KOで勝つなら1ラウンド
――先日の会見では体の強では正直勝てないという話がありましたが、体の強化という点においては取り組まれていますか?
「もちろんずっとやっているんですけど、フィジカルで勝とうと思っていないだけでフィジカルは強化しています。ここに来る前にもフィジカルトレーニングをして来ましたし、本当に毎日毎週成長しているのでそこまでフィジカルに差は出ないと思うんですけど、フィジカルだけで勝負をすると差が出てしまうかなと思っています」
――実際はどういったフィジカルトレーニングやられているんですか?
「川口にあるエムズというところでフィジカルトレーニングをしているのですが、そこでは心拍の強化をしていてとにかく心拍が高い状態でも動いて、しっかり呼吸を戻すというトレーニングなのですが、どれだけ攻めてもしっかり回復するということを意識しています」
――梅野源治選手から今回の試合に関してアドバイスはありますか?
「梅野選手からは強い選手だけど勝ったら大きいよねと言ってくれています。自分はまだ知名度もないですし、SNSもキャラクターがあるわけではないので、しっかりと強い選手に勝っていく事で自分の価値を上げていきたいです。勝っていって梅野さんのような世界に羽ばたける、世界を獲れるような選手になりたいです」
――今回は勝つならKOか判定のどちらになりそうですか?
「KOで勝つなら1ラウンドで、判定だったらもらわずに当てるスタイルを徹底して勝つと思います。中には自分の攻撃もしっかり効かせる場面があると思うので、どちらかの展開になる可能性が高いと思います」
――12月のトーナメントという事もあり査定試合的な部分もありますが、インパクトを残して勝ちたいのかそれとも確実に勝つことを意識しますか?
「ずっとトーナメントのことは言っていましたけど、今はその先の事を考えていなくて、とにかくチャド・コリンズ戦だけを考えています。その試合の結果で自分の選択肢が広がってくるので、今はとにかく9月の試合のことしか考えていないです」
――チャド・コリンズ戦は元々麻火選手がリング上で対戦希望を要求したところから始まったと思いますが、実際に対戦が決まった時はどういう感情でしたか?
「チャド・コリンズ選手の名前は昨年の大田区での試合後の勝利者インタビューでも出させていただいていたのですが、ずっと戦いたい相手だったけど自分がまだその位置にいけてなかったというのがあって、すごく悔しかったです。この1年間、本当に目の前の試合を積み重ねていった結果こうして試合が決まったので、やっとこの位置まで来れたんだなと思いました。組んでいただいたのは皆さまのおかげなので、全てをひっくり返して勝ちたいと思います」
――麻火選手の話し方や言葉遣いを聞くと頭が良さそうだなと感じるのですが、学校の成績はどうでしたか?
「学校の成績は全然良くなかったですし、全く頭が良くないのでそうやってイメージを持っていただけるのはプラスなことなので嬉しいです。だけど実はすごいバカですし、バカだからこそ一生懸命格闘技と向き合うことができています。有名になりたいというよりかは、とにかく毎日自分を更新していくという事だけを考えるようになってから調子が良くなりました」
――格闘技に関しては理詰めで考えていくことが多いですか?
「6歳から空手やテコンドーをやっていく中で『センスがあるね』と言ってもらえることが多かったんですけど勝てないことがあって、センスがあるだけではなくて毎日コツコツ積み上げて来た人が強いなというのを感じました。「センスがあるね」っていうのは褒め言葉ではないと思っていて、「強いね」と言われないと格闘家として意味がないと思っているので、その強さを求め始めてそこだけを意識しています」
――最後にファンにメッセージをお願いします。
「毎日毎日、9月8日にチャド・コリンズ選手に勝つためだけに練習しています。残り2週間となりましたけど、残り期間でしっかり仕上げて何があっても必ず僕が勝つので、是非9月8日の僕の試合を楽しみにしていてください。よろしくお願いします