シャブリー「ウスマンのドーピング疑惑で僕は動揺した。真のチャンピオンと呼ばれるために、ウスマンとは本当に戦いたかった」
ウスマン 僕たちは悪者にされた。正直言って、ハードな1年だったよ。今年はより強くなれたし、26歳で肉体的にも成長できたし、いつも何も変わらないように動いているし、何も失ってないし、最高の気分だよ。
──ハビブがセコンドについてサポートしていることは、あなたにとってどれほど重要ですか?
ウスマン ハビブみたいな人はどこにもいないんだ。ハビブみたいな人を見つけるのはとても難しい。彼は僕らをすごくサポートしてくれる。助けてくれる。それに彼は、MMAのことなら誰にも負けないくらい何でも知っている。そして彼がキャンプに参加すると、何もかもが違うんだ。
──アレックスにとっては、5月の試合がいったん流れたことの影響は?
シャブリー 僕は完全に準備ができていると感じていたのに、ウスマンはまだ準備ができていなかったのかもしれないと感じた。だから僕にとっては、すでに小さな勝利があったようなもので、今はより大きな勝利に向けて万全の準備ができているという感じだ。
──マイアミに戻ったと。パンデミック前も、あなたはそこフロリダのATTで4カ月を過ごしましたが、結局パンデミックのために離れなければなりませんでした。フルタイムでアメリカに戻ってトレーニングすることは可能ですか?
シャブリー パンデミックがあったときからずっとここにいて、基本的には半年間ここでトレーニングして、Bellatorと契約を結んだんでから、僕の5試合はここで練習してきた。ここの気候が好きだし、パートナーも好きだ。ATTは素晴らしいチームでコンディションも気に入っている。今後もトレーニングのためにここに来るつもりだ。
ただ、ここに住みたいとは思わないんだ。まだホームという感じじゃない。完全移籍してここで練習する機会があったのにね。まだ家に帰りたい気分なんだ。家族と一緒に住んだこともあるし、家族無しで住んだこともある。自分が生まれた場所が好きだから、勝つたびに帰国するのが原則で、これからも同じだ。でもATTは素晴らしいチームだし、彼らにはとても感謝している。
──一度は流れながら、ウスマンとの対戦が決まったとき、どんな気持ちでしたか。
シャブリー 僕はグランプリで決勝に行けると確信していた。もう一方のグリッドから見たらウスマンと決勝で会う可能性があることも理解していた。精神的にも、決勝は彼との戦いで集中していた。でも、ウスマンがドーピング疑惑でGPを欠場したという知らせを受けたとき、僕は動揺したんだ。その状況に納得がいかなかった。それではチャンピオンになっても正規のチャンピオンとは言えない。ウスマンとは本当に戦いたかったし、今こうして対戦することになったから、この試合にとても興奮しているよ。
──ウスマン、イスラム・マカチェフはあなたには世界最高の選手になる可能性があると言っています。
ウスマン それを聞けて嬉しいが、僕たちは知っている。チャンピオンになるためには、集中力と規律が必要だと。イスラムが僕のことを褒めてくれるなんて。チームメイトではなく、弟のようだね。
──新たに“ヌルマゴメドフ”の名を背負い、兄ウマルが今持っている成功(18戦無敗でUFC世界バンタム級2位)、そしてハビブも背負ってきた、そのレガシーに応えるプレッシャーを感じることはありますか?
ウスマン 最高の気分だよ。ウマルは前回の試合(コーリー・サンドヘイゲンに判定勝ち)で勝ったんだ。彼はUFCバンタム級タイトルのために戦わなければならない。そして、僕は自分のタイトルを防衛するつもりだ。インシャッラー。プレッシャーはないし、ここにいることを誇りに思うよ。
──ウマルのコーナーにはハビブがいました。そしてあなたの陣営にはハビブとマゴメド・バガンドフ・コーチがいます。彼はキャンプ中、どんな指導を?
ウスマン ハビブは今回もコーナーマンとしてつくよ。モハメドはロシアの学校のコーチなんだけど、今回のキャンプでは彼はロシアに帰っていなかったから、イスラムと練習していたんだ。
──ウマルはコリー・サンドハーゲンに勝ちました。9月14日に対戦するショーン・オマリーとメラブ・ドバリシビリのどちらが彼にとって良い対戦相手だと思いますか?
ウスマン 決して簡単にはいかないだろうね。言えることは、メラブとオマリーの試合は素晴らしい試合になると思う。ビッグファイトだ。
──アレックス、ウスマンによる「あなたはこの試合の準備ができていない」という言葉に何か言うことは?
シャブリー なぜそう思われるのか分からない。僕はタフな試合をしてきたし、異なる試合もしてきた。精神的に、今すぐできることはもう無いないだろう。精神的に準備ができていない──それは今の僕とは呼べない。僕は31歳で、前にも負けたことがある。この試合で恐れることは何もない。ベルトのために戦うし、失うものは何もない。
──ところで、ウスマンはアハメド・タジュディノフ(パリ五輪フリースタイルレスリング97kg級金メダル/バーレーン・ロシア出身)を祝福していましたね。
ウスマン タジュディノは、他の選手と同じように、すべてを手に入れようとする21歳の若い男だ。彼はオリンピックチャンピオンであり、世界チャンピオンだ。彼のことをとても嬉しく思っているし、あらためて祝福したい。彼の置かれている状況については政治的なことだから、あまり言いたくないんだ。
──イスラム・カチョフがオリンピックの開会式について語った議論(『最後の晩餐』を彷彿させるパフォーマンス)については、どう思いましたか。
ウスマン イスラムに賛成です。すべてにおいて言われていることで、私もそう思います。