キックボクシング
インタビュー

【ONE FF】内藤大樹、元K-1のマムーディ戦で復活なるか「相手は、パワーはあるけれど逆にそれしかない。心を折るようなKOをしたい」

2024/08/01 21:08
【ONE FF】内藤大樹、元K-1のマムーディ戦で復活なるか「相手は、パワーはあるけれど逆にそれしかない。心を折るようなKOをしたい」

前回デッドゥアンレックへのリベンジに失敗した内藤が再起戦を迎える(C)ONE Championship

 2024年8月3日(土)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Fight Night 24』(U-NEXT配信)にて、エリアス・マムーディ(アルジェリア)と対戦するONEフライ級キックボクシング3位・内藤大樹(BELLWOOD FIGHT TEAM)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 内藤は今年キックルールで2試合を行い、3月のシャーゾット・カブトフ戦は勝利したが、同4月にデッドゥアンレック・ティーデ99に判定負け。対するマムーディは昨年8月にムエタイルールでの前戦でエドガー・タバレスに初回TKO勝利を飾っている。

1発1発の威力が変わった


――現在のコンディションはいかがですか。

「ファイトキャンプが終わって本当に今調子が良くて。 疲れもあるんですけど、今は凄い自信しかない感じです」

――対戦相手のマムーディ選手の印象は?

「マムーディが日本でK-1に出ていた時から見ていましたが、その時から良い選手だなと思っていました。ONEに参戦してからもチェックしていましたし、単純に素晴らしい選手だと評価していました」

――では、将来的に対戦するイメージは既にあったのですね。

「そうですね。階級も一緒ですし、意識していました。むしろ、もう少し早く戦うかなと思っていたくらいで。今回はその時が来たかなっていう風に思っています」

――マムーディの強さをどう見ていますか。

「思い切りの良さというか、序盤からガンガン来るのが彼の強みだと思います」


――それは逆に内藤選手にとっては戦いやすい感じでしょうか。

「相手は、パワーはあると思いますけど、逆にそれしかないイメージなので、そうかもしれないです。(倒す)イメージは凄いできています」

――相手がアグレッシブに攻めてくるからこそ、内藤選手のカウンターが光る、そのような試合運びのイメージはありますか。

「そうですね。そこにやっぱ(カウンターを)入れる自信は凄くあります」

――その上で警戒している点は何でしょうか。

「相手の勢いが自分を飲み込んでしまうくらいのレベルなのか、そこがポイントだと思います」

――マムーディの動きについてかなり研究はしたのでしょうか。

「一応、ONEの試合はいくつか見ました。ただキックグローブをはめての試合が多分初めてだと思うので、その辺がどういう風に行くかなっていうのはすごく楽しみです」

――今回のフィニッシュのイメージは?

「相手の心を折るようなKOをしたいと思っています」

――“心を折る”という表現を使った意図は?

「相手は勢いがあるタイプで、乗った時はすごい強いと思うし、イケイケな部分が目立ちます。そういう選手だからこそ、そういった(心が折れた)姿を見せたいなというか。(そういう倒し方だと)ファンの人たちにもインパクト与えることがでできると思いました」


――つまり、今回の試合の場合だと、技術レベルの差をはっきり見せる様な試合になるのでしょうか。

「そうですね。激しい試合になると思いますが、その中で自分の方がちゃんと当てる的確さだったり、そういう細かい所でペースを取っていきたいと思いますし、その中でダメージも与えられると思っています」

――最近フライデーファイツでの出場機会が多いですが、自分のパフォーマンスについて、勝ち負けも含めながらどう理解していますか?

「最近は勝ったり負けたりを繰り返していますが、対戦した相手も(実力が高い)相手だと思います。今、日本人選手がフライデーファイツに結構出るようになっていますけど、正直そういう選手たちの対戦相手と、自分の相手のレベルは違うと思っています。ただ、その中で圧倒的に負けたかと言えばそうでないと思っているし、負けた試合でも自分の中で成長を感じる状況もありました。

 去年は2回出場し、2回とも負けたので自信をなくしかける時期はありましたが、今はナーバスに考えすぎるべきではないという風に思う様になりました」

――タイ・バンコクにあるスーパーボンのジムで海外合宿をしていました。

「1カ月半くらい前に、1カ月ほど合宿してきました。これまではタイのプーケットでも3回位、合宿をやっていました。今回もとても良い感じなので、自分の第2の拠点じゃないですけど、合宿を張る場所としてやっていました」

――スーパーボンのジムに行く様になったきっかけは?

「元々、ゲッソンリットジムにちょっと練習に行っていたんですが、そこのトレーナーさんがすごく良くて。そのトレーナーさんがスーパーボンジムに移籍したので、自分もスーパーボンジムに行く流れになりました。だから、スーパーボンがいるからとかではないんです」

――今回の1カ月間の合宿の成果は?

「対戦相手が決まっていたので、その対策を色々やりました。新しい技術などを取り入れるものは取り入れてって感じでやってきました。日本に帰ってきてからも動きはいいですし、すごく当てはまっている感じがあるので、試合が楽しみです」

――新しい技術を身につけるのと元々持っているものをさらに磨くことと、どちらに比重を置いて練習しましたか。

「自分の今まで持ってきたものにプラスアルファで伸ばしていくというか。大きく変わる訳ではないんですが。自分のスタイルは変えずに、その上でどんどん新しいものを取り入れました。自分のスタイルに合ったものを取り入れていくことで、トレーナーさんと結構意見があっていて。そんな感じです」


――内藤選手の元々の軸に、新しい武器を揃え増やしていく、そういうイメージでしょうか。具体的にはどんな武器が増えましたか。

「1発1発の威力が変わったと思いますし、パンチの回転スピードも良くなったと思います」

――今度の試合では、内藤選手のカウンターKOがより期待できそうですね。

「そうですね。自分はカウンターのイメージがあると思うんですけど、今の自分だったら自分からカウンターだけじゃなくて打ち込んだパンチでも全然倒せる自信があります。あとは、それを本番でどれだけ出せるかによって、凄く大きく変わると思っています」

――マムーディ選手はそれを証明する絶好の相手ということになりますか。

「そうですね。変に距離を取られるよりは、がむしゃらに打ち合うわけではないですけど、全く引くつもりもないので。しっかり頭振りながら前に出てって感じの試合をしたいと思っています。アグレッシブに攻める戦いを見せます」

――最近、武尊選手や野杁選手などキックやムエタイの立ち技系の日本人選手が多くONEで戦う様になりましたが、この傾向をどう思っていますか。

「流石に本戦契約している武尊選手のことは意識はしますけど、 フライデーファイツの日本人選手たちのことは正直あんまり興味ないです」

――武尊選手とはいつかやってみたいとか、具体的なビジョンはありますか?

「もし対戦するのであれば、日本大会が盛り上がると思いますし、それにベルトを賭けて戦うとか、そういう舞台で交わることができればいいなと思っています」

――最後にファンへのメッセージをお願いします。

「今回の相手がマムーディなので、絶対に激しい試合になると思います。日本からU-NEXTで、応援よろしくお願いします。必ず勝ちます!」

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