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レポート

【PANCRASE】秋葉が緊急参戦の氏原の腕十字を凌いでTKO勝ち。日本移住シュウジが名田に一本勝ち、遠藤が中村に判定勝ち、デビュー戦の和田がライカを下す、今井が連勝、19歳の千種、17歳の山木が勝利!

2024/08/01 22:08
 2024年7月28日(日)大阪市 住吉区民センターにて『PANCRASE BLOOD.3』(U-NEXT見逃し配信)が開催された。  メインイベントは、フライ級(5分3R)で、地元・パンクラス大阪稲垣組の秋葉太樹が、スクランブル参戦のボンサイ柔術の氏原魁星と対戦した。  秋葉は、5連敗中もその相手は強豪相手ばかり。ルサンド・ビコ、小川徹に判定負け後、鶴屋怜、伊藤盛一郎に初回一本負け。2023年9月の前戦ではコンテンダーのムハンマド・サロハイディノフに2R TKO負けを喫している。3年8カ月ぶりの勝利をホームで掴めるか。34歳。  当初、2023年ネオブラ・バンタム優勝&MVPの菅歩夢(宇留野道場)が秋葉と対戦決定も、菅が怪我で欠場。ストロー級の氏原が1週間前の緊急参戦を決めて秋葉と対戦に。氏原は、MMA2勝2敗。GRACHANで中山陸斗に一本勝ち後、金井一将に判定負け。PANCRASEで西塚丈人にリアネイキドチョークで一本勝ち後、2024年4月に寺岡拓永に判定負けしている。まだ20歳だ。 ▼フライ級 5分3R〇秋葉太樹(パンクラス大阪稲垣組)5位[2R 2分16秒 TKO] ※タオル投入×氏原魁星(ボンサイ柔術)  1R、ともにオーソドックス構え。向き合うと一回り秋葉が大きい。氏原の左ジャブに左ミドルを合わせに行く秋葉。その軸足に右の足払いで秋葉をこかす氏原。すぐに立つ秋葉に左右で詰めるが、秋葉は距離を取る。  ワンツー、さらに左フックを振る氏原だが、外す秋葉が左で前に。そこに右ストレートを当てた氏原。秋葉は右の関節蹴り。さらに後ろ蹴りを腹に突く。右ストレートから左、さらに右アッパーは空を斬った秋葉だが、跳びヒザから左右連打で詰めると、氏原は右にサークリング。  首相撲から左フックの相打ちは氏原がヒット。しかし圧力をかけるのは秋葉。右ストレートを当てて前に出ると、氏原は組みに。しかし、切る秋葉は左ヒザ。そこに組んだ氏原が四つ。体を入れ替える秋葉が右足で氏原の左足を踏む。ケージ淵に足を乗せる氏原は左ヒザを突く。  右に回る氏原を左ジャブで止める秋葉。右ストレート、そして軌道を変えて右オーバーハンドがヒット! 下がる氏原はダブルレッグに入るが、がぶる秋葉が潰して金網に詰めると、氏原はクローズドガードに。  ハイガードから足を手繰りに行き、腰を切って腕十字を狙うが、両足は顔にかけさせず、潰してヒジ・鉄槌を打ち下ろす。  たまらず両脇を差してクラッチしてしがみつく氏原、秋葉の大きな右ヒジに三角絞めを狙うがこれもかけさせない秋葉。クローズドの氏原は左目周辺から出血。抱き着いて凌ぐ。ジャッジ3者とも10-9で秋葉を支持。  2R、果敢に氏原が左右で距離を詰めると、秋葉が左テンカオ! さらに右ストレート。続く左ハイを掴んだ氏原はボディロックも体格差を活かして首投げで投げる秋葉。フルガードに入れる氏原は秋葉の右手を掴んで、左足を腰に置き、三角絞め狙いも右手を戻す秋葉。  ここで氏原は一転、秋葉の左手首を掴み腕十字へ! うつ伏せでまたいで抜こうとする秋葉を前転させる氏原!  いったんは秋葉の左腕が伸びるが、再びまたいでずらしてトップに。その向き直り際に三角絞めも狙う氏原だが、秋葉は体を入れてかけさせず。クローズドガードの氏原に、秋葉はエルボーから鉄槌を連打すると、氏原のセコンドからタオルが投入された。  勝ち名乗りを受けた秋葉は、止血する氏原に駆け寄り、健闘を讃える。6試合ぶりに白星を掴んだ秋葉は、「代役で1週間、10日ぐらいですかね。氏原選手、仕上げてくれてこうやってメインを飾ることが出来て嬉しいし、光栄です。