「失うものは何もない」という気持ちで試合に臨むと語ったバンナ(C)K-1/ABEMA
2024年10月5日(土)エディオンアリーナ大阪『K-1 WORLD GP 2024』の前日計量&記者会見が、4日(金)大阪府内にて正午より行われた。
K-1のリングに復活を果たす“番長”ジェロム・レ・バンナ(フランス/Le Banner X tream Team))は120.3kg、K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning/第2代K-1 WORLD GPクルーザー級王者)は96.3kgの計量結果となった(無差別級のため体重の上限は無し)。両者の体重差は約24kg。
会見に出席したバンナは「今回K-1の舞台に戻ることが出来て幸せに思っています。カルロス菊田プロデューサーからの招待で戻って来れることになりました。明日の試合はベストを尽くしたいと思います」と挨拶。
対戦するK-Jeeについては「もっと大きな選手とも戦ったことがある。力のある選手だと思うし、彼にもチャンスがあると思うが、そのチャンスを潰していきたい。石井館長、カルロスさん、ありがとう」と、チャンスは与えないとした。
K-Jeeは「彼と試合が出来るので嬉しく思いますが、レジェンドとかは頭に入れず普通の敵というか、そういう特別な人だとは思わないで試合をしていきたいと思います。決勝トーナメントに出場できるように明日は必ず勝ちます」と、相手のことは必要以上に大きく見ずに戦いたいと話した。
バンナは14年ぶりにK-1のリングに帰って来た気分を聞かれると「14年前の過去と比べて多少は違うと思った。メンバーの顔も違うし、見にきてくれる観客も違うと思う。エロール(ジマーマン)がいてくれているが、昔とは多少は違う。それでも、いい試合を見せたいと思う」と、昔のK-1とは違う風景だがいい試合を見せることには変わりはないとする。
試合前にアンディ・フグの墓参りに行った理由をきかれると「やはりアンディは先駆者でもあるし、K-1を作ってくれた人なので、彼の墓を参って敬意を表現したいと思って行ったんだ」と説明。
51歳という年齢から現在のK-1に挑戦するのは無謀だとの声については「明日の試合をとにかく見てくれ。もう52歳になるが、例え負けたとしても才能のある若い選手に負けたということだけなので、失うものは何もない。明日の試合には全力で立ち向かう覚悟がある」と、失うものはないとの覚悟で全力でぶつかるだけと宣言した。
K-Jeeは向かい合った感想を聞かれ、「もちろん圧が物凄いありますし、身体も大きいので深みのある人やなと思いましたよ。ただ、大きい身体を見てそれはデメリットでもあると思った。圧力はあるけれどしっかり戦えると思います。(身体が大きいことは)それこそメリットとデメリットにがあるって話なので。大きい分動きは遅いし、体力の消費も早いし、的も大きいし、デメリットはたくさんある。そういうところを踏まえて俺ら3人はそういうところを狙って準備していると思います」と、デメリットを突いて戦うと言い放った。