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【RISE/GLORY】原口健飛が1回戦でGLORY世界1位トリンダーデを指名、白鳥大珠はペットパノムルンかチャド・コリンズ戦を希望

2024/09/09 22:09


 今回のトーナメントは通常のRISEルールとは違い、つかんでのヒザ蹴りが有効だと判断されれば連発することが許される。7月のGLORY世界フェザー級タイトルマッチにて、ペットパノムルンに首相撲からのヒザ蹴り連打で苦しめられた原口にとって不安のあるルールだが、原口は「効いてる効いてないは関係なく印象が悪かったので、前回のままで行くと続行されるのかなと思っているので、今は対処できるようにしているので12月までには仕上がるかなって感じですね」と、前回の失敗を踏まえて練習しているという。


 日本人選手が2名のみとなったことで、原口と白鳥にかかる期待は大きい。日本代表としてどういう意識でトーナメントに臨むかと聞かれた原口は「日本人が多いと世界最強決定戦じゃないと思うので、ぎりぎりの2人でよかったと思いますし、僕は元々今回に限らず日本を背負ってやってきているので、前回のGLORYは結果が出なかったですけれど、その気持ちはいつもと変わらずこのトーナメント後もその気持ちで戦っていくので変わらないです」と、望むところだとする。


 白鳥は「僕は昨日の試合後にマイクで言った通り、原口選手に呼びかけた通り日本人は僕ら2人なので、僕らが力を合わせて日本国内を盛り上げるというのは必ず必要になってくるので、大会までも大会当日もそうなんですけれど、強さもそうですしそれ以外の部分で、キックボクシングでこんな世界最高峰のトーナメントってそうないと思うので、このトーナメントの価値をもっと世間の人に見てもらえるように努力したいと思っています」と、より多くの人に見てもらえる努力もしていきたいとした。


 コリンズは、3月にキャリア初のKO負けを喫したトリンダーデへのリベンジをどう考えているかとの質問に「前日会見でも言った通り、どんな素晴らしい選手でも敗戦がある。前回は敗れてしまったけれども精神的には全く恐れていないですし、前回の対戦の時は試合間隔が詰まっていたけれども、今回はトーナメントまで試合が一切ないのでしっかりと準備をしたうえで臨めると思います。そういった点も大きいのかなと思っています」と、今度は万全の状態で戦うと答える。


 そのコリンズに敗れているペットパノムルンは「チャドには前回負けてしまったが、このような機会があるのでぜひもう一度戦いたいと思っています」とリベンジマッチを臨み、誰が最強のライバルになるかとの問いには「最強の8人が集まったこのトーナメントに関しては、誰もが最強ということで集まっていて、誰が一番強いかは今の時点では難しい。誰とでも試合をしたいし、誰か一人とは決め切れません」とした。

 次に、トーナメントで戦いたい相手を聞かれると、それぞれ次のように答えた。


ソンヒョン「自分はヨーロッパの選手と戦いたいです」

原口「トーナメントなので準決勝と決勝は相手も自分も怪我があるかもしれないので、1回戦が一番実力を発揮できる大事なところだと思っているので、決勝はもちろんペッチとやりたい気持ちはあります。1回戦はペッチ以外で一番強いと言ったらミゲールなので、僕はミゲールを指名します。ミゲールと1回戦で出来たらいいなと思います」

ペットパノムルン
「この7人は誰でも強いので誰かを選ぶのは難しいですが、もし選べるとしたら僕は3試合したいので1回戦はミゲール、準決勝はペポシ、最後はチャドと試合をしたいと思っています」

チャド
「実のところ今日になって全員知ったので、今の気持ちとしては1回戦でヴィダレス、準決勝で白鳥か原口。この2人とはまだ戦ったことがないのでファンも待っていると思うのでぜひ実現させたい。そして決勝はペッチ。再戦で素晴らしい試合になると思うので、そのような気持ちでいます」

白鳥
「トーナメントですが僕は1回戦に全力で命を注ぎ込んで戦うので、誰とやっても強敵しかいないんですけれど、RISEで注目されているチャドやペッチとはやりたいと思っています。準決勝・決勝は実力以外の部分も出たりしますが、形としては日本人の決勝対決が面白いと思っているのでそれが出来たら最高だと思っています」

 以上の選手の要望を聞き、伊藤代表は「原口とミゲール見たいですよね。ペッチと白鳥見たいですよね。みんなファイターですね。1回戦はラクに行こうとかそういうのはなくて嬉しく思いました。このトーナメントをやった甲斐があったと思います。極力実現させてあげたいと思います」と、選手の意向を酌みたいとした。


 また、原口には過去3度戦って敗れているペットパノムルンが隣にいるのはどういう気持ちかとの質問があり、原口は「もう3回やりましたからね。ファイターとして3回もやっているし、負けてはいるけれど戦友だと思っていて尊敬できるし、一番認めている選手なので、そういう選手に対して嫌な気とか絶対ぶっ殺してやるみたいな気持ちは今はなくて。自分が強くなってまたいつかペッチと出来たらいいなって気持ちで。3回負けているにも関わらず隣に座れていることに今は感謝しています」と、リスペクトの気持ちしかないと答える。

 ソンヒョンは最年長であることについて「どこに行っても若いと言われるけれど、今そう言われて悲しい気持ちになりました。今の実力、最年長の実力を見せたいと思います」と答え、このトーナメントで活躍しすれば韓国キックボクシング界の人気が再燃するのではと聞かれると「そう言ってもらえて嬉しいです。でも、活躍したところで韓国では人気が上がらなさそうです」と、正直に答えて笑いを誘った。

 伊藤代表は「65kgで世界最高峰と自他ともに認めるトーナメントだと思います。GLORYと提携したことによって世界の強豪を呼べることになりましたし、格闘家は誰よりも強くなりたいというのが最初のスタートだと思うんですね。それがワンデーで出来る。格闘家たちの夢とファンの夢も実現できるので一石二鳥で。その世界最高峰の試合を日本で出来るのも光栄に思います。私自身もこれを日本で出来るのが非常に楽しみで。誰とやりたいというのを聞いた時に鳥肌が立ちました。凄くワクワクしています。面白そうだと思っています」と、主催者としても楽しみだとする。

 ティマーズ氏は「65kgでトーナメントが出来ることに興奮していますし、この階級はどの国の選手も支配していない。誰が獲ってもおかしくない展開になると思っています。例えば今回のトーナメントに出場する選手たちがワンマッチでやったとしても誰が勝つか予想が難しい。それがトーナメントで行われることで精神的な強さや戦略が要求されてくるので、選手にとっても夢がかなうような舞台ですし、プロモーター冥利に尽きる8人が集められたと思っています」と、自信を持って送り出すと語った。

 なお、今大会は日本ではABEMAで、海外ではGLORYのプラットフォームを通じて世界中にPPV配信される予定だ。

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