氏原選手ありがとうございました。地元関西でこうしていっぱいの人が応援に来てくださるなか、気持ちのエエ、スカッとKOする予定だったのに、最近の負けのイメージが強くて出し切れずにこんな感じになってしまって、ほんとすみません、とは言わないですけど、応援に来ていただき、ありがとうございました。  いまランカーのやつらみんな、ちょっと俺が下がっているなと自負してたんですけど、今年入ってからセコンドの北方大地、三村亘、オヤジの稲垣さん、稲垣組のメンバーのおかげで、だいぶケツ叩かれて上がって来ている自信があるんで、もう一丁やったるんで、これからも目をかけてください、嬉しいです。ありがとうございました」と、再浮上を誓った。 [nextpage] 日本移住で王座目指すシュウジが、名田に腕十字で一本勝ち ▼フェザー級 5分3R〇シュウジ・ヤマウチ(ブラジル)[1R 2分29秒 腕十字]×名田英平(コブラ会)  ランキング8位ながら、Ryo、キム・サンウォン、三宅輝砂を相手に3連敗と後が無い名田英平。  対する愛知生まれのシュウジ・ヤマウチは、2022年12月の前戦でライト級で雑賀ヤン坊達也に初回TKO負け。3月の中田大貴戦は計量オーバーで試合できず。今回はフェザー級で出直し。日本に移住し、王座を目指す。  1R、サウスポー構えのシュウジ、オーソの名田。シュウジは遠間から左ストレートを伸ばす。かわす名田はに左から右フックを当てたシュウジが前に。四つから振って脇を潜り、バッククリンチに。  右足をかけて背中に乗って絞めようとするが、横に落とした名田。シュウジは下から名田の右腕を取り、右手で左足も手繰り、腕十字狙い。  潰した名田が上半身を起こすも、シュウジは金網を蹴り、右手で足をすくったまま三角絞めへ。首から足を外した名田だが、パウンドの右手首を掴んだシュウジは腰を切り、腕十字に移行。  いったん足を緩めたシュウジに名田が左のパウンドも、右腕を持ったままのシュウジが腰を上げて深く十字を組んでうつ伏せで極めた。  ランカーを下し、涙のシュウジは「コンニチハ。PANCRASE、もう一度チャンスをくれてありがとうございます。いま日本に移住して、自分の夢である総合格闘技の国・日本で活躍したい。日本の総合格闘技を盛り上げたいし、頑張ってチャンピオンになりたいです。PANCARSEのベルトを獲りに行きます。諦めない選手なので、応援よろしくお願いします」と語った。 [nextpage] カウンター狙いの中村晃司を遠藤来生が前に出て攻めて判定勝ちで連敗脱出 ▼フェザー級 5分3ラウンド○遠藤来生(Power of Dream Sapporo)[判定3-0] ※29-28×2, 30-27×中村晃司(パンクラス大阪稲垣組)  フェザー級10位の遠藤は、高木凌、平田直樹、石田陸也を相手に3連敗と後が無いが、3月31日立川での石田戦はベストバウト候補だった。そしてこの試合の1カ月後には39歳となる中村は、ランキング返り咲きなるか。  1R、オーソドックスの遠藤に、サウスポー構えの中村。右インローを当てる遠藤。中村は右ロー。遠藤も左ローを返す。右ジャブの中村は、詰める遠藤に左回りで左ハイから右ジャブを突く。  ブロッキングで詰める遠藤。中村はサウスポーから右ローを当てて右に。遠藤は右前蹴り、右フックで飛び込み、中村の打ち返しは避ける。軽く左ハイ。さらに左フック、右前蹴りの遠藤。  遠藤の入りに左ヒザを入れた中村。右ハイの遠藤がプレス。中村が左の蹴りから戻して左スーパーマンパンチを狙うが、下がらない遠藤は前蹴り。そして三日月蹴り、右ミドルハイの連打で前に。  右ジャブを下がりながら打つ中村。遠藤が右前蹴りを突き、中村が左ハイ。ブロッキングの遠藤が右を突くも中村もバックステップでかわして右ミドル。その蹴り足を掴んだ遠藤が右フック、右ミドルを返してホーン。ジャッジは2者が遠藤10-9、1者が中村10-9で指示。  2R、互いにロー。ニータップの遠藤を切る中村。左回りで右ジャブを突いて、インローを突く中村。