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【NEXUS】横山武司が復活の一本勝ち! 河村泰博も小倉卓也に三角絞め勝利「RIZINに喧嘩売りに行きます」、ウィルキンスが判定負け、初代ミドル級王座決定T決勝は佐藤vs.将人に! 木内が豪瑠に一本勝ち

2024/08/25 12:08
 2024年8月25日(日)東京・ニューピアホールにて、『Fighting NEXUS vol.36~初代ミドル級王者決定トーナメント準決勝~ in NEW PIER HALL』が開催された。前日計量は全選手がパス。 ▼第12試合 ダブルメインイベント2 Fighting NEXUSフェザー級選手権試合 5分3R〇横山武司(Swells柔術ジム)王者[1R 1分25秒 三角絞め]×岸野“JUSTICE”紘樹(トイカツ道場)挑戦者 ※ライト級王者※3度目の防衛成功 「Fighting NEXUSフェザー級(65.8kg)選手権試合」(5分3R)で、フェザー級王者の横山武司(Swells柔術ジム)に、NEXUS初代ライト級王者の岸野“JUSTICE”紘樹(トイカツ道場)が挑戦。岸野は二階級制覇を目指す。  伝統派空手・柔道をベースに、柔術では全日本を制した横山は、2022年11月に当時のNEXUSフェザー級王者・山本空良に判定勝ちで王座獲得。その後、RIZINに参戦し、2023年5月に山本琢也に腕十字で一本勝ち。2023年9月の前戦では摩嶋一整に下からの仕掛けを潰され、判定負けした。練習でのアイポークで目が見えなくなったことから検査し、網膜剥離や白内障、硝子体の手術で入院1カ月。右目に人工レンズを入れて、半年後に身体を動かすことがOKとなり、今回の復帰に至る。  横山は「次戦決まりました。ファイティングネクサス、防衛戦です。去年の9月RIZINで初の負けを味わい、その1カ月後、網膜剥離で失明しましたが復活しました。僕にとっては復帰戦でもあります。今はたくさん練習してます。シン横山武司をお楽しみください」とコメント。  対する岸野は、ZST、NEXUSで4連勝後、2021年4月に小金翔に、2022年2月に小森真誉にいずれも判定負けも、2022年5月に宇土冬真を2R TKOに下すと、2023年5月に直前オファーを受けて泰斗に延長Rの末にスプリット判定勝ち。ライト級王座挑戦の機会を掴んだ。2023年8月の後楽園ホール大会でジェイク・ウィルキンスに判定勝ちでライト級王座戴冠。  2024年2月の新木場大会では、「フェザー級王座次期挑戦者決定戦」で村井和道に判定勝ち。二階級制覇への切符を掴んでいた。  岸野は、「8.25 フェザー級タイトルに挑戦します。フェザー級とライト級王者の階級を超えた戦い。これ以上のカードはないと思います。このカードに、他の見方なんて、必要ありますかね」と、NEXUS史上初の二階級制覇に挑む思いを記している。  柔術的にポジションを制してトップからでもボトムからでも極める横山武司は、“シン”に進化してどんな試合を見せるか。  対する岸野は強いトップコントロールをフルラウンドやり切るタフファイターだ。横山が復帰戦を飾るか、階級を下げる岸野がライト級王者の力を見せるか。  1R、ともにサウスポー構え。横山が左ローを当てて、右前蹴りで岸野を金網に詰めて右ハイから相手の上体を受けせて一転、ダブルレッグへ。  腕を差し上げた岸野に横山は腕と首後ろを掴んで引き込んで、フックガードで跳ね上げ。岸野が後方に身体を戻したところで横山は右手首を掴んで左足を内側から抜いて、首にかけて四角から三角にセット。  肩をずらそうとする岸野の左腕を三角十字に極めに行くが、戻した岸野に三角は組んだまま今度は右腕をストレートアームバーにとらえながら足を絞めると岸野が失神。横山は「落ちた」とレフェリーに告げ、レフェリーが間に入った。  試合後、マイクを握った横山は、「去年9月に総合で初めて負けた後 網膜剥離の手術して、どん底に落ちましたが……復帰しました! Swells柔術ジムのみんな、FIGHT BASEの佐藤将光先生、みんなの支えで復帰することができました。