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【UFC】女子ストロー級ジャンジロバがレモスを腕十字で極めて王者ウェイリーに挑戦アピール、フェザー級ガルシアが4連勝、ドゥホが約8年ぶり勝利! アミルがジョンヨンを65秒TKO、注目のフライ級でシウバがダーデンに逆転の右アッパー!

2024/07/21 10:07
 2024年7月20日(日本時間21日)、米国ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXにて、『UFC Fight Night: Lemos vs. Jandiroba』(UFC Fight Pass/U-NEXT配信)が開催された。  なお、パク・ジョンヨンの医学的な問題により、ブラッド・タバレスと対戦予定だったミドル級マッチは中止となっている。 UFC Fight Night: Lemos vs. Jandiroba 現地時間2024年7月20日(土)、日本時間21日(日)米国ネバダ州ラスベガス /UFC APEX 【メインカード】 ▼女子ストロー級 5分3R〇ビルナ・ジャンジロバ(ブラジル)21勝3敗(UFC7勝3敗)※UFC4連勝[2R 4分48秒 腕十字]×アマンダ・レモス(ブラジル)14勝4敗(UFC8勝4敗)  女子ストロー級3位のレモスと、5位のジャンジロバ。レモスは、UFC女子ストロー級最多フィニッシュ数、ノックダウン数を誇るストライカー。2月にマッケンジー・ダーンに判定勝ち。  ジャンジロバは、13の一本勝ちを誇るグラップラー。2021年10月にアマンダ・ヒバスに判定負け後、アンジェラ・ヒル、マリナ・ロドリゲス、ルピタ・ゴディネスにいずれも判定勝ちで3連勝中。  1R、サウスポー構えのレモスに、オーソのジャンジロバはシングルレッグテイクダウン! 右のギロチンチョークを合わせにきたレモスに左足は出て首を抜く。ケージ際でジャンジロバはヒザ十字へ。互いにヒザ十字のなかで足を折り畳みバックにつこうとするジャンジロバは立ち上がるレモスの背中に乗ろうとするが、後ろの左手を手繰るレモスに着地。  2R、左足でレモスの前足を踏みに行こうとしたジャンジロバ。左から右で差してダブルレッグもシングルレッグに移行。倒したところでスクラブルするレモス。ジャンジロバの投げに小手巻きのレモスを潰して、両足で足をたばねてからバックを奪うジャンジロバ。  4の字ロックでフェイスロックからリアネイキドチョークも凌ぐレモス。ならばとジャンジロバは、腕を抱えて4の字を解除してすぐに腕十字に切り替え、伸ばすと、いったんは後転してずらそうとしたレモスを再び仰向けに戻してヒジを伸ばしてタップを奪った。  試合後、レモスは「次のチャンピオンは私でしょう? ジャン・ウェイリー、違った体験をしたいでしょう? ぜひ私と試合をしましょう」と王座戦をアピールした。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇スティーブ・ガルシア(米国)16勝5敗(UFC5勝2敗)※UFC4連勝・4KO[1R 1分36秒 TKO]×チェ・スンウ(韓国)11勝7敗(UFC4勝6敗)  ライト級からフェザー級に落としたガルシアは、3試合連続KO勝ち中。国内キックのIKFタイトルを持っている。対するスンウは、3連敗で迎えた2023年8月の前戦でヤルノ・エレンスに定勝ちで連敗脱出。  1R、オーソのスンウにサウスポー構えのガルシアは左ハイ。その蹴り足を掴もうとしたスンウに足を抜き左で差して組むガルシアが離れ際に左右。  左ハイのガルシアにスンウは右ストレートを合わせに行くが、遠間から左フックで飛び込みヒットさせたガルシアが、打ち合いに臨んだスンウにさらに左!  前蹴りを入れてから左フックをヒットさせるとスンウがダウン! 鉄槌でレフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇カート・ホロボー(米国)21勝8敗(UFC2勝5敗)[判定は3-0] ※29-28×3×カイナン・クルシェウスキー(ブラジル)15勝4敗(UFC0勝2敗)  1R、近い間合いから左右で組んでダーティーボクシングのホロボー。ヒザを返すクルシェウスキーは突き放してワンツー。ホロボーは右フックからシングルレッグも、ギロチンを狙うクルシェウスキー。いったん離れたホロボーだが、左右で組むと、クルシェウスキーは首相撲ヒザにとらえる。右カーフを返すホロボーは左右で前に。右を当て、左ジャブ。左を返すクルシェウスキーに右で差して押し込むホロボー。体を入れ替え、ニンジャチョークはクルシェウスキー! 頭を立てて抜くホロボーが左右で前に出てホーン。  2R、ともに近い間合いで左の相打ち! クルシェウスキーは右から左フック。ホロボーも左右で詰めて右で差すが、そこにクルシェウスキーはギロチンチョークからニンジャチョーク! 仰向けになって逃れるホロボーにさらにギロチンチョークで引き込むが、頭を抜いているホロボーがスタンドでワンツーの右をヒット! さらに左フックの打ち合いからヒザ蹴りはクルシェウスキー。  