追う遠藤は左右を内・外と打ち分ける。右ミドルハイを当てる遠藤に、中村も左ヒザを返す。さらに左ミドルハイ。ブロックする遠藤の詰めに左ハイを狙う中村。  しかし遠藤も強い右ミドルを打ち返し。中村の打ち終わりに右を当てて左も届かせる遠藤の詰めに、金網背に回る中村。ジャブを突き、首相撲的に頭をアゴにつけて右の小外がりに。これで崩された遠藤だがすぐに立ち上がり。  右前蹴りの遠藤、中村の左の蹴りと遠藤の右の蹴りが交錯。右ジャブを当てる中村に詰める遠藤。中村は首を掴みに行くが、遠藤は右フックを当てて剥がす。ジャブをダブルで当てる中村だが、遠藤が右ローで詰めてホーン。2者が遠藤、1者が中村を指示。  3R、先に中央に出るのは遠藤。左ローも。右ジャブを突く中村。遠藤の入りに左ヒザを合わせるが、遠藤も察知し、深くは刺させない。左ボディストレートの中村。さらに左ミドルから右バックフィストに繋ぐがかわした遠藤は、右前蹴り。  右ジャブ、左ボディストレートの中村だが、ビッグヒットにはならず。右オーバーハンドの遠藤が詰めると右前蹴りも腹に突く。ケージを背に左ミドルを当てる中村。しかし追うのは遠藤。右前蹴りを2発効かせると、左ヒザを突いて、前に出て得意の小外がりテイクダウン!  しかし遠藤がすぐにスクランブルで先に立ち上がり上に。スタミナ切れたか中村は引き込み気味に下に。サイドで押さえ込まれた中村。遠藤は上からヒジをこすり、ボディ打ちでマウントへ。ブリッジの中村にバックマウント、マウントにしてパウンド・ヒジ。  ケージを蹴った中村は立ち上がるが、詰めるのは遠藤。中村は左ヒザで遠藤を出血させるが、その後のハイは力が入らず。逆に遠藤がワンツーから右ミドルハイを入れて前に。遠藤が右フックのダブルで前に出て、右ミドルをホーンの途中で止めた。  遠藤が29-28×2、30-27の3-0で勝利した。遠藤は連敗を3で止めた。 [nextpage] 新旧ネオブラ優勝者対決は植松洋貴が判定勝ちで2連勝 ▼ストロー級 5分3R〇植松洋貴(NEVER QUIT)#4位/2022年NBT同級優勝・4勝2敗1分[判定3-0] ※29-29×3×尾崎龍紀(コブラ会)2019年NBT同級優勝・6勝7敗  ストロー級、2019年ネオブラ優勝の尾崎と、2022年優勝の植松の新旧ネオブラ覇者対決。植松は前戦で増田大河にスプリット判定勝ち。尾崎は、八田亮、山北渓人、高島俊哉を相手に3連敗中。  1R、オーソドックスの植松にサウスポーの尾崎。詰める植松が右を当てて組みに。突き放す尾崎。パンチの植松の詰めに左の蹴りで押し戻す尾崎。左右から押し込む植松だが、ここの突き放す尾崎はインロー。ワンツーの左で押し戻すが、植松もジャブ、右ストレート。尾崎の左ハイをブロックして右フックから組み付くとケージに押し込み、ブレーク。  尾崎の右に組む植松だが、体を入れ替えた尾崎がシングルレッグへ。片足立ちでこらえる植松は足を戻し、体を入れ替え、押し込んでヒザもローブローに。再開。インローを当てる植松、尾崎はワンツーで前に。植松も来いと挑発。ジャッジは1者植松、2者尾崎を指示。  2R、先に中央に出る植松。インローの尾崎に植松は左で差して組んで押し込み、離れ際に右ヒジ。右前手のアッパーを入れる植松。左右のパンチで出るが、連打で組んだ植松は組みに。そこにボディロックからテイクダウンは尾崎。  レッグドラッグもフルガードに戻す植松。蹴り上げ立ち上がり。前に出る植松は右を当てて左で差して四つに組み。またも離れ際にヒジを狙う。すぐにワンツーからヒザを突く植松。組む尾崎にケージに押し込んだ植松。ブレーク。植松は左右で出ると組んで右ヒジを出してホーン。2者植松、1者尾崎。  3R、先に植松が左右で出る。金網背にした尾崎も押し戻し跳びヒザ、さらにもう1発も、そこに植松は右を合わせて尾崎がバランスを崩してダウン。  ハーフで背中を着かせる植松は肩固め狙い。腕を戻す尾崎は金網蹴るも押さえ込む植松はヒジ。尾崎は跳ね上げて立ち上がり。