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【GLORY】ライト級絶対王者ベスタティがウェルター級に挑戦、ペッチvs.原口健飛が3度目の決戦=『GLORY 93』全対戦カードが決定

2024/07/01 16:07
 2024年7月20日(土・現地時間)オランダ・ロッテルダムのTopsportcentrumで開催される『GLORY 93』(U-NEXT配信)の全対戦カードが発表された。  メインイベントは、元GLORY世界ウェルター級王者で現同級1位のエンディ・セメリア(キュラソー/オランダ)が現GLORYライト級世界王者ティジャニ・ベスタティ(オランダ)とウェルター級3分3Rで対戦するスーパーファイト。  セメリアは2016年『キング・オブ・ザ・リングトーナメント』で優勝すると、2017年からは『Enfusion』に参戦。2017年にEnfusion -72.5kgトーナメントの決勝戦ではあのスーパーボン・バンチャメークに勝利して優勝した。『GLORY』には2022年9月に初参戦。11月の王座決定戦でアリム・ナビエフを判定3-2の大接戦の末に勝利して王座に就いた。  2023年4月にマーセル・グローエンハートを判定で破り初防衛、6月にジェイ・オーバーメールを判定で破り2度目の防衛、そして12月にアンワル・オウルデ・チャイブを102秒でKOして3度目の防衛に成功し、10連勝を飾っていたが、2024年4月の4度目の防衛戦でチコ・クワジにTKOで敗れ王座から陥落。今回が再起戦となる。戦績は36勝(18KO)2敗。  ベスタティは2016年からGLORYに参戦し、 ストーヤン・コプリヴレンスキー、シッティチャイ・シッソンピーノン、マラット・グリゴリアンには敗れるも高い勝率で、2021年9月には王座決定戦でエルビス・ガシを破りGLORY世界ライト級王座に就いた。同王座は2022年5月にジョシュ・ジャンシーをKO、同年10月にコプリヴレンスキーにリベンジを果たして2度の防衛に成功。  2023年3月には同時二階級制覇を狙ったGLORY世界フェザー級王者ペットパノムルンの挑戦もKOで退け、3度目の防衛、8月には海人を判定で破り4度目の防衛、そして2024年3月にエンリコ・ケールに判定勝ちで5度目の防衛に成功した絶対王者。現在7連勝中で、今回はウェルター級に階級を上げての挑戦。戦績は26勝(9KO)4敗。  コー・メインは大注目のGLORY世界フェザー級タイトルマッチ3分5R、王者ペッチ(タイ)に原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)が挑戦する。  ペッチことペットパノムルン・キャットムー9はサウスポーで、2011年にプロムエタイ協会バンタム級王者、2013年にスーパーフェザー級王者となって2階級制覇。2015年にはトーナメント戦の『トヨタ・ムエマラソン』-64kg級で優勝、2016年にWMC世界ライト級王者となった。セクサン、サムエー、ペットモラコット、チャムアックトーンらスター選手としのぎを削って勝利を収め、2016年8月からはGLORYに参戦。2018年9月に ロビン・ファン・ロスマレンに挑戦し、判定勝ちでGLORY世界フェザー級王座を奪取した。  2018年にはGLORYの“ノックアウト・オブ・ザ・イヤー”に輝く。2021年11月にRISEに初来日を果たして原口健飛に勝利すると、2022年8月の原口との再戦を制してRISE世界スーパーライト級(-65kg)初代王者との二冠王に。12月の来日では山田洸誓に勝利。2023年3月には同時二階級制覇を狙い世界ライト級王者ティジャニ・ベスタティに挑戦したが、4RにKOで敗れた。GLORY世界王座は10月にダビド・メヒアの挑戦を退け、7度目の防衛に成功しているが、RISE世界王座は2023年12月の初防衛戦でチャド・コリンズに敗れて失った。戦績は170勝(27KO)40敗3分。  