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1月21日(月)東京・K-1ジム五反田にて、1月26日(土)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.97」の[第7代Krushスーパー・ライト級王座決定戦/3分3R・延長1R]で松下大紀と対戦する鈴木勇人が公開練習を行った。
昨年は4戦3勝1分と好調を維持し、今回の王座決定戦に駒を進めた鈴木。松下との一戦は当初は挑戦者決定戦として組まれていたが、前王者・篠原悠人の返上によってタイトルマッチに変更となり、願ってもないチャンスを得た。
公開練習では1R1分30秒で得意の左ミドルを中心に、パンチのコンビネーションやヒザ蹴りも披露。「今日で追い込みも終わって、今は疲労もあるんですけど、追い込みもしっかりできたんで、試合までには最高に仕上げられます」と大一番を目前に控え、仕上がりは万全のようだ。
昨年行われたスーパー・ライト級次期挑戦者決定トーナメントのメンバーには選ばれず、悔しい思いをした鈴木。「Krushに出たての頃は、あんまりチャンピオンというものが現実的に見えなかったんですけど、試合を重ねていく中で対戦した篠原選手がチャンピオンになって『このクラスまで行けばベルトを巻けるんだ』というのが、明確な一つの目標になった」と、一昨年のK-1でスプリット判定の接戦を演じた篠原がベルトを獲ったことで、逆にKrushのベルトがクリアな目標になったという。
昨年は負けなしで一年を終えたが「好調の要因をよく聞かれて、自分でも色々考えるんですけど、特にこれといったことはないような気がするんですよね。次の試合に勝つための練習じゃなくて、自分が強くなるための練習、チャンピオンになるための練習を日頃から続けているんで。試合前だから特別に練習方法を変えたりとか、僕はほとんどしないんですよ。着実に一歩一歩やることやった結果が、勝利につながっていったのかなって思います」と日々の努力の積み重ねが、鈴木をタイトルマッチまで辿り着かせた。
対戦相手の松下については「同じ階級なんで前から意識はしてたんですけど、一時ちょっと負けが続いていて。でも、そこから連勝で全部KO勝ちですよね?そういう1回下を見て上がってくる選手は、メンタル的にも凄い強いと思います」と、どん底から這い上がってきた底力を警戒。
松下は研究を重ねることで不振を脱却したと語っているが、鈴木自身はあまり対戦相手を研究するタイプではなく、「考えることがあんまり得意じゃないんで(笑)。トレーナーの方に『今回はこういう対策をしよう』ってことで、自分はいつもそれに従ってやっています。とチームキングスのトレーナー陣に絶対の信頼を寄せている。
試合内容について「自分は毎回そうなんですけど、今まで対戦した相手も『この人と対戦したらどうなるんだろう?』って客観的に考えるんですよ。松下選手のことも客観的に見て『自分が試合をしたらどうなるんだろう?』とは思うんですけど……正直自分が負けるイメージは沸かないですね」と絶対の自信を見せる。
さらに鈴木からは「タイプ的にも苦手なタイプではないと思うんで、自分の武器を活かして。松下選手もガンガン来るタイプの選手だと思うんで、そうすると自ずとKO決着が生まれてくると思うんで、結果的に派手に倒せれば良いなと思ってます」とKO宣言も飛び出し「松下選手が凄い良い選手なんで、自分もそれに便乗して乗っかって、3大タイトルマッチの中でも一番熱い試合を見せる自信があります」と他のタイトルマッチを超えるベストバウトを約束した。
「これは前から思ってることなんですけど、Krushのベルトを巻いてからがスタートだ、と。ここを獲らなきゃ自分はスタートを切れないと思っています。ここでしっかりとベルトを獲って、今年は飛躍したいですね」とタイトル獲得にかける思いも強く、このベルトを手にして更なる飛躍を目指す。
その上で鈴木は「まずここでベルトを獲って良いスタートを切って、やっぱりK-1で活躍したいですね。その上でしっかりとKrushの防衛もして、今年はK-1で活躍します」とK-1進出を目標に掲げると、最後に「松下選手は凄い良い選手ですが、自分は負ける気はしないんで、必ずKO決着で終わると思うんで、楽しみにしていください」とファンに向けてメッセージを送った。鈴木は悲願のKrush王座を手にし、2019年を飛躍の年にすることができるか?