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【UFC】ナマユナスが女子フライ級でコルテスに完勝、ボンフィム弟が再起の初判定勝ち。フライ級でジョンソンが新星ヴァンを右アッパーKO! バンタム級モンテル・ジャクソンが18秒KOで5連勝

2024/07/14 08:07
 2024年7月13日(日本時間14日朝8時から)、米国コロラド州デンバーのボール・アリーナにて『UFC Fight Night: Namajunas vs. Cortez』(U-NEXT配信)が開催された。メインイベントでは、UFC5連勝中で女子フライ級11位のトレイシー・コルテス(米国)が緊急参戦。元UFC世界女子ストロー級王者で現フライ級6位のローズ・ナマユナス(米国)とフライ級5分5Rで対戦した。 『UFC Fight Night: Namajunas vs. Cortez』速報 ※日本時間14日(日)朝8時開始予定U-NEXT配信 ▼女子フライ級 5分5R〇ローズ・ナマユナス(米国)13勝6敗(UFC11勝5敗)[判定3-0] ※49-46×2, 48-47×トレイシー・コルテス(米国)11勝2敗(UFC5勝1敗)※UFC5連勝でストップ 当初はナマスナスvs.メイシー・バーバー戦が組まれていたが、2週間前にバーバーが欠場。翌週にミランダ・マーヴェリックとの対戦が予定されていたコルテスがショートノーティスで緊急参戦を決めた。  しかし、前日計量ではコルテスが苦戦。ナマユナスが124.75ポンド(56.58kg)パスするなか、コルテスは0.5ポンド(約225グラム)のオーバー。  がんで亡くなった「兄ホセ・コルテスの夢を叶えるために始めたMMAが自分の夢になった」というトレイシー・コルテスは、緊急参戦で1度目の計量をミスしたものの、初のメインイベントに向け、チームメイトに長髪をカットすることを依頼。数分後に、着衣も全部脱いでの2回目のトライで126ポンド(57.15kg)ジャストで計量をパスすると、天に向けて左手を突き上げて見せた。  1R、ともにオーソドックス構え。中央を取るコルテスの右ローは空振り。左右にステップするナマユナスは右ロー。右ストレートを当てる。ともに右をかわすなか、ナマユナスはローに左を合わせ、高い右前蹴りを当てる。  左を当てたナマユナス! ダウンしたコルテスはクローズドガード。右ヒジを1発突いて立ち上がるナマユナスはスタンド勝負。コルテスの左は空振り。ナマユナスの左はシャープにヒット。右ハイで前に出るコルテスは左ロー。ナマユナスの入りに右を返す。左から右を届かせるナマユナスは右ロー。コルテスは左ジャブを返す。  2R、右ローを当てるナマユナス。そのローに右を狙うコルテスは足を取りに行くが、触らわせないナマユナス。コルテスは左右で前に出るがナマユナスがさばく。右前蹴りは頭を振るナマユナスにコルテスは左ジャブを見せるが、ナマユナスは右ハイをスナップを効かせて当てる。  ダブルレッグから小外刈りテイクダウンのコルテス! 背中につくが足はいれられず。着地しがぶりもギロチンは狙わず、離れるナマユナス。コルテスの左右をかわす。ナマユナスは跳びヒザ。さらに残り10秒でダブルレッグ&小外で倒して背中をつかせてホーン。  3R、左右を連打して前に出たコルテスの組みにナマユナスがまたもカウンターのダブルレッグから小外がけを合わせてテイクダウン。そのままマウントを奪う。ケージを蹴って正対し、立ち上がったコルテスだが、両脇を差しているナマユナスが小外がけテイクダウン。ここもマウントを奪われるコルテス。ケージを蹴って亀にまで戻すが、そこにバックを合わせるナマユナスがリアネイキドチョーク狙い。そこは正対して組ませないコルテスは時間をかけて金網使い立ち上がる。ワンツーの右を振るナマユナスはまたも高い前蹴り! もらったコルテスも前蹴りを返すが遠い。  4R、中央に出るコルテスは右前蹴り、インロー。右ハイをガード上に突くとその打ち終わりにボディに組むナマユナス。