2019年11月10日(日)、東京・新木場スタジオコーストで開催される『PANCRASE 310』にて、女子アトム級(5分3R)沙弥子(リバーサルジム横浜グランドスラム)vs ホン・イェリン(韓国/DKジム)と、バンタム級(5分3R)大橋悠一(P'sLAB大泉)vsユ・スヨン(韓国/ボン柔術)の2試合が発表された。
沙弥子はMMA4連勝中。柔道歴10年で名門・日体大柔道部出身で東京学生選手権で3位入賞の実績を持つ。2015年の「Real 2」でMMAデビュー戦も元ボクシング世界王座三階級制覇のライカ相手にTKO負け。その後、フィットネスインストラクターとしてボディビルに挑戦し、2017年6月の『第25回 東京オープンボディビル選手権』で3位入賞。2017年12月の「GRACHAN」でMMAに復帰し4連勝を飾っている。
3戦目にはハム・ソヒの愛弟子で、韓国キック王者のパク・シウとの打撃戦を制するなど、組み技を軸にトータルファイターとしての実力を上げている沙弥子の対戦相手に決定したのは、17歳のホン・イェリン。
イェリンは今回がMMAプロデビュー戦ながら、キックボクシングでは7戦(4勝3敗)を経験。MMAはアマチュアで5戦を経験後、待望のデビュー戦を日本で迎える。急速に進化を遂げている韓国MMA界から乗り込んでくるイェリンはどんな動きを見せるか。
また、バンタム級でも韓国ファイターが参戦。2018年ネオブラッドトーナメント覇者で同級6位の大橋悠一(P's LAB大泉)が、ボン柔術所属で韓国TFCからの刺客ユ・スヨン(韓国)と対戦する。
現在5連勝の大橋は、前戦でキルギスのWEF globalバンタム級王者ディションバイ・バキトベックを右フックで倒して1R41秒、パウンドによるTKO勝利、勢いに乗っている。
対するスヨンは韓国TFC首脳陣が「キム・ミョンギュ以上の可能性がある若者。負け無しでバンタム級のベルトに挑戦できる」と推薦してきた新鋭。デビュー戦こそ判定負けしているものの、その後は5連勝、4フィニッシュを飾っている。チョークを得意とするスヨンに対し、大橋は2試合連続の国際戦をクリアし、名を上げられるか。
また、ストロー級では元ZST王者で同級3位の八田亮(ストライプル オハナ)と同級4位・曹竜也(闘心)が対戦。
八田は2018年11月にURCC王者アンソニー・ドゥーに3R TKO負けして以来1年ぶりの試合となるが、柔術大会にも出場しており寝技を磨いてきた。
対する曹は2019年4月に北方大地を相手に「ストロー級王座挑戦者決定戦」を戦い、判定負け。再起戦を勝利した者がタイトル戦線にからんでくるだろう。
ストロー級では5位の井島裕彰(GUTSMAN)と7位のアダム・アントリン(米国)が対戦
2016年7月、UFCのTUF24フライ級トーナメント一回戦でダマッシオ・ペイジに勝利し、準々決勝で扇久保博正に判定負けしているアントリンは、2019年6月の「PANCRASE 306」で本来の適性階級であるストロー級で初参戦。前山哲兵を終始圧倒し、3RTKOに下している。
対する井島は2017年3月から早坂優瑠、八田亮、前山哲兵相手に3連勝も、2018年は5月に北方大地に一本負け、11月に曹竜也にTKO負けで2連敗中。PANCRASEは「八田@曹とのタイトル比較マッチ」と位置づけている。
また、フェザー級では実力者・田中半蔵(FUN'S/10位)が、前ハワイX-1王者・コンバ王子 (HMC JAPAN/14位)と対戦する。
2019年3月に現UFCの堀江圭功に1R KO負けを喫した田中は8カ月ぶりの再起戦。中原由貴、カイル・アグオン、堀江と強豪ばかりと対戦し、3連敗で黒星が続いている田中は、2017年5月の日沖発戦以来の白星を掴めるか。対するコンバ王子は2019年7月に林大陽を相手に3R 、右オーバーハンドで逆転のKO劇を披露しており、田中を相手にフェザー級サバイバルマッチを生き残ることができるか。
【追加対戦カード】
▼女子アトム級 5分3R沙弥子(リバーサルジム横浜グランドスラム)4勝1敗ホン・イェリン(DKジム/韓国)デビュー戦
▼バンタム級 5分3R大橋悠一(P's LAB大泉)5勝2敗・6位ユ・スヨン(韓国/ボン柔術)5勝1敗
▼ストロー級 5分3R八田 亮(ストライプル オハナ)12勝5敗・3位曹 竜也(闘心)17勝17敗4分・4位
▼ストロー級 5分3R井島裕彰(GUTSMAN)12勝12敗3分・5位アダム・アントリン(米国/AKA/Antdawgs MMA)14勝5敗・7位
▼フェザー級 5分3R田中半蔵(FUN'S)12勝7敗・10位コンバ王子(HMC JAPAN)12勝9敗・14位