Krushの歴史を作ってきた一人である竹内が41歳になって2013年9月以来のKrush参戦
2024年9月28日(土)東京・後楽園ホール『Krush.165』の追加対戦カードが発表された。
▼Krushライト級 3分3R延長1R
“狂拳”竹内裕二(GORI GYM) ※菅原道場から所属変更
弘輝(WORLD TREE GYM)
竹内は1983年8月13日生まれの41歳。2004年6月にプロデビューし、第8代MA日本スーパー・フェザー級王座・第2代WMAF世界スーパー・フェザー級王座を獲得。2009年5月のKrush初参戦では当時“-60kg最強”と言われた山本真弘を左フックでKOし、一躍その名を轟かせる。その後は"狂拳"の名の通り、Krushを中心に衝撃的な試合を連発。2011年4月の初代Krush-60kg(現スーパー・フェザー級)王座決定トーナメント準決勝では野杁正明とダブルダウンノックダウンのあと、左フックで野杁をマットに沈める格闘技史に残る名勝負を演じた。
2016年9月のK-1代々木大会を最後にリングから離れていたが、2022年4月に約5年7カ月ぶりに復帰すると、SATORU成合を得意の右ストレートで2RにKOし、狂拳健在を示した。今回はそれ以来の試合となる。戦績は28勝(14KO)13敗2分1無効試合。
弘輝は2020年6月にKrush初参戦を果たしたサウスポーで、初陣ではSEIYAを3Rでマットに沈めた。その後は朝久泰央と龍華にKO負け、東本央貴に判定勝ちも里見柚己、大沢文也、鈴木翔也に3連敗を喫した。しかし、2022年6月の明戸仁志戦でKO勝ちすると9月の伊藤健人戦で判定勝ちとK-1 GROUPで初の連勝。12月のK-1では篠原悠人に判定で敗るが、2023年9月にKNOCK OUTから参戦したREITO BRAVELYをダウン応酬の末にKOした。2024年2月、大岩龍矢との試合で計量をパス出来ず、判定で敗れている。戦績は10勝(7KO)8敗1分。
両者ともバチバチの打ち合いを好むタイプだけに激戦になることは必至。41歳になった竹内が往年の実力を見せるのか、それとも弘輝が引導を渡すのか。KO決着間違いなしのKrushらしい一戦となりそうだ。
▼Krushスーパー・ウェルター級 3分3R延長1R
白須康仁(PROTAGONIST)
KO-TA BRAVELY(BRAVELY GYM)
白須は2001年11月にMA日本キックボクシング連盟でデビューし、7戦目で無敗のままMA日本ウェルター級王座に就いた。2006年12月にはWMAF世界スーパーウェルター級王座も獲得。2006年2月からはK-1 WORLD MAXにも出場している。2011年8月の『THAI FIGHT』ではヨードセングライからハイキックでダウンを奪って勝利し、周囲をあっと言わせた。その試合を最後に引退したが、2022年6月に42歳にして10年ぶりに復帰、ビッグバンで城戸康裕に判定2-0で惜敗した。2024年3月のK-1では宇佐美秀メイソンに初回KO負け。今回がKrushには初出場となる44歳。
KO-TAはKPKB(九州プロキックボクシング)で活躍する選手でKrush初出場。第5代KPKBウェルター級王者の29歳。
▼Krushスーパー・バンタム級 3分3R延長1R
大鹿統毅(K-1ジム総本部チームペガサス)
山浦力也(北斗会館)
大鹿はK-1甲子園2022 -55kg王者。デビュー当初は他団体でプロ活動を行っていたが、2022年12月にKrush初参戦で勝利を収め、2023年5月の「第2代Krushフライ級王座決定トーナメント」を制して王座に就いた。10月の初防衛戦で悠斗に初回KO負けを喫し、初黒星で王座を失い今回が再起戦となる。戦績は8勝1敗。
