▼第8試合 Krushライト級 3分3R延長1R
〇大沢文也(ザウルスプロモーション/第7代Krushライト級王者)
判定3-0 ※30-28、29-28×2
×ペットサムイ・シムラ(タイ/志村道場/元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーライト級王者)
大沢は小学生の時から始めたボクシングで優れたテクニックを持つベテラン選手。2018年9月にはKrushライト級王座に挑戦してタイトル奪取ならずも、同年12月の「K-1ライト級世界最強決定トーナメント」では準優勝を果たした。2022年4月に瓦田脩二を破り、第7代Krushライト級王座に就くも2023年6月の初防衛戦で1月に無効試合となった里見柚己との再戦に敗れ、王座を失った。前戦は2024年3月に友尊に判定勝ち。戦績は31勝(3KO)21敗3分1無効試合。
ペットサムイはエークピカートから改名。2013年3月に初来日し、石井宏樹が保持していたラジャダムナンスタジアムのスーパー・ライト級王座に挑戦。強烈なヒジ打ちで石井をマットに沈めて、同王座を手に入れた。頑丈な肉体とパンチ・ヒジ打ちで前に出る好戦的なスタイルで189勝(45KO)43敗6分の戦績を誇る。2022年12月のK-1初出場では与座優貴に判定負け、2023年2月にはKrushで横山朋哉に判定負けしている。5月のHEATではチョン・ウチョルを初回KOした。
1R、左右ローを蹴っていく大沢にペットサムイは蹴り足をキャッチしての攻撃を連発してしまい、注意を受ける。大沢は前へ出てくるペットサムイをプッシュで押し戻しての左ボディブロー。ジャブを突いての左ボディブローを当てていく。
2R、大沢はプッシュしての右アッパー、前蹴りとジャブでペットサムイを下がらせようとするがペットサムイはガードを固めて前へ出ていき、密着しての右ボディ。超接近戦を仕掛けてくるペットサムイに、大沢がプッシュしての左ハイキックでダウンを奪う。立ち上がったペットサムイは左右ロー、左右の強打、さらに強烈な左ミドルを蹴って逆襲。
3Rも前に出てくるペットサムイ。大沢をコーナーへ詰めて右の強打を叩きつけてくる。大沢は体勢を入れ替えて左右ボディ。前進して左右のローを蹴るペットサムイを大沢は押し戻しての左ボディ。ペットサムイは前進を繰り返して右アッパーを突き上げ、左右ローからまた右アッパー。大沢の右ボディにも右アッパーを返してくる。大沢はプッシュからもう一度左ハイ、顔面雨蹴り。前へ出るペットサムイをプッシュし、最後は蹴りで突き放して試合終了。
ダウンを奪った大沢が判定勝利をもぎ取った。大沢は右足を引きずりながら「めちゃ今回気合い入っていて。どうしても打ち合ってやろうと思っていたけれど、途中でダウンとってからは自分の弱さが出てしまいました。アップしていた時に武尊と松倉が邪魔してきて、ピリピリした気持ちがなくなりました(笑)」と武尊と松倉信太郎に責任をなすりつけて笑いを取る。
続けて「明日試合がある新居すぐるにいいプレッシャーをかけられたと思います」と明日のRIZINで試合がある新居にメッセージを送り、「KOの流れを俺が止める、俺が判定で勝つ。僕みたいなつまらない試合をする選手がいるから他の試合が盛り上がる」と、今大会の連続KOをストップしたことを“俺らしい”と語った。