2024年6月23日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された『KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”』の一夜明け会見が、24日(月)都内にて行われた。
第14試合のKNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王座決定戦3分3R延長1Rで、17戦無敗だった龍聖(MAJESTIC)から2度のダウンを奪い、判定3-0(28-27×3)で勝利した久井大夢(TEAM TAIMU)が出席。前夜の試合を振り返った。
久井はKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座、KNOCK OUT-BLACKライト級王座に続き、18歳にして三冠王を達成。
「今はホッとしている気持ちです。8月も試合が決まっているので、大阪に帰ったらすぐに練習します」と、すぐに切り替えて8月4日(日)東京・後楽園ホール「MAROOMS presents『KNOCK OUT 2024 vol.3』で決まっているクンクメールとの対抗戦、チョット・サレイヴァントン(カンボジア)との試合へ向けて動き出すという。
「勝敗とかベルトを獲れたのも嬉しいですけれど、なにより龍聖選手と戦えたのが嬉しかったです。スピードも速いし、攻撃も多彩でめちゃ強かったですね」と振り返り、ダウンを奪った技について「最初のダウンは、左ストレートはいつもよけて打つ練習をしているんですが、よけて打っていたら間に合わなくて、触れさせてから打つことを父に言われていてそのまま動きました。2回目のダウンはチュームーシーフー戦で自分が倒された右フック。あれも練習していました。でも、あれ(が出たの)はたまたまですね」と説明。
「いつも父と練習してやってきていることがハマったのかなと思います。普段から常に反復してやっていることが出たのかなと思います」と、二人三脚でやってきたトレーナーでもある父との練習が実を結んだとした。
1Rに2度のダウンを奪ったものの、2Rと3Rは龍聖が猛烈な追い上げを見せたことには「それはほんま申し訳ないと思っています。前日の会見でも言ったんですが、勝ちに徹したところです。勝ちが優先やったので、ベルトも懸かっていて相手も龍聖選手なので、勝ちに徹しました」と、とにかく勝ちたかったから勝ちに徹してしまったとする。
映像を見返しても「1Rのダウンはストレートの練習をしていたことがハマったけれど、2R・3Rはカウンター狙いというかポイントアウトの戦い方になってしまったので、求められているものはそれじゃないことは自分も分かっているのでこれから練習していきます」と、2Rと3Rの消極的な戦い方は良くなかったと思っているようだ。
「スタイルを変えることは考えていませんが、倒せないのは自分の甘さかなと思う。倒せるようにしていきたい。まだまだこんなもんじゃないし、ここで終われないのでそうなっていきたいと思います」と、テクニックを見せた上で倒せる選手になっていきたいと意気込む。
KNOCK OUTのエースを破った責任感はと聞かれると「龍聖選手も強いの分かっていたし、昨日は試合に勝っただけで龍聖選手の方が強いので、今まで通り組んでもらったカードをクリアしてやっていくだけだと思っています」と与えられた相手と戦っていくだけだとした。
龍聖との再戦は「いつかあるのかなと思います」と予感はしているという。そのうえで「再戦するのであれば倒して勝ってみせます」と、次はKOで完全決着を付けたいと意気込んだ。
2階級同時制覇の形になっていることには「階級は別にライト級でもスーパーフェザー級でも出来る状態なので」としたが、山口元気KNOCK OUT代表は「60kg(スーパーフェザー級)がベストかなと思う。今後の話し合いですかね」と、スーパーフェザー級に絞った方がいいのではとの見解を示す。
ベストバウト賞も獲得したが「これは正直、龍聖選手のおかげかなと思います。見てる方が(自分の戦い方は)おもんなかったと思うし、龍聖選手が最後来てくれたからああいう試合になったのかなと思います」と、いい試合になったのは龍聖のおかげだと話す。
そして「8月は予定通り怪我もないのでそのままやります。次の試合はカンボジアで1回負けているので、それにリベンジしたい気持ちもあるのでここで勝って次につなげたいと思います」と、クンクメールに一矢報いたいと締めくくった。