ダリ迎撃に自信を見せた空手+柔道のシュートボクサー都木
2024年8月17日(土)東京・後楽園ホール『SHOOTBOXING 2024 ACT.4』(U-NEXT配信)の対戦カード発表記者会見が、7月9日(火)都内にて行われた。
オープンフィンガーグローブ(以下OFG)マッチエキスパートクラスルール3分3R延長無制限Rで、SB日本スーパーウェルター級1位・都木航佑(キャピタルレイズfighting GlaNz)vs.ロクク・ダリ(コンゴ/TRI.HStudio)が決定。
都木は新極真空手出身で2015年の全日本ジュニア大会、2016年の全関東空手道選手権大会・中量級で優勝して頭角を表し、2017年には全日本フルコンタクト空手道選手権大会(JFKO)中量級でベスト8に入賞した。2021年2月にはDEEP☆KICK-70kg級王者の稲井良弥との無敗王者対決で判定負けを喫し初黒星となったが、9月の『Bigbang』では第7代Krushウェルター級王者・山際和希を3R TKOで下し再起を果たしている。SB初参戦で村田義光に判定勝ちすると、2024年2月にはRYOTAROにも判定勝ちと2連勝。戦績は8勝(4KO)2敗。
ダリは幼い頃から柔道を習いアフリカJrチャンピオンに輝き、その後も柔道に打ち込みコンゴの柔道ナショナルチームに選ばれた。2010年に来日を果たすと2011年の春からMMAを始め、DEEP、GRACHAN、巌流島で活躍。2018年12月にはGRANDウェルター級王座に就いたが、2019年12月の防衛戦で桜井隆太に敗れ王座から陥落。RIZINには2020年8月大会で海人とキックボクシングルールで対戦して判定負け。2023年6月、RIZINで木村“フィリップ”ミノルとキックルールで対戦してKO負けとなっていたが、木村のドーピング違反が発覚して無効試合に。2024年4月にSB初参戦を果たすと風間大輝からダウンと投げのシュートポイントを奪い大差の判定勝ちを収めた。。
会見に出席した都木は「ワクワクするような相手を用意していただきありがとうございます。70kgの世界チャンピオンの海人選手が乗り越えてきた相手なので、自分もしっかり乗り越えて年内にタイトルマッチを実現してもらいたいと思います」と、現在空位のSB日本スーパーウェルター級王座挑戦のために勝ちたいとする。
会見を欠席したダリからはコメントが届いており、「今回、シーザー武志会長の誕生日と同じ日の大会に呼んでいただき光栄です。私は前回大会でランキング2位の選手に勝つことができました。次は1位の選手とやれて嬉しいです。そこでお願いがあります。シーザー会長の誕生日に、シーザー会長が本当にやりたかったというOFG着用で、いま空位のSB日本スーパーウェルター級のタイトルを懸けてやらせてほしいです。私は10年以上日本に住んで、奥さんも子供も日本人。だから日本のベルトがとても欲しいです。私が日本チャンピオンになって、その上の世界チャンピオンの海人選手にもリベンジさせてほしい。私は柔道、ラウェイで結果を残したMMAファイターで、OFGのSBルールなら一番私がヤバいです」と読み上げられた。
これを受けてシーザー武志会長は「自分としてはやってもいいと思っていますが、本人によく心構えを聞いてからにします」と返事は保留したが、都木は「さすがにロクク・ダリにまだベルトを巻かせるわけにはいかないので、しっかり倒したいと思います」とダリにベルトを懸けた戦いはまだ早いと一蹴。
対戦相手の印象については「これから深く研究しようと思っているのですが、タフな選手だという印象。ユラユラしたリズムを警戒していきたい」とトリッキーな動きを警戒しているという。
ダリの投げについては「ダリ選手はいろんな試合を見ても、SBが一番向いているんじゃないかなと思うぐらいアジャストしています。自分も学生時代に柔道をやっていましたし、投げ技に対して対応できると思います。打撃に関しても変に打ち合わなければ、隙を突いて倒せるんじゃないかなと思うので、今回もKOを狙っていきたい」とダリ撃破に自信を見せる。逆に「隙があれば僕が思いっきり投げてやろうと思います。自分の応援団も投げた瞬間に『めちゃくちゃ面白かった』と言ってくれたので、今回も投げたい」と投げ技の投入を予告した。
初のOFGマッチについては「まだOFGをはめた練習はしていないのですが、空手時代は素手で戦ってきたので、そこに関しては怖さはないです。これからの練習でOFGでの感覚を養っていければ。僕は普通の人よりは拳が硬いのでそういうところも活きてくると思います」と問題ないとした。