K-1K-1
K-1
インタビュー

【K-1 KRUSH】レオナ・ペタス、王者・西京佑馬の「逆に潰す」発言に「やってみろよ」、目指すは1勝1敗の武尊との決着戦

2019/09/12 16:09
【K-1 KRUSH】レオナ・ペタス、王者・西京佑馬の「逆に潰す」発言に「やってみろよ」、目指すは1勝1敗の武尊との決着戦

いざ、思い入れのあるKRUSHのベルト獲りへ。レオナの剛拳は炸裂するか

2019年9月16日(月・祝)東京・後楽園ホール『K-1 KRUSH FIGHT.105』のメインイベントで、K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級王者・西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)に挑戦するレオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS)が、10日(火)都内にて公開練習を行った。

 レオナは“石の拳”と称される強打を武器に、アマチュア時代には武尊に勝利。プロになってからも大雅、山本真弘、朝久泰央らを撃破し、今年6月のK-1ではK-1 WORLD GP第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント準優勝(優勝は武尊)の実績を持つ小宮山工介をもKOした。2017年5月に第5代KRUSHスーパー・フェザー級王座決定トーナメントで決勝まで進出したが、安保璃紅に阻まれ戴冠はならなかった。戦績は24勝(10KO) 5敗1分。


 大会直前にも関わらず公開練習は2分のミット打ちで左右のミドル、ワンツー、ヒザ蹴りにローキックとキレのある動きで様々な攻撃を繰り出して好調ぶりをアピール。「大会直前ですけど、普通に練習していれば体重が落ちてきて、全然減量もないです。凄い調子も良く、疲れも抜けてきてるなって感じですね」と仕上がりは万全だ。

 王者・西京とは1年5カ月前に対戦し、その時はレオナが判定で勝利している。前評判はレオナ有利と見る向きもあるが、レオナは「僕が試合をした時も、西京選手は凄くポテンシャルが高い選手だなと思いました。前回も1Rが終わった時点で負けるんじゃないかって思ったので(苦笑)。そのくらい追い込まれた場面もあったし、本当にすごい選手だなと思いました。今回の試合も僕が追い込まれる確率は高いと思ってます」と西京のポテンシャルを高く評価している。

 また西京は当時高校生だったこともあり、伸びしろではチャンピオンの方が上と見る向きもある。レオナも「1年5カ月前とは全然別人だと思っている」と前回以上に強くなった西京を想定する一方「僕はどんな相手が来ても大丈夫なように必死で本気で練習してきた。西京選手の成長よりも僕の方が伸びているんじゃないかなと思っていて、試合を楽しみにしています」と自らの成長に自信を見せる。

 レオナは前戦の小宮山戦では「あえてリスクを冒して倒しに行く」と発言し、宣言通りのKO勝利を見せた。今回のタイトルマッチでも「倒しに行く」ことを目標に掲げた。

「次はKRUSHのチャンピオンを決める試合。KRUSHは倒すか倒されるかだと思っているので、そこで逃げて戦うのは全然意味がないと思っています。もしかしたら判定で勝つかもしれませんが、僕は倒して勝とうと思っているし、自分を出せれば確実にKOできると思っています。初めてタイトルマッチをやった時は試合を盛り上げなきゃいけないという気持ちが先に来てしまって、自分のことはその後でした。今回は自分のことを先に考えて、自分を出して、自分を見せれば自ずとKOできて、勝手に盛り上がるという考えに変わっています」

 レオナのインタビューでの「今回は潰しに行く」という発言に対して、先日の公開練習で西京は「逆に自分が潰しにいく。圧倒的に勝ちたい」と王者としての矜持を見せた。この西京の発言についてレオナは「チャンピオンは逃げる試合をしても意味がないと思っているし、KRUSHのチャンピオンなんだからそう言ってくれた方がいい」と西京の姿勢を歓迎したうえで「西京選手がそれを実行出来るかは分かりませんが、そうじゃないと盛り上がらないと思うし、僕はあの言葉を聞いて『やってみろよ』と思いましたね」と対抗心を燃やした。


 小宮山戦の前まではKRUSHにこだわり、K-1のオファーを断っていたことも明かしていたレオナ。改めてプロデビューから7年間追い求めてきたKRUSHのベルトにはどんな想いを持っているのか?

「世間からしたらK-1の方が知られているかもしれませんが、僕はずっとKRUSHでやってきて、KRUSHのベルトが欲しいからK-1のオファーも断らせてもらったこともあるし、それだけKRUSHにかける想いが強かったです。そのなかで6月にK-1に出て、やっぱり僕が一番欲しいものはKRUSHのベルトだと思ったし、こういうチャンスをいただいた以上、絶対にモノにしなきゃいけないなと思ってます」

 レオナのもう1つのモチベーション、それは半澤英俊トレーナーを世界一のトレーナーだと証明することだ。「KRUSHのベルトは自分への証明。その先のK-1のベルトはトレーナーにプレゼントしたい」と語るほど、バンゲリングベイ時代から苦楽を共にしてきた半澤トレーナーへの信頼は厚い。

「僕が常に言ってることなんですけど、自分の中では半澤トレーナーが世界一のトレーナーだと思ってます。ただ結果で証明しないと口だけだと思われるので、僕が世界一になれば僕の言っていることも正しくなるし、半澤トレーナーが本当に世界一のトレーナーになると思っています。半澤トレーナーは表に出たがらない人なので、今まで試合に勝った時も1回も2人で写真を撮ったことがないんですよ。今回チャンピオンになってKRUSHのベルトを巻いたら、初めて2人で写真を撮ってくれると思うので、その夢も叶えて行きたいと思いますね」

 今年に入ってレオナは自らのチーム=THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROSを立ち上げ、選手たちのミットも持ち、K-1甲子園・K-1アマチュアでも積極的にセコンドにつくことで新たな発見や刺激も大いに受けた。

「今年はうちのチームからK-1甲子園に選手が出て、僕も若い選手のセコンドについたんですけど、彼らの『喰らいついていこう!』という姿勢や言われたことをすぐ直そうとする姿勢を見て、こっちも頑張らなきゃいけないなと思いました。お互いに切磋琢磨できる環境になってよかったと思います。僕がTHE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROSの代表としてジムを引っ張って行かないと駄目だと思うので、僕は負けるわけにはいかない。僕はずっと強くいようと思います」


 レオナがこのタイトルマッチの先に見据えているのは武尊との対戦だ。レオナは「先を見すぎたら足元をすくわれる」とする一方で「武尊選手とはアマチュア時代に1勝1敗。プロで決着をつけたい」と語った。

「武尊選手とはアマチュアの時に1勝1敗なので、プロのリングで決着をつけられたらいいなとずっと思ってました。そうするためにはここは絶対獲らなきゃいけないし、ここを獲ることによって周りからの支持率も増えると思うので、ここは絶対に落とせません。かと言って、西京選手をなめてるわけじゃなくて、先を見過ぎたら足元をすくわれると思っているので、一戦一戦勝たなきゃいけないと思っています。武尊選手のことも考えてますけど、次のタイトルマッチのことを第一に考えて、確実にこのベルトを獲らなきゃいけないと思います」

 最後に「僕は過去に一度タイトルマッチで負けてしまったんですけど、今回は絶対にチャンピオンになります」とファンにメッセージを送ったレオナ。 リベンジに燃える若き王者・西京を叩き潰し、7年間追い求めた悲願のベルトをその腰に巻くことができるか。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント