2024年5月4日(日本時間5日朝7時~)ブラジル・リオデジャネイロのジュネス・アリーナにて、『UFC 301: Pantoja vs. Erceg』(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)が開催された。現地ではマウリシオ・ショーグンの殿堂入りが発表されている。
【メインカード】
▼UFC世界フライ級選手権試合 5分5R〇アレクサンドル・パントージャ(ブラジル)王者・28勝5敗(UFC12勝3敗)※UFC6連勝[判定3-0] ※48-47×2, 49-46×スティーブ・エルセグ(豪州)挑戦者・12勝2敗(UFC3勝1敗)※パントージャが王座防衛
メインイベントは「UFC世界フライ級選手権試合」(5分5R)。堀口恭司と同門ATTの王者、5連勝中のアレクサンドル・パントージャ(ブラジル)が地元で、UFC3連勝中の新鋭・スティーブ・エルセグ(豪州)を迎え撃つ。
前日計量はともに125ポンド(56.70kg)でパス。2023年7月にブランドン・モレノに5R スプリット判定で勝利し、王座を獲得したパントージャ。12月にはブランドン・ロイバルに判定勝ちし、初防衛に成功している。
対するエルセグは、ダビッド・ドヴォジャーク、アレッサンドロ・コスタに競り勝ち、3月に当時9位のマット・シュネルを2R TKOに下した28歳。地元・豪州でアマチュア選手のなかで練習し、自身の技術を磨いてきた。
王座戦に抜擢されたエルセグは本誌のインタビューで、「多くのアマチュア選手が僕を支えてくれる。他では叶わないことだ」と、豪州での練習環境を語っていたが、会見では「アンダードッグと言われようがどうだっていい。俺は世界一になるためにここに来たんだ」と、アウェーでの戦いに覚悟を見せた。対する王者は「エルセグはラッキーな男だが、それも今回の試合で終わる」と、完勝を予告した。
花道で上着を脱ぎ捨てたパントージャ。エルセグはマット上でステップを踏む。
1R、ともにオーソドックス構え。先に右カーフから左右を突き、組みに。差し上げるエルセグはスタンドに戻す。
右カーフのパントージャ。エルセグは下がりながらも左を狙う。左ジャブの刺し合い。パントージャの右をかわしてワンツー。左右ボディ打ちのパントーハに組むエルセグだが、深追いせず。
圧力をかけるエルセグ。パントージャはワンツーから組んでヒザで離れる。ワンツーの飛び込む右フックはパントージャ。かわしたエルセグに右カーフ!
エルセグの右をかわして右カーフ。さらにダブルレッグテイクダウン。蹴り上げから立とうとするエルセグのレッスルアップを潰して寝かせる。背中を見せて立つエルセグのバックに。腰をずらすエルセグにサイドに移行し、背中を着かせる。
ハーフから亀になりパンチを被弾しながら立ち上がるエルセグ。なおもバッククリンチ。引き込むが、ここは上を取り返したエルセグにパントージャは立ち上がり、そこに右を突くエルセグ。バッティングでエルセグは右目上をカットしている。
2R、先に中央を取るエルセグ。ハイペースで左右から詰めるパントージャは右で差して組み、左ヒザで離れる。エルセグが中央。パントージャは左ジャブ。かわすエルセグに頭を下げて連打から右カーフはパントーハ。
エルセグの左に右を突いて脇差し投げるパントージャ! そのままサイドを奪いマウントも、片足は戻したエルセグは、右で差し上げて立ち上がり!
