2024年10月20日(日)東京・後楽園ホール『RISE 182』の対戦カードが発表された。
RISEフェザー級タイトルマッチ3分5R無制限延長Rで、王者・門口佳佑 (EX ARES)が同級2位・安本晴翔(橋本道場)の挑戦を受けて2度目の防衛戦に臨む。
門口は『ABEMA』で行われた企画『VS 那須川天心』でトーナメントを勝ち上がり那須川天心と対戦したことで名をはせた空手出身の選手。その後、RISEで2018年7月にプロデビューすると、攻撃力の高さを活かして9戦無敗(1引き分け)を誇っていたが、2020年12月のフェザー級王座次期挑戦者決定戦で竹内将生に敗れ、挑戦権を逃した。
2022年8月のRISEフェザー級タイトルマッチに臨むと梅井泰成から2度のダウンを奪い王座を奪取。12月にはSBの山田彪太朗と好勝負を演じて2度のダウンを奪っての判定勝ち、2023年3月には元Krush王者の新美貴士にも判定勝ち、7月にSBの川上叶を判定で破ると10月もSBの魁斗に勝利して初防衛に成功した。しかし3月、K-1との対抗戦で軍司泰斗に延長戦で敗れ6連勝がストップ。戦績は15勝(2KO)3敗1分。
安本は少年時代からアマチュアで150戦以上を経験し、24冠王に輝くなど活躍。2016年6月に16歳でプロデビューを果たすと、6戦目でREBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座、2018年12月にはINNOVATIONスーパーバンタム級王座、2019年2月にシュートボクシングのリングで迎えた14戦目で初黒星を喫したが、6月にKNOCK OUT-REDフェザー級王座、2021年9月にWBCムエタイ日本統一フェザー級王座も獲得。
2022年7月からはRISEに参戦し、12月にSBとの対抗戦で川上叶に敗れるも2023年3月のK-1との対抗戦では斗麗に勝利。8月にSBの魁斗に敗れ、11月の再起戦で澤谷大樹を判定で破ると、2024年2月には梅井泰成に判定勝ち。5月の『ONE Friday Fights 62』に初参戦し、テミルラン・ベクムルザエフから判定勝ち。しかし、7月の2度目の出場ではアキフ・グルザダに判定負けを喫した。戦績は31勝(15KO)4敗2分1無効試合。
9月8日の『RISE WORLD SERIES 2024 YOKOHAMA』のリングに上がった両者。安本は「RISEに来て2年目でようやくタイトルマッチに辿り着いたので、門口選手を倒して王者になりたいと思います」、門口は「3月にRISEのフェザー級のベルトが日本で一番価値のあるベルトにするって言って、それが出来なくて。安本くんにも申し訳ないと思っています。3月から僕、準備を始めてめちゃめちゃ強くなっているので、多分堅い試合をしたら負けないと思っているんですけれど、安本くんとだったらヒリヒリした戦いをみんなに見せられると思うので、試合までみんな期待して待っていてください」と、ぞれぞれ意気込みを語っている。
フライ級(-52kg)3分3R延長1Rで、RISE QUEENミニフライ級王者・小林愛理奈(FASCINATE FIGHT TEAM)が、ビョン・ボギョン(韓国/MUYEMARU/KTK52KG級王者)と対戦決定。
小林はフルコンタクト空手出身で強烈なパンチを武器に持つ。正道会館第38回全日本空手道選手権大会2019軽量級優勝など主に関西圏の大会で多くのタイトルを獲得してきた。RISEでは奥脇奈々、平岡琴、百花、祥子JSKらを次々と撃破するも、2022年5月に3度目の対決となったRISE QUEENアトム級王者・宮﨑小雪とのタイトルマッチで敗れた。12勝(4KO)3敗1分の3敗はいずれも宮﨑に付けられたもの。
