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インタビュー

【UFC】“チト”・ヴェラと対戦するデイブソン・フィゲイレード「バンタム級で100%の自分を感じられている」=8月4日朝

2024/08/04 01:08
【UFC】“チト”・ヴェラと対戦するデイブソン・フィゲイレード「バンタム級で100%の自分を感じられている」=8月4日朝

(C)Zuffa LLC/UFC

 2024年8月4日(日本時間3日25時から)アラブ首長国連邦アブダビのエティハド・アリーナにて『UFC Fight Night: Sandhagen vs. Nurmagomedov』(U-NEXT配信)が開催される。

 メインカードの第4試合では、バンタム級に転向した元UFC世界フライ級王者のデイブソン・フィゲイレード(ブラジル)が、同級王者のショーン・オマリーに挑戦したばかりのマルロン・“チト”・ヴェラ(エクアドル)と対戦する。

 勝てば、一気に王座戦線に近づく大一番に向け、“闘神”デウス・ダ・ゲーラに、そのルーツとバンタム第3戦目について聞いた。

「ルタマラジョアラ」がMMAのテイクダウンディフェンスに役立っている

──フィゲイレード選手といえば、強いレスリング力が印象的です。あなたは、故郷のパラー州ソウレ、アマゾン川の河口にあるマラジョ島で、幼い頃から島の伝統的なレスリングであるルタマラジョアラをお父様から習っていたそうですね。

「自分の父親はカウボーイ(水牛使い)だったんだけど、常にルタマラジョアラに関わってもいたんだ。自分が10歳くらいの頃、兄弟と一緒に練習を始めた。父からたくさん学んで、他の子供を相手に試合もしたりしていたよ。そんな感じでレスリングを始めたんだけど、島に戻った時に元UFCのユーリ・マラジョアラ(アルカンタラ)と出会って、その出会いが自分をMMAの世界に導いてくれた。MMAに移行するきっかけになったんだ」

──島のフォークスタイルレスリングであるルタマラジョアラはあなたのMMAに置いて、ファイティングスタイルにどのような影響をあたえているのでしょうか。

「ルタマラジョアラはMMAのテイクダウンディフェンス、スクランブルにおいてかなり役に立っていると思う。試合を見てもらえれば分かると思うけど、テイクダウンを切ること、たとえ片足立ちになっても様々なリカバリーやカウンターがある。もちろん、MMAをやるようになって他のたくさんのレスラーとの練習もし始めし、レスリングコ―チのエリック(アルバラシン)もいるし、ヘンリー・セフードともトレーニングをした。自分のルタマラジョアラと彼らのレスリングがMMAとして融合したんだ。だから当初、チャンピオンだった階級の時はストライカーとして知られて、“ノックアウトアーティスト”なんて呼ばれたりもしていたけど、少しずつグラップラーになってきていると思う。そういった中で自分のレスリングのバックグラウンドが大きく結びついてきていると思っている」

──ハビブらダゲスタン勢とも練習したようですね。強いレスリングからバックコントロールに繋げて極めた4月のガーブランド戦で、リアネイキドチョークを極める前、バックから対角のヒザ裏にかけて引き込みました。あの“ヘンゾロック”はよく使ったりしていましたか。

「あぁ、かなり練習をしてきた技だし、いまも練習している。グラップリングのトレーニングはかなり重ねている。レコードでもフィニッシュでの勝利がいくつもある(9つの一本勝ち)が実際はリアネイキドチョークだけじゃなく、レッグロックもアームバーもできるし、ギロチンだけじゃない。俺はグラウンドでもアクティブな選手だ、スクランブルをするのが好きだし、だから今回もそういった展開を見せられるんじゃないかと思う」

──あなたがこれまで戦っていたフライ級で、6連勝中の平良達郎選手がボディトライアングルからのヘンゾロック“オタツロック”を使いましたが、それをどう見ましたか?

「まだ見てないんだ。でもそれを聞けて嬉しいよ。あの形のグラップリングの話しを聞くが、そこからサブミッションに繋げられるっていう話しはあまり聞かないから。その話しを聞けて嬉しいね」

──その強いレスリング力から、ロブ・フォント戦でも要所でパンチを効かせ、テイクダウンも奪っているところを見ると、バンタム級に階級を上げてフィットしているように感じます。

「あぁ、100%の自分を感じられている。今のバンタム級で本来の自分を見つけられたと思っている。とてもヘルシーだし、コンディションもいいし、ストロングでいられる。今はピットブル兄弟やエリック・アルバラシンをコーチとして、新しいチームで活動を初めていて最高の気分だ。バンタムでもタイトルをこのまま獲りに行くよ」

──“チト”ヴェラの遠間からの打撃には、的確なジャブの一方、サイドキックやジャンピングニーなどの変則的な攻撃もありますが、カポエイラの経験もあるあなたにとっては問題なさそですね。

「あぁ、もちろんだ。新しいチームでエリックやピットブル兄弟達とその課題にも取り組んでいる。チトの動きをシミュレーシヨンしてね。ブランドン・モレノ戦で防衛失敗してから、自分は自分のコンフォートゾーンを抜けて今のチームで励んでいるんだ。敗戦に向き合うことは厳しいが、だからこそやる事は明確で、前に進み続けてタイトルを獲るだけだ」

──どんな試合になるでしょうか。

「この試合のキーは、ヴェラをノックアウトする事だよ。2R以内にはできると思っている。ヤツを初めてにKOに下して、次の試合がタイトル戦になるようにする」

──そのバンタム級のタイトル戦線は、同大会のメインで2位のコーリー・サンドヘイゲン選手と、17勝無敗のウマル・ヌルマゴメドフ選手が対戦します。どう予想していますか。

「メインイベントはタフな試合になると思う。ロシア人選手はレスリングを使うし、サンドヘイゲンは試合中ずっと動き回るだろう。最終的につまらない試合になるんじゃないか。俺の試合が『Fight of the Night』になるだろう。『Knock Out of the Night』も獲れるといいなと思っている。チトをKOする最初の選手になって、自分のレコードにその事実を載せたい。俺の試合が『Fight of the Night』になるのは間違いないよ」

──日本で戦ってみたいと思っていますか?

「ユーリのように日本人選手と戦いたいかはちょっと分からないけど(※アルカンタラはUFCで小見川道大と対戦)、日本の事はもっと知りたいと思っているよ。またUFCが日本で開催されればいいのになと思っている。そうしたら俺も日本で試合できるからね。PRIDEが開催されていた国だ。PRIDEが俺を格闘技に導いたようなもんだから。子供の頃にPRIDEを見て、そのまますぐに外に飛び出て木に蹴りを入れたりしていたんだ。日本の格闘技の歴史は素晴らしいし、いつか試合ができたらいいね」

──ではそんな日本のファンへメッセージを。

「日本にいるファンの皆に感謝を伝えたい。いつも愛をありがとう。行ったことはないけど、常に皆の愛が伝わっているような気がしている。いつか日本に行って、みんなに会えるといいな。“アイシテル”JAPAN!」

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