左フックから入るエルセグ。右アッパーから左で組みに行くが、ここはがぶるパントージャ。首を抜くエルセグは詰めて左を打ち下ろす。さらに前進の右! しかしパントージャは左右からボディロックで投げ、ここは汗で滑り、残したエルセグ。
スタンド。右カーフを当てるエルセグ。ワンツーのパントージャの右をかわして打ち返し、右ヒジ。しかし、それをかわしたパントージャが懐に入りテイクダウン。下のエルセグは蹴り上げでホーン。拮抗したラウンド。
3R、先に中央はパントージャ。ワンツーをかわすエルセグに組んでヒザを突く。離れるエルセグ。中央を取るエルセグが圧力。左ボディを突き、右から左をガード上に。パントージャは右カーフ。しかし続く右はダックしてかわすエルセグ。組みも離れて圧力かけるエルセグは左の蹴り。
パントージャはペースを落として後半に備えているか。右カーフで突き放し、右で差して押し込み。左ヒザのパントージャに体を入れ替え突き放すエルセグ。左を突くとパントージャも左右を振る。左右の突進をかわすエルセグは右ヒジ! 返しの左も。カットしたパントージャは左を当ててシングルレッグへ! 金網背に小手に巻くエルセグをテイクダウン。
ハーフのエルセグは背中を見せてバックを回られるも立ち上がり。なおも引き込むパントージャ。ホーン。エルセグのラウンドか。
4R、エルセグにとって初のチュンピオンシップラウンド。先に前に出るエルセグ。ジャブの刺し合いから、ワンツーで右の小外でテイクダウン狙い。ここは切るパントージャ。なおも圧力かけるエルセグは、ワンツーから左、ヒザを突くが、そこにシングルレッグのパントージャを切る。
右アッパーから左のエルセグ。左ジャブを突き前に。右を突くパントージャ。エルセグのダブルレッグを切る。なおも前に出るエルセグ。左ジャブからワンツー。受けに回るパントージャはサークリング。ボディから右を突くがかわすエルセグはダブルレッグ。ここもスプロールするパントージャ。
スタンド。金網を背負わせるエルセグは左ボディ! 左ジャブにパントージャのアゴが上がる。ワンツーをかわして詰めるエルセグにパントージャは出血。残り20秒で組んでバッククリンチ。離れ際に左から右も、エルセグが左にかわしてホーン。
5R、ホーン前にステップするエルセグ。パントージャのワンツーをかわすエルセグ。右回りでパントージャの右についにダブルレッグテイクダウン! しかし、そこからレッスルアップでダブルレッグテイクダウンはパントージャ!
バックについたパントージャに立ち上がるエルセグ。後方への引き込みに金網を一瞬掴むエルセグ。引き込んだパントージャに立ち上がるエルセグ。残り3分弱。
前に詰めるエルセグは、右アッパー。ワンツーのパントージャ。さばくエルセグは左ハイ。なおも右を突くパントージャの組みを切ったエルセグ。パントージャは右カーフ。エルセグはここでダブルもスクランブルで上はパントージャ!
エルセグはブリッジで返そうとするが、返させないパントージャ。際でマウントを奪うパントージャにエルセグも上体まで立ててホーン。
熱戦の判定は、3-0(48-47×2, 49-46)でパントージャが勝利。地元で2度目の王座防衛に成功した。
5Rの戦いで最後を譲らずベルトを守ったパントージャは、「みんな帰らないで、王者が喋るよ。俺は世界一の最高の相手と戦うためにここにいる。エルセグは最高の相手だった。もっと頭を振るべきだった。グラップリングには満足している。彼は賞賛に値する選手だ。洪水被害の人たちに勝利を捧げたい。(ATTのパルンピーニャらを指し)この人たちが育ててくれた。ベストチームだ。この1年で3試合、少し休みたい」とコメント。
エルセグは、「驚いたよ、スクランブルが強かった。スクランブルには自信があるのに。判定でも目があると思ったけど覆った。5R、頑張れば行けると思ったけど、出来なかった」と語った。
