ムエタイ
レポート

【ONE】MOMOTAROがシントンノーイをKO! 小笠原裕典と工藤はONE3連敗、ノンオーが王座防衛、クラップダムはONE初陣飾る

2019/09/06 19:09

【プレリミナリー】

▼ムエタイ フライ級(56.8kg-61.2kg)3分3R
○モンコルペット・ペッティンディー・アカデミー(タイ/61.15kg)
[判定2-0]
×ジョセフ・ラシリ(イタリア/60.75kg)

リングでオープンフィンガーグローブのムエタイルール。

1R、ともにオーソドックス構え。右ローを当てるモンコルペットは右前蹴りを顔面に。ラシリは左ヒザを上げながら近づき右ストレートを狙う。しかし、モンコルペットはヒジ狙い。さらに離れれば右ローを当てる。両手を伸ばすモンコルペット。そこに右アッパーを狙うラシリ。その入りにモンコルペットも右ヒジを打つ。

2R、オーソから左ミドルはラシリ。モンコルペットはラシリの左にカウンターの右ヒジ狙い。さらに右ロー、ミドルと打ち分ける。右ミドルハイ連打はモンコルペット! ガードで受けるラシリ。モンコルペットは今度は左のミドル連打。さらに右ストレート。しかし圧力をかけるラシリ。モンコルペットは蹴りか近場で組みと中間距離を避ける。

3R、モンコルペットの左ミドルに左ストレートを当てたラシリ! 下がるモンコルペットは組みの展開が多くなる。空調が無い影響か、手数が減るモンコルペット。詰めるラシリだが、モンコルペットも決定打を許さず。判定は2-0でモンコルペットが逃げ切った。

▼キックボクシング ウェルター級(77.2kg-83.9kg)3分3R
○サンティノ・ヴァービーク(オランダ/83.3kg)
[判定2-0]
×ジュアン・セルヴァンティス(英国/83.3kg)

1R、ともにオーソドックス構え。右ヒザのセルヴァンティスに対し、セコンドにつくアーネスト・ホーストの弟子のヴァービークは左右のボディから顔面と対角線攻撃を見せる。

遠間から右ミドル・前蹴り・テンカオはセルヴァンティス。しかしその右のテンカオにヴァービークは右ストレート! 効かされたセルヴァンティスが下がったところに右ストレート&左フックでダウンを奪う! 立つセルヴァンティスは詰めるヴァービークに跳びヒザ狙い。

2R、右ロー、ミドルを腹に入れるセルヴァンティス。さらにヒザ蹴りもそこに右のロングフックを当てるヴァービーク。セルヴァンティスは鼻血。しかし前に詰めるヴァービークにセルヴァンティスはヒザ蹴り、右アッパーから左ミドルを当てる。しかしヴァービークも右を伸ばして離れ際に右ハイ! セルヴァンティスも左跳びヒザを打つとさらに右ヒザで反撃する。

3R、右の跳びヒザはセルヴァンティス! グラつくヴァービークにセルヴァンティスはさらに右ヒザ、右ストレート! 動きが鈍るヴァービークに右アッパーも。下がるヴァービークにセルヴァンティスは左ボディ、右ミドル、右ハイと散らして攻める。

跳びヒザでコーナーに詰まるセルヴァンティス。左右にグラつくがコーナーを出る。詰めるセルヴァンティスは右ローから左右を振るが、ヴァービークを倒すことはできず。

1Rにダウンを奪ったのはヴァービークも中盤から盛り返したセルヴァンティス。ラウンドマストの判定は2-0でホーストの弟子のヴァービークが勝利した。

▼ムエタイ フライ級(56.8kg-61.2kg)3分3R
×シントンノーイ・ポー・テラクン(タイ/60.85kg)
[1R 0分41秒 KO]
○MOMOTARO(日本/60.9kg)

MOMOTAROは3月大会でONE初陣を判定勝利で飾ったが、4月大会でタイのルーシラー・プーケットトップチームに判定3-0で敗れ、2連勝ならず。ベトナム大会でONE2勝目を目指す。

