2024年6月22日(日本時間23日)サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナにて『UFC Fight Night: Whittaker vs. Aliskerov』(U-NEXT配信)が開催された。
前日計量では、出場全選手がパス。メインイベントはロバート・ウィテカー(豪州)と対戦予定だったハムザト・チマエフが欠場により、ダゲスタン出身のコンバットサンボ世界王者イクラム・アリスケロフ(ロシア)がウィテカーと対戦した。
ミドル級3位のウィテカーは、2023年7月に現王者のドリカス・デュ・プレシに2R TKO負けも、2024年2月にパウロ・コスタに判定勝ちで再起。今回はランク外の強豪との試合を受けた形に。
UFC2連続KO中のアリスケロフは、フィル・ハウズとワーレイ・アウヴェスを初回KO。2019年4月の『Brave CF 23』でのチマエフ戦でのKO負け以降は負け無しでMMA7連勝中だ。ランク外から一気に駆け上がり、11位のチマエフへのリベンジ戦、あるいはタイトル戦線にからむか。 プレリミナリーでは、モロッコMMAのレベルアップのためにモロッコの王様からバックアップを受けている(※アーチュレッタも合宿)UFC3連勝中のナスラット・ハクパラストがジャレッド・ゴードン(米国)とライト級で対戦。
フェザー級では同じくUFC3連勝中のムハンマド・ナイモフ(タジキスタン)が、フェリペ・リマ(ブラジル)と対戦した。
また、バンタム級では、再起を目指すカン・ギョンホ(韓国)が、ONE ChampionshipからLFAを経てUFC入りもまだ2戦で白星が無いムイン・ガフロフ(タジキスタン)と対戦するほか、第1試合では、昨年の『ROAD TO UFC』シーズン2のバンタム級決勝戦も行われた。
中国のシャオ・ロンは、RTU1回戦で野瀬翔平、準決勝で上久保周哉にいずれも接戦で判定勝ち。韓国のイ・チャンホは1回戦でラナルドラ・プラタプ・シンにパウンドでTKO勝ち。準決勝ではスタミナ切れしたダーエミィスウ・ザウパースーに3R、逆転のTKO勝ちで決勝に進出していた当初は2月に予定されていたが、シャオ・ロンの怪我で延期となっていた。
大会は、日本時間6月22日(土)25時にプレリムがスタートし、メインカードは23日(日)早朝4時に開始予定。全試合が『U-NEXT』でライブ配信された。
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UFC Fight Night: Whittaker vs. Aliskerov 速報
現地時間2024年6月22日(土)、日本時間23日(日)サウジアラビア・リヤド/キングダム・アリーナU-NEXT配信/UFC Fight Pass配信
【メインイベント】
▼ミドル級 5分5R〇ロバート・ウィテカー(豪州)26勝7敗(UFC17勝5敗)186lbs/84.37kg[1R 1分49秒 KO] ※右アッパー×イクラム・アリスケロフ(ロシア)15勝2敗(UFC2勝1敗)184lbs/83.46kg
ミドル級5分5R。ウィテカー3位、アリスケロフはランク外。
ウィテカーは長らくランキング1位をキープしていたが、昨年7月にドリカス・デュ・プレシに2RKO負け。前戦は1年半ぶりの復帰戦だったパウロ・コスタ相手に手数で上回っての僅差判定勝ち。今回、下位ランカーながら無敗のハムザト・チマエフと対戦予定だったが、チマエフの欠場により、ノーランカーのアリスケロフとの対戦に。33歳。
アリスケロフはUFC2勝0敗。UFCでの2試合はいずれも2分少々でKO勝ちしている。これまでもランカーとの対戦が組まれたことがあったが、パウロ・コスタ戦、ナッソーディン・イマボフ戦、アレクサンダー・ヘルナンデス戦はいずれも相手の都合により消滅している。当初は先週のAPEX大会でアントニオ・トロコリと対戦予定だったが、ハムザト・チマエフが10日前に欠場したことにより、急遽トップランカーとの対戦が実現することになった。キャリアで唯一の黒星は、2019年のBRAVE CFでのハムザト・チマエフ戦。31歳。