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▼バンタム級 5分3R〇ジョゼ・アルド(ブラジル)32勝8敗(UFC14勝7敗)[判定3-0] ※30-27×3×ジョナサン・マルチネス(米国)19勝5敗(UFC10勝4敗)
メインイベントで、日本の平良達郎、鶴屋怜も参戦で注目のフライ級の世界王座戦が行われる同大会。コメインのバンタム級戦では、一度は引退した“ザ・キング・オブ・リオ”ことジョゼ・アルド(ブラジル)が契約に残る1試合を地元で行うために復帰。UFC6連勝中の“ザ・ドラゴン”ジョナサン・マルチネス(米国)と対戦する。
アルドは、バンタム級でマルロン・ヴェラ、ペドロ・ムニョス、ロブ・フォントを相手に3連勝し、2022年8月の前戦でメラブ・ドバリシビリに判定負け。引退を表明したが、“テイクダウンマシーン”ドバリシビリにテイクダウンを許さない強さを見せた上で、プロボクシングに転向。オーソから左のパンチの上手さを見せて2勝(1分)している。会見では「UFCにトップ5の相手を希望した」という。金の王の冠を頭に入場。
復帰戦の相手はUFC屈指の“ローキッカー”マルチネス。6連勝のなかにはRIIZNで元谷友貴に勝利したヴィンス・モラレス、さらにカブ・スワンソン、サイード・ヌルマゴメドフといった実力者が含まれる。2023年10月の前戦でエイドリアン・ヤネスの足を破壊した左インローは、ボクシングを戦っていたアルドにとって脅威となるか。
1R、サウスポー構えのマルチネス、オーソのアルド。ガード固め左ジャブから。マルチネスは右ロー。喧嘩四つで前手のジャブを細かく見せるマルチネスは、アルドの前足に左右のロー。
じりじり圧力をかけるアルドはワンツー。かわすマルチネスはシングルレッグも深追いせず。アルドは右ハイ。マルチネスは左ハイもスリップ。すぐに立つ。
右インローを当てるアルド! 4連打で前に出るもさばくマルチネスは左ミドル。ガードするアルド。右から左フック。しかしマルチネスは左ミドルをヒット! さらに左ミドル。アルドはワンツーの右をガード上に突く。
回転速くワンツーから右ボディはアルド! マルチネスの左をかわし、右インロー。前足を上げて前蹴りでホーン。左ミドルのマルチネス、パンチとインローのアルド。拮抗したラウンド。
2R、先に右インローはアルド。マルチネスは左右から左ハイ。ブロックするアルドは右の蹴り、ワンツーの右を刺して、左ボディも!
マルチネスからシングルレッグも差し上げるアルドはケージ背に防御。右で差して押し込むマルチネスを左で小手に巻き、マルチネスの左手を組ませない。
ブレーク。ワンツーの右はアルド。ブロックするマルチネスにボディ打ち。マルチネスもワンツーを返すが、アルドは右アッパー、右インロー! スイッチからサウスポー構えに戻したマルチネス。右ジャブに、アルドは右ストレート。マルチネスの左右をさばき、スウェイで左をかわす!
距離を外してから踏み込み右ボディを突くアルド。マルチネスのバックフィストもかわしてステップ。ケージを背負ったアルドはサークリング。マルチネスの左をかわして右ボディ、右ヒザ、ワンツースリーと繋ぐ。アルドのラウンドに。
3R、ハグした両者。ワンツーのマルチネスは左前蹴り。しかし、アルドは素早いワンツー。マルチネスは左ミドルを返して右に繋ぐ。そこにダブルレッグを見せるアルド。
深追いせず。マルチネスは左ボディ! アルドは左回りで距離を取り直す。マルチネスは左ヒジ。左ミドル。しかし、アルドは右テンカオ! 左ボディ。圧力をかけるマルチネスはワンツーをガード上に。しかしアルドは右を打ち返し、右ヒザ! マルチネスの左バックフィストをかわす。
左ミドルを突いたマルチネス。しかしワンツーから左フックをひっかけたアルドはヒザを突き、さらにダブルレッグテイクダウン!
残り1分半。フルガードで下からヒジを打つマルティネスに、アルドは細かいパウンドから左足でパスしハーフに。マルチネスは足を戻すが、上のアルドは頭をつけて左右のパウンドで押し込みホーン。座り込んだマルチネスの頭を抱えて語りかけた。
判定は3-0(30-27×3)で、37歳のアルドが復活勝利。マルチネスはUFC6連勝でストップ。
バンタム級12位に完勝したアルドは王冠を頭につけて、「期待に応えられてすごく嬉しい。チームの勝利だ。愛する町で復帰できるなんて想像できなかった。ボクシングの練習をしてきたから、もっと見せたかったけど、マルチネスはサウスポーで蹴りも強かったから気を付けて、いいタイミングでKOしようと思っていた。この機会をくれたマルチネスにも感謝したい」とコメントすると、「これが自分の終わりじゃない。次のステップをダナとショーンと話すが、まだ戦える。もう少し先まで手を伸ばしたい。自分が戦う理由がここにある。年齢的にもフィジカル的にも勝つことができるし、チャンピオンにだってなれるかもしれない」と継続参戦を語った。
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▼ライトヘビー級 5分3R〇アンソニー・スミス(米国)38勝19敗(UFC13勝9敗)[1R 2分00秒 ギロチンチョーク]×ビトー・ペトリーノ(ブラジル)11勝1敗(UFC4勝1敗)
1R、スミス、ペトリーノともにオーソドックス構え。右カーフのスミス。さらにガード固め左ジャブ。ペトリーノの右の圧力に半身になるスミス。ワンツーも踏み込めず。
スミスの右カーフのダブルに、ペトリーノは前に出て金網詰めてダブルレッグに。頭を出して尻下でクラッチしてリフトしてテイクダウンも、そこに左腕でギロチンチョークのスミスは、クローズドガードに入れて、レフェリーが気づかない最初のタップの後も絞めて2度目のタップを奪った。ペトリーノはUFC4連勝でストップ。
再起を果たしたスミスは、「ポイエーが下手だからギロチンを見せたかった。相手はまだ若く無敗で失敗を知らない。そういう状況ではベテランが勝つ。カーフを蹴られたくなかったから先に蹴ったらだいぶ効いたようだ。勝ちは忘れるが負けは一生つきまとう。絶対に忘れない。だから戻ってきたし。まだ終わってない。言ったろ?」と語った。
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▼ミドル級 5分3R〇ミッシェル・ペレイラ(ブラジル)31勝11敗(UF9勝2敗)※UFC8連勝[1R 0分54秒 ギロチンチョーク]×イーホル・ポティエリア(ウクライナ)20勝6敗(UFC2勝4敗)
2018年にHEAT、2019年のROAD FCを経てUFCに参戦したペレイラ。ウェルター級で2度体重超過しミドル級転向。アンドレ・ペトロスキー、 ミハル・オレクシェイチュクをいずれも1Rフィニュシュしている。
ポティエリアは、マウリシオ・ショーグンの引退試合で1R KO勝ちしたウクライナファイター。コンテンダーシリーズからUFC2勝3敗。6月のサウジアラビア大会でシャラ・マゴメドフと対戦予定だったが、緊急参戦。2月の前戦は、UFCデビュー戦のロバート・ブリチェックに判定勝ち。
1R、サウスポー構えのポティエリアは左ローも、ペレイラは左を突いてダウンを奪うと、バック宙パスガードで上四方に。
立ち上がるポティエリアにスタンディングのノーアームギロチンでタップを奪った。ファンタジスタがまたインパクト大のフィニュシュを決めた。バック宙のヒザが顔面に当たったか審議だったが、54秒、ギロチンでの一本勝ちとコール。マット上でブレイクダウンスのペレイラはUFC8連勝、ミドル級転向3連勝をマーク。
3試合連続1Rフィニッシュのペレイラは、「ポティエリアとは過去に練習したことがあるから、ある程度武器は知っていた。試合で盛り上げたかった。パンチに手応えがあったからギロチンに行った。俺がUFCのショーマンだ。ランカーと戦いたい。洪水で苦しんでいる人たちへの寄付に協力を」と語った。
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▼ミドル級 5分3R〇カイオ・ボハーリョ(ブラジル)16勝1敗(UFC6勝0敗)※UFC6連勝[2R 2分10秒 KO] ※左ストレート×ポール・クレイグ(スコットランド)17勝8敗1分(UFC9勝8敗1分)
