2024年11月23日(土・祝)愛知・名古屋国際会議場イベントホール『Krush.168 ~in NAGOYA~』の記者会見が、10月8日(火)都内にて行われた。
スーパー・ライト級3分3R延長1Rで、不可思(クロスポイント吉祥寺)vs.近藤魁成(TEAM3K)が決定。
不可思は様々な団体で試合を行い、合計5本のベルトを獲得。2019年6月にK-1へ初参戦、佐々木大蔵に流血TKO負けを喫して初陣を勝利で飾れなかったものの、2019年12月には大和哲也にKO勝ち。2020年3月にK-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の安保瑠輝也に挑戦したが判定で敗れ王座奪取ならず。2023年3月、約4年ぶりにKNOCK OUTに出場するとバズーカ巧樹にKO勝ちも11月にOFGマッチでデンサヤームに判定で敗れ、8月のKrushでも塚本拓真に判定で敗れて連敗中。戦績は44勝(21KO)20敗3分。
近藤は幼少期より空手を学び、難病を克服して2017年に高校1年生でK-1甲子園を制覇。2018年3月にプロデビュー、2018年K-1甲子園を連覇。2019年5月、木村“フィリップ”ミノルのKrushウェルター級王座に挑戦し、KO負けで初黒星を付けられたが、ヒザ蹴りでダウンを先制してあわやの場面を作り出した。
2020年8月には「第7代Krushウェルター級王座決定トーナメント」に出場するも決勝でアクシデントによりTKO負けを喫し、またも王座に手が届かなかった。2022年8月、スーパー・ライト級に転向するが鈴木勇人にKO負け。2023年3月にヴィトー・トファネリに勝利して再起を果たしたのもつかの間、8月にFUMIYAにKO負け、2024年1月は塚本拓真に判定負け。戦績は8勝(5KO)6敗1分。
両選手とも塚本拓真に敗れての再起戦という形となった。
今大会のアンバサダーを務める“愛を知る県・愛知県から来た男”佐藤嘉洋は「この対戦は、不可思選手は名古屋出身のようなもので(出身は福岡だが長く名古屋にいた)近藤選手は大阪。不可思選手とは現役時代にスパーリングをした事があって、その時も感じましたが個性ある選手。パンチだけキックだけという選手がいますが、不可思選手はパンチもキックもレベルが高くてキックボクサーの能力が高いと評価しています。近藤選手もK-1甲子園の時から見ていますが、技術レベルが凄く高い選手で。最初から期待されていてキャリアの最初から強い相手とやりすぎて怪我もありましたが、それはいい経験になるしこれからトップを目指すうえでいい道のりになると思うので、また上に上がっていく両者のぶつかり合いが非常に楽しみです」とこの一戦を評した。
近藤は「不可思選手の名前を聞いて嬉しかったし、殴り合いたいと思ったのでワクワクしています」、不可思も「久しぶりに地元で試合が出来るのが嬉しいし、いい相手を用意してもらったと思います。試合がめちゃめちゃ楽しみです」と、互いにいい相手と巡り合えたと思っている様子。
互いの印象を聞かれると、近藤は「昔から名前を知っていて試合も見てましたし、パンチもあって気持ちも強いファイターという印象」、不可思は「基本がちゃんとしていて技術レベルが高い選手だと思います」とした。
地元での試合になる不可思は「地元で出来るので、なかなか東京まで来れない人にも試合を見てもらえるのでそういう楽しみもあります」、逆に大阪から相手の地元に乗り込む形となる近藤は「名古屋大会は小さい頃から観客として見ていて、名古屋も好きなのでアウェーというより凄い盛り上がる大会なので楽しみです」と話す。
早くからKrush&K-1で注目され、期待がかけられていた近藤を今までどう見ていたかと聞かれた不可思は「凄い技術があっていい選手…なんですけれど、ウィークポイントをひとつあげるとしたらメンタルが弱い」と指摘。これまで対戦相手として見たことは「あまりなかったですね。上の階級でやっていたので意識はしていませんでした」と言うが、「いい選手を当ててもらえたと思っていて。凄い楽しみです」という。
近藤は1月以来の試合となるが「兄の拳成の試合が(10月5日のK-1で)決まっていたので僕も一緒に追い込みに参加して、自分のことを見つめてコツコツとやってきました」と言い、拳成の試合を見て「2回ダウンを取られてやり返す姿からパワーをもらいました」とする。
試合にワクワクするのはどういう部分かと聞かれた近藤は「絶対に噛み合うと思ったし、僕のファイトスタイルと不可思選手のファイトスタイルだったら会場を盛り上げられると思ったので、プロとして盛り上げて勝ちたいと思います」と答えた。
不可思も試合が楽しみだと感じた理由を聞かれ「名古屋でめちゃめちゃアツい試合を見せたいので、思いっきりやり合ってもらいたいですね。バチバチにやり合いましょうと思います」と、近藤とならアツい試合が出来ると声をそろえた。
そして、近藤は「残りの期間で完璧に仕上げるので期待してください」、不可思は「名古屋で最高の試合を見せます。押忍」と、ファンへメッセージを送った。