1R、両者オーソドックス。蹴りで牽制するアリスケロフに飛び込んでジャブを一発入れたウィテカー。カーフキック。アリスケロフもカーフキックを入れる。ウィテカーの右がヒットしアリスケロフ効いた!ケージ際まで後退したアリスケロフに右ハイ。さらに右アッパーを打ち込みダウン奪取!バックからパウンドを連打!レフェリーストップ! 1R1分49秒、ウィテカーがKO勝ち。
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【コ・メインイベント】
▼ヘビー級 5分3R〇アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)38勝10敗(UFC12勝4敗)※UFC4連勝 258lbs/117.03kg[判定3-0] ※30-27×2. 29-28×セルゲイ・パブロビッチ(ロシア)18勝3敗(UFC6勝3敗)260lbs/117.93kg
ヘビー級。パブロビッチ3位、ボルコフ5位。
パブロビッチはUFCデビュー戦こそ当時トップランカーのアリスターに1RKO負けしたが、そこから6連続1RKO勝ち。王者ジョン・ジョーンズの負傷により、昨年11月にトム・アスピナルとの暫定王座決定戦が組まれたが、序盤の打ち合いでパンチを効かされてダウンし、パウンドで秒殺KO負け。これでUFCデビューから8戦連続での1R決着となった。32歳。
ボルコフはタイトル戦目前での足踏みが続いていたが、ここに来て3連勝。ルイス戦・ブレイズ戦・ガーン戦に続く4度目のトップ3ファイターとの対戦となる。ここまでは全敗だが、壁を破ることができるか。現UFCファイターで唯一の2m超えとなる身長201cm。バックボーンは極真空手で、蹴りを武器に戦うストライカー。35歳。
1R、オーソドックスのパブロビッチにボルコフはオーソからサウスポーへスイッチ。ロー、前蹴りで牽制するボルコフ。さらにカーフキック。パブロビッチはまだ間合いに入れない。左オーバーハンドで飛び込んだパブロビッチだが間合いが遠くヒットせず。ボルコフはインロー、前蹴り。徐々に距離を詰めてきたパブロビッチ。ジャブから左ストレートを入れるボルコフ。残り1分。間合いに入れないパブロビッチにボルコフが左ストレートをヒットさせる。さらに前蹴り・インロー。1R終了。
1Rは打撃のヒット数でボルコフのラウンド。パブロビッチはUFC9戦目で初めて1R終了のホーンを聞いた。
2R、詰めてくるパブロビッチに前蹴り・インロー・関節蹴りを入れるボルコフ。パブロビッチが詰めて右を一発ヒットさせたが、すぐにバックステップして距離を取るボルコフ。パブロビッチが間合いを詰めて右をヒットさせるが単発。詰めてくるボルコフを関節蹴りで止めたボルコフは、さらに左ストレートからカーフキックを入れる。サークリングで距離を取り続けるボルコフ。詰めるパブロビッチに左ストレートをヒットさせた。パブロビッチは自分の間合いに入れないまま2R終了。
3R、インロー、ジャブで近寄らせないボルコフ。パブロビッチが間合いを詰めると、ボルコフのパンチを貰いながらも左右のパンチをヒット。しかしボルコフのジャブ、ミドルをもらい下がる。左右にステップしつつスイッチを繰り返すボルコフ。パブロビッチが間合いに入れないまま時間が過ぎていく。残り1分。突如タックルで組み付いたパブロビッチがケージに仕込むが、引き剥がしたボルコフ。パブロビッチが飛び込んでパンチを打ち込んだが、ボルコフは左ハイを返す。タイムアップ。
ストレスが溜まる展開に苛立ったのか、試合後に健闘を称えに来たボルコフの胸を押すパブロビッチ。
判定は30-27×2、29-28の3-0でボルコフが勝利。
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【メインカード】
▼ミドル級 5分3R〇ケルヴィン・ガステラム(米国)19勝9敗(UFC13勝9敗)[判定3-0] ※29-28, 30-27×2×ダニエル・ロドリゲス(米国)17勝5敗(UFC7勝4敗)
当初ウェルター級契約だったが、計量2日前になって、ガステラムが体重を落とせないために、1階級上のミドル級に変更。