剥がすコルテスにナマユナスはスイッチ。コルテスは右前蹴り。ナマユナスは右カーフ。コルテスの左右の打ち返しにカウンターのダブルレッグテイクダウン! ここは何とか金網まで向かい立つコルテス。左インローを打つが、そこにナマユナスは左を当てる。追い足が鈍くなるコルテス。ナマユナスはレベルチェンジのフェイント。コルテスは残り20秒でダブルレッグ&小外で崩すがブザー。  5R、小走りに中央に出るコルテスに左右にステップはナマユナス。左を細かく当てるコルテスはナマユナスの右をかわして左で差して組み。しかし金網背に体を入れ替えるナマユナスが押し込むと、コルテスが突き放す。  左ジャブを突くナマユナスに、追うコルテス。ともに左の相打ちも右で差して押し込みはナマユナス。離れたところにダブルレッグ&小外でテイクダウン。ここはすぐに立つコルテスは右で前に。ナマユナスは逃げ切り体勢。仕切り直すコルテスは回るナマユナスの前蹴りにワンツースリーも決定打にはならず。ナマユナスが右を返して左で差して押し込みホーン。  判定は3-0(49-46×2, 48-47)で元ストロー級王者のナマユナスがフライ級で2勝目。「デンバーは居心地がいいところ。彼女のリカバリーには注意していた。私はコロラド初のUFCチャンピオン。もちろん2度目を狙っている」とフライ級王座獲りに向かうとした。 いつも兄の背中を追いかけてきた(試合前インタビュー) ──トレイシー・コルテス選手、今回の元ストロー級王者ローズ・ナマユナスとのビッグマッチに向けてのトレーニング環境を教えてください。 「今回のローズ戦はショートノーティスだった事もあって、ローズに対策したトレーニングキャンプはしていないのだけれど、その次の週に試合をする予定だったのでそれに向けて準備はしていたし、違うのは3ラウンドの試合か5ラウンドの試合か、というだけね(※当初はナマスナスvs.メイシー・バーバー戦が組まれていたが、2週間前にバーバーが欠場。翌週にミランダ・マーヴェリックとの対戦が組まれていたコルテスとの対戦に変更されている)」 ──米国アリゾナ州フェニックスのファイトレディでトレーニングを? 「そうね。私のストライキングコーチでもあるエディー・チャに指導を受けに様々な選手が来ているし、最近いろんな選手が世界中からトレーニングに参加しているでしょう? それこそ日本のカズマ(倉本一真)も」 ──まさしくそうですね。レスラーも多いなか「フットワークを駆使し、レンジを極めた」と言われるエディーコーチとの練習では、ナマユナスのスイッチスタンスや打撃に対してどのような準備を? 「私たちは彼女の打撃スタイルがとても創造的なのを分かっていて。サウスポーの相手に対しては既に準備をしていた事もあるから、彼女のオーソドックスとサウスポースタンスのスイッチについては問題なくどちらにも対応できると思っているし、それが組みにどう影響するかも考えているわ」 ──どう前足に入るかにも関係してくるわけですね。その組みといえば、いまこのインタビューの順番を待つ間、あなたの兄のホセ・コルテスとドリュー・フィケットとの試合を見ていました。あの粘り強い試合を見て、あなたはMMAファイターになろうと思ったのですか。 「イエスでもありノーでもあるわね。兄弟の末っ子として育ってきたから、常に兄たちが私のヒーローだったし、彼らの背中を追いかけてきた感じだったから」 ──あの試合が2008年ですから、そこから2013年のアマチュア戦まで5年かけてあなたはMMAファイターになったのですね。 「ドリューとの試合の数週間後に兄はガンと診断されて。兄が亡くなった時は私まだ15歳だったの。まだ大人になれてなかったのよね。その後、とても落ち込んでしまったけど、家族や兄の親友だったヘンリー(セフード)たちの助けを借りながら徐々にファイターになっていったの」 ──あなたのバックボーンはMMAということになるのでしょうか。 「私がまだ十代だったとき、両親は私にレスリングを習わせてくれなかったの。当時は今と違ってまだMMAという競技は男性のスポーツ、男性が支配をしているスポーツっていうイメージもあったから。ただ十代になる前のもっと小さい時はレスリングをやらせてもらえてて。その時にもう自分の中にレスリングはしっかりとピン留めされていて、だからその後は兄達のレスリングを見て学んでいった感じ」 ──それがあなをグラップラーにさせたのですね。しかしどうやってMMAファイターになることをご両親を説得したのですか。 「難しかったわ。MMAを始めた事も全然受け入れてもらえなかったし、常に私が試合をすること、戦う事には反対していたの。でも母が私を応援し始めてくれて。今では母が私の一番のサポーターだと思うわ」 ──まずはお母さまが賛同してくれたのですね。さきほどグラップラー、と言いましたが、前回のジャスミン・ジャスダビシアス戦はストライキングの進化が見てとれました。 「私はアスリートとして格闘家として常に成長をしていたいし発展したいと思っている。だから実はアメリカを出て一時期、ブラジルに行っていたの。結構な期間をブラジルで過ごしたのだけれど、全ては自分が成長する為にだし、そこで色々学んで格闘家としても伸びたし、打撃スキルも向上できたと思っているわ」 ──ブラジリアンムエタイがコルテス選手のあの首相撲からのヒザ蹴りをモノにさせたのですね。 「そのとおりで、そのほかにも習得出来たと思っている」 元王者のファイトIQにどのように立ち向かうか ──今回対戦するナマユナスは、フライ級転向初戦ではマノン・フィオロに敗れ、前戦のアマンダ・ヒバス戦では判定勝ちでした。彼女のフライ級での適正はどのように思いますか。 「ローズはスピードのある選手だと思うけれど、真のフライ級のファイターは私だと思っている。だから彼女にも私にも意味のあるチャレンジだと思う。私は元王者のファイトIQにどのように立ち向かうか、ローズは真のフライ級ファイターとどのように戦うか」 ──経験豊富で高いファイトIQを持つナマユナスとの試合はどんな試合になりそうですか。 「テクニカルな攻防の試合になると思う。自分はかなり頑張らなければいけない事も分かっている。彼女はとてもアクティブなファイターで左右前後によく動くから。だから自分のファイトスタイルで戦うようにする、彼女に勝って頂点に辿り着くために」 ──彼女に合わせるのではなく、あなたの強みを押し付けると。試合決定時にはその意気込みをお兄様に向けてインスタグラムで投稿していましたね。 「彼の夢はUFCに出ることだったから。彼の夢を叶えるためにハードワークしてきたことで、ホセの夢は私のものになったの」 ──このナマユナスとの試合はマイルストーンになりそうですね。 「もちろんよ。今回の試合はふたつ意味があるし、ふたつのゴールを達成できる試合でもある。ひとつは亡くなった兄が戦いたがっていた試合ができる事、もうひとつは自分のゴール、元王者とこのような舞台で戦えるという事。それはアスリートなら誰もが望む事。ファイターであれば皆、ベストな舞台でベストな試合をしたいと思う」 ──どんな試合になるか、楽しみにしています。最後に日本のファンにメッセージを。 「もちろん。日本のみんなに、世界の反対側からいつも愛と応援を送ってくれて感謝しています。この週末に皆さんにいいパフォーマンスを見せられる事を願っています。そして、日本には行った事ないけれど、本当にすごく行きたいと思っている。いつか行くわ!」 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ムスリム・サリコフ(ロシア)20勝5敗(UFC7勝4敗)[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×サンチアゴ・ポンジニッビオ(アルゼンチン)29勝8敗(UFC11勝7敗)  1R、ともにオーソドックス構え。圧力をかけるポンジニッビオが左右を突いて前に。サークリングするサリコフは右前手を狙う。前に来たところに組みに行くが差し上げて押し込むポンジニッビオ。サリコフも打ち合いに。ポンジニッビオは左右連打しダブルレッグも切ったサリコフ。  2R、右の後ろ廻し蹴りを突くサリコフ。ポンジニッビオは右カーフ。サリコフの後ろ廻し蹴りを中に入り肩口で避けるポンジニッビオはコンビネーションから右で詰めるが、サリコフはダブルレッグテイクダウンで尻を着かせるがポンジニッビオはすぐに立つ。サリコフのみたびの後ろ廻し蹴りを肩口で受けたポンジニッピオはダブルレッグへ。サリコフは金網背に頭を押さえて凌ぐ。  3R、ワンツーの右を突くポンジニッビオ。サリコフは左前手から右のフック。かわすポンジニッビオに後ろ廻し蹴りも今度は遠い。ポンジニッビオはシングルレッグで詰めてヒザを突かせるとバッククリンチに。座ったサリコフに正面に回り足を束ねに行くポンジニッビオだがトップキープ。立ち上がるサリコフは首を狙うが、頭を上げたポンジニッビオが押し込んだままホーン。判定は2-1に割れ、テイクダウン狙いもダメージを与えられなかったポンジニッビオが敗れ、サリコフが接戦を制した。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇ジェアン・シウバ(ブラジル)14勝2敗(UFC3勝0敗)[3R 1分28秒 TKO] ※カット×ドリュー・ドーバー(米国)27勝14敗(UFC13勝10敗)  ライト級。当初、マイク・デイヴィスとの試合が決まっていたドリュー・ドーバーだが、デイヴィスが負傷欠場。6月29日の『UFC303』フェザー級でシャルル・ジョーデイン相手に体重超過の上で2R アッパーでKO勝ちしたジェアン・シウバが階級を上げて対戦することとなった。  ドーバーは2月の前戦でへナート・モイカノに判定負け。その前の10月にはリッキーグレンを初回TKOに下している。  1R、サウスポー構えのドーバーはスイッチして右ローを蹴る。今回は緊急参戦でライト級で戦うシウバはオーソ。左ミドルを当てるドーバー。さらに左インロー。左右で詰めるがそこに右を合わせに行くシウバ。  ドーバーのワンツーに右跳びヒザを合わせに行くシウバは、ドーバーの組みを差し上げてすぐに突き放す。右目尻から出血するドーバー。詰めてワンツーの左を打ち込むが、かわすシウバが押し戻し、左前手フック! 右前蹴りでドーバーの入りを許さない。左フックをガード上に当てて右ミドルを当てるシウバ。ドーバーの後ろ廻し蹴りを見切る。  2R、ドーバーの後ろ廻し蹴りをかわすシウバ。ドーバーはローもローブローに。シウバは大丈夫と試合中にグローブタッチを求める。左を当てて前に出るドーバーは詰めて左ハイ。さらに左ストレートで入るが、右テンカオはシウバ!  詰めるドーバーはクリンチボクシングで左アッパーを連打! ブロックするシウバに左ボディを突くドーバーだが、金網から離れて仕切り直し。ドーバーは左スーパーマンパンチ! 顔をスリッピングアウェイでかわすシウバは、続く左に右を狙う。さらに前手の左ヒジ! 残り15秒で組んだドーバーだが、切ったシウバは右を当てると、ドーバーはグラつく!  3R、地元デンバーの大歓声を受けるドーバー。シウバも煽ると、中央に出て一転ハグを求めて調子を崩す。ドーバーのシングルレッグにシウバはギロチンも見せて、自ら外して立つ。ガード固めるシウバはドーバーの詰めにバックエルボー! ダウンするドーバーの右瞼は大出血。  ドクターチェックの末に試合は止められた。 [nextpage]▼ウェルター級 5分3R〇ガブリエル・ボンフィム(ブラジル)16勝1敗(UFC3勝1敗)[判定3-0] ※29-28×3×アンジュ・ルーサ(コンゴ民主共和国)10勝4敗(UFC2勝2敗)  1R、左右からルーサが早々にシングルレッグテイクダウンで詰めてハイクロッチで崩すが、すぐに戻すボンフィム。さらにルーサがボディロックテイクダウンもここもすぐに立つボンフィムは首相撲ヒザを連打する! そこにダブルレッグテイクダウンのルーサはバッククリンチで崩して両手を着かせてパウンド。しかしボンフィムも亀から立ち上がり。右のテンカオを腹に突く。  離れるルーサ。ボンフィムはワンツースリーの連打。ルーサの組みを差し上げヒザを突く。