原口は空手出身で、高校からはボクシングを始めて17歳でプロデビューし、2016年西日本新人王決定トーナメントで準決勝進出。2017年にキックボクシングでプロデビューすると、わずか2戦目でACCELフェザー級王者となり、翌年(2018年)のRoad to RIZINキックトーナメントで優勝。2020年1月にRISEライト級王座に就き、2020年10月には「DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」で優勝。  2022年6月の『THE MATCH』では第5代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の山崎秀晃に2R0分33秒、TKO勝ち。しかし、9月のペットパノムルンとの再戦では延長戦で敗れRISE世界スーパーライト級(-65kg)王座を逃した。12月に元GLORYフェザー級王者のセルゲイ・アダムチャックに圧勝すると、2023年3月にはジェレミー・モンテーリョをKOしてISKA世界王座を獲得。7月にはGLORY推薦選手のアンバー・ボイナザロフを初回KO、12月にはGLORY世界フェザー級1位エイブラハム・ヴィダレスも右フックでKOした。戦績は26勝(17KO)3敗1分。  前述の通り、両者は2021年と2022年にRISEで対戦しており、いずれもペットパノムルンが辛くも判定勝ちを収めている。3度目の決着戦で、原口は日本人初のGLORY世界王座奪取の快挙を達成することが出来るか。  第7試合はミドル級戦3分3Rで、同級1位マイケル・ボアペア(ガーナ)が同級3位ウリック・ボケメ(コンゴ)とランキング戦。  ボアペアはRINGS Holland Fighting Networkが主催する『Rings Gala』を主戦場とし、2022年3月には『Rings Fighting Network 2022』にてRINGSミドル級タイトルマッチを経験(ケビン・ヴァン・ヘッケレンに判定負け)。2022年8月からGLORYに参戦するも、2戦目でセルゲイ・ブラウンに判定負け。2023年3月には当時ミドル級3位のエルトゥールル・バイラックを判定で破り、6月にはウルリック・ボケメにTKO勝ち、8月にセルゲイ・ブラウンに3連勝を飾っていたが、11月のGLORY世界ミドル級タイトルマッチで王者ドノバン・ウィッセに判定で敗れた。2024年5月の再起戦ではセルカン・オズカグライヤンに判定勝ち。戦績は17勝(7KO)4敗1分。普段は棺桶作りの職人。  ボケメはサッカーのスイス代表チームでプレーしていたトップアスリートだったが、怪我のため引退。リハビリで始めたキックボクシングでプロになることを決意したという。キャリア初期はスイスの大会で連勝し、『Enfusion』を主戦場にするとオランダやフランスで活躍。『GLORY』には2019年10月に参戦し、初戦では敗れるも12月の2戦目で勝利。しかし、その後はリングを離れて2022年6月に約1年半ぶりに復帰して勝利を収めている。2023年6月にGLORY復帰戦でマイケル・ボアペアに初回TKO負けを喫したが、11月に当時2位のセルカン・オズカグライヤンを判定で破る番狂わせを起こした。2024年5月には王者ウィッセに挑戦したが、判定で敗れている。戦績は32勝(17KO)5敗。  第6試合はキャッチウェイト戦となり、73.5kg契約でついにGLORY初参戦を果たすタイフン・オズカン(オランダ)とマジッド・アマルーシュ(フランス)が対戦。  オズカンは2015年5月にEnfusion 2015 70kgトーナメントで優勝すると、9月にはEnfusion 72.5kg世界王座を奪取。その後、2016年4月にダビット・キリア、2018年2月にアンディ・サワー、同年6月にモハメド・カマル、2019年2月にはエンディ・セメリアに勝利。2016年に16人制で行われたEnfusion 70kg WORLD MAXトーナメントで優勝、2019年にはEnfusion -70kg世界王座も獲得している。