キックボクシング
インタビュー

【RISE】世界王者を相手に大番狂わせを狙う麻火佑太郎「梅野源治さんのような世界に羽ばたける、世界を獲れるような選手になりたい」

2024/09/06 15:09
 2024年9月8日(日)神奈川・横浜BUNTAI『RUF presents RISE WORLD SERIES 2024 YOKOHAMA』にて、Super Fight!のスーパーライト級(-65kg)3分3R延長1RでRISE世界同級王者チャド・コリンズ(オーストラリア/Strikeforce)と対戦する麻火佑太郎(PHOENIX)が公開練習を行った。  ミット打ちではスピードのある動きが途切れないコンビネーション、二回転蹴りや回転ヒジ打ちなど回転系の技も繰り出した麻火。世界王者コリンズを相手に大番狂わせを予告した。 自分が勝つ自信は日に日に増している ――キレのある公開練習でした。いつもあんな感じで練習されているんですか? 「あれを7ラウンドやっています」 ――あの動きを7ラウンドやるのはしんどそうですね。 「今日は緊張していたのでいつもより疲れてしまったんですけど、いつもミットをトレーナーが持ってくれているので、本当に感謝ですね」 ――時折テコンドーのような動きを入れているような印象だったのですが、意識して入れられているんですか? 「元々ムエタイのジムだったので、どちらかというとムエタイのミットだったんですけど、トレーナーが日本のスタイルや僕のスタイルを理解してくれて、ああいう技を取り入れてくれるようになりました」 ――地元で長らくテコンドーをやってきたと思いますが、今の自分にも取り入れたいという気持ちはありますか? 「自分と他の選手では違うスタイルがあるので、これからも自分のスタイルで上に行きたいので、変わらず蹴り技を使っていきます」 ――先日8月20日に誕生日を迎えられて、25歳になった心境としてはいかがですか? 「23歳24歳と勝ち続けることができたので、25歳も負けないように毎日コツコツやっていきたいと思います」 ――チャド・コリンズ戦が発表されてから周囲の反響はいかがでしたか? 「やっぱり負け予想は多いんですけど、あまり周りの意見は気にしないですし、下馬評が不利というのはセクサン戦で慣れたのであとはやるだけですね」 ――セクサン戦を経て周囲の反響はあまり気にしないようになったという事ですか? 「元々気にするタイプではなくて、見なければいいかなと思っています。でも今の時代SNSがあるので、言われてもしょうがないんですけど、結果で見せればいいかなと思っています」 ――SNSを見ないようにしているんですか? 「自然と毎日毎日必死にやっていたらあまりSNSを見なくなって、とにかく自分の目の前のことに集中してやっています」 ――チャド・コリンズ選手は本当に強豪だと思いますが、印象は以前の会見の時から変わっていないですか? 「印象自体は変わらないですけど、チャド・コリンズ選手に対しての自分が勝つ自信は日に日に増しているので、あと2週間でどれだけ100%に持っていけるかが肝ですね」 ――麻火選手がチャド・コリンズ選手に勝てる根拠はどこになりますか? 「僕のスタイルは他の日本人にはないスタイルですし、チャド・コリンズ選手はムエタイスタイルだったり足のステップを使わない日本人選手に勝ってきているので、僕がチャド・コリンズ選手の勝ち方を皆さんに教えます(笑)」 ――今までのチャド・コリンズ選手の試合を見ていると、相手をしぶとく削ってくる戦い方をしていますが、それに対応できる自信はありますか? 「正直セクサン選手よりも圧力が強いと思いますし、自分が想像している以上のものがあると思いますが、僕も日に日に成長している自覚があります。今は対峙した時の楽しみの方が大きいので、上手くいなして自分のスタイルで戦いたいです」 ――ご自分のスタイルですが、イメージしている選手はいらっしゃいますか? 「昔から色んな選手を見てきて、長野にいた時からずっと参考にしてきたのはペトロシアン選手です。攻撃をもらわずに当てるサウスポーっていうのが自分の理想なんですけど、ペトロシアン選手が持っていないものも僕は持っているので、色んなものをミックスしながらもらわずに当てるというスタイルを極めたいです」 ――もらわずに当てるディフェンスの練習はどのように取り組んでいますか? 「シャドーボクシングをひたすらやっています。