ムエタイ
レポート

【ムエタイ】最終ラウンドまでもつれる大接戦“チンダム”でギャンブラー大興奮!福田海斗が惜敗も「最高試合並みの良い試合だった」

2024/08/04 12:08
スックムエマンワンスック2024年8月2日(金)タイ・ランシットスタジアム ▼第4試合 メインイベント 129ポンド契約 3分5R○ぺッチョンラターン・コーアディサック(タイ)判定3-0×カイト・ルーククロンタン(=福田海斗/キング・ムエ/元WPMFムエタイ世界フライ級王者・元タイ国プロムエタイ協会フライ級王者・元True4Uスーパーフライ級・バンタム級王者・元IMSAスーパーバンタム級王者)  2024年8月2日(金)タイ・ランシットスタジアムで開催されたペッティンディー系ムエタイ興行『スックムエマンワンスック』のメインイベントに福田海斗が出場、若手ムエカオの急先鋒ペッチョンラターン・コーアディサックと対戦した。試合は最終ラウンドまでもつれる大接戦”チンダム”となり、最後の最後までシーソーゲームが続いた。  今回の対戦は129ポンド契約、通常126~127ポンドで試合する福田にとってはやや不利な契約体重。その体格差を嫌ってか、試合前の賭け率も5-4と僅かながらペッチョンラターンがリードしていた。 ”最後まで諦めない、勝ち気な選手”としてギャンブラーからも人気のペッチョンラターン、試合開始のゴング直後からタイ人選手には珍しくフルスイングでパンチ、ローキックを繰り出す。福田はしっかりディフェンスするも先手を取られてやややりにくそうな雰囲気。左ハイも混ぜた攻撃はややペッチョンラターンが有利か。  第2Rに入ると早速両者得意な首相撲の展開に。一方が良い位置を取れば即体勢を入れ替えて応戦、目まぐるしく展開が変わる。途中福田が首を押さえつけてヒザを蹴る場面もあり、序盤と変わってこの首相撲のラウンドは福田が有利に。  第3R、このラウンドも両者首相撲の展開でギャンブラーも大声援を送る。徐々に均衡が崩れ、福田が良い体勢を作り始め大きなヒザを蹴るとひときわ大きな歓声が上がった。このラウンドが終わって賭け率は7-4で福田がリードする展開となった。  そして第4R、ここでペッチョンラターンは首相撲では不利と悟ったのか作戦を切り替え、離れて左ヒザを蹴るように。2、3発ヒットするも福田はその後首をガッチリとロックしてヒザを蹴り印象を作る。しかしながら、賭けの動きはペッチョンラターンの離れてのヒザを支持し、このラウンドで賭け率が8-1となりペッチョンラターンが逆転。しかしまだ両者とも勝敗の行方が僅差であり、最終ラウンドで決まるチンダムとなった。  最終ラウンド勢いよく飛び出す両者、お互いパンチ、テンカオを織り交ぜ激しく攻撃が交差する。ギャンブラーの大声援と共にTV中継されている実況アナウンサーからは「お互いどこで呼吸しているんだ!?」というほどの激しい攻防。ペッチョンラターンが左ミドルをクリーンヒットさせれば福田は遠い間合いから大きなテンカオで対抗。途中からはペッチョンラターンがやや手数が落ち、福田の動きが加速するが要所でペッチョンラターンもカウンターのミドルを決め必死に喰らい付く。  このままゴングが鳴りジャッジペーパーを集計したレフェリーは赤コーナー、ペッチョンラターンを支持し福田は判定負けとなった。どちらが勝ってもおかしくない展開であったが、その証拠に関係者の一人は「この試合は最高試合並みの良い試合だったね。カイトに賭けてたシアン・ムエ(大口ギャンブラー)もいたし盛り上がったね。」と両者に賛辞を送った。  判定負けながら福田にはペッティンディーのマッチメイク担当から9月に王座挑戦の経験もあるビックネームとの試合が提案され、この試合の高評価を物語っていた。次戦の発表が待たれる。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア