MMA
インタビュー

【UFC】朝倉海の即王座挑戦の可能性についてケイプ「俺以外にパントーハに挑戦するレベルにいるファイターはいない。俺が王者になれば日本で4万人の前で戦える」×モカエフ「まずはランカーを倒さないと。平良達郎が先に戦うんじゃないか」

2024/07/27 23:07
 2024年7月27日(日本時間28日)、英国マンチェスターのCo-op Liveにて『UFC 304: Edwards vs. Muhammad 2』(U-NEXT配信)が開催されている。  注目のフライ級では、日本の平良達郎が勝者との対戦も視野に入れる、UFC6連勝中のムハンマド・モカエフ(英国)と、UFC4連勝中の元RIZINバンタム級王者のマネル・ケイプ(ポルトガル)が対戦する。  現地での会見では、モカエフ、ケイプともに王者アレクサンドル・パントーハへの次期挑戦者について聞かれ、モカエフは平良達郎の名前を挙げている。  また、海外記者からは朝倉海のUFC参戦と、王座挑戦の可能性についての質問も飛び、両者ともに回答した。下記に紹介したい。 マネル・ケイプ(フライ級9位)「モカエフを早く片付けて、彼に自分の現在地を教えてやりたい」 ──モカエフはここ英国でトレーニングをしているので、地元の観客を味方にする可能性があるが? 「彼が観客を味方につけるとは思わないね。でも、楽しみだよ。いい試合になるだろうし、彼を早く片付けてモカエフに自分の現在地を教えてやりたい。正直に言って、彼にはまだタイトル戦線は早いと思う。彼はまだチャンピオンシップの実力者と対戦したことがないし、試合中には多くのミスが見受けられるんだ」 ──現フライ級王者のパントーハは、モカエフが挑戦権を得るなら、もっと実力を証明しないといけないといっていたが、君の意見は? 「パントーハはモカエフと一緒にトレーニングしていたから色々と言えるだろう。彼は練習で何度も何度も、モカエフからタップを奪った。だからモカエフはATTで一緒にトレーニングをしなくなったんだ。でも、実際にモカエフは順調に連勝記録を伸ばしている。ただ、多くのミスがある。もしトップ3の選手と対戦したら、彼はフィニッシュされると思う。だから、楽しみだね」 ──ダゲスタンに行かなくてもダゲスタンが来る、とインスタグラムで投稿していたが、彼らとの練習は役立っている? 「もちろん。みんながサポートしてくれている。本物のファイターたちは、俺の側にいてくれるんだ。俺はモカエフよりもダゲスタン人のように感じているよ」 ───パントーハの挑戦者が決定していない現状で、朝倉海がタイトルマッチを戦うのでは、という意見があるが? 「何でも良いよ。タイミングは神のみぞ知ることだ。自分がUFCに来た時、最初の試合はバックアップだった。今、自分は良い状況にいる。4連勝しているし、これがタイトル挑戦者決定戦ならその通りだ。俺以外に、パントーハに挑戦するレベルにいるファイターはいない」 ──王者になったら、朝倉海との因縁を、日本で完結させたい? 「それは良いかもしれないね。4万人の観衆の前で戦うことができるし、面白いだろうね。彼はこの階級にさらなる興奮をもたらしてくれるだろう。この階級に必要なのは若い有望選手だ。彼は素晴らしいファイターだ」 ──11月1月からの12-6エルボーの解禁などのルール変更については? 「これはとても良いことだね。時々、自分は不規則な動きをするから。実際、サッカーキックも取り入れたらもっと良いと思うよ」 ──あなたがこれまでに経験した最も困難な時期は? 「俺は特に困難な時期を経験していないよ。俺の人生は最高だ。美味しいものを食べ、良い車を運転し、良い家に住んでいる。ただ、格闘技において、いくつかの出来事があった。俺の戦績を見れば分かるけど、多くの対戦相手が欠場した。問題は俺じゃないんだ。だから、困難な状況にあるとは思っていないよ」 ──以前にパントーハと戦っているが、もしタイトルマッチで再戦できるなら、何か違いはある? 「実際、あのときはお互いを探り合っている感じで、戦いという感じじゃなかった。第3ラウンドは俺が勝ったが、他の2ラウンドは僅差だった。次に対戦するなら、彼がデイブソン・フィゲイレードと対戦したときのように血みどろの戦いになる」 ──今回の試合がアーリープレリムに変更となったことについては? 「多分、観客をもっと集めたいからだろ。あるいはマカエフがメインカードに値しないのかもしれない。ただ、俺にとっては良いタイミングだ」 [nextpage] ムハンマド・モカエフ(フライ級6位)「2016年の『UFC 204』マンチェスター大会を多くの若い世代のファイターも観客席で観て、モチベーションを得たんだ」 ──マンチェスター出身のあなたが、地元で試合をすることについて、どう感じていますか。 「素晴らしい気分だよ。このホテルで『UFC 204』(2016年10月)を観戦したことがあるんだ。その時、アルバート・トゥメノフがレオン・エドワーズと対戦していたんだ。今、自分自身がマンチェスターで戦うことができて、本当に驚いている。最初にUFCでモチベーションを得たのは、マイケル・ビスビンがロンドンでアンデウソン・シウバと戦った時だ。僕はそのカートにいた。その時、ルスタム・ハビロフがノーマン・パークと戦っていた。そして、マンチェスターで2度目にUFCが開催されて、モチベーションを得た。若い世代の多くのファイターも観客席に座っていたんだよ」 ──今回のマネル・ケイプ戦についてどうとらえている? 「毎回、誰かが『今回が最も厳しい試練になる』と言うけど、本当の試練はオクタゴンに健康な状態で入ることだ。彼らは皆、二本の足、二本の腕、一つの頭を持っている。特別なのはメンタリティだけだ。俺は無敗だし、彼は記録上6敗している。それが違いを示しているだろう」 ──もしケイプが体重を超過したら? 「もし彼がまた体重をオーバーすれば、UFCから解雇されることになるだろうし、今回は問題ないと信じている。俺はフライ級10位のときに、マネル・ケイプとの対戦をアピールしたけど、彼は自分のほうがランキング上位ということを理由に試合を受けなかった。今は俺のほうがランキングが上だが、彼のことはフライ級で最も強い一人と考えているから、試合を受けた。俺はいつだって、挑戦するスタンスでいるんだ」 ──試合がアーリープレリムに変更となったことについては? 「俺のスタイルが退屈だからかもしれない。あるいは、マネルが体重を作れるかどうかが五分五分だからかもしれない。でも、何時に試合があろうと関係ない。彼を倒すだけだ」 ──勝てばタイトルマッチ挑戦権を得られると思う? 「もしエキサイティングな試合になって、人々が見たいと思うなら、タイトルマッチの話になると思う。俺はもっと早くから(王座挑戦に)値すると思ってるけど、いつ試合をするかは関係ない。結局のところ遅かれ早かれ、全員と戦わなきゃいけないから」 ──あなたがATTでトレーニングしていないのはパントーハに何度もタップアウトされていたからだと言っていたが? 「100%、彼の作り話だ。俺とパントーハは互角だったよ。ジムで見た人はみんな知っている。だけど、なぜ彼がそれを気にしているのか分からない。俺はジムでタップアウトされるし、ノックダウンもされるし、ラウンドも負ける。だけど、それはジムでの練習の話だ。練習と試合は違うよ」 ──彼はウマル・ヌルマゴメドフやタギル・ウランベコフとの練習をインスタグラムで投稿し、Facetimeを通してハビブ・ヌルマゴメドフともやりとりをしていた。そのことで、自分のほうがダゲスタンらしいと言っていたが? 「もしハビブとのFacetimeでレスリングが上手くなるなら、みんなハビブのFacetimeの時間を買うべきだろうね!」 ──RIZINから朝倉海がUFCと契約し、すぐタイトルマッチを戦うのでは、と考えられていることについては? 「すぐにタイトルマッチを戦わせてもらえるとは思わないね。おそらく平良達郎が先に戦うんじゃないか。誰を王者として売り出したいかという要素はあるだろうが、タイトルマッチを得るにはまずはランカーを倒さないといけないとは思う」 ──アレックス・ペレスとの激戦で得た教訓は? 「アレックス・ペレス戦から学んだことは、勝っている時には安全策を取ることだ。無駄なリスクを避けることが重要だと感じたよ」 ──次がタイトルマッチではなければ、誰との対戦がふさわしい? 「アミル・アルバジだ。彼のことが嫌いなんだ。因縁があるというより、嫌いってだけだ」
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