勢いよく花道を進むボハーリョだが、ケージイン前に左足のサポーター下のテーピングをハサミで切って外される。
1R、サウスポー構えのボハーリョ。オーソのクレイグ。右関節蹴りはボハーリョ。クレイグは右ミドルを当てる。ボハーリョは右ジャブの飛び込み。左ミドルの打ち終わりに組んでシングルレッグに切り返すクレイグ。差し上げ正対するボハーリョに引き込み足関節狙いのクレイグに離れるボハーリョはワンツー! クレイグのアゴが上がる。
クレイグはイマナリロールを見せるが付き合わないボハーリョ。クレイグは右ミドルを蹴ってから引き込みも付き合わず立ち上がるボハーリョはスタンド勝負。
クレイグのヒザ着きのタックルは切るボハーリョ。左ミドルハイをガード上に蹴る。さらに右ロー。クレイグは右ミドル。そこに左を狙うボハーリョ。右を突き上げる。さばくクレイグは右ミドル。ボハーリョはスイッチして右カーフを返す。
2R、サウスポー構えの左の蹴りのボハーリョに、右ミドルはクレイグ。右を当てるクレイグにボハーリョはワンツーの左! 効かされて引き込み際に下になるクレイグだが、ボハーリョは深追いせず。
スタンド。クレイグの左にカウンターの左を当てて右から左を当てるボハーリョは一気に前に。クレイグを金網に詰めて右から左! 下がりながら半身で受けたクレイグがダウン。ボハーリョがKO勝ち。
地元でUFC6連勝をマークしたボハーリョは、「言ったろ? KOすると。俺は神の息子。クレイグ相手には最善の策だった。まず、最初はボーナスがほしい。次はトップ10からトップ5がいい。ジャレッド・キャノニア、やろうぜ」と語った。
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【プレリム】
▼フェザー級 5分3R〇ジョアンダーソン・ブリート(ブラジル)17勝3敗(UFC5勝1敗)※UFC5連勝[2R 3分35秒 TKO] ※左脛カット、レフェリーストップ×ジャック・ショア(英国)17勝2敗(UFC6勝2敗)
1R、4連続フィニッシュ勝利中のブリート。序盤から右カーフを効かせる、ショアは詰めて組みに。しかし、体を入れ替えるブリートが両脇を差して押し込み。離れ際に左右は空振りも右カーフを突く。ショアは組むも押し込まれ受けに。
さばいて体を入れ替えダブルレッグに入るショアだが、すぐに差し替えて体を入れ替え押し込むブリート。差し返して左で差すショアに右小手で崩すブリートが押し込む。
2R、ワンツーから右カーフはブリート。右ハイも。左を振るショアに右で差して組むブリートが崩してテイクダウン。すぐに立つショアに右カーフを2連打。足が流れるショアは後退。シングルレッグに入るブリートは右ヒザ。
体を入れ替えようとするショアにそれをさせず。ブリートの右ローに左脛をカットしたショアが出血が多くなりドクターチェック。ストップに。5連勝のブリートはランキング入りとなるか。
試合後、ブリートは「洪水で被災した方々、耐えてください。最後は私と同じように勝利します。もう少し骨のある相手を用意してくれ」とダン・イゲの名前をコールした。
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▼女子ストロー級 5分3R〇ヤスミン・ルシンド(ブラジル)16勝5敗(UFC3勝1敗)※UFC3連勝[判定3-0] ※30-27×3×カロリーナ・コバルケビッチ(ポーランド)16勝8敗(UFC9勝8敗)
1R、ともにオーソドックス構え。スイッチするルシンド。オーソに戻しての右ローに、コバルケビッチは右を見せる。右オーバーハンドから左を当てるルシンドに、左右の真っ直ぐはコバルケビッチ。
その連打をがぶって首を抱えたまま金網に押し込みヒザはルシンド。首を抜いたコバルケビッチの脇を開けてヒザを突く。なおも両脇を差したルシンドに、顔を押して突き放したコバルケビッチがワンツーで前に。しかしそこにカウンターで組んで小外がけテイクダウンのルシンドがマウント&パウンド。ホーン。コバルケビッチは右目下を腫らす。
2R、サウスポー構えから左の蹴りはルシンド。そこに右ストレートを狙うコバルケビッチ。ワンツーで前に出るが、ルシンドが右を返す。さらに跳びヒザも。ワンツーから左ミドルに繋ぐコバルケビッチ。ルシンドも左右を打ち返す。
コバルケビッチの前進に、首相撲からヒザはルシンド。さらに右アッパーから左。離れては二段蹴りの左、右ハイも見せるルシンドにコバルケビッチは入れず。前に出ると、右テンカオ!