元ルンピニースタジアムフェザー級王者のシントンノーイは、2014年6月にルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級6位として初来日し、前口太尊に2RでTKO勝ち。2014年9月の「M-FIGHT」で梅野源治と1-0ドロー。2015年3月には森井洋介を左ハイでKO。2018年10月のONEでは工藤政英を判定で下すなど日本人相手に強さを見せているが、5月タイ大会ではラジャの現役ランカーであるサヴァス・マイケル(キプロス)に判定負けを喫している。

リングでのオープンフィンガーグローブのムエタイルール。

1R、サウスポー構えのMOMOTAROにオーソドックス構えのシントンノーイは右ミドル。遠間から目線を下げて、左のスピニングバックフィストをヒットさせたMOMOTARO! グラつくシントンノーイにMOMOTAROは左ストレート! さらに首相撲からヒザ、そして左右ヒジ! さらに左フック! これで動きが止まったシントンノーイにMOMOTAROはダメ押しの左から右を打ち抜き、シントンノーイが後方に崩れ落ち、MOMOTAROがKO勝利!

リング上で勝利インタビューを受けたMOMOTAROは、「僕は足技が得意なのでもっと足技を見せてからパンチで倒そうと思っていましたが、まさかこんな早く倒せるとは思っていませんでした。構え的に隙間からバックハンドを狙っていました。練習してきた通りです」と笑顔で語った。

▼ムエタイ 女子ストロー級(52.3kg-56.7kg)3分3R
×アンバー・キチェン(英国/58.0kg)
[判定1-2]
○ヴィクトリア・リピアンスカ(スロバキア/58.15kg)

リングでのボクシンググローブのムエタイ戦。1R、ともにオーソドックス構え。右のブラジリアンキック、右ヒジを当てるキチェン。リピアンスカはロープに詰めて右ストレートを当てる。蹴り足を取って右を返すキチェン。

2R、長い右前蹴りはキチェン。しかし圧力をかけるリピアンスカは左ボディ、ワンツー。首相撲に投げも。リピアンスカの右のバックフィストはかわすキチェンは的確な打撃を返す。

3R、右の蹴りを上下に突くキチェンだが息が上がる。リピアンスカも左ミドルを返し、左ヒザでロープに詰めて、さらに右ストレート! ダウンするキチェンはすぐに立つとダウン宣告は無し。右ローで詰めるリピアンスカは首相撲こかし。しかし立つキチェンも右前蹴り、右ストレートを返す。左ジャブの刺し合いから前に出るリピアンスカ。キチェンも下がりながら左ミドル、右ストレート。圧力かけるリピアンスカが詰めてゴング。

3Rにフラッシュダウンを奪ったのはリピアンスカだが、判定は……リピアンスカが2-1のスプリットでモノにした。試合後、リピアンスカは「彼女はとてもハングリーでタフだった。言葉にならないです。ONEで初めてベトナムに来れてとても嬉しいです」と笑顔で語るとベトナムのファンは大きな歓声を送った。

▼ムエタイ フェザー級(65.9kg-70.3kg)3分3R
○マイケル・パム(英国/69.7kg)
[判定3-0]
×モハメド・ファクリ・ビン・ユソフ(マレーシア/68.7kg)

リングでのオープンフィンガーグローブのムエタイルール。AbemaTV解説によると、今回のホーチミンの会場では空調が効いていないという。オープンフィンガーグローブだと「硬質的に痛いが避けやすい」とAbemaTV解説の鈴木博昭は語る。

ともにオーソドックス構え。オーソから左の蹴りを当てるパン。ユソフはサウスポー構えにスイッチし首相撲も投げるのはパン。パンの左の打ち終わりにユソフは右をかぶせに行く。互いに距離を詰められず。右のスーパーマンパンチから左の蹴りに繋ぐのはパム。詰めるユソフに右のミドル、左ローはパム。さらに左右の蹴りから右フックで詰めてゴング。

判定は3-0でパムが勝利した。

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