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【K-1】イギリスのリース・ブルーデネルが全試合KO勝ちで制覇、12月東京へ=21年ぶり復活のK-1 WORLD GP西欧予選

2024/07/29 19:07
【K-1】イギリスのリース・ブルーデネルが全試合KO勝ちで制覇、12月東京へ=21年ぶり復活のK-1 WORLD GP西欧予選

カルロス菊田K-1プロデューサーに手を挙げられるリース・ブルーデネル(C)K-1

 2024年7月27日(土=現地時間)、イタリア・シチリアにあるガリバルディ広場にて『K-1 WORLD GP 2024 in Sicily』が開催され、K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメントが実施された。イタリアでK-1の認定大会が開催されるのは2008年以来、K-1世界地区予選トーナメントは21年ぶりの復活となった。


【写真】教会前の屋外で開催された

 同トーナメントの優勝者は、12月14日(土)に東京・小栗代々木競技場第一体育館で行われる『K-1 WORLD GP 2024 in Tokyo』の無差別級8名による1dayトーナメント「Final Tournament」への出場権を獲得することができる。


 すでに6月30日に行われたK-1ボスニア大会の無差別級東欧予選トーナメントは波乱の連続となり、セルビアのミロス・ツヴェチカニンが優勝し東京行きを決めたばかりだ。西欧予選トーナメントは、どんな結末になるのか注目が集まった。


 一回戦第1試合は、ギリシャのパブロス・コクリャリオスとイギリスのリース・ブルーデネルが激突。WKNヘビー級王者パブロスはギリシャのキックボクシング選手権を7度制している37歳のベテランで40戦31勝のキャリア。リースはMTGP&KGP世界ヘビー級王者。

 1R、パブロスは左フックから右ローキックの対角線のコンビネーションで攻撃。リースは左ミドルキックをボディへ叩き込んだ。さらにリースは右アッパー、左フックでパブロスのアゴを跳ね上げて追い込むと、三日月蹴り、飛びヒザ蹴りと多彩な攻撃を見せた。そしてリースは2R、右から左のパンチでダウンを奪う。立ち上がったパブロスに左フックを決めてKOした。


 一回戦第2試合は、ハンガリーのマルセル・ホルヴァートと地元イタリアのサムエレ・プグリエーゼの顔合わせ。サムエレは22歳と若く11戦無敗のレコード。身長198cmで強烈なパンチを持っている。対するマルセルも同じ22歳で身長2m、4戦無敗の超新星。

 イケメンのマルセルはローキックで崩しにかかるが、サムエレの圧力と的確な攻撃を受けて劣勢になり、1Rにスタンディングダウンを喫してしまう。2RはマルセルがバックブローでKOを狙うも空振り。ここも、サムエレの鋭い攻撃が目立った。3Rはマルセルが反撃したいも空振りが多く、判定でサムエレが勝利した。


 一回戦第3試合は、イタリアのアガティーノ・ラ・ローザとルーマニアのSENSHIヘビー級王者フローリン・イヴァノアイエが対戦した。1Rにフローリンはプレスをかけてジャブを突いてローキック、ローザは右のカウンターを狙うも不発に。そしてフローリンが左フックでダウンを奪う。立ち上がったローザに右から左フックでダウンを奪い、これがKOとなった。


 一回戦第4試合は、フランスのマラン・コンタとスイスのバダウィ・アリが激突した。バダウィは小比類巻貴之のもとで練習している選手で、今大会の優勝候補のひとりだ。バダウィは1Rからジャブでリズムを作って、左ハイキックとキレのある動き。コンタは下がりながら左ハイキック、さらにミドルキックを決めて逆襲した。2Rもバダウィは左右のパンチで攻撃するも、コンタはミドルキックを返していった。だが、バダウィが倒しにいったところでコンタの左ハイキックが首筋に入り、まさかのKO決着。コンタが逆転KOを見せて準決勝へ進出した。


 準決勝第一試合は、1RKO勝ちのリース・ブルーデネルとテクニシャンのサムエレ・プグリエーゼがファイナル進出をかけて対戦した。試合が始まるとリースは、いきなり右フックでダウンを奪う。立ち上がったサムエレは、フラフラしつつ右を被弾して二度目のダウン。ここで、レフェリーがすぐに試合をストップ。リースが決勝へ進んだ。


 準決勝第二試合は、1RKOで勝ち上がったフローリン・イヴァノアイエと衝撃ハイキックKO勝ちのマラン・コンタが激突した。フローリンは前へ出て左右のパンチで攻撃も、コンタは蹴りで対抗。2Rは、下がりながらミドルキック、ハイキックで攻めるコンタ。フローリンは攻めるもクリンチが多くなる。3Rも大きな動きがなく判定はドローに。延長ラウンドも接戦となり、手数がやや多かったフローリンが勝利をものにした。


 決勝は、連続KO勝ちのリース・ブルーデネルと、2試合判定勝利のフローリン・イヴァノアイエが覇を競い合った。1Rからローキックを連発するリース。フローリンは左を打っていくも空振り。リースは右から左のパンチを入れて、やや試合をリードしていく。2Rは右から左のパンチで攻めるリースは、左をヒットしてダウンを奪う。そのままKOとなり、リースが全試合KO決着で優勝を決めた。

<大会記録>

▼K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・一回戦(1)3分3R延長1R
×パブロス・コクリャリオス(ギリシャ/Politis Team)
KO 2R 1分08秒
〇リース・ブルーデネル(イギリス/Prizefighter)

▼K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・一回戦(2)3分3R延長1R
×マルセル・ホルヴァート(ハンガリー/Team Rozman)
判定0-3
〇サムエレ・プグリエーゼ(イタリア/Team Pugliese)

▼K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・一回戦(3)3分3R延長1R
×アガティーノ・ラ・ローザ(イタリア/Team Cutispoto)
KO 2R 2分17秒
〇フローリン・イヴァノアイエ(ルーマニア/M Box Timisoara)

▼K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・一回戦(4)3分3R延長1R]
〇マラン・コンタ(フランス/Hammer Boxing Gym)
KO 2R 2分59秒
×バダウィ・アリ(スイス)

▼K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・準決勝(1)3分3R延長1R
〇リース・ブルーデネル(イギリス/Prizefighter)
KO 1R 0分31秒
×サムエレ・プグリエーゼ(イタリア/Team Pugliese)

▼K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・準決勝(2)3分3R延長1R
〇フローリン・イヴァノアイエ(ルーマニア/M Box Timisoara)
延長 判定3-0
×マラン・コンタ(フランス/Hammer Boxing Gym)

▼K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・決勝 3分3R延長1R
〇リース・ブルーデネル(イギリス/Prizefighter)
KO 2R 0分50秒
×フローリン・イヴァノアイエ(ルーマニア/M Box Timisoara)

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