グラップリング
レポート

高橋“SUBMISSION”雄己のグラップリング2024夏紀行(3)「実体の曖昧な日本のグラップリング界ですべきこと」

2024/08/27 13:08

グラップリングの立ち技で柔術家はレスラーに勝てない? CJI 2024 柔術世界王者タイ・ルオトロ vs レスリング王者ジェイソン・ノルフを解剖学から読み解く=格闘解剖学研究所

高橋 初回はCJIからタイ・ルオトロ(ONEウェルター級サブミッション・グラップリング世界王者) vs. ジェイソン・ノルフ(※NCAAディビジョンIレスリング157ポンド(71kg)三度王者、2022&2023年フリースタイル74kg級全米王者)の一戦をピックアップしました。

 試合内容としては、やはりタイが引き込むことはなく立ち技勝負になり、レスリングで勝るノルフが前半を優勢に進めました。しかし、中盤から立ち技と寝技の狭間でのポジションの奪い合い=スクランブルでタイがアドバンテージを取り、終盤ではタイが立ち技で前に出る姿も見られました。結果はタイの判定勝ちで。

森安 グラップリングのタイvs.レスリングのノルフの構図の試合。相手の懐に素早く入り込む瞬発力とトップポジションを取り続ける事に長けたレスリング競技の選手の方が絶対的にスタンドでは強さを発揮すると思います。

高橋 なるほど…。やっぱり身体的な特徴も、レスリングの選手の方が立ち技に適してるんですね。初回を観た時は、グラップリングの試合の中での立ち技でも、柔術家は専門家には敵わないんだなと思ってしまいましたもんね……。

森安 そういう事。でも、途中からタイが立ち技でもいい動きをする場面が出てきたでしょ?

高橋 それ思いました。タイすげえ! って。え、これも解剖学的に説明付くんですか?(※詳細は『格闘解剖学研究所』にて)

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