12月には女子初のオープンフィンガーグローブマッチに臨み平岡を返り討ちにすると、2023年2月にはSB日本女子アトム級王者MISAKIからダウンを奪って勝利、8月には花田麻衣に判定勝ちすると、11月にRISE QUEENミニフライ級タイトルマッチでerika(=名前の後ろにハートマーク)をKOで破り、王座を奪取した。2024年5月に小林愛三にOFGマッチで勝利し、現在破竹の7連勝中。今回は一階級上のフライ級に挑む。
ボギョンは2014年に来日して元J-GIRLSフライ級王者・松田玲奈と引き分けている。2022年12月には小林愛三と2度対戦経験のあるイ・ドギョンに勝利してKTK10 -52kg王座に就いた。2023年3月の来日では宮﨑小雪と対戦し、サイドキックやハイキックで粘ったが3RにKO負けを喫している。
小林の勝ち方次第では4度目の宮﨑戦も見えてくる国際戦となった。
ウェルター級(-67.5kg)3分3R延長1Rでは、同級4位・實方拓海(TSK Japan)が同級5位・石川泰市(Ten Clover Gym)と対戦。
實方は日本タイトルを4冠持つベルトコレクターで、ヒジ有りでの実績は折り紙付き。RISEでは2020年11月の次期挑戦者決定戦でタップロンをダウンさせて判定勝ちし、2021年1月にはRISEスーパーライト級王者・山田洸誓に挑戦したが、判定で敗れた。2023年3月にはRISEのメンバーとしてK-1との対抗戦に出陣し、寧仁太・アリに判定で敗れたが、6月には『KROSS×OVER 』に出場して森本一陽に初回KO勝ち。7月のRISEで稲井良弥に延長戦の末に惜敗したが、その後は4連勝中。9月8日にペトル・モラリから勝利したばかりで、早くも次の試合に臨む。戦績は26勝(5KO)10敗2分。
石川は「Stand Up King of Rookie 2022」-67.5kg級優勝で、2023年5月からRISEに参戦。都木航佑、中島将志に連勝したが稲井良弥にKO負け。2024年4月に『静岡KICK』でウェズリー・ペレイラに判定勝ち。5月にはねぎ魔神に延長戦で勝利した戦績は7勝(2KO)2敗1分1無効試合。
ミドル級(-70kg)3分3R延長1Rで同級3位・憂也(魁塾)が同級7位・宮城寛克(赤雲會)と対戦。
憂也は2010年にK-1甲子園で準優勝、同年にDEEP☆KICKでプロデビューを果たすと、様々なリングで活躍。2013年12月には第2代DEEP☆KICK-65kg王者となった。RIZINには3度出場して、全てKO勝利。右ストレートに破壊力を持ち、3試合連続で初回KO勝ちを収めて臨んだ2020年12月の『RISE』では緑川からダウンを奪って延長戦で勝利を奪う番狂わせを起こした。2022年12月にはT-98をKOして5連勝。タイトル挑戦間近と見られていたが、2023年3月にモトヤスックに延長戦で敗れた。その後は5連勝で2024年3月の蛇鬼将矢戦、6月のシンパヤック戦と連続KO勝ち。戦績は34勝(17KO)14敗3分。
宮城は琉球空手をバックボーンに持ち、TENMAICHIの元ウェルター&ミドル級王者。“ブラックパンサー”ベイノア、緑川創には敗れたが吉野友規、蛇鬼将矢から勝利を収めている。2024年6月にペドロ・ゴメスをKOし、現在3連続KO勝ち中。戦績は14勝(7KO)10敗2分。
連続KO勝ち中、共に一発がある者同士のミドル級戦。KO決着は必至だ。
同じくミドル級でモトヤスック(治政館)vs.サモ・ペティ(スロベニア/Simson Gym)も決定した。
モトヤスックは2020年1月大会で同門の政斗と初代王座決定戦を争いジャパンキック認定ウェルター級王座に就いた。強烈な右ストレートと左フックを武器に、2022年9月のWMOインターナショナル・スーパーウェルター級王座決定戦でダーンチョンに2RでKO勝ち、11月にはシュートンに判定勝ち、2023年1月にネートパヤックに判定勝ち、3月には初参戦のRISEで憂也を延長戦で破り、7月には馬木樹里をKO、10月にはRISEでT-98にも勝利と連勝街道を驀進していたが、2024年4月の『RWS』でサジャド・ヴェナムムエタイにTKO負けで連勝はストップ。