左ストレートで前に出るがまだ遠い。組む植松は体を入れかえると右アッパー。かわす尾崎は左で前に出るがホーン。  判定は29-28×3で植松が勝利した。 [nextpage] プロデビュー戦の和田が4位のライカを下す ▼女子フライ級 5分3R〇和田綾音(ALIVE)※デビュー戦[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×ライカ((RIGHT THING ACADEMY)#4位・12勝11敗2分  女子フライ級4位のライカに対し、和田綾音はプロデビュー戦。ライカは重田ホノカ、杉山しずかと王座戦を戦った2人に判定負けで2連敗中。48歳の鉄人だ。  柔術紫帯の和田は、2023アマチュアMMA全日本選手権Wバンタム級MainTournament優勝の29歳。  1R、ともにオーソドックス構え。和田のワンツーを見切るライカだが、和田も右ハイに繋げる。ブロックするライカに、左右の蹴りの連打の和田。ライカの左右の打ち返しにはシングルレッグへ。  切るライカはヒザ蹴り。右ヒジを突いて押し込み。ヒザを突き体を入れ替える和田。右足を小外でかけて引き出してテイクダウン! ライカの立ち際にバックについて回して投げると、両足をフックしてバックマウントから鉄槌・パウンド! さらにリアネイキドチョーク狙いから腕十字へ。  足が顔にかからず、正面に戻すライカに、今度は三角絞めに移行、さらに再び腕十字へ。またいで腕を抜いたライカがサイドバックでパウンド。仰向けに寝かせるとパウンド。足を戻した和田が三角に入れて下から拳を突いてホーン。3者が和田を指示。  2R、左右を突いてすぐにシングルレッグからバック。グラウンドに引き込み、マウントを奪う。ヒジ・パウンド!  背中を向けたライカにバックを取るとマウントへ。ライカの正対際に三角絞めを合わせる。ヒザ裏で組めない和田は腕十字に移行も、ヒジを抜くライカ。ハーフからパウンドを入れるがホーン。3者和田を指示。  3R、和田の右ミドルをキャッチしたライカだが、和田は下から腕十字。鉄槌を入れるライカに、和田は三角から腕十字狙い。かつぎパスのライカは腕を殺してパウンド。和田はうつ伏せになると足を手繰りダブルレッグで尻を着かせる。  ライカはケージを背に座ってヒジ。頭を押して立とうとするが、足を引く和田にライカは立てず。残り1分15秒で立つ。押し込む和田はヒザ。ライカもヒザを突いて体を入れ替えるが、残り20秒。四つのままヒザの打ち合いでホーン。  判定は29-28×3で和田がプロデビュー戦でランカーのライカを下した。 [nextpage] 19歳・千種純平が一本勝ちで4勝無敗に 【プレリミナリー】 ▼バンタム級 5分3R〇千種純平(パンクラス大阪稲垣組)[1R 4分20秒 リアネイキドチョーク]×田中千久(宇留野道場)  バンタム級。19歳の千種はDEEP大阪で3連勝中。39歳の2勝4敗の田中は2016年9月の若松佑弥戦以来、8年ぶりの復帰戦。  1R、オーソの千種にサウスポー構えの田中は左で前に。175cmの千草は右ミドル。詰める田中は左ストレートで前に。ケージを背負った千種に組むが、体を入れ変える千種がシングルレッグで引き出し、テイクダウン。  ハーフから亀になる田中のバックを奪い、四の字ロックから右腕を喉下に。左の二の腕で組んでそのまま上から押さえてリアネイキドチョークを極めた。千種は、プロMMA4勝無敗に。 [nextpage] GLADIATORで山上幹臣を下した今井健斗、松原聖也をコントロールして判定勝ち ▼フライ級 5分3R〇今井健斗(マーシャルアーツクラブ中津川)[判定3-0] ※30-27×3×松原聖也(Team FreeStyle)  2024年5月のGLADIATOR 026で山上幹臣を3R TKOに下した今井健斗はMMA7勝3敗。対する松原はGLADIATORからDEEPに参戦し3勝2敗。  1R、ともにオーソドックス構え。互いに右カーフ。