左ジャブのボンフィム。ルーサの詰めにギロチンチョークで引き込むが、その際で首を外すルーサ。すぐに立つボンフィムは左右で詰める。  2R、左ジャブを突くボンフィムに今度はシングルレッグテイクダウンのルーサ。すぐに金網際で立つボンフィムは左ボディ。右アッパー! ヒザ蹴り。右ミドルも。タフなルーサも右を突くが、かわすボンフィムは右ヒザを腹、顔面に突く。  ボンフィムの左をかわして左を返すルーサ。ガード固めて前に詰めると、ボンフィムはそこに右アッパー、首相撲右ヒザ! 腹に受けるルーサだが動きを変えずにワンツーからヒザを触りに行く。かわすボンフィムは残り10秒の拍子木にダブルレッグテイクダウンを決めてホーン。  3R、右ローを打つルーサ。ボンフィムはこつこつとジャブ連打! 右ストレート。下がらないルーサは額で受けながら前に。しかし角度を変えて右ミドルを腹に突くボンフィム。右ローにバランスを崩したルーサはシングルレッグも切るボンフィム。ジャブをしっかり突き、右ミドルハイ! さらに右ストレートから右ヒザ!  スイッチしながら押し戻そうとするルーサに右アッパーも突くボンフィム。押し込むルーサをいなして中央に回ると、手数を増やし、ルーサの前進にギロチンチョークへ。ここも首は抜いたルーサ。ホーンにルーサは下のボンフィムの手を取り引き上げた。判定は3者29-28でボンフィムが勝利。2023年11月のニコラス・ダルビー戦の2R KO負けから再起。16勝中、初の判定勝ちを経験した。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇ジュリアン・エローサ(米国)30勝11敗(UFC8勝7敗)[1R 4分49秒 ギロチンチョーク]×クリスチャン・ロドリゲス(米国)11勝2敗(UFC4勝2敗)※UFC4連勝でストップ  1R、ともにオーソドックス構え。ワンツーからロドリゲスは左ハイ。ブロックしたエローサは長いワンツーを当てて両手を広げて前に。ロドリゲスの左右に左前蹴りを入れると右ヒジ!  下がるロドリゲスに左フック、金網背にしたロドリゲスの右蹴り足を掴んで軸足を腹って倒すと、すぐにバック、4の字ロツク、おたつロックから腕十字、ツイスター狙い。  そこで正対したロドリゲスが左脇に頭を出してきたところに、エローサは下から4の字ロックでノーアームのギロチンチョークを極めた。  試合後、エローサは「俺がフェザー級で超フィジカルが強いわけじゃないけど、映える試合をしたかった」と語った。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3Rーアブドゥル・ラザク・アルハサン(ガーナ)12勝6敗1NC(UFC6勝6敗1NC)[1R 0分37秒 ノーコンテスト] ※後頭部への偶発的な垂直ヒジーコーディ・ブランデージ(米国)10勝6敗1NC(UFC4勝5敗1NC)  1R、ともにオーソドックス構え。ブランデージのダブルレッグをスプロールしながらヒジを落とすアルハサン。ブランデージも金網に押し込むが後頭部にヒジを受ける。  なおも片足にしがみつくブランデージにアルハサンはパウンドと12-6の垂直エルボーを後頭部に入れてしまう。中断。後頭部への偶発的なでヒジ打ちで試合はノーコンテストとなった。 [nextpage] 【プレリム】 ▼フライ級 5分3R〇チャールズ・ジョンソン(米国)15勝6敗(UFC4勝4敗)※UFC3連勝[3R 0分20秒 KO]×ジョシュア・ヴァン(米国)10勝1敗(UFC3勝0敗)※UFC3連勝でストップ  フライ級3連勝中のミャンマーのヴァンは22歳。6月に一度、平良達郎との試合が組まれたが、相手がタギル・ウランベコフに変更。しかしウランベコフの体重超過で試合が消滅していた。  ジョンソンはLFAでの暫定王座決定戦で堀内佑馬に判定勝ち。その後、2022年7月にUFCデビュー。し、33歳でUFC4勝4敗。2024年2月に新鋭アザト・マクスムに判定勝ちすると、5月にジェイク・ハドレーにも判定勝ちしている。  