ペティは2014年から2015年にかけ、日本で日菜太、城戸康裕、廣野祐といった当時の日本人トップ選手に全勝した“スロベニアの処刑人”。2022年8月のRISE大阪大会に約7年ぶりの来日を果たし、海人と対戦するとパワフルな左右フックで海人を苦しめた。試合は延長戦の末に海人が勝利したが、両者納得いかず2023年6月にSBで再戦。5Rを戦い抜いたが判定負け。FFC-70kg級&77kg級王者。
海人をも苦しめたペティにモトヤスックが勝てば、タイトル挑戦も見えてきそうな一戦だ。
▼フェザー級(-57.5kg)契約 3分3R白石 舜(TEAM TEPPEN/フェザー級10位、2017年KAMINARIMON全日本トーナメント-60kg級優勝)竹内賢一(TenCloverGym世田谷/第4代Bigbangフェザー級王者)
白石は2022年3月にプロデビュー。宮崎就斗、戸井田大輝に連敗中。戦績は4勝(2KO)3敗。
竹内は30勝13敗2分のキャリアを持ち、Bigbangフェザー級王座、S-BATTLE KICKフェザー級王座を獲得。現在2連勝中。戦績は30勝13敗2分。
▼ライト級(-63kg) 3分3R延長1R琢磨(OFA/第6代Bigbangスーパーライト級王者)TAKU(TARGET/ライト級8位)
琢磨はパンチが武器で、2017年2月にNJKFフェザー級王座を獲得。同年11月にはWBCムエタイ日本王座にも就いて二冠王となったが、2019年2月に葵拳士郎に敗れて王座を失った。2021年2月にはレジェンドの国崇を右ストレートでKO。様々な団体に出場。2023年9月の王座決定戦で加藤港を破りBigbangスーパーライト級王座に就いた。2024年6月にはポッシブルKに勝利して初防衛に成功している。
TAKUはStand up King of Rookie 2023 -63kg級優勝、JAPAN CUP 2022 -65kg級準優勝で2022年10月のプロデビュー戦から8勝(6KO)無敗のホープ。今回は他団体のタイトルホルダーであり、キャリアでも大きな差のある琢磨へのチャレンジマッチとなった。
▼スーパーフェザー級(-60kg)3分3R髙橋 亮(TRIANGLE/第8代NKBバンタム級王者)井上竜太(習志野ジム)
髙橋は“髙橋三兄弟”の次男で、2019年6月にホームのNKBでバンタム級に続いてフェザー級のタイトルも奪い、2階級制覇に成功。2020年は「ジャパンシフトランド杯59kgトーナメント」で決勝へ進出したが、村田裕俊に延長戦で敗れて優勝を逃した。2021年5月の「RIZIN KICKワンナイトトーナメント」では1回戦で白鳥大珠に敗れ、2022年3月には大雅とドロー。大怪我から復帰した2024年4月、漢気トーナメントの1回戦でパヌワットに初回KO負けを喫した。
井上は元K-1で活躍したプライチュンポンのチームに所属。2024年2月、櫻井健を左ハイキックで3RにKO勝ちした。
▼バンタム級(-55kg)3分3R夏目竜雅(TRY HARD GYM)松永 隆(新宿レフティージム)
▼ライト級(-63kg)3分3R武 裕太(誠真会館所沢道場)鳰 翼(KSR GYM)
▼スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R堀 佑太郎(IDEAL GYM)髙岩 拓(TRY HARD GYM)
▼ミニフライ級(-49kg)3分3R本田ななか(TRY HARD GYM/KROSS×OVER女子フライ級王者)中島夢空(ONE LINK)