サウスポー構えになるコバルケビッチ。前に出るがルシンドはカウンターの二段蹴り、跳びヒザで迎撃する。
3R、後がないコバルケビッチは前に出るが、両差しで押し込むルシンドがテイクダウン。ケージを蹴って足を戻したコバルケビッチは下から足を手繰るが、ルシンドは離れてスタンドを望む。
ワンツーのコバルケビッチだがまだ遠い。さらにワンツーの右も、その打ち終わりに組んだルシンドは脇潜り、バッククリンチ右足をかけてコントロール。
引き込む形で下になったコバルケビッチはフルガードにすると、ルシンドは立ち上がり。コバルケビッチの左右にカウンターの跳びヒザ。下がりながら後ろ蹴りを突くルシンド。コバルケビッチの前進に下がりながら右から左を当てて押し戻してホーン。
判定は30-27×3のフルマークでルシンドが勝利。16歳上のコバルケビッチを下し、UFC3連勝を決めたルシンドは、「(コバルケビッチは)ビッグネームと戦って来た強い選手だと知っていたけど、その相手と戦う準備はしてきた」と語った。
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▼ライト級 5分3R〇ムイクティベク・オロルバイ(キルギスタン)13勝1敗(UFC2勝0敗)[判定3-0] ※29-27×3×エルブス・ブレナー(ブラジル)16勝4敗(UFC4勝0敗)※UFC4連勝
1R、ともにオーソドックス構え。オロルバイが左右で金網に詰めてダブルレッグテイクダウン。ヒジを当てると、中腰からパウンド。下のブレナーは腕十字、オモプラッタ狙いでスクランブルで上に。背中を見せたオロルバイのバックにつこうとする。正対して押し込むオロルバイ。左ジャブの連打からシングルレッグテイクダウン。ハーフからフルガードに戻すブレナー。オロルバイは中腰で足をパウンド。
2R、オロルバイの前蹴りからのワンツーに下がるブレナー。シングルレッグからボディロックテイクダウンはオロルバイ。レッグドラッグからマウントを奪い、ブレナーの左腕を縛ってパウンドを狙う。
ブリッジから足を戻して立ち上がるブレナー。下がりながら右アッパーも金網背に詰まり、オロルバイがシングルレッグテイクダウン。ここはすぐ立つブレナーだが、打撃に軸がブレる。
ブレナーの二段蹴りをキャッチして組むオロルバイ。送り手をはがして前に出るブレナーだが、オロルバイのワンツーからのダブルレッグテイクダウンを後方に投げてマウントに。パウンドもしかし時間が足りず。
3R、ハグして最終回へ。オロルバイの右をかわして組んだブレナーがダブルレッグテイクダウン! オロルバイの立際に左足をかけて崩してバックに! 中腰になるオロルバイにいったん着地してバックキープのブレナーは正面に戻りダブルレッグも。ここは差し上げるオロルバイが逆にダブルレッグテイクダウン! 尻を着いて上体は立てるブレナー。
右小手を潰したオロルバイが寝かせるが、ブレナーはケージウォークで後転して上に! 立ち上がるオロルバイのシングルレッグを切る。
スタンド。互いに疲弊するが、ここで左で差して押し込みはオロルバイ。突き放したブレナーだがノーガードに。後ろ蹴りのブレナーをかわしたオロルバイ。最後にブレナーは右ローも、そこにオロルバイが右ストレートでダウンを奪いホーン。
判定は3-0(29-27×3)でオロルバイ。コーナーのユライア・フェイバーから勝利のハットを受け取ったオロルバイは、UFC2連勝・MMA8連勝とした。
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▼ライト級 5分3R〇ドラッカー・クロース(米国)15勝2敗(UFC9勝2敗)※UFC4連勝[判定3-0] ※29-28×3×ジョアキム・シウバ(ブラジル)13勝5敗(UFC6勝5敗)