1R、長身サウスポー構えのジョンソン。近くで戦うヴァンに左ハイキックをガード上に打つ。左から右アッパー、左とコンビネーションのジョンソン。蹴りも混ぜるジョンソンに、ジャブから詰めるヴァンだが、右には繋げられず。  ジョンソンは右ジャブ、左前蹴りと距離を保ち、ヴァンの左右に左で差して押し込み。いったん離れると、前蹴り、一転ダブルレッグへ。ここを切ったヴァンは右から左へ。左回りのジョンソンを追って右をヒット! ヴァンのローブローで中断後再開。左の蹴りのジョンソンの蹴り足を掴んでテイクダウン!  しかし下のジョンソンは三角・腕十字狙いから立ち上がり。そこに左ボディ打ちするヴァン。ジョンソンも圧力をかけ直してホーン。拮抗したラウンドに。  2R、先に詰めるヴァン。右ジャブのジョンソンは巧みに角度を作る。圧力をかけるヴァンは左ジャブ、カーフ、さらに左ボディ! ジョンソンの左ハイをかわすと前に。背中の金網を抜けるジョンソンは左ストレート。ワンツーからスリーフォーと詰めるヴァンに、ジョンソンも左も、右カーフ、左ストレート、右打ち下ろしのヴァン。  回るジョンソンに右を打ち下ろすヴァン。右から左ボディ! ジョンソンも回り右ロー、左跳びヒザをかすめると、右フェイントからバックフィスト! ブロックのバンは左ジャブに右ハイを返す。  3R、オーソから右をテンプルに当てるジョンソン! 前進を止めずシャープな右アッパー! ヴァンが後方に倒れ、ジョンソンが2024年3連勝をマークした。ヴァンはUFC3連勝でストップ。 [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇ジャスミン・ジャスタビシアス(カナダ)11勝3敗(UFC5勝2敗)[判定3-0] ※30-27×3×ファティマ・クライン(米国)6勝1敗(UFC0勝1敗)  1R、ともにオーソドックス構えから。サウスポー構えにスイッチも見せるクライン。170cmの長身からジャブ&ローで圧力をかけるジャスタビシアス。さらに右ハイはクラインがブロック。ダブルレッグテイクダウンを奪うが、脇差し立つジャスタビシアスがクラインのバックを奪い、右足を二重がらみから外して後方に引き倒して、右手を左足で潰してパウンド。背中を見せるクラインにヒジを落とす。  2R、左右ステップのクラインに右ミドルハイのジャスタビシアス。クラインはワンツーの右をヒットさせる。左前手を伸ばして詰めるジャスタビシアスにクラインは左ミドル。ジャスタビシアスは右縦ヒジ! さらに右ロー、左ボディ打ちでクラインを下がらせるが、ケージ際でバックを奪いに行くクライン。  正対するジャスタビシアスは首相撲ヒザで再び腹を効かせると崩してトップを奪いマウント、バックに。4の字ロックからフェイスロック。背後からリアネイキドチョーク、残り10秒で腕十字狙いもクラインが外してホーン。  3R、クラインもオーソから。右を当てたクラインは左右ラッシュから右を振るとジャスタビシアスが泳ぎながらもクリンチ、バックテイクからボディロックテイクダウン! 潜り足関節狙い。足を手繰れず立ち上がりも狙うクラインを潰して背中を着かせるジャスタビシアス。クラインのガードの中からパウンドし、背中見せるクラインの前転にもついていき、ヒジを落としてホーン。  フルマークの判定勝ちのジャスタビシアスは「ゲームプラン通りグラップリングで戦った。スタンドは改善が必要。高地に順応するために2週間前に現地入りしてきた」と語った。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇モンテル・ジャクソン(米国)14勝2敗(UFC8勝2敗)※UFC5連勝[1R 0分18秒 KO] ※左ストレート×ダモン・ブラックシア(米国)14勝7敗(UFC2勝3敗)  バンタム級。4連勝中のジャクソンは、2023年4月のハニ・ヤヒーラ戦の1R TKO勝ちから3試合のキャンセルが続いた後の1年3カ月ぶりの試合。身長178cmながらリーチは192cm。32歳。  