特に、嫁。2カ月前に子供が生まれて肉体的にも精神的にも大変なときに、これまで以上のサポートをしてくれて感謝しています。今日、100人近く応援に来てくれたみんなに勝ち姿を見せたいと思っていました。格闘技最高! NEXUS最高! ありがとうございました」と感謝の言葉でメインを締めた。 [nextpage] ▼第11試合 ダブルメインイベント1 Fighting NEXUSバンタム級(61.2kg)選手権試合 5分3R〇河村泰博(和術慧舟會AKZA/Fighting NEXUS 第2代バンタム級王者)王者[1R 1分29秒 三角絞め]×小倉卓也(スカーフィスト)挑戦者※河村が王座防衛 「Fighting NEXUSバンタム級(61.2kg)選手権試合」(5分3R)で、王者・河村泰博(和術慧舟會AKZA)に小倉卓也(スカーフィスト)が挑戦。  Fighting Nexusバンタム級王者の河村は、2023年2月大会で森永ユキトを得意のダースチョークで極めて一本勝ち。2023年9月の『PANCRASE 337』でも井村塁を1R ダースチョークで極めた。2023年12月に「PANCRASEバンタム級王座決定戦」で透暉鷹と対戦も1R 肩固めに敗れている。今回はホームで防衛戦に臨む。  対する小倉は、修斗、PFCを経てNEXUS参戦。初戦は村田康大に判定負も、2022年11月に大石真丈に、2023年5月に小林博幸に、いずれも1R 腕十字で勝利。  8月の後楽園大会で渡部修斗のMMA引退試合で、PFCバンタム級王座を賭けて戦い、判定2-0で惜敗。王座陥落したが、12月の「次期挑戦者決定戦」で唐沢タツヤを1R ギロチンチョークに極めて王座挑戦権を獲得した。  1R、左ジャブ突く河村に、左ミドルから組んでヒサを突き刺し押し込む小倉。ケージ背にした河村は左で深くオーバーフックし、小倉のテイクダウンに合わせて引き込むと、フルガードから小倉のパス狙いに左手を掴んで右足を抜き、四角に。  小倉の首を引き寄せ、左オーバーフックを外して自身の右足を引き寄せて三角に組むと三角絞め!    小倉の右足も手繰り座らせてヒザ裏で組んでタップを奪った。   ケージの上に登った河村は「これがRIZINファイター」と叫ぶと、マイクを握り「俺一人だけレベル違うくないですか? 俺、RIZIN出たいんですけど、なんかBreakingDownの選手ばかりチャンスあげてて、NEXUSの俺らを上げてくれなくてフザけんなと思うんで、もう一回、RIZINに喧嘩を売りにいきます。必ずあの舞台にまた上がります」と語った。 [nextpage] ▼第10試合 ライト級 5分2R(延長1R)〇ソン・ヒョンソク(韓国/コリアントップチーム)[判定3-0] ※29-28×3×ジェイク・ウィルキンス(JAPAN TOP TEAM)  1R、サウスポー構えのウィルキンスにオーソのヒョンソク。ウィルキンスは右ロー、左インローで右前手フックを狙う。こつこつ突くウィルキンスは左回り。それを追うヒョンソクはワンツーの右を突く。  2R、左ボディストレートのウィルキンスに打ち下ろしの右を狙うヒョンソク。ウィルキンスは回りながら左右ローをこつこつ突き、ボディストレート、そして右ハイ! ウィルキンスの組みを再三切るヒョンソクは、ウィルキンスの右をかわして組んでそのままマウントに。下のウィルキンスは抱き寄せて凌ぐ。ヒョンソクはヒジも単発。本戦判定は19-19×3で延長に。  延長R、インロー、ボディストレートのウィルキンスの左に右を合わせに行くヒョンソク。もらったウィルキンスは組みに行くが、潰したヒョンソクにウィルキンスはここで引き込む形で下に。ハーフのウィルキンスにヒジを落とすヒョンソク。左で脇差し、右でパウンドのヒョンソク。背中を着かされたウィルキンスは下から抱き寄せ鉄槌も立つ動きが出来ず。  判定は3-0(29-28×3)でヒョンソクが延長戦を制した。 [nextpage] ▼第9試合 Fighting NEXUS 初代ミドル級(83.9kg)王座決定トーナメント準決勝 5分2R(延長1R)〇将斗(AACC)[2R 0分41秒 TKO]×マシン(BLUE DOG GYM)  1R、ともにオーソドックス構え。右カーフの打ち合いから将斗がシングルレッグ。そこにヒザ突きバック狙いのマシンは胸合わせる将斗の小外をかわしてダブルレッグへ。凌ぐ将斗が体を入れ替えゴング。  2R、サウスポー構えの左三日月蹴り、右ローのマシン。回るマシンはジャブ・ロー。しかし詰める将斗は左右フックを狙う。左の蹴りのマシンに右を当てた将斗は左右ラッシュ。金網に釘づけにして連打し、レフェリーが間に入った。  将人は「トーナメントがデビュー戦で『まだ早い』とか言われましたが、デビュー戦だろうが関係なく圧倒的な強さを見せます」と語り、ケージインした佐藤は「まだ俺とやるには早いかな。高校柔道で同じ地区でブイブイ言わせて後輩をビビらしてたらしいので、後輩の分も俺がケジメをつけてやる」と語った。 [nextpage] ▼第8試合 Fighting NEXUS 初代ミドル級(83.9kg)王座決定トーナメント準決勝 5分2R(延長1R)〇佐藤龍汰朗(坂口道場一族)[1R 1分10秒 TKO]×瓜田幸造(掣圏会瓜田道場)※佐藤が決勝進出  1R、サウスポー構えから入る佐藤はオーソに戻すと、瓜田のワンツーをかわす。ともにローの打ち合いから右カーフの佐藤。  瓜田のインローがローブローになるもすぐに流して、右ストレート! ダウンした瓜田にレフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼第7試合 ライト級(70.3kg)5分2R(延長1R)〇小川健晴(ゴッドサイドジム)第5代Bigbangウェルター級王者)[1R 0分17秒 TKO]×竹上航平(MMA空手道場 鷹)  1R、左ミドルを突く小川。オーソの竹上の左ジャブに右ストレートを内側から打ち抜き、ダウンを奪い、パウンドアウト。  マイクを握り、「こんなこと言うタイプじゃないんですけどライト級のチャンピオンがほかの階級で遊んでいるみたいなんで、タイトルマッチをやらせてもらえれば獲ります」と語った。 [nextpage] ▼第6試合 フライ級(56.7kg)5分2R(延長1R) 〇宮澤雄大(K-PLACE)FightingNEXUS初代ストロー級王者[判定3-0] ※20-18×3×村田純也(リベルダージ)  1R、サウスポー構えの村田の前足にシングルレッグテイクダウンの宮澤。インサイドガードから鉄槌。ケージまで這う村田は下から三角絞め、腕十字狙うがヒジを抜く宮澤がトップキープで鉄槌。下から十字狙う村田をかつぎパスで鉄槌! 再三の腕十字狙いを作らせず、下の蹴り上げにヒザを着いてトップのままゴング。  2R、テイクダウンプレッシャーをかけて詰めてダブルレッグテイクダウンの宮澤。村田の立ち際に小外がけテイクダウンで背中を着かせる。金網で再三立とうとする村田をシングルレッグで崩して、腕十字狙いをかつぎパスでサイドから鉄槌。村田は足を戻して立つが、ここも宮澤がシングルレッグで崩してゴング。  判定3-0(20-18×3)でトップから削った宮澤が勝利。 [nextpage] ▼第5試合 フェザー級(65.8kg)5分2R(延長1R) 〇宮平守太郎(トイカツ道場)[判定3-0] ※20-18×3×村井和道(FIGHT BASE都立大)  1R、左右で先に詰めて組む宮平はボディロックテイクダウン。ハーフで上から4の字ロックの宮平に、下の村井は細かいパンチも、上の宮平は右で脇差し背中を着かせて脇を打つ。宮平が上のままゴング。  2R、右を振って押し込み組んで大内刈テイクダウンは宮平。1R同様に上から4の字の宮平は右脇を開けさせて肩固めも狙う。右で脇差し、左でパウンドの宮平。腰切りフルガードに戻す村井に宮平はヒジでゴング。判定はトップから削った宮平が3-0(20-18×3)で勝利した。 [nextpage] ▼第4試合 日韓対抗戦1 NEXUS MMA バンタム級 61.2kg契約 5分2R(延長1R)〇小牧竜也(パンクラスイズム横浜)[1R 0分40秒 TKO] ※右ストレート×松本尚大(拳心會) 1R、松本の組みにヒザを突く小牧。ダブルレッグテイウダウンにも金網まで這ってすぐに立つと、左クロス、右ストレートでダウン奪い、パウンドアウト。 [nextpage] ▼第3試合 ストロー級 5分2R(延長1R)〇木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅(トイカツ道場/パラエストラ西東京/PFCストロー級王者)[1R 3分06秒 後ろ三角絞め]×豪瑠(Evermove)  1R、テンポよくワンツー蹴りの豪瑠に、木内はダブルレッグテイクダウン。右足外に、左で脇差しパス、マウントから三角。身体を起した豪瑠に後ろ三角絞で腕も伸ばしてタップを奪った。  試合後、木内は「今日、MMA馬鹿にしたキックボクサー来てるの? 練習仲間の豪瑠、こんな形でやられてるけど、MMA馬鹿にするくらいなら、NEXUSで俺が待ってるから、いつでもお前の体重でやってやるよ」と語った。 [nextpage] ▼第2試合 バンタム級(61.2kg)5分2R(延長1R)〇神部篤坊(ABLAZE八王子)[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×ジェイクムラタ(ZEEK GYM)  1R、左ミドルの神部にムラタはクリンチボクシングも、剥がす神部は右ストレート! 足がそろったムラタだが、ボディロックから崩し。金網背に立つ神部に右足をかけて送り手を掴んでバック狙い。中央に振って引き込もうとするが、金網際に戻る神部。最後にムラタが寝かせるもゴング。  2R、右を振って金網詰めてボディロックテイクダウンはムラタ。下の神部はヒジ。片足抜いたムラタは背中を着かせて上から細かいパウンド。下の神部は右かかとをムラタの腿に叩く。上のムラタも細かいパウンドも手数は下の神部。本戦判定は20-18, 19-19×2の1-0で延長へ。  延長1R、このラウンドも開始早々に右を振って組んでボディロックテイクダウンのムラタ。フルガードの神部のスイッチ狙いを潰して両足を引き出そうとするが、そこにヒジは神部。再び持ち上げて尻を着かせるムラタ。左手で腹を突く神部。クラッチを外さないムラタは両足を束ねて頭をつけたまま左のパウンドをこつこつ返してゴング。  判定は30-27, 29-28×2の3-0で神部が勝利、第1試合に続き、コントロールより打撃のダメージが重視されたジャッジとなった。 [nextpage] ▼第1試合 バンタム級(61.2kg)5分2R(延長1R)〇下田凛太郎(DOBUITA)[判定3-0] ※20-18×3×岩松哲也(リベルダージ)  1R、右カーフから入る下田。組む岩松に左で差して押し込み。ブレーク。左右で詰めてダブルレッグテイクダウンは岩松。両足を束ねるが、上体を金網背に座る下田は掌底を耳にこつこつ打つ。両足を引き出そうとする岩松。パウンドに立とうとする下田にバック狙いから横に崩して残り10秒で細かく連打。  2R、下田のスタンドに先に組む岩松がダブルレッグテイクダウン。そこにヒジを連打で突く下田は立ち上がりに行くが、シングルレッグで崩す岩松。下田が切り返そうとしたが、岩松も押し込んで崩してゴング。  判定は押し込まれながらも背中を着かず打撃を入れた下田が3-0(20-18×3)で勝利した。 [nextpage] ▼オープニングファイト フェザー級 3分2R△平澤空翔(K-PLACE)[判定0-0] ※19-19×3△市川剛希(マックスジム)  1R、組む市川にスクランブルする平澤。市川はトーホールド、ヒザ十字に。平澤はヒザを抜いて足にからむ市川に鉄槌を落とす、  2R、ワンツーの右を当てる平澤にダブルレッグに入る市川。がぶる平澤はマウントも立ち上がる市川はシングルレッグ。つぶす平澤がバックに回りリアネイキドチョーク狙いでゴング。
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