カムバック以来4戦負け無しと好調を維持している小森(C)KNOCK OUT
2024年8月4日(土)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.3』(U-NEXT配信)にて、KNOCK OUTvs.クンクメール3対3マッチでピッチ・ソムパッツ(カンボジア) と対戦する小森玲哉(ONE`S GOAL) のインタビューが主催者を通じて届いた。
小森は2013年にプロデビューし、5戦5勝をマークしたが大学受験のため試合から離れて2023年12月のKNOCK OUTでカムバック。アックス斧田にKO勝ちすると2024年2月の羽黒慈夢戦では負傷判定でドローも、4月の河崎鎧輝戦では初回TKO勝ち、6月は般若HASHIMOTOに判定勝ちと好調を維持している。戦績は8勝(3KO)1分で無敗。ピッチは21歳で70勝(43KO)4敗、カンボジアのムエタイと呼ばれるクンクメールの選手で、カンボジアでの試合で久井大夢から勝利を奪っている。
ひたすら自分の気持ちをぶつけられれば
──これで5大会連続出場になりますよね。他にはいないぐらいのハイペースですが。
「そうですね、ありがたいことです。オファーが来れば断らず、全部やらせていただいています。6月の試合でも大きなダメージもなくて、すぐにオファーもいただいたので、練習もすぐに再開しました」
──その般若HASHIMOTO戦ですが、今振り返ると?
「自分のテーマ通りにできて、楽しく戦えたかなと思います。自分では、『KNOCK OUT CARNIVAL』らしい試合ができたかなと思ってるんですが、どうですかね?」
──お客さんがすごく沸いてたので、そこは大丈夫だと思います。大会場での試合という点ではどうでしたか?
「すごく楽しかったです。また出させてもらえるんだったら出たいですね。全体にすごく楽しめましたね」
──そこから5週間ほどでの連戦ですが、今回はクンクメールとの対抗戦、ピッチ・ソムパッツ選手との対戦となりました。外国人との試合は初めてですよね?
「そうですね。しかも相手は久井大夢選手にも勝っていて、77戦して4敗しかしてないという、すごく強い選手なんですけど、ピンチでもありチャンスでもあると思っています」
──外国人戦という点はどうですか? 日本人相手との対戦と気持ち的に違いますか?
「そこは違いはないですかね。人間的な強さはあると思うんですけど、同じ人間なので、日本人でもカンボジア人でも変わらないと思ってます」
──クンクメールの選手は今、日本でも多く戦っていますが、クンクメールに対しての印象は?
「試合映像をいくつも見たんですけど、すごく体が強くてアグレッシブな選手が多いなという印象ですね。ムエタイよりもアグレッシブかなと。ピッチ・ソムパッツ選手はその中でも一番アグレッシブかなと」
──警戒すべき点は?
「圧力があって、ヒジやパンチでガンガン前に出てくるところですね」
──小森選手自身、今回が『KNOCK OUT』では初めてのREDルールになりますね。デビューからの5試合の中にはヒジありはあったんですか?
「1~2戦あったと思います。普段からジムではヒジとか首相撲の練習をやっているので、今回も問題ないつもりです。ジムがムエタイ中心のジムなので、自分としてもヒジあり首ありのルールの方が得意かなとは思っていて、BLACKルールとはまた違った自分を見せられるかなと」
──得意なのはREDの方なんですね。
「そうですね。試合中も、『ああ、ここは組みたいな』『ここでヒジが出せるな』と思いながら、組まないように、ヒジを出さないようにと意識しながらやっています」
「内心では思っていますが、使い分けはできているのかなと。今回はREDでもできるというところを見せたいですね」
──しかも、3vs3の対抗戦の一角ということで、試合順も後ろの方になりそうですが。
「対抗戦の1人に選んでいただいたのは本当に光栄で、試合順も後ろの方になったらいいなとは思っています(笑)。『KNOCK OUT』の3人で全勝したいですね」
──強い相手ですが、勝つためにどういう試合にしたいですか?
「勝つためのプランはいくつか用意しているので、その引き出しを全部出して、相手の試合をさせずに自分の試合をすることができれば、勝てるんじゃないかなと思っています」
──そのプランを遂行して勝つために一番必要なのはどういうことでしょう?
「気持ち、メンタルですかね。前に出てこられても、キツくても下がらない。ひたすら自分の気持ちをぶつけられればと思います」
──6月の般若HASHIMOTO戦もお互いにガンガン出る展開でしたが、あの試合でのメンタルはどうでしたか?
「あの試合では出せたかなと思います。相手が強いので、あれ以上のものを今回は出したいですね」
──復帰してからも次で5戦目になります。負けなしで来て、見えてきているものもあるのでは?
「そうですね。今回は特に、勝てばタイトルに一気に近づける、そんな大事な試合だなと思っています」
──タイトルについて、BLACKのスーパーフェザー級は選手層が薄いと言われていましたが、初代王者も急に決まって、一気ににぎやかになってきましたよね。
「そうなんですよね……(笑)。代々木大会の龍聖vs久井戦が初代王座決定戦と発表された時は、『おお、マジか~……』と思いました。ずっと空位だったので、初代を獲れればと思っていましたし、今年の後半で王座決定トーナメントがあるかもしれないという話があったので、そこを目指していたんですが、急きょ久井選手に決まってしまって、さらに龍聖選手も階級を上げてくるということで、まあ、盛り上がってきたなと思ってます(笑)」
──ただ、そこを目指すのはやり甲斐もあるのでは?
「はい、強い選手とやれるのはうれしいので、そこにたどり着けるように頑張りたいですね。今回の相手は久井選手に勝っているので、勝てば最高のアピールになりますし」
──今回はREDルールですが、これからは?
「できれば、両方のタイトルを狙っていきたいです」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「初めてのREDルールになるので、そこでの自分の戦い、強さを見てほしいと思います」