ジャブの刺し合いから前に出て来たクルシェウスキーに左フックを当てるホロボー! クルシェウスキーは頭後ろを押さえて右アッパー連打! さらにアームインギロチンチョーク! ホロボーはクローズドガードから首を抜いた。  3R、ワンツーで前進はホロボー。右から左をヒットさせたクルシェウスキーは四つのボディロックから小外がけを合わせてテイクダウン! 右ヒジを落とすクルシェウスキーに、ホロボーは下から腕十字狙いでリバースクローズドガード。しかし潜り切らず、その顔にパウンドするクルシェウスキー。足を戻し、立ち上がるホロボーにアームロック狙いのクルシェウスキー。それをかわしたホロボーが上に。  Zガードのクルシェウスキーにハーフに固めてヒジを落とすホロボー。両足を戻そうとしたクルシェウスキーの足を越えてそのままニアマウントへ。背中を見せたクルシェウスキーのバックからホロボーがパウンドしホーン。  判定は3-0(29-28×3)で、クルシェウスキーのギロチンチョークを凌いで右の打撃を当てたホロボーが勝利。TUF決勝以来、UFC本戦初の白星をマークした。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇ブルーノ・シウバ(ブラジル)15勝5敗(UFC4勝2敗)※4連勝[2R 2分52秒 KO] ※右アッパー→パウンド×コーディ・ダーデン(米国)16勝6敗(UFC5勝4敗)  1R、注目のフライ級。ともにオーソドックス構え。走り込むダーデンの右をかわしたシウバが左差しも、体を入れ替えたダーデンが、押し込み、離れて右ボディ!  回るシウバに右ヒザから右を突くダーデン! 左から右アッパーで飛び込むシウバをかわして前に。スイッチからオーソに戻すシウバに右カーフを打つダーデン。左から右フックで前に。  しかし左フックが指を開きアイポークに。再開。3連打で前に出るダーデン。シウバは右カーフ。さらにカーフ。ダーデンは右後ろ蹴りを腹に突く。シウバのバックフィストは届かず。  2R、右を振っ手出るシウバをがぶってダースチョークを狙うダーデン! 仰向けになって外すシウバのスクランブルを押さえ込む。金網まで這って上体を立てるシウバにヒザ蹴りも。  離れるシウバは上体を下げて組みに来たダーデンを右アッパー! 近い距離の打ち合いに持ち込み、マウスピースを飛ばされたダーデンに鉄槌連打! レフェリーが間に入った。大逆転勝ち、歓喜のシウバはケージを蹴ってバック宙を見せた。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇チェ・ドゥホ(韓国)14勝4敗(UFC3勝3敗)[2R 3分38秒 TKO]×ビル・アルジオ(米国)18勝8敗(UFC5勝4敗)  1R、ともにオーソからサウスポー構えとなり左ミドルからダブルレッグのアルジオ。そこにギロチンチョークを極めに行くドゥホだが、アルジオは片足を外に。首を抜き立ち上がると、ドゥホはボディロックテイクダウン! 背中に乗って絞めに行くが、左足は入らず横に落とされる。  ダブルレッグで崩して立ち際に組むアルジオだが、突き放すドゥホ。左右で飛び込むアルジオは左を当てて、右を差してシングルレッグテイクダウンへ。そこにがぶりからノーアームギロチンで引き込むドゥホだが、クローズドガードには入れられず。  2R、サウスポー構えから正面には立たないアルジオ。バックフィストをかわしたドゥホは右ボディストレート! さらに右カーフ。右ハイをかわしたアルジオは、バックフィストから詰めて組むが、体を入れ替えたドゥホは足払いで崩してがぶり。しかし首を抜くアルジオは右ヒジ。  ドゥホもワンツーで押し返し、左フックを当てると、アルジオの左バックフィストをかわして左ストレート! 一瞬間をおいてからアルジオは眼を押さえて崩れ、レフェリーが間に入った。  勝利インタビユーを受けるドゥホを見て、ジョン・チャンソンは大きな笑顔を見せた。2016年7月のチアゴ・タバレス戦以来、約8年ぶりの白星を挙げたドゥホは、「長い時間オクタゴンから離れていたけど、やれると信じていた。レンジを縮めたいと思っていたが1Rは出来ず、2Rにそうなった。コリン・ゾンビはメンター。チームにいるだけで力になる」と語った。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇ハイダー・アミル(米国)10勝0敗(UFC2勝0敗)[1R 1分05秒 TKO]×リー・ジョンヨン(韓国)11勝2敗(UFC2勝1敗)  1R、サウスポー構えからいきなり左ミドルはアマル。ジョンヨンは左を突いて組むが、突き放すアミル。ジョンヨンは左を当ててアミルのアゴを上げさせるが、アミルは右ローから左右のラッシュ!  ジョンヨンは腰を落としながらも倒れず、左右を打ち返しにいくが、そこに速いハンドスピードでアミルがラッシュ!  金網に詰まり、左右フックを浴びて再び腰を落としながらも戻したジョンヨンが連打に棒立ちとなったところでレフェリーが間に入った。
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