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【KNOCK OUT】フェザー級エース候補・安本晴翔にベテランの新人は「その勢いを喰ってやりたい」

2019/09/07 23:09
【KNOCK OUT】フェザー級エース候補・安本晴翔にベテランの新人は「その勢いを喰ってやりたい」

安本(左)vs新人はセミファイナルに。新人はエリート安本を喰う気満々

2019年10月4日(金)東京・後楽園ホールで開催されるKNOCK OUTとREBELSの合同興行『K.O × REBELS』の記者会見が、9月7日(土)都内にて行われた。

 すでに発表されているREBELS-MUAYTHAIフェザー級王者・安本晴翔(橋本道場)vs WBCムエタイ日本統一フェザー級王者・新人(=あらと/E.S.G KICK BOXING GYM)は、同大会のセミファイナルに決まった。


 会見に出席した新人は「KNOCK OUTには前から凄く出たかった団体のひとつなので感謝します。安本選手とアツい試合をしたいと思います」、安本は「今回KNOCK OUTに連続出場ってことでセミにもしてもらえてありがたく思っています。セミなので(同門の先輩・橋本悟の)メインにつなげられるいい試合が出来たらいいなと思います」とそれぞれ挨拶。

 新人は安本の印象を「駿太選手との試合を見ました。最初は蹴りだけ警戒と思っていたんですが、パンチでも倒せる武器があって警戒しないといけないと思いました」と評し、「しっかりガードを上げて、打ち合うなら打ち合うでやっていきます。詳しいことは言えませんが、終盤のKO決着くらいで」と、長期戦に持ち込んでKOすると話す。


 安本はその駿太戦について「この間の試合は普通に、いつもと同じにやっていました。なんかパンチが当たって効いたのでパンチで行きました。そしたら倒せました」と淡々と振り返り、「新人選手の印象は昔、自分の道場の先輩の(宮元)啓介さんとやっているので……あまり印象がなくて。背が高くてリーチが長い選手なので、自分でもいい感じで戦えるのかなって思います。決着は後半戦と言っていましたが、自分は1Rから蹴りをバンバン出していっていつでも倒せる感じでいきたいです」と、こちらは1Rから倒しに行くとした。


 会見では山口元気KNOCK OUTプロデューサーから「今後のフェザー級は安本選手を中心に回る」と言われたが、安本は「まだ自分が引っ張っていくとの気持ちはないんです。自分は全然戦績もなくて、新人選手とか駿太さんもそうですが、キャリアがある選手ではないのでもうちょい戦績を詰めたら意識ができるのかなって思います。考えていることは決まった試合を一試合一試合やっていって、いい試合をして勝って上に行けたらということです」と、まだその立場にはいないと思っていると答えた。

 安本は少年時代からアマチュアで150戦以上を経験し、24冠王に輝くなど活躍。2016年6月に16歳でプロデビューを果たすと、6戦目でREBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座、2018年12月にはINNOVATIONスーパーバンタム級王座を獲得した。今年2月にシュートボクシングのリングで迎えた14戦目で初黒星を喫したが、6月のREBELSでは栗秋祥梧を破りREBELS-MUAYTHAIフェザー級王座を戴冠。8月のKNOCK OUTでは古豪・駿太をKOで破り戦績を14勝(5KO)1敗2分としている。


集合写真でピースする新世代の安本。右隣は同門の先輩でメインを務める橋本

 新人は2007年12月プロデビューのベテランで、NJKF王座をスーパーバンタム級とフェザー級の2階級制覇、現在はWBCムエタイ日本王座を保持している。駿太とは2017年11月と2019年3月の2度戦い、いずれも勝利を収めた。デビューから5年目で初戴冠、王者になってからも黒星が続くなど“苦労人”である新人。

 その苦労人からエリートともいえる道を歩んでいる安本はどう見えているのか。

「戦績だけ見たら本当に凄いと思います。その勢いのある選手に勝って、自分がその勢いを喰っちゃいたいと思います。若い選手にはまだ負けたくありません」と、新人は安本を喰いたいと対抗意識を燃やした。

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