1R、シウバの右前蹴りがローブローに。中断、再開。サウスポー構えも見せるクロースが圧力をかける。右ミドルハイを返すシウバ。
左前蹴りも、そこに組んだクロースも突き放すシウバ。ともにオーソドックス構えに。追うクロースにシウバはケージ背にサウスポー構えに。右を振るクロース。押し戻したシウバ。クロースはボディから右ストレート、組んで首相撲ヒザ蹴り。離れ際に右ヒジも。
2R、右ミドルハイのシウバだが、圧力をかけるクロースが右で差して押し込み、左足で踏みつけ。クリンチアッパーも。押し込まれたままのシウバ。離れたクロース。シウバはシングルレッグからバッククリンチ。しかし、正対し、シングルレッグに入るシウバ。切ったクロースが左を振って組みに。
3R、中央に出るシウバだが、右カーフのクロースが右ストレート、シウバは右ボディストレートも単発。左フックから右で入るが、そこに右をかぶせるクロース。金網を背負わせて右から左のシウバ。その左をかわしたクロースの入りに跳びつきギロチンチョークはクロース! 後方に投げるクロースにマウントギロチンになるも片手に。
外して立つクロースに左から右を当てるシウバは、再びギロチンもスクランブルするクロースが押し込み、後ろ蹴りを突いてゴング。最終回を落としたもの、判定3-0でクロースが勝利した。
UFC4連勝のクロースは「ブラジルで簡単な相手を用意してくれと言ったが、全然簡単じゃなかった。次? ダリウシュかターナーとのリマッチかランカーでもいい」と語った。
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【アーリープレリム】
▼ライト級 5分3R〇マウリシオ・ルフィ(ブラジル)10勝1敗(UFC1勝0敗)[1R 4分42秒 TKO]×ジェイミー・ムラーキー(豪州)17勝8敗(UFC5勝6敗)
1R、低い手の位置、腰を落とした構えから、右手を着いての滑り込むような右カーフを蹴るルフィ。さらに左をヒット。ムラーキーの右をかわし、後ろ廻し蹴りを頭にヒット。
ムラーキーは左右で押し戻すが、飛び込んでの右を入れたルフィがカニ挟みテイクダウン! 立ち上がり右ストレート、右ヒザ、ムラーキーの打ち返しをしっかりかわして右アッパー、右ストレートでKO。これでルフィは10戦全KO・TKO勝ち。
2023年10月のコンテンダーシリーズで、ライト級王者イスラム・マカチェフのスパーリングパートナーのレイモンド・マゴメダリエフに3R KO勝ちしているルフィは会場の大歓声に「ほんとうにありがとう。家族も来てくれた。人生どん底を見た。でも絶対諦めちゃいけない。マカチェフ待ってろ、新しいキングが来たぞ」と語った。
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▼女子フライ級 5分3R〇ディオーネ・バルボーザ(ブラジル)7勝2敗(UFC1勝0敗)[判定3-0] ※29-28×3×エルネスタ・カレカイト(リトアニア)5勝1敗(UFC0勝1敗)
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▼ライト級 5分3R〇イスマエル・ボンフィム(ブラジル)20勝4敗(UFC2勝1敗)[判定3-0] ※30-27×3×ヴィンス・ピシェル(米国)14勝4敗(UFC7勝4敗)
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▼フライ級 5分3R〇アレッサンドロ・コスタ(ブラジル)14勝4敗(UFC1勝2敗)[2R 1分35秒 TKO] ※右カーフ→パウンド×ケビン・ボルハス(ペルー)9勝2敗(UFC0勝2敗)