ガステラムは直近8戦で2勝6敗。ミドル級では上位相手に黒星が続いたため、かつて減量失敗を繰り返したウェルター級に再び戻した。しかし昨年12月のウェルター級復帰戦では、当時9位のブレイディ相手にテイクダウンを奪われるとコントロールされ続け、最後はキムラを極められ完敗。再起戦の今回は体重を落とせず。32歳。
ロドリゲスは4連勝でランキング入りした後、ランカーのマグニー、無敗の新星イアン・マチャド・ギャリーに連続フィニッシュ負けで連敗中。ギャング一家で育ち、20代半ばまで格闘技をやったことがなく、刑務所への収監を繰り返していたが、そこからボクシングを始め、その後MMAに転向。28歳でプロデビューした。37歳。
1R、両者サウスポー。飛び込んで左右のフックを打ち込むガステラム。ロドリゲスの蹴りをキャッチするとケージに押し込んだがロドリゲスが押し返し離れた。リーチで上回るロドリゲスが距離を取りジャブを打ち込んでいく。ガステラムはカーフキック。圧を掛けてケージまで追い込む。
ロドリゲスはサークリングしつつジャブをヒットさせる。左右のパンチでケージに詰めたガステラムだが、ロドリゲスがボディ・顔面にパンチの連打をヒット。プレッシャーを掛けてケージを背負わせたガステラム。ロドリゲスはそこからパンチを打ち込み近寄らせない。ホーン。
1Rは手数でややロドリゲス。
2R、ロドリゲスが距離を取りジャブを打ち込んでいく。ジャブからの左ストレートはかわして前に詰めていくガステラム。ロドリゲスが左ストレートを打ち込むタイミングでタックルに入りテイクダウンしたガステラム。ロドリゲスがケージを使って立つと離れた。
左右のボディを入れるロドリゲスだが、徐々に距離を詰めてきたガステラム。カーフキックでバランスを崩したロドリゲスに右フックをヒット。ガステラムがさらにカーフを蹴るが、ロドリゲスは打ち終わりにワンツーを返す。ロドリゲスのワンツーをもらったガステラムがシングルレッグでテイクダウンしたところで2R終了。
2Rは有効打数でも拮抗しており、判断が分かれそうなラウンド。
3R、ガステラムのカーフキックで足が流れるロドリゲス。やや疲れが見えてきたロドリゲスにガステラムがパンチでプレッシャーを掛けていく。ケージを背負ったロドリゲスにタックル。ダブルレッグでテイクダウンを奪うとサイドで押さえ込んだ。ニーオンからマウントを狙ったガステラム。ロドリゲスはハーフで凌ぐが、ガステラムが体を起こしてパウンドを打ち込む。足で距離を作り立つことに成功したロドリゲスだが、ガステラムがすぐにまたタックルでテイクダウンを奪う。パウンドを落としたところでタイムアップ。
3Rは明確にガステラムが取ったが、最初の2Rをジャッジはどう見たか。
判定は29-28、30-27×2の3-0でガステラムが勝利。試合後のインタビューで計量失敗したことを謝罪した。
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▼ミドル級 5分3R〇シャラ・マゴメドフ(ロシア)13勝0敗(UFC2勝0敗)[3R 2分27秒 TKO] ※左フック×アントニオ・トロコリ(ブラジル)12勝4敗(UFC0勝1敗)185.5lbs/84.14kg
ミドル級。
マゴメドフはボクシング・ムエタイがバックボーンのストライカーで、その後MMAに転向。MMAデビュー前に目の負傷し、手術を繰り返したが、最終的に右目の視力を失っている。昨年10月のアブダビ大会でUFCデビューすると、中堅ファイターのブルーノ・シウバに重い打撃を打ち込み判定勝ち。が、後半テイクダウンを簡単に取られたのと、その後立つ動きが少ないという不安材料も露呈した。30歳。
当初は3週間前に契約が決まったジョイルトン・ルターバッハとの対戦が組まれていたが、直前になってルターバッハの禁止薬物使用が発覚(ルターバッハ自身も「3カ月前にジュースを使った」とそれを認める発言をしている)。急遽トロコリとの対戦に変更となった。