『Enfusion』では敵がいなくなったため、2021年10月からは『ONE』に参戦し、シッティチャイ、グレゴリアン、スーパーボンには敗れたがエンリコ・ケールには勝利した。86勝(28KO)10敗3分の戦績を引っ提げてGLORYに初参戦する。  アマルーシュはフランス人ファイターで、『Dynamite Fighting Show』=DFSや『Fight for Honor』などに出場。25勝(10KO)2敗1分の戦績を引っ提げてこちらもGLORYに初参戦。オズカンを相手に番狂わせを狙う。  第5試合のフェザー級戦も注目の試合。同級1位エイブラハム・ヴィダレス(メキシコ)がミゲール・トリンダーデ(ポルトガル)と3分3Rで対戦する。  ヴィダレスは“ダイナマイトハンド”の異名を持つ強打者で、2018年11月からGLORYに参戦。4連勝を収めるもセルゲイ・アダムチャックにTKO負け。その後、2連勝で2022年10月にはペットパノムルンが保持するGLORYフェザー級王座への挑戦者に選ばれたが完封負けを喫した。2023年12月のRISEに初来日すると原口健飛と対戦、1Rに右フックでダウンを奪ったが2Rに逆転KO負けを喫した。戦績は16勝(13KO)3敗。  トリンダーデはWAKO欧州スーパーライト級王者、ISKA欧州同級王者、MFC-65kg級世界王者のタイトル歴を持ち、戦績は58勝(24KO)7敗。2023年9月に『ONE Friday Fights』に出場すると来日経験のあるシップムーン・シェフブンタンを初回KO。12月のGLORYではベルジャン・ペポシに判定で敗れたが、GLORY推薦選手として2014年3月のRISEに初来日を果たすと、チャド・コリンズを左ハイキックで初回KOする大番狂わせを演じた。戦績は58勝(24KO)6敗。  第4試合はウェルター級戦3分3Rで、同級5位ロビン・シリック(オランダ)がニコラ・トドロビッチ(セルビア)と対戦。  シリックは『Enfusion』で活躍し、2019年4月にEnfusion -80kg世界王座を奪取。その試合を含めて11連勝を飾ったが、2022年6月にモハメド・タチャッシーに敗れた。GLORYには2022年11月から参戦し、4勝4敗。前戦は2024年4月にディアゲリー・カマラから判定勝ち。戦績を22勝(7KO)7敗とした。  トドロビッチはセルビアのキックボクシング王者で、『SENSHI』で活躍。2023年9月の『GLORY 88』でGLORY初参戦を果たし、カリム・ガージから勝利を収めた。  第3試合はウェルター級3分3Rで、6位のメフディ・アイト・エル・ハジ(フランス)と10位のドン・スノ(スリナム)によるランカー対決。  ハジは『SENSHI』の元ウェルター級王者で、2024年4月にGLORY初参戦。イスマイル・ウズグニに判定勝ちしている。戦績は32勝(8KO)4敗2分。スノはGLORYのリアリティーショー『HOUSE OF GLORY』出身で戦績は4勝(2KO)1敗とまだ浅いが、GLORYで2連勝している。  第2試合はミドル級3分3Rで、5位のジュリ・デ・ソウザ(ポルトガル)とGLORY初参戦のフランジス・ゴマ(フランス)と対戦。  ソウザはドイツ在住で、元々はフットボールプレイヤー。戦績は44勝(20KO)8敗1分でGLORYでは2連敗と勝ち星がなかったが、2023年5月のジョイルン・ラターバッハ戦で初白星。ゴマは2022年にK-1フランス王者になり、『SENSHI』で活躍してきた。戦績は21勝(10KO)6敗。  第1試合のヘビー級3分3Rでは、23勝(21KO)11敗というKO率の高さと207cmの長身を誇る“マンマウンテン”コリン・ジョージ(スリナム)と、16勝(8KO)4敗1分のアスドレン・ガシ(アルバニア)が共にGLORYデビュー戦を迎える。
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