かつての師マルキーニョスを相手にライトヘビー級で禊マッチを行うイゴール(C)RIZIN
2024年11月17日(日)愛知・ポートメッセなごや 第1展示館『RIZIN LANDMARK 10 in NAGOYA』の追加対戦カード発表が10月7日(火)に行われ、RIZINライトヘビー級(-93kg)5分3Rでイゴール・タナベ(ブラジル/セラヴィー)vs.マルコス・ヨシオ・ソウザ(ブラジル/ボンサイ柔術)が発表された。
【写真】2024年3月、ストラッサー起一と対戦が決まっていたが、イゴールが計量オーバーで試合中止に
イゴールは、柔術世界選手権ですべての帯色でメダルを獲得。黒帯で全日本を制し、グラップリングでも活躍後、MMAに転向し、5連勝。巌流島でメルヴィン・マヌーフにヒールフックを極め、RIZIN初参戦時はミドル級(84kg)で元DEEPウェルター級王者の阿部大治もヒールフック葬。2023年10月にはANIMAL☆KOJIを三角絞めで仕留めると、大晦日に元UFCのレスラー・安西信昌を1R リアネイキドチョークで極めている。
しかし、2024年3月23日に神戸ワールド記念ホールで開催された『RIZIN LANDMARK 9』のウェルター級(-77.0kg)でのストラッサー起一戦にて、前日計量を3.25kg超過でパス出来ず試合が中止となった。今回は一気に階級をライトヘビー級まで上げての禊マッチとなる。24歳。
“マルキーニョス”ことソウザは、MMA8勝3敗。RIZINで活躍するボンサイ柔術のサトシの兄である。柔術では、コパブルテリア2013優勝、ワールドプロ柔術2013世界大会優勝、ヒクソン・グレイシー杯優勝などの実績を持ち、ノーギ(道衣無し)でもQUINTETなどの大会で活躍するなど、高いグラップリング力を持つ。
RIZIN初参戦となった2019年10月では中村K太郎と対戦し、1R1分18秒、中村の打撃の猛攻によりTKO負け。2020年2月にはRIZIN浜松大会でファルコ・ネトに鉄槌でTKO勝利も、約2年半ぶりの復帰戦となった2022年7月の阿部大治戦でKO負け。試合後に現役引退を表明していた。39歳。
自身のSNSにてイゴールは「試合決まりました! 誰が何を言おうと自分の中では今までの試合の中で1番大きなチャレンジ、MMA選手としての自分が試される試合! 楽しみで仕方がない」と、この試合に懸ける意気込みを綴っている。
イゴールは少年時代にボンサイ柔術勢から指導を受けており、マルキーニョスとも交流を持っている。
MMA5連勝ながら、2023年大みそかの『RIZIN.45』の安西信昌戦から階級をウェルター級に落とし、厳しい減量のなか一本勝ち。2024年3月の前戦『RIZIN LANDMARK 9』のストラッサー起一戦では、計量前日の水抜きに失敗し、計量オーバーとなったことで試合が消滅している。
今回、ライトヘビー級で禊の一戦に臨むイゴールは、同じ日系ブラジル人として、引退を撤回してまでRIZINに復帰する同朋のマルキーニョスを越えることができるか。マルキーニョスは、サトシ、クレベルの活躍にも刺激を受け、元教え子とのMMA柔術戦に臨む。