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インタビュー

【Krush】璃久、王座決定トーナメント決勝に「ぶっちゃけ面白くない試合でもいいから、ベルトがほしいっすね、今は」

2024/08/15 15:08
【Krush】璃久、王座決定トーナメント決勝に「ぶっちゃけ面白くない試合でもいいから、ベルトがほしいっすね、今は」

タイトルを獲って10月の大阪K-1出場を狙う璃久

 2024年8月18日(日)東京・後楽園ホール『Krush.164』にて、[第5代Krushスーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」決勝戦3分3R延長1Rで小田尋久(TEAM3K)と対戦する璃久(HIGHSPEED GYM)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 璃久は2019年4月に『S-BATTLE』でプロデビュー。2戦目からはシュートボクシングを主戦場とし、4勝1敗の戦績を残す。『NO KICK NO LIFE』や『HOOST CUP』、『NJKF』などに出場し、2023年7月にKrush初参戦を果たすと森田奈男樹を3RでKOしてインパクトを残した。続けて12月のK-1ではアビラル・ヒマラヤン・チーターからダウンを奪って殊勲の勝利。2024年3月の「K-1 WORLD MAX -70kg世界最強決定トーナメント」に抜擢されたが、デング・シルバにTKO負けを喫した。5月のトーナメント準決勝では藤村大輔に判定勝ち。アグレッシブかつ攻撃力の強さを発揮している。戦績は10勝(5KO)3敗1分。

僕らなんか休憩前でええねん


──5月の準決勝、藤村大輔戦を今、振り返ると?

「いつもそうですけど、気負わず普通に、いつも通り練習してきたことが出せたらと思ってたので、それができたかなと思います。試合中の閃きとかもあるので、『楽しんでやろう』と思ってるのが一番で。だから別に何も考えず、その時の自分に任せて戦えたと思います」

──ただ、試合後は「倒したかった」という言葉もありました。

「それはありますね。倒したかったです。けっこうカーフとかも効かせとったと思うんですけど、藤村選手が打たれ強くて」

──同じ日の、小田尋久選手の準決勝についてはどう思いましたか?

「僕もあんまり偉そうなことは言われへんのですけど、前半攻められて、あのまま行っとったら負けてたんやないかと思いますね。一発が当たって森田選手が倒されちゃったという感じで。だから、あの試合についてどう思うかとかはないですね」

──ただ、小田選手が逆転KOできるパンチを持っているということでもありますよね。

「そうですね、そこは警戒してます。小田選手とは以前に1回、練習したことがあるんですよ。その時は全身が硬いなと思ったし、特に拳がすごく硬かったんですよね。森田選手が倒されたのも、打たれ弱くなってる面も多少はあるのかもしれないですけど、ああなった理由は分かるし、『やっぱりパンチが硬かったんやろな』とは思いました」

──なるほど。

「やっぱり、やってみたからこそ分かるというか。かすっただけでもあれだけ効くんやなと思うし、一発もらったら危ないんやろうなと思ってるんで、そこは十分気をつけてやっていきたいです」


──ご自分としては今回も、「試合が始まってからの自分に任せる」という戦いは変わらない?

「そうですね、それしかないんで。作戦も多少はありますけど、思ってた通りにはいかへんのが試合なんで。その時その時で、何個か引き出しを持ってやるしかないですね」

──最終的に、勝つイメージはどう作ってるんですか?

「初めてのタイトルマッチなんですよ。藤村戦の時は正直、最初にパンチをもらった時に『これで倒されることはないな』と思っちゃったんですよね。思いっきりもらったとしても耐えられるパンチやなと思っちゃったんで、最後はあんな感じになって判定まで行っちゃって。今回も、ぶっちゃけ面白くない試合でもいいから、ベルトがほしいっすね、今は」

──ベルトを獲ることを最優先にすると。

「ですね、今回は結果が一番大事なんで。でないと、10月のK-1大阪大会も出られないし」

──SNSでは、「チャンピオンになってデング・シルバにリベンジを」と書いてましたね。そこまでが今の大きな目標ということですか。

「いや、ベルトを巻いてからの話は勝った後です。参戦選手の発表があって、シルバがいたからああ書きましたけど、今はベルトに集中してます」

──作戦をガチガチに固めることはしないということでしたが、今の練習ではどういうところに重点を置いていますか?

「打ち終わりと、ブロッキングの強化ですね。僕の方がリーチはあると思うので、そのリーチを使って、さっきも言ったように盛り上がる試合をとかじゃなくて、ポイントポイントでしっかり攻められるように。何せ勝たなアカン試合なんで。手数とポイントと…まあ絶対、そんなうまくはいかんですけどね。1回2回は倒されるのも覚悟した上で、でも最後は勝たないとアカンなあと思ってます」

──では、打ち合い上等というわけでもない?

「いや、打ち合ってくれたら一番楽なんですけどね。そうなったらこっちに分があるんで。パンチできてくれたら、こっちはメチャ楽ですよ。でも向こうは拒否るやろうし、キレイな戦い方しはる選手なんでね。ただ、僕ももらっちゃうタイプだし、向こうは蹴りもあるじゃないですか。クルクル回ったり、よう分からん蹴りが」

──よう分からん蹴り(笑)。

「あんなんされると、ちょっとややこしいですけど。最後、試合までにしっかり仕上げないとなというのはありますね」


──ところで準決勝の前日会見では、けっこうイラだった様子を見せてましたよね?

「いや、記者の人も別に、質問がないならないでいいんですよ。こっちも、あのメンツで盛り上がってないことなんか全員が分かってるんですよ。正直、盛り上がってないのは事実なんで。だから今回の大会も、不可思選手とか里見柚己選手とかが僕らより前に出て、何で僕らの試合がメインやねんと思うんですよ。不可思選手の試合の方が絶対盛り上がるし、僕らなんか休憩前でええねんぐらいですよ」

──いや、タイトルマッチですし、そんなことは…。

「実際、盛り上がってないじゃないですか。前日会見だって質問ないならないでいいですし、無理矢理聞かれてもね。『この後、勝負メシは何を食べるんですか?』とか、誰も知りたくないでしょう?」

──あ、あれを聞いてる某記者は、ホントに知りたくて聞いてるんですよ(笑)。けっこうよく聞いてますから。

「ええっ! 気持ち悪っ!」

──いやいや(笑)。そこから何か話が広がるかもしれないですし。

「いや、記者の人らも仕事なのは分かってるんですよ。乱闘でもすれば盛り上がるんでしょうけど、それも小田選手がノってくれるか分からんしなあ…。まあちょっと考えますわ。じゃ、インタビューもこれぐらいで」(通話終了)

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