なあなあにしてやる人もいますが、僕はシャドーが1番大事だと思っていて、そこでできない動きは試合でもできないですし、ディフェンスを意識しながら徹底して行っています」 [nextpage] KOで勝つなら1ラウンド ――先日の会見では体の強では正直勝てないという話がありましたが、体の強化という点においては取り組まれていますか? 「もちろんずっとやっているんですけど、フィジカルで勝とうと思っていないだけでフィジカルは強化しています。ここに来る前にもフィジカルトレーニングをして来ましたし、本当に毎日毎週成長しているのでそこまでフィジカルに差は出ないと思うんですけど、フィジカルだけで勝負をすると差が出てしまうかなと思っています」 ――実際はどういったフィジカルトレーニングやられているんですか? 「川口にあるエムズというところでフィジカルトレーニングをしているのですが、そこでは心拍の強化をしていてとにかく心拍が高い状態でも動いて、しっかり呼吸を戻すというトレーニングなのですが、どれだけ攻めてもしっかり回復するということを意識しています」 ――梅野源治選手から今回の試合に関してアドバイスはありますか? 「梅野選手からは強い選手だけど勝ったら大きいよねと言ってくれています。自分はまだ知名度もないですし、SNSもキャラクターがあるわけではないので、しっかりと強い選手に勝っていく事で自分の価値を上げていきたいです。勝っていって梅野さんのような世界に羽ばたける、世界を獲れるような選手になりたいです」 ――今回は勝つならKOか判定のどちらになりそうですか? 「KOで勝つなら1ラウンドで、判定だったらもらわずに当てるスタイルを徹底して勝つと思います。中には自分の攻撃もしっかり効かせる場面があると思うので、どちらかの展開になる可能性が高いと思います」 ――12月のトーナメントという事もあり査定試合的な部分もありますが、インパクトを残して勝ちたいのかそれとも確実に勝つことを意識しますか? 「ずっとトーナメントのことは言っていましたけど、今はその先の事を考えていなくて、とにかくチャド・コリンズ戦だけを考えています。その試合の結果で自分の選択肢が広がってくるので、今はとにかく9月の試合のことしか考えていないです」 ――チャド・コリンズ戦は元々麻火選手がリング上で対戦希望を要求したところから始まったと思いますが、実際に対戦が決まった時はどういう感情でしたか? 「チャド・コリンズ選手の名前は昨年の大田区での試合後の勝利者インタビューでも出させていただいていたのですが、ずっと戦いたい相手だったけど自分がまだその位置にいけてなかったというのがあって、すごく悔しかったです。この1年間、本当に目の前の試合を積み重ねていった結果こうして試合が決まったので、やっとこの位置まで来れたんだなと思いました。組んでいただいたのは皆さまのおかげなので、全てをひっくり返して勝ちたいと思います」 ――麻火選手の話し方や言葉遣いを聞くと頭が良さそうだなと感じるのですが、学校の成績はどうでしたか? 「学校の成績は全然良くなかったですし、全く頭が良くないのでそうやってイメージを持っていただけるのはプラスなことなので嬉しいです。だけど実はすごいバカですし、バカだからこそ一生懸命格闘技と向き合うことができています。有名になりたいというよりかは、とにかく毎日自分を更新していくという事だけを考えるようになってから調子が良くなりました」 ――格闘技に関しては理詰めで考えていくことが多いですか? 「6歳から空手やテコンドーをやっていく中で『センスがあるね』と言ってもらえることが多かったんですけど勝てないことがあって、センスがあるだけではなくて毎日コツコツ積み上げて来た人が強いなというのを感じました。「センスがあるね」っていうのは褒め言葉ではないと思っていて、「強いね」と言われないと格闘家として意味がないと思っているので、その強さを求め始めてそこだけを意識しています」 ――最後にファンにメッセージをお願いします。 「毎日毎日、9月8日にチャド・コリンズ選手に勝つためだけに練習しています。残り2週間となりましたけど、残り期間でしっかり仕上げて何があっても必ず僕が勝つので、是非9月8日の僕の試合を楽しみにしていてください。よろしくお願いします
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