、当時国内トップの実力者だった佐藤嘉洋をKOして注目を集めた。同年7月の『K-1 WORLD GP -70kg初代王座決定トーナメント』では決勝でマラット・グレゴリアンに敗れるも、1回戦と準決勝はKO勝ちして準優勝。その後は現在までチンギス・アラゾフに敗れたのみで、日菜太、木村“フィリップ”ミノル、野杁正明といった国内強豪たちを軒並み撃破し、日本人相手に無敗を誇る。今回が5度目の防衛戦。戦績は46勝(20KO)7敗1分。
近藤は幼少期より空手を学び、難病を克服して2017年に高校1年生でK-1甲子園を制覇。2018年3月にプロデビューを飾り、2018年K-1甲子園を連覇。2勝無敗1分の戦績で今年5月、木村“フィリップ”ミノルのK-1 KRUSH FIGHTウェルター級王座に挑戦し、KO負けで初黒星を付けられたが、ヒザ蹴りでダウンを先制してあわやの場面を作り出した。また、8月のK-1大阪大会では格上の松岡力を一撃初回KOで葬っている。
当初、今大会ではK-1ウェルター級王者・久保優太にピケオーが挑むタイトルマッチが予定されていたが、久保が3月の試合で眼窩底骨折を負い、まだ練習ができる状態になっていないため中止。近藤に白羽の矢が立った。
会見に出席した近藤は「この話を聞いてここを勝てば3月につなげられるのかなと思うので、高校生のうちにK-1世界チャンピオンになる目標をかなえるためにこの試合に勝ちます」と、ピケオーを倒して自分が来年3月に久保とタイトルマッチをやりたいと言い放った。
ピケオーの印象を聞かれると「日本人に全員勝っていて、僕が戦ってきた中でも一番強い」と“最強の敵”と認識しているが、「試合映像をたくさん見ていて、僕が絶対に勝てないことはない。弱点を突いて僕が勝ったら一番面白いのでK-1を大きくするためにも僕が勝ちます。まだ言えませんが弱点を突いて僕が絶対に勝ちます」と、すでに攻略法は編み出しているという。
「今でも毎日怖い思いをしている」と恐怖心と戦っているとし、「そのおかげでいい練習もしているので、試合までその恐怖と戦って当日は勝てるようにしたいです」と恐怖心を練習のモチベーションに変えている。
そして「武尊選手のようなスーパースターになりたいと思います。この試合に限らず僕はずっとKOを狙っているので、僕がKOして大会を盛り上げたいと思います」と、日本人無敗のピケオーをKOしてスーパースターの座をつかみにいくとの目標を語った。