2024年6月29日(日本時間30日)、米国ネバダ州ラスベガスのT-Mobileアリーナで開催される『UFC 303: Pereira vs. Prochazka 2』の前日計量が28日(同29日)、同地にて行われた。
メインイベントは、「UFCライトヘビー級選手権試合」として、王者アレックス・ペレイラ(ブラジル)vs.挑戦者イリー・プロハースカ(チェコ)の再戦が組まれた。
計量では、先に挑戦者プロハースカが登場。右手で胸を叩いて体重計に乗ると、204.5ポンド(92.76kg)とコールされ、両手を広げてから右手を挙げて正中で手を立てた。
対する王者は、自身のルーツであるブラジル先住民の羽根飾りとペイントを顔に施し登壇。プロハースカと同じ、204.5ポンド(92.76kg)でパスすると、体重計の上で力強くガッツポーズを作った。
フェイスオフでは、赤くペイントした顔で両手を前にプロハースカと向き合い、視線を合わせるペレイラ。そのペイントの色は動物や自然から採り入れたもので、その力を自身に取り込むのだという。
インタビューでは「フィジカルもメンタルも準備は出来ている。マジックはない」と言い切り、最後はポルトガル語で「炎」を意味する「シャーマ」と語った。
退場時にプロハースカは公式カメラに、フェイスオフの印象を聞かれ、「彼は何か念を送ってきた。彼の目にそれが見えた。何らかの術をかけようとしていた。でも関係ない。私は真っ新だ。気にしない。私はただピュアなパフォーマンスを見せて、誰がベストかを証明する。それは私だ」と語っている。
ブラジリアンマジックパワーとサムライスピリットの戦いの様相も呈してきたライトヘビー級戦は、5分5Rの王座戦で行われる。
鶴屋怜は中邑真輔の「イヤァオ!」ポーズ
また、フライ級でUFCデビュー戦に臨む鶴屋怜(22=THE BLACKBELT JAPAN)が125.5ポンド(56.93kg)でパス。対戦相手のカルロス・ヘルナンデス(米国)も125ポンド(56.70kg)でパスした。
(C)UFC JAPAN
計量パスした鶴屋は、両腕をクロスする中邑真輔の「イヤァオ!」ポーズを披露。UFCと親会社が同じWWEに所属する中邑は、鶴屋のセコンド入りが決まっている。
またフェイスオフでは、デイナ・ホワイト代表が見守るなか、いつもの両足を広げて腰を落とした半身の構えで、左手を前にヘルナンデスと対峙。ファンから熱い視線を浴びた。
同大会は、日本時間30日(日)朝7時にスタート予定のアーリープレリム4試合、9時開始のプレリム4試合、11時に始まるメインカード5試合を含む全試合が『UFC FIGHT PASS』ならびに『U-NEXT』でライブ配信される。
[nextpage]
『UFC 303: Pereira vs. Prochazka 2』全計量結果と写真
現地時間2024年6月29日(土)、日本時間30日(日)米国ネバダ州ラスベガス/T-Mobileアリーナ
【メインカード】
▼UFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ 5分5Rアレックス・ペレイラ(ブラジル)10勝2敗(UFC7勝1敗)※UFC3連勝中 204.5lbs/92.76kgイリー・プロハースカ(チェコ)30勝4敗(UFC4勝1敗)204.5lbs/92.76kg
[nextpage]
▼フェザー級 5分3Rブライアン・オルテガ(米国)16勝3敗(UFC8勝3敗)155lbs/70.31kgディエゴ・ロペス(ブラジル)24勝6敗(UFC3勝1敗)※UFC3連勝中 155lbs/70.31kg
[nextpage]
▼ライトヘビー級 5分3Rアンソニー・スミス(米国)38勝19敗(UFC13勝9敗)206lbs/93.44kgロマン・ドリーゼ(ジョージア)12勝3敗(UFC6勝3敗)205lbs/92.99kg
[nextpage]
▼女子バンタム級 5分3Rマイラ・ブエノ・シウバ(ブラジル)10勝3敗(UFC5勝3敗)136lbs/61.69kg 136lbs/61.69kgメイシー・チアソン(米国)9勝3敗(UFC7勝3敗)135.5lbs/61.46kg
[nextpage]
▼ウェルター級 5分3Rイアン・ギャリー(アイルランド)14勝0敗(UFC7勝0敗)※UFC7連勝中 170lbs/77.11kgマイケル・“ヴェノム”・ペイジ(米国)22勝2敗(UFC1勝0敗)171lbs/77.56kg
[nextpage]
【プレリミナリー】
▼ミドル級 5分3Rジョー・パイファー(米国)12勝3敗(UFC3勝1敗)185.5lbs/84.14kgマルク・アンドレ・バリオー(カナダ)16勝7敗(UFC5勝6敗)185lbs/83.91kg
[nextpage]
▼フェザー級 5分3Rカブ・スワンソン(米国)29勝13敗(UFC14勝9敗)146lbs/66.22kgアンドレ・フィリ(米国)23勝11敗(UFC11勝10敗)145.5lbs/66.00kg
[nextpage]
▼フェザー級 5分3Rシャルル・ジョーデイン(カナダ)15勝7敗(UFC6勝6敗)146lbs/66.22kgジェアン・シウバ(ブラジル)12勝2敗(UFC1勝0敗)147.5lbs/66.90kg ※体重超過※シウバが規定体重をオーバー。試合は予定通り行われるものの、対戦相手のジョーデインに報奨金の20%を支払う
[nextpage]
▼バンタム級 5分3Rペイトン・タルボット(米国)8勝0敗(UFC2勝0敗)135.5lbs/61.46kgヤニス・ゲムーリ(フランス)12勝2敗(UFC0勝1敗)136lbs/61.69kg
[nextpage]
【アーリープレリム】
▼女子ストロー級 5分3Rミシェル・ウォーターソン(米国)18勝12敗(UFC6勝8敗)115lbs/52.16kgジリアン・ロバートソン(カナダ)13勝8敗(UFC10勝6敗)116lbs/52.62kg
[nextpage]
▼ヘビー級 5分3Rアンドレイ・アルロフスキー(ベラルーシ)34勝23敗(UFC23勝17敗)245lbs/111.13kgマルティン・ブダイ(スロバキア)264.5lbs/119.98kg
[nextpage]
▼フライ級 5分3R鶴屋 怜(日本)6勝0敗(UFC0勝0敗)125.5lbs/56.93kgカルロス・ヘルナンデス(米国)9勝3敗(UFC2勝2敗)125lbs/56.70kg
[nextpage]
▼バンタム級 5分3Rリッキー・シモン(米国)20勝5敗(UFC8勝4敗)136lbs/61.69kgヴィニシウス・オリベイラ(ブラジル)20勝3敗(UFC1勝0敗)136lbs/61.69kg