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【UFC】前フライ級王座挑戦者エルセグ、朝倉海に「フライに来て、どっちがタフか確かめよう。新しい血を見ることになりそうだ」

2024/08/06 23:08
【UFC】前フライ級王座挑戦者エルセグ、朝倉海に「フライに来て、どっちがタフか確かめよう。新しい血を見ることになりそうだ」

(C)RIZIN FF/Zuffa LLC/UFC

 前UFC世界フライ級王座挑戦者で、同級7位のスティーブ・エルセグ(豪州)が、UFCと契約した朝倉海(JAPAN TOP TEAM)について、「フライ級に来て、どっちがタフか確かめよう」と対戦を呼びかけた。

 2024年5月ブラジル大会で、王者アレッシャンドリ・パントージャと打撃では互角に渡り合ったエルセグは、判定3-0ながらも、2者が48-47をつける接戦で敗れ、王座奪取ならず。8月17日の豪州大会では、現フライ級4位のカイ・カラ=フランス(ニュージーランド)との対戦を控えている。

 米国『MiddleEasy』と本誌の取材に、エルセグは王者との戦いを、「僕にとっては、明らかに最後のテイクダウンの攻防が上手くいかなかった。いいタイミングで入ったけど、上組みの技術が欠けていたんだ。だから今回のフランスとの試合に向けて、グレコローマンレスリングを増やしたよ」と振り返る。

 そして、今回、RIZINにも参戦経験のあるカラフランスとの対戦については、「彼はANZAC(Australia and New Zealand Army Corps)のトップ選手だった。僕がまだアマチュアの頃から長い間、尊敬してきた男だ。だからちょっと奇妙な感じだ」と、MMA36戦のベテランとの戦いを評した。

 スタンドでは「フランスの打撃に気をつけなければならない」というエルセグだが、その打撃には「右手を出すためにする、ちょっとしたトリックがある」と、秘密も分析済みのようだ。

「彼の射程内に入れないようにする。もし彼の範囲内に入ったとしても、僕にはそれ以上のものがある。パンチやキック以外にも、彼が心配しなければならないことがある。僕にはテイクダウンがある。そしてヒザ、ヒジ、いろいろな攻撃に注意しなければならない」と、全局面で上回るとした。

 エルセグは、その先も見据えている。

 当初、8月大会出場を目指すことを公言していた朝倉海との対戦だ。

 もしかしたら、同大会に出場するバンタム&フライ級選手は、朝倉との対戦の可能性もあったなか、エルセグは、「朝倉海が日本でバンタム級で戦っていたことは知っている。フライ級で戦うかもしれないという噂もあるなら、フライに来て、どっちがタフか確かめればいい。僕は喜んで(ノーランカーの)彼を迎えよう。新しい血を見ることになりそうだ。朝倉海のUFC参戦は本当に興味深いことだと思うよ」と、対戦相手に名乗りを挙げたのだ。

 朝倉にとっては、前王座挑戦者との試合で勝てば、一気に上位ランクに浮上するマッチアップといえる。

 エルセグは、本誌の取材に「日本では平良達郎もとてもいい選手だよね。特にグラウンドゲームが強い。彼の試合はいつも見るのが楽しみなんだ。僕は昔からPRIDEをすごく見ていた。だからまた日本人選手とも、日本で戦いたいとも思っているんだ。観客も素晴らしいらしいしね。人生に一度くらいは体験してみたいよね」と、日本人ファイターと日本大会で戦ってみたいとした。

 それは誰になるか。まずは“アストロボーイ(鉄腕アトム)”の異名を持つエルセグの母国凱旋試合に注目だ。

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