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【ONE FF】武尊参戦のFriday Fightsでノンオーvs.ナバティ、サムエーvs.ハミディ、スーブラックvs.クラップダム

2024/08/07 17:08
【ONE FF】武尊参戦のFriday Fightsでノンオーvs.ナバティ、サムエーvs.ハミディ、スーブラックvs.クラップダム

21勝無敗のナバティ(左)が今回はレジェンド級ムエタイ戦士ノンオーと対戦する(C)ONE Championship

 2024年9月27日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Friday Fights 81』(U-NEXT配信)の追加対戦カードが発表された。

 武尊(team VASILEUS)vs.ブラック・パンサー(タイ)、秋元皓貴(日本)vs.イリアス・エナッシ(モロッコ)、スーパーボン(タイ)vs.“スモーキン”ジョー・ナタウット(タイ)と豪華メンバーが揃う今大会、新たに発表されのは3カード。


 バンタム級ムエタイ3分3Rで、ノンオ―・ハマ(タイ)とカムラン・ナバティ(ロシア)が対戦。


 ノンオーは37歳で266勝56敗10分の驚異的な戦歴を誇り、ルンピニースタジアムでスーパーバンタム級からライト級まで四階級制覇、ラジャダムナンスタジアムのベルトも獲得している、まさにムエタイの伝説的存在だ。2019年2月にONEムエタイ世界バンタム級王者となり、鈴木博昭、セーマペッチ、ロードレック、リアム・ハリソンらを相手に7度の防衛に成功して絶対王者と呼ばれていたが、2023年4月の8度目の防衛戦でジョナサン・ハガティーにKOで敗れ王座陥落。12月にはニコ・カリロにもKO負けしてまさかの連敗を喫したが、2024年4月にクラップダムを技術で封じ込めて判定勝ちの再起。


 ナバティはアマチュアムエタイのIFMA世界選手権や欧州選手権で金メダルを獲得し、ロシア・ムエタイカップでは5度優勝。『RCCフェアファイト』を主戦場として同団体のフェザー級トーナメントで優勝。同タイトルは2度の防衛に成功した。2023年9月の『ONE Friday Fights 35』に初参戦するとポンシリ・PK・センチャイに判定勝利。2024年3月の2戦目もアバター・PK・センチャイにTKO勝ち、6月にはONEで6戦全勝だったスーブラックを左フックで初回KOした。戦績は21勝(8KO)無敗。

 勢いに乗るナバティがレジェンドクラスも超えていくのか、それともノンオーが百戦錬磨の技術で完封するのか。


 同じくベテランのサムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)は、ストロー級ムエタイ3分3Rでアクラム・ハミディ(アルジェリア)と対戦。

 サムエーはルンピニースタジアム認定スーパーバンタム級とスーパーフライ級の2階級、プロムエタイ協会ではスーパーバンタム級・スーパーフライ級・フェザー級の3階級を制覇。2011年にはルンピニー・ファイター・オブ・ザ・イヤーとスポーツライターズ・フレンズ・ファイター・オブ・ザ・イヤーの両方を受賞しているムエタイレジェンド。


 2018年1月にONE最初のムエタイの試合を戦ったサムエーは、ONEフライ級ムエタイ世界王者にもなったが、2019年5月にジョナサン・ハガティに判定負け後、10月にストロー級転向。12月にはワン・ジュングァンに判定勝ちし、新設されたONEキックボクシング世界ストロー級王者となった。さらに2020年2月、ロッキー・オグデンを破りムエタイ世界同級王座も獲得して二冠王に。2020年10月にはジョシュ・トナーに2RでTKO勝ちし、初防衛に成功するも、2021年7月にプラジャンチャイに敗れて王座を失った。2023年6月の再戦でもプラジャンチャイにKO負け。戦績は373勝49敗9分。


 ハミディはWKN世界K-1フライ級 -54.9kg王座やISKA世界フライ級(-53.5 kg)K-1ルール王座などを獲得。来日経験のあるサンベル・ババヤンやフレッド・コルデイロに勝利しており、2018年9月にはK-1に初来日したが武井由樹に1RでTKO負けしている。ONEには2023年6月から参戦し、1勝1敗。フランスでの3連勝を経て2024年6月の『ONE Friday Fights 66』で元ラジャダムナンスタジアム王者ゴンチャイにパンチの連打で初回KO勝ちした。戦績は50勝5敗1分。

 この試合もレジェンドクラスのムエタイ戦士が勢いのあるニューカマーを迎え撃つ図式に。


 そして、スーブラック・トー・プラン49(タイ)がクラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)とバンタム級ムエタイ3分3Rでタイ人対決。


 スーブラックは2023年6月の『ONE Friday Fights 20』で初参戦。タンヌンウンに2RでKO勝ちすると、8月にイタリアのレニー・ブラジに3RでTKO勝ち、9月に鈴木真治にKO勝ち、12月にクレイグ・コークレイにKO勝ちと4連続KO勝ち&3連続ボーナスの激闘男で人気がある。2024年1月にFight Nightで本戦初登場するとステファン・コロディに判定勝ち、4月にはウラジーミル・クズミンにも判定勝ちとONEでの戦績は6戦全勝(4KO)だったが、6月にカムラン・ナバティに初回KO負けで初黒星。戦績は60勝19敗。


 クラップダムはサウスポーのファイタータイプで、左ストレートを決め技とする元ルンピニースタジアム認定ライト級&スーパーライト級2階級制覇王者。2018年にはプロムエタイ協会ライト級王者の肩書を引っ提げて初来日。REBELSのリングで梅野源治とルンピニースタジアム認定ライト級王座決定戦を争い、4Rに強打で梅野を2度ダウンさせてのTKO勝利を収め、日本のムエタイファンにも強烈なインパクトを残した。

 ONEには2019年9月から参戦し、2020年のONEバンタム級ムエタイトーナメントでは決勝へ進出したが、ロードレックに敗れた。2021年は1勝2敗、2022年は2勝3敗、2023年は4勝(3KO)1敗1無効試合。KO狙いのアグレッシブなスタイルはタイで人気を博している。前戦は7月にナビル・アナンにKO負けを喫し、ノンオー戦に続く連敗となった。戦績は70勝20敗5分。

 両者ともパンチャーだけにボーナス必至の激闘となりそうだ。

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