レイ・セフォーPFL社長「厄介者だと聞いている」RIZIN海外事業担当の柏木氏は──
そんななか、8月2日に米国テネシー州ナッシュビルで『PFL 7: 2024 Playoffs』を開幕させたレイ・セフォー社長は、大会後、UFCのデイナ・ホワイト代表の会見での「PFLは素晴らしい無敗の男を手に入れることになる」という発言について問われ、モカエフを獲得しない意思を示した。
UFCとPFLを天秤にかけ、契約交渉を優位に進めようとしてデイナ代表の逆鱗に触れたとの報道もあるなか、セフォー社長は、モカエフのPFL入りについて「ムハン……マド? ああ、彼(モカエフ)を知っている人に聞いたのだが、どうやら彼は“厄介者だ”と聞いている。だから興味はない」と一蹴している。
その動画切り取りを見たモカエフは、「もちろんそう言うだろう。私はあなた(PFLと)の取引を受け入れたことはない、ナイスムーブ」と、PFLとは交渉が決裂したことを匂わせる投稿で返した。
レスリング英国選手権61kg級金メダル、ADCC英国大会65kg級金メダル、アマチュアMMAでも23戦無敗で、プロMMA13勝無敗1NC(UFC7勝無敗)の記録を持つモカエフは、一連の騒動の後、Xで「ランキング上位の相手に対して4勝0敗、37連勝! 喧嘩を売ったことも、体重を落とさなかったことも、喧嘩から逃げたこともない。思ったより早く戻って来るよ! 最大のMMAプラットフォームで世界最高の選手たちと戦わせてくれたUFCに感謝する」と、投稿。
さらに「どんな状況でも、私はさらに強くなる。大きな歴史を作るぞ、インシャーアッラー! これは道の上の小さな障害に過ぎまない。私たちは挑戦のために生まれてきた人間。逆境に直面した後に私たちが何をするか」と、新たな戦いの場を求めて行くことを誓っている。
そんなか、3日のONE Championshipで、グスタボ・バラートを1R、リアネイキドチョークで極めたONEフライ級暫定王者のジャレッド・ブルックスは、フリーとなったモカエフについて問われ、「俺はダゲスタン人キラーだ。結局のところ、彼がチャンピオンに相応しいメンタルを持っているとは思えない。俺が聞く限り、常にUFCと契約で揉めてたようだし、実際より自分を高く評価してると思う。ONEに来るなら、俺がすぐにリアルを見せてやるよ」と、参戦するなら新たな挑戦者の一人として迎え撃つと語っている。
一方、セフォー代表が獲得しないと表明したPFLが買収しているBellatorでも、最軽量級はバンタム級。“幻のBellatorフライ級王者”で、現RIZINフライ級王者の堀口恭司でさえも、Bellatorにおいては対戦相手探しが難航している状況だ。
では、日本のRIZINは……海外事業部の柏木信吾氏は、現時点では、一連の報道に白旗の絵文字で、獲得競争に参加しない考えをユーモアとともに示している。
果たして、無敗の24歳は、どこに向かうか。