UFC史上3人しかいないツイスター一本勝ちの1人ブラックシアは、ここまでUFC2勝2敗。で、MMA12戦無敗のファリド・バシャラートとUFC4連勝中マリオ・バティスタにいずれも判定負け。4連戦から11カ月ぶりの試合。29歳。  1R、サウスポー構えのジャクソンに、オーソのブラックシア。互いに左ローの蹴り合いから、ブラックシアは左足を上げて左を打ち込もうとするが、そこにジャクソンはカウンターのショートの左ストレート! ブラックシアが後方にダウンし、レフェリーがすぐに間に入った。  18秒KO勝ちで5連勝のジャクソンは「ショートノーティスで試合を受けたブラックシアに感謝する。次は誰でもいい」と語った。 [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇ルアナ・サントス(ブラジル)8勝1敗(UFC3勝0敗)[1R リアネイキドチョーク]×マリヤ・アガポバ(カザフスタン)10勝5敗(UFC2勝4敗)  1R、サウスポー構えのアガポは左のスーパーマンパンチ。オーソに戻すとサントスもワンツーで組みに。ここは離れたアガポアだが、ワンツーの右でダウンを奪うと、立ってきたところにがぶりから小手巻き、払い腰テイクダウン!  マウントからバックマウント、パームトゥパームのリアネイキドチョークでタップを奪った。勝利のダンスを見せるサントス。  柔道ブラジル王者だったサントスは「4カ月間このために練習してきた。バックを取るのも。自分のバックグラウンドの柔道で戦った」と語った。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇アンドレ・ペトロスキー(米国)11勝3敗(UFC6勝2敗)[判定3-0] ※30-27×3×ジョシュ・フレムド(米国)11勝6敗(UFC2勝4敗)  1R、ペトロスキーのワンツーの左を肩口に当ててバランスを崩したフレムド。ペトロスキーはそのままサイドを奪い、押さえ込みからマウント。腰を切り片足を戻すフレムド。4分以上をグラウンドコントロールし、最後にマウント、バックマウントを奪いホーン。  2R、右オーバーハンドのフレムドに、左ハイで上体を上げさせてテイクダウンに行くペトロスキー。ダブルレッグテイクダウンからフレムドの三角絞め狙いをかわしてパス、立ち上がりにダースチョーク狙い、さらにバックマウントからマウントで肩固めへ。  ハーフにからめ左腕と右腕をロックして防ぐフレムドに、ペトロスキーはいったん中央に戻り、今度は反対側の肩固めを狙うも防がれ、マウントに。ケージウォークのフレムドに腕十字を狙いながらトップキープ。そこにフレムドは下から三角狙いも組めず。  3R、左右の蹴りのペトロスキーに跳びヒザ蹴りで詰めて左右を連打するフレムド。ガード固めるペトロスキーはシングルレッグテイクダウン。ヴォンフルーチョーク狙い。下のフレムドは腕を外し、足を効かせようとするが、さばいたペトロスキーがサイドへ。亀から立とうとするフレムドの背中から首を狙う。判定はフルマークでコントロールしたペトロスキーが勝利した。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇エヴァン・エルダー(米国)9勝2敗(UFC2勝2敗) [2R 1分46秒 肩固め]×ダリウス・フラワーズ(米国)12勝8敗(UFC0勝3敗)   1R、激しい打ち合いのなか、エルダーのワンツー、右オーバーハンドを受けたフラワーズが前に。エルダーは左ハイ、左フックと左の攻撃。  フラワーズは組んで両差しから腰を折りに圧力をかけるが、エルダーが後方にスープレックス。立つフラワーズ。ともにスクランブルから、エルダーの立ち際に背中に乗るフラワーズだが、前に落とすエルダーがパウンド。  2R、テイクダウンを奪うエルダーが、下から蹴り上げから足関節を狙うフラワーズをかわし、足を越えてマウントへ。サイドに出ながら肩固めを極めた。
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