2024年8月16日(金)タイ・ルンピニースタジアムにて『ONE Friday Fights 75』(U-NEXT配信)が開催された。
第1試合のONEストロー級(-57.0kg)5分3Rでは、日本の本田良介(タイガームエタイ)が、ロシアのトレプチ・ドガクと対戦した。
MMA13勝4敗1分の本田は、DEEPフライ級(56.7kg)GP準優勝者。2017年の修斗同級の新人王で、2021年からDEEPに参戦。2022年に開幕したDEEPフライ級GPでは、越智晴雄、松場貴志、伊藤裕樹にいずれも判定勝ちで決勝に進出した。2023年5月の決勝では、福田龍彌に判定負けしたものの、その実力を証明。
現在はプーケットの「タイガームエタイ」に所属し、ONE参戦へ。2023年12月のONE FFでフィリピンのデイブ・バンギギを判定3-0で下したが、2024年3月の2戦目ではサンザール・ザキロフにTKO負け。5月の3戦目で野田遼介との日本人対決に臨み、ギロチンの圧力でトップを奪い判定勝ち。ON FFシリーズの戦績を2勝1敗としている。
対するドガクは強打を武器にMMA2勝1敗。モンゴル系ロシア人で、ONEデビュー戦は2023年3月の『ONE Fight Night 8』でのジャン・ペイメンとのキックボクシング戦で判定負け。その後は、ONE Friday FightsシリーズでMMAで2勝1敗。
2023年6月にロシアのイヴァン・オレホフに2R、左右フックでTKO勝ち後、ネパールのイヴァン・オレホフに3R TKO負けを喫するも、2024年6月の前戦では増田比呂斗を1R 右の強打で仕留めている。
▼ONEストロー級(※56.7㎏)5分3R〇トレプチ・ドガク(ロシア)[判定3-0]×本田良介(日本)
1R、サウスポー構えの本田が、グローブタッチ後、すぐにシングルレッグからダブルレッグで小外刈を合わせてテイクダウン。
コーナーまで這って立ったドガクのバックから右足をかける本田はボディロックから後方に崩して両手を着かせると、中腰のままのドガクの背中に乗りバックマウントへ。右腕を首に回して左はアンダーフックの本田。中腰で前に落とそうとするドガクにバックから細かいパウンド。
本田はダブルアンダーに変えて煽って片ヒザを着かせると、両足を深く差し込み、両ヒザを着かせて身体を伸ばしながらパンチ。しかし、再び亀になるドガクは中腰まで戻して尻を上げて、本田を前に落とすと、本田は着地し、すぐにダブルレッグへ。
そこにヒジを落とすドガクに頭を上げて上組みに。ドガクはヒザを突くと本田は離れる。前に出るドガクは右ロー。右ハイ。右インローからワンツーと打撃で攻勢に。前進して右フックも。そこにカウンターのシングルレッグテイクダウンは本田。片足を持ちながら鉄槌、右で脇差し、ハーフで背中を着かせるとアメリカーナ狙い。足を掴んでそして中腰からパウンド。そのスペースで立ち上がるドガクにヒザを突く。
ガードしたドガクはスタンドになると水を得た魚のように打撃を打ち込む。右ロー、ワンツースリーから右ヒザ。ガードする本田に右ミドルも蹴る。本田も左スーパーマンパンチで飛び込むが、ドガクは前蹴り。本田の左の蹴りに右を合わせ、右ハイも。
2R、本田が左前足を触るフェイント。ドガクの右ミドルハイの打ち終わりに詰めてニータップで押し込む。右足を戻したドガクは左ボディストレート、右ハイ。もう1発。
ブロッキングの本田はワンツーで押し戻すが、ドガクはその分下がってかわしてから右インローを当て、左右ジャブ。右インロー、左ジャブを当てて前に。本田は頭を下げて組みに行こうとすると右ヒザを狙う。そこは察知して戻る本田。
ワンツースリーから左ハイに繋ぐドガク。ブロッキングも中に入れない本田。右インロー、右ボディストレートのドガク。サウスポー構えからシングルレッグの本田。足を外に出して凌ぐドガクだが、本田は小外からダブルレッグに切り替え、ロープに押し込みクラッチ、再び小外。
ここも凌ぐドガクを持ち上げてテイクダウン! マットに両手を着かせてバックに回る本田は、両足を差し入れ、ドガクの身体を伸ばしてリアネイキドチョーク狙いも、ドガクも横を向いて凌ぐ。バックマウントから左右を連打する本田。
やはりグラウンドでは本田の時間。マウントから対角に手を縛って鉄槌も、下のドガクは本田の足を持ち上げ潜って立ち上がり! ワンツーから右ボディのドガク。
一転、スタンドではドガクの時間に。右を当てて、ワンツー。本田がガードを上げると左右ボディ打ち。さらに右から左。右アッパー。ワンツーから右ハイ、左ハイと蹴りまで繋ぐ。サウスポー構えになったドガクに本田が前蹴りを入れてゴング。
3R、本田はジャブ、左ハイを繰り出す。ドガクも左ジャブから左右フックを連打して前に。本田の押し戻しには右インローを当てる。本田は左ミドル。ドガクはサウスポー構えになりワンツースリーフォーまで打ち込む。
ワンツーを返す本田。左足へのシングルレッグから奥の軸足を右足を伸ばして払ってテイクダウン! ここもすぐに立とうとするドガクに蹴りを入れてバックへ。しかしすぐに正対してスタンドに戻すドガク。オーソから右・左フック。間合いを外して右フックとこつこつと当てるドガクは一転左ストレート。
続くバックフィストをかわした本田は、左ミドルを返す。左右の打ち終わりに足を取りに行く本田。切るドガクの前進に、左の蹴りを当てる本田。みたびシングルレッグもここは足を抜くドガク。ワンツースリーの左フックを当てると、本田はロープから出て回る。
テイクダウンディフェンスが決まるようになったドガクは連打で前に。足を触るも切るドガク。本田はシングルレッグから軸足払いも今度は決まらず。右インローを当てるドガク。シングルレッグを切つてヒザ。
パンチと蹴りを交互に打つドガクに本田も右フックから左ストレートに繋いでコーナーを背にさせて、ドガクの左を避けて左ストレート! 被弾するとすぐに左右で押し戻すドガク。右を当てて、本田の左ハイをブロックしてドガクが左右に前に出てゴング。
判定は3-0でドガクが勝利。増田比呂斗戦のTKO勝ちに続き、対日本人2連勝をマークした。本田は連勝ならず。