左フックからシングルレッグで金網までドライブした今井が投げるが、すぐに立つ松原を再びシングルレッグから後方に投げてサイドを奪う。  スクランブルする松原に左足かけてワンハンドで肩を抱く今井はパウンド。そこで正対して立つ松原に、左で差して押し込む今井は、引手を掴んで払い腰テイクダウン!  サイドで押さえ込み、松原のブリッジに合わせてバックへ。リアネイキドチョークを狙う今井に、腰をずらす松原の向き直りに腕十字を狙う今井。  ここは組ませない松原にすぐに立ち上がる今井はケージに押し込み。松原の顔を剥がすと、今井は離れてスタンドへ。松原の左から右に今井が組んでホーン。ジャッジは3者今井を支持。  2R、今井は右ロー、松原の右フックに組んですぐに脇を潜りバックに。左足のワンフックから引き込もうとする今井に上体を立てる松原だが、手足の長い今井は両足をかけて再び引き込み、リアネイキドチョーク狙い。  バックマウントからパウンド連打の今井。松原は座るもグラウンドに引きずり込む今井は4の字ロックで背後からパウンド。松原がケージを蹴って暴れるがシングルバックに移行の今井。  ここで胸を合わせた松原は立ち上がり、左右で前に出るもスタンドの時間は足りずホーン。3者が今井を支持。  3R、右カーフの今井に、蹴り返す松原。さらにもう1発。左で飛び込む松原。右カーフを蹴って右ハイはガード上に。左アッパーを伸ばす松原をかわす今井。  松原の右をかわしてシングルレッグに入る今井だが、ここは松原はスプロールできたタイミングだが、今井は頭を上げて長い左手を巧みに背中に回してバック狙い。正面に回ろうとする松原をがぶり、頭を下げさせてバックに。  両足フック。正対狙う松原をコントロールしてバックをキープ。亀になる松原に腕十字を狙う今井は、上の足は顔にかけずに三角に。  跨いで立ち上がった松原のがぶりに、今井はケージに押し込み。離れる松原は左を強振も、そこに組む今井はボディロック。金網背に切ってヒザを突く松原。  今井は右手で股下に、左足で大内刈でテイクダウン! 立とうとする松原に背中を着かせてホーン。判定は30-27×3のフルマークで今井が勝利。  2月のネオブラで岸田宙大に一本負けした24歳の今井だが、山上戦に続き2連勝に。 [nextpage] 全日本アマ修斗王者・前田海に、17歳のアマパンクラス王者・山木麻弥がTKO勝ち ▼バンタム級 5分3R〇山木麻弥(ALIVE)[2R 0分29秒 TKO] ※パウンド×前田 海(総合格闘技道場コブラ会イースト)※両者デビュー戦  26歳の前田は2023年の全日本アマチュア修斗選手権フェザー級優勝。山木は2023年度アマチュアパンクラス全日本王者でALIVE初の高校生プロ選手。17歳!  1R、サウスポーの前田は右ジャブ、オーソの山木は右ミドル! 四つに組んでケージに押し込み、反り投げで後方にテイクダウン! フルガードの前田にヒジ・パウンドを入れる山木。足関を狙う前田に回転してヒザを抜く山木。  追う前田はシングルレッグテイクダウン。山木は下から脇を差して立ち上がりバッククリンチ。ボディロックで持ち上げ投げた山木だが、バックは取らせずスクランブルで立ち上がる前田。四つから払い腰狙いも凌ぐ山木。前田は放してワンツー。  スタンド。ワンツーから右ハイは空振りの山木。前田は右関節蹴りから左フック。かわして体を入れ替え右ハイの山木はスリップもすぐに立ち、左ジャブ、右フック。勢いよく詰めて右ボディを当てて右ストレートを顔面に突いてホーン。ジャッジ3者が山木を支持。  2R、左ジャブを突いて右の蹴りで前に出る山木。粗削りだが、勢いよく左右で詰めると、ケージを背負った前田にボディから顔面にラッシュ!  ダブルレッグに入る前田を突き放して、追うと右ハイ。さらに左右連打に前田がしゃがみ込みパウンド、レフェリーが間に入った。17歳の山木がプロデビュー戦でKO勝ち。
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