キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT】髙橋亨汰が復帰戦「一瞬で試合が終わるような武器も持っているので、見逃さないで」「僕の最終的な目標はKNOCK OUT-REDライト級王座なんですけど…」

2024/08/01 22:08
 2024年8月4日(日)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.3』(U-NEXT配信)にて、「KNOCK OUT-REDライト級3分3R延長1Rで下地奏人(RIOT GYM)と対戦する髙橋亨汰(髙橋道場)。2年半ぶりの『KNOCK OUT』のリング、しかも前回はノーコンテストに終わっていることもあり、まさに「満を持して」乗り込む髙橋は、新たな環境での練習を積み重ねてこの試合に臨む。その意気込みとは? 今のところは勝つことが一番大事 ──『KNOCK OUT』には昨年12月に参戦予定が欠場となり、今回、満を持しての出場ですね。 「そうですね。『KNOCK OUT』で戦うのは2022年1月以来なんですが、あの後もずっと参戦したかったので、念願の出場が決まってうれしいです。僕は新日本キック上がりで、ずっとヒジありでやってきたので、今、ヒジありキックボクシングで一番注目されているのが『KNOCK OUT』だと思うんですよね。選手が入場する時の演出だったりも素晴らしいので、そういうところで試合ができるのは本当にうれしいですね」 ──なるほど。 「いろんなヒジありの団体があるんですけど、『KNOCK OUT』はネームバリューもあるし、一番注目を浴びれる団体だと思うので、そういったところに惹かれています」 ──今回は下地奏人選手との対戦となりましたが、印象は? 「下地選手は、去年の4月に僕がメインを務める予定だった新日本キックの大会があって、僕の相手が欠場で流れてしまったんですけど、その時に繰り上がりでメインを務めてくれたんですよ。後輩と対戦していたのを会場で見ていたんですが、すごいなと思いました。センス抜群の動きというか、小さい頃からやってるんだろうなという感じで。センス系というか、全部できる感じですよね」 ──戦い方に関してはどうですか? 「そんなにガチャガチャ攻めてくるわけではなくて、待って待って相手を引き込んで、相手が出てきたらカウンターを打ってくるので、そういうところには気をつけています。攻めるところは攻めるという感じで、全体的にキレイな戦い方をする印象があります」 ──自分としてはどう戦っていきたいですか? 「僕はいつも、始まってみてから戦法を決めるというか、「こう戦おう」というのは試合前からはあんまり決めてないんです。今回も下地選手とリングで向かい合って、実際に手を合わせてみて、どうするか考えようと思っています。ただ、気をつけてる技とかはあります。今はちょっと言えないですけど」 ──試合までの練習では、どういうことをテーマにしていますか? 「今までもずっと「対戦相手がこうだからこうしよう」という練習はしてきてなくて、基本を反復したり、あとはスタミナをつけるトレーニングだったり、追い込みですね。僕はけっこう動き回る試合をするタイプなので、最近は特にスタミナを重視しています」 ──所属も変わりましたが、練習環境についてはどうですか? 「今はウィラサクレック三ノ輪で練習を見てもらっているので、今まで経験してこなかったようなムエタイの要素を取り入れて、蹴り込みもけっこうやっています。その面でもスタミナはついてきたんじゃないかと思います」 ──今回、最終的にはどう勝ちたいですか? 「もちろん、求められているのはKOだと思うんですけど…僕はまだ『KNOCK OUT』で勝利したことがないので、正直判定でもいいので、何が何でも勝ちたいなという気持ちはあります。試合をやっていく中で、KOできそうな場面があればもちろんKOを狙っていきますけど、今のところは勝つことが一番大事だと思っているので、勝ちに徹していきたいなと思っています」 ──一つ前の試合が、4月のカンボジア遠征でしたよね。その試合はどうでしたか? 「カンボジアの大会に出させてもらったんですけど、僕が試合した62kgというのがクンクメールに階級がないということで、カンボジア人じゃなくて中国人との試合だったんですよ。その時、野外の会場に1万人ぐらい集まっていて、クンクメールに対しての人々の熱がすごかったですね。『こんなに集まるんだ!』とビックリしました。僕に対してもすごく応援してくれたし、勝った後には『おめでとう!』って声をかけてくれたり、一緒に写真を撮ってくれという人も多くて、スター選手になったような気持ちでした(笑)」 ──それに続く試合ということですが、ここから『KNOCK OUT』で上に行きたいという思いも強いのでは? 「そうですね。僕の最終的な目標はKNOCK OUT-REDライト級王座なんですけど、今はチャンピオンが兄貴分みたいな存在の重森陽太選手で。今はジムが離れちゃったんですけど、ずっと尊敬してますし、正直戦いたくはないですけど、王座を獲るためには避けては通れないのかなとも思います。そこはちょっと難しいんですけど、ただ、もしも重森選手と試合できるようなことがあれば、僕の格闘家人生で悔いはないです。それぐらい目標にしている選手ですし」 ──よほど状況が変わらない限り、重森選手の王座は続きそうですしね。 「そこに近づいているのが古村匡平選手だと思うんですけど、僕は彼と2回戦って、1回目はノーコンテスト。2回目はたまたま勝てたんですけど…正直、3度目がやりたいわけではないですけど、挑戦者決定戦とかが組んでもらえれば、やらなきゃかなと思います」 ──いろいろ複雑ではあるけど、最終目標の王座を獲るのが最優先ということですね。 「はい。ずっと前からの目標ですし、やっぱり参戦する以上はベルトを獲ることを目指さないとダメだと思うので。そのためにも今回は絶対に勝たないといけないと思っています」 ──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう? 「僕の試合は、今『KNOCK OUT』に出場している他の選手とはまたひと味違った戦い方だと思うので、そういうところにも注目してもらいたいですし、そんなにKOを狙っていく選手というわけではないですけど、一瞬で試合が終わるような武器も持っているので、見逃さないでほしいです」
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