元UFCファイターで、BKFCベアナックルファイトで2連敗中のペイジ・ヴァンザント(米国)が、2024年6月28日(日本時間29日)に米国ラスベガス、フォンテーヌブロー・ホテル&カジノで開催される平手打ち大会『パワースラップ8』に出場することが発表された。
米国オレゴン州デイトン出身のヴァンザントは、2019年1月のUFCでレイチェル・オストビッチを2R 腕十字に極めて一本勝ち後、2020年7月の『UFC 251』でアマンダ・ヒバスに腕十字で1R一本負けし、UFCを離れた。
2021年2月にベアナックル・ボクシング団体の『BKFC』に参戦。ブリテン・ハートに5R判定負け。同年7月の『BKFC 19』では、UFCで最後に勝利したレイチェル・オストビッチにBKFCで判定負けでリベンジを許している。
さらにプロレスリングのAEWに複数回出場し、2022年5月大会を最後に同プロモーションを退団。
2022年8月と10月に2回、BKFCでチャリーサ・シガーラ(『超RIZIN.3』に出場)との試合が組まれるもキャンセルした。
そして、2024年5月の前戦でボクシングイベント『Misfits 15』に出場。MFB女子ミドル級王者エル・ブルックに挑戦し、試合序盤にダウンを喫したものの、後半にコントロールを取り戻し、5ラウンドのスプリット・ドローに持ち込んでいる。
今回、ヴァンザントが初参戦するパワースラップは、ネバダ州アスレチック・コミッションとカリフォルニア州アスレチック・コミッションの規制と認可を受けたスラップ・ファイト・プロモーション。
UFCのダナ・ホワイト代表、ロレンツォ・フェティータ会長、クレイグ・ピリジアンによって、UFCと提携して設立されており、ルールはラウンド制(3Rまたは5R)で、代わる代わる顔面への平手打ちで戦う危険な戦い。勝敗はKO(TKO)と判定決着があり、判定基準は打撃の有効性などとなっている。
ある意味、UFCを離れたヴァンザントにとっては、MMAとは違った形でUFCグループに帰還したことになる。対戦相手は南アフリカ出身の0勝1敗のスラップファイター、クリスティン・ウォルマランス。
パワースラップ出場を発表したヴァンザントは、夫オースティン・ヴァンダーフォードとのポッドキャスト『A Kickass Love Story』にて、「私はちょうど契約にサインし、“マザーファッカーズ“”が好むと好まざるとにかかわらず、パワースラップをやる」と表明。
「だって知ってる? 私はペイジ・ヴァンザントよ。私はUFC、ベアナックルボクシングにいた。今はパワー・スラップよ。文字通り、何でもやって、みんなをイラつかせてやる」と意気込みを語っている。
また、ヴァンザントはBKFCとも契約を続けており、「少なくともあと1試合はBKFCに戻るつもり」だと語っている。