山浦は第4回・第5回・第6回K-1アマチュア全日本大会チャレンジAクラス -60kg優勝、第16回・第18回・第20回K-1アマチュアチャレンジAクラス -60kg優勝、K-1甲子園2018 -60kg優勝とアマチュアで数々の実績がある。2018年9月にプロデビューし、斗麗、新美貴士、稲垣澪、森坂陸と現在のトップクラスたちと対戦し、4連敗を喫したが2020年11月以来の試合でKO勝ちして連敗を脱出。続く2024年3月の蘭丸戦でもKO勝ちし、戦績を4勝(2KO)6敗とした。
▼Krushスーパー・フェザー級 3分3R延長1R
斎藤祐斗(JK TRIBE)
目黒翔大(優弥道場)
斎藤は地元・愛知県春日井市出身のK-1・Krushファイターで11勝(8KO) 7敗。8歳から始めた新極真空手で全日本大会高1軽量級の部準優勝。26歳でキックに転向し、2017年12月の『鉄拳』でプロデビュー。2018年8月よりK-1 GROUPのKrushに参戦し、連続KOの後は連続KO負けと派手な試合を繰り返す。2023年9月には『RIZIN』で梅野源治とヒジありルールで対戦し、判定負けも不利なルールで大健闘した。戦績は12勝(9KO)8敗。
目黒は9勝(2KO)6敗2分のサウスポーで、3連敗から2022年11月に松本和樹から勝利を収めると、2023年7月にKNOCK OUTとの対抗戦で新田宗一朗から勝利を収めるなど、2024年5月の西元也史戦で5連勝を飾った。山本優弥を師匠に持ち、しぶといファイトを身上とする。
▼Krush女子フライ級 3分3R延長1R
麻央(K-1ジム心斎橋チームレパード)
恵音(TEAM PREPARED)
麻央は5勝1敗の戦績を残してリングから離れていたが、2022年12月のKrushで約6年ぶりに復帰。真優に判定勝ちすると2023年4月には韓国のファン・ソンリムにも勝利して連勝。しかし6月、PODの新鋭・池内紀子に敗れ連勝がストップした。2024年10月の「第6代Krush女子フライ級王座決定トーナメント」準決勝では鈴木万李弥に判定勝ちも、決勝で池内紀子に延長戦で敗れて戴冠ならず。戦績は8勝3敗。
恵音はKrush初参戦。第3代KPKB(九州プロキックボクシング)女子バンタム級王者で、戦績は3戦全勝。注目の関東初登場となる。Krush女子トップの麻央を相手に実力が試される。
▼Krushバンタム級 3分3R延長1R
板橋武留(健成會)
坂本寿希(リーブルロア)
板橋は2021年10月のKrush-EXでデビューした新鋭で、デビューから4連勝(1KO)を飾るも2022年9月に松本陸に判定で敗れた。2023年1月に萩原秀斗とのKrush対決で勝利してBigbangバンタム級王座に就いた。12月の初防衛戦は峯大樹とドロー。戦績は5勝(1KO)2敗1分。
坂本は5勝(1KO)4敗のサウスポーで初代KROSS×OVERスーパーバンタム級王者。Krushのリングで他団体王者同士の対戦となった。
▼プレリミナリーファイト Krushフライ級 3分3R
西林翔平(K-1ジム福岡チームbeginning)
菊地海斗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
西林は5勝8敗1分の29歳。菊地は初代KPKB(九州プロキックボクシング)バンタム級王者で、5勝8敗1分の29歳。
▼プレリミナリーファイト Krush女子アトム級 2分3R
加藤りこ(K-1ジム五反田チームキングス)
末松晄(K.I.K team BLADE) ※Weed GYMから所属変更
加藤は3勝3敗のサウスポーで29歳。2022年2月に吉崎生に判定で敗れて以来の試合となる。末松は3勝(1KO)1分無敗の18歳ホープ。