2024年9月29日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD MAX 2024』の記者会見が、8月9日(金)都内にて行われた。
「第7代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定トーナメント」の出場選手が追加発表された。すでに日本から出場が決まっているKrushスーパー・ライト級王者の稲垣柊(K-1ジム大宮チームレオン)と第7代Krushスーパー・ライト級王者の鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス)に続き、出場が決まったのは以下の4名。
カン・ピナール(トルコ/Mike's GYM)
24歳のトルコ系オランダ出身。これまで70~72kgと上の階級で試合をすることもあったが、本来のベストウェイトは-65kgだという。オランダ特有の左フックから右ローキックといった対角線コンビネーションで相手を崩していくスタイルは迫力満点。打ち下ろす右ローキックは、相手の気持ちを折るような破壊力を持っている。2023年2月にマイクスジムで武者修行をした与座優貴が強いと思ったという選手の一人。身長174cm。オーソドックス。戦績は17勝2敗。
トーマス・アギーレ(アルゼンチン/Dojo Serpiente)
南米のWGP Kickboxingスーパーライト級(-64.5kg)王者で、2023年1月のGLORY RIVALS 5にてメキシコのエイブラハム・ヴィダレスと激闘を繰り広げた。左右のフックとローキックの破壊力は抜群で、打ち合いに強いところが持ち味のひとつ。戦績は33勝(23KO)5敗。身長168cm。25歳。オーソドックス。
メン・ガオフォン(中国/天津阿福ファイトクラブ/CFP)
中国からまた新たな強豪が来襲。オウヤン・フェンと同門でWLF武林風 -65kg級世界王者、同スーパールーキー -65kg王者、IPCC中国 -65kg級王者。世界王座は2023年11月にセルゲイ・アダムチャックを破って獲得したもの。頑丈な肉体から放たれるパンチは脅威で、2019年12月には日本のクボマサヤをGLORYのリングで降し、2024年3月にはアリハン・オズドエフから判定勝ちを収めている。戦績は31勝(8KO)11敗。身長177cm。27歳。オーソドックス。
ヨードクンポン・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)
ルンピニー、ラジャダムナンの2大スタジアムで活躍後、2014年からGLORYを主戦場にしてTOPKING WORLDSERIES 2018 -70kgトーナメントで優勝。2021年1月にはK-1で野杁正明と対戦する予定だったが、コロナ禍の影響で中止となっていた。2023年はタイで開催されたRWSの8名参加のウェルター級王座決定リーグ戦に出場し、ファイナルまで勝ち進んでいる。パンチを得意とするスタイルに磨きをかけ、左フックは一撃で相手をマットへ沈める正確さとパワーを秘めている。打ち合いにも強いため、K-1ルールにアジャストしてきそうだ。戦績は98勝(25KO)38敗1分。身長176cm。29歳。オーソドックス。
残る2名に関して、宮田充Krushプロデューサーは「海外の選手がたくさんスタンバイしてくれている中で発表することは出来るんですが、いわゆる大物ファイター、キックボクシングの世界でぱっと名前を聞いて日本のファン全員が分かるファイターではないが、海外では違う体重でやっているが65kgでK-1王者を争うにふさわしいファイターがもう少し時間がかかります。発表は8月20日くらいかなと思います」と、世界的には有名な大物と交渉中であるとした。
トーナメントの組み合わせについては「(全8選手が出揃ったところで)8月末までに整えて発表出来ればと。KO決着の確率が高まる組み合わせを考えていきたい」とのこと。
カルロス菊田K-1プロデューサーは「各国各団体の王者が参戦しますが、その中でも個人的に注目しているのは中国のメン・ガオフォン選手。K-1の第二章が始まってから中国がベルトを持って行っている。フィジカルが強くてテクニックもあるので、王者を獲るのかなという雰囲気がある。ポイントになるであろう選手」と、この階級でもチャイニーズ旋風が吹き荒れそうと予想。
宮田Pは「2014年11月3日に行われた新生K-1の旗揚げ大会でスーパー・ライト級初代王座が争われ、今年でちょうど10年。ウィラサクレック会長がヨードクンポンと契約して、今回の試合オファー時点からタイで仕込んでいる。初代王者ゲーオのような活躍を、ムエタイの大暴れに注目したい」と、それぞれ注目選手をあげていた。