キックボクシング
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【KNOCK OUT/NJKF】5団体の王者集結、ヒジ打ちありの純キックボクシングルール8人トーナメント『KICKBOXING JAPAN CUP 2024』開催

2024/08/08 16:08
 2024年8月8日(木)都内にて記者会見が行われ、『KICKBOXING JAPAN CUP 2024』の開催が発表された。  会見に登壇した山口元気KNOCK OUT代表は「去年、僕がNJKFにジムの選手が出場するので行って、控室にいたところで武田さんに無理やりリングに上がらされて対抗戦をやりましょうといきなり言われまして。それが縁になってヒジ打ちありの選手たちが輝く舞台を作ってあげようとのことから、純粋なキックボクシングルール、ヒジありの日本最強決定トーナメントを開催することになりました。  KNOCK OUT、NJKF、BOM,イノベーション、スックワンキントーン、各団体の王者もしくは王者候補が集まって11月10日のNJKFで8人の1回戦、準決勝・決勝が12月30日のKNOCK OUT横浜武道館大会で開催することになりました。ヒジありの選手が輝く舞台が限られている中で盛り上げること出来ないかと武田さんとミーティングを重ねてこういう流れになりました」と、開催の趣旨を説明。  同じく登壇した武田幸三NJKFプロデューサーは「山口さんは選手として大先輩、プロモータとしても大先輩で勉強させていただいていますが、会場で見つけてチャンスだと思って無理やり捕まえてお願いしました。自分たちはヒジありキックボクシングで現役生活を頑張ってきたので、その後輩であるヒジありの選手たちに夢の舞台を提供してあげたいということで実現することになりました。11月、そして12月、立ち技の祭典、ヒジありが輝ける場所をこれから作っていきたい」と挨拶。  2人の言葉にあるように、ルールはヒジ打ちあり、首相撲からの攻撃無制限の“純”キックボクシングルール。契約体重は55kg。11月10日(日)東京・後楽園ホールのNJKF主催大会で8名による1回戦を行い、勝ち上がった4名で12月30日(月)神奈川・横浜武道館のKNOCK OUT主催大会で準決勝・決勝が行われる。  準決勝でヒジ打ちによるカットがあり、その選手が勝ち上がった場合は傷の具合を見て判断。リザーバーも用意される。  トーナメントの組み合わせは後日発表。優勝賞金も後日発表となるが、武田Pは「賞金の面でもかなり頑張るつもりです」と出来るだけ高額にしたいとした。また、山口代表は「優勝者はONEに出られる可能性もあるし、国内でさらに大きな舞台を作っていく考えもあります」と話した。  出場選手は以下の8名となった。 〇前田大尊(マイウェイジム/Japan Kick Boxing Innovationフェザー級2位)  前田は小学1年生でキックボクシングを始め、アマチュアで4冠王に。プロでは2023年7月に一航からハイキックでダウンを奪っての勝利で名を挙げ、2024年2月にはWBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王座決定戦も行っている(判定負け)。戦績は7勝(1KO)3敗の19歳。 〇嵐(キングジム/NJKFバンタム級王者)  5歳から名門キングジムで練習を開始した嵐は、アマチュアベルトを獲得するなど早くから才能を発揮。2023年11月30日、ラジャダムナンスタジアムにてボディストレートで初回KO勝ち。2024年2月、18歳にして初のタイトルマッチに臨み甲斐元太郎を左ミドルキックでKOして戴冠。4月の桂英慈戦はドローとなった。好戦的でボディブロー、ハイキックと多彩な技と倒せる力を併せ持つのが強みでNJKF関係者からの期待も高い。 〇古村 光(FURUMURA-GYM/第3代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者)  古村はタイ・ラジャダムナンスタジアムのリング(新人戦)にも上がり、勝利を収めている。2019年に選手発掘のため行われた『K.O TRYOUT』でTRYOUT生に選ばれたサウスポー。2023年8月、壱を判定2-1で破り王座を奪取したが、2024年4月の再戦では判定で敗れ王座を奪われた。戦績は8勝(6KO)4敗1分。 〇壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム/KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者)  沖縄出身の壱は空手をベースに持ち、ボクシングを経て上京してムエタイを始めた。2008年11月の『MuayThaiOpen』でLPJNバンタム級王座に就き、2019年12月に岩浪悠弥に敗れるまで14連勝をマーク。2022年11月に「第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント」を制して王者となった。2023年8月の初防衛戦で古村光に敗れて王座を失ったが、2024年4月のリマッチで王座奪還。6月にはムエタイの激闘王と呼ばれたチョークディーから勝利を収め、7月の『ONE Friday Fights』で初参戦初勝利。戦績は27勝(10KO)9敗1分。 〇一航(新興ムエタイジム/Bigbangスーパーバンタム級王者)※NJKF  一航はNJKFをホームリングに、様々な団体に出場。今や兄の大田拓真とともに、NJKFをけん引する存在となった。2023年1月にBigbangスーパーバンタム級王座を初防衛、12月に2度目の防衛に成功。しかし、2024年初戦のNJKF2月大会では真琴に判定で敗れ、NJKFスーパーバンタム級王座を逃した。兄の拓真に続いて4月にONE初参戦を果たしたが、ペットナムコンに飛びヒザ蹴りでダウンを奪われての黒星デビュー。7月、2度目のONE参戦では右ストレートでKO勝利を奪った。 〇真琴(誠輪ジム/NJKFスーパーバンタム級王者)  真琴は2020年7月のデビューから、この階級では恵まれた175㎝の上背から繰り出す前蹴りやミドルといった蹴り技を武器に戦い、10勝(1KO)2敗1分。昨年9月、初のタイ人戦となるカオパン・ゲッソンリットとの試合を判定でクリアすると、20日後の24日にはDEEP☆KICK-55kg暫定王座決定戦に臨み、鷹介(魁塾)を判定で降しベルトをものにした。2024年2月には一航を破る番狂わせを演じ、NJKF スーパーバンタム級王座に就いている。 〇佐野佑馬(創心會/WMC日本スーパーバンタム級王者)※BOM  左ミドルキックを得意とするサウスポーの佐野は、2020年に行われたWMC日本バンタム級王座決定トーナメントの決勝で敗れたが、2021年10月の新日本キックボクシング協会で泰史を破りWKBA日本バンタム級王座を獲得。階級を上げて2024年6月のBOMにてKNOCK OUTでも活躍する鈴木貫太を破りWMC日本スーパーバンタム級王座に就いた。 〇森岡悠樹(北流会君津ジム/スックワンキントーンスーパーバンタム級王者)※KNOCK OUT  森岡はKNOCK OUTを主戦場とし、2023年に「スックワンキントーン」にてスーパーバンタム級トーナメントを全試合KOで制して自身初のベルトを獲得。8月にはK-1 GROUPとの対抗戦で内田晶を初回KOに仕留めて殺傷能力の高さを証明したが、9月に古木誠也に初回KO負けを喫した。2024年5月の『ONE Friday Fights 62』に初参戦すると、ペイマン・ゾルファガリにダウンを奪われる劣勢もノーモーションの右ストレートで逆転KO勝ち。6月にシュートボクシングに初参戦するも山田虎矢太にTKOで敗れた。戦績は16勝(9KO)10敗1分。
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