ブラジルのトロコリは2019年のコンテンダーシリーズで勝利するも試合後のドラッグテストで陽性となりノーコンテストに。その後ローカルで2年ぶりの試合を行い勝利すると、2022年12月にUFCと契約。デビュー戦が繰り返し流れ、先週も試合が組まれていたが、対戦相手のアリスケロフがウィテカーと対戦することになり試合が消滅。しかしルターバッハの欠場に伴ってようやくUFCデビューを果たす。195cmの長身で203cmのリーチを持つ。33歳で12勝3敗1NC。
1R、両者オーソドックス。トロコリが間合いを詰めるとパンチを入れて四つに組み付いてケージに押し込む。パンチを打ち込むと両脇を差して背中でクラッチしテイクダウンを狙う。押し込んだトロコリがケージを掴んでおり、レフェリーがブレイクし口頭注意。再開。詰めていくトロコリ。マゴメドフが右で飛び込みパンチをヒットさせたが、トロコリが組んでケージに押し込んだ。ボディロックからテイクダウン狙い。片膝を着いたマゴメドフが立ち上がるも、押し込んでパンチを入れるトロコリ。ホーン。
1Rはトロコリ。
2R、トロコリがプレッシャーを掛ける。マゴメドフはケージ際で左右にステップしつつ蹴りをヒットさせる。飛び込んでワンツーを打ち込んだマゴメドフ。トロコリは距離を詰めるとタックルへ。押し込みながらパンチを入れる。テイクダウンを狙ったが、マゴメドフがケージを掴んで耐え、レフェリーに注意されるもそのまま続行。ヒジ・ヒザを打ち込むとトロコリは後退。追っていくマゴメドフ。トロコリはタックルに入るが、受け止めたマゴメドフが立ち際にハイを入れる。ホーン。
2Rは打撃のヒットでマゴメドフのラウンド。
3R、マゴメドフがミドル、サイドキックを打ち込む。トロコリは手が出ない。マゴメドフがパンチで飛び込むところに組み付いたが、マゴメドフはすぐに離れる。全く手が出なくなったトロコリ。スピードがないタックルを切られるとケージを背負う。そこに左右のパンチを打ち込むマゴメドフ。連打が顔面を捕らえ、最後は左フックを打ち抜かれ、トロコリがダウン! KO!
3R2分27秒、マゴメドフKO勝ち。
前半はトロコリの組みに劣勢だったマゴメドフだが、トロコリが失速したところをパンチで仕留めた。
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▼ライトヘビー級 5分3R〇ヴォルカン・オーズデミア(スイス)20勝7敗(UFC8勝6敗)206lbs/93.44kg[1R 2分28秒 TKO]※右フック×ジョニー・ウォーカー(ブラジル)21勝9敗(UFC7勝6敗)206lbs/93.44kg
ライトヘビー級。ウォーカー7位、オーズデミア9位。
ウォーカーはUFCデビュー当初はスター候補だったが、連勝が止まってからはやや自信を失い、思い切りの良さがない試合が続いている。2連続フィニッシュ勝利で復活傾向にあったが、アブダビでのアンカラエフ戦ではグラウンド膝をもらった後、不可解なレフェリーストップによりノーコンテストに。3ヶ月後に再戦が組まれたが、プレッシャーに圧され、出ようとしたところに右をもらってダウンしKO負け。32歳。
オーズデミアもこのところ2勝3敗で、じわじわとランキングが下がりつつある。プロハースカとアンカラエフに連敗、ニキータ・クリロフにも判定負け。前戦は代役でUFCデビューとなったボグダン・グスコフ相手に格の差を見せて、1Rチョークで約4年ぶりのフィニッシュ勝利。バックボーンはキック。34歳。
1R、両者オーソドックス。すぐに詰めるオーズデミア。蹴りを入れるウォーカーだが、オーズデミアがパンチで詰めるとケージを背負わせる。左ボディ。さらに左右のボディを打ち込む。手が出ないウォーカー。左がヒットしウォーカーダウン!ケージで立ち上がったウォーカー。そこにさらにパンチを打ち込むオーズデミア。飛びヒザを出したウォーカーだが、再びケージまで下がったところにオーズデミアの右アッパーが入りダウン! さらに崩れたところにダメ押しの右! KO!
オーズデミアは2連勝。ウォーカーは2連続KO負けに。
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【プレリム】
▼ライト級 5分3R〇ナスラット・ハクパラスト(モロッコ)17勝5敗(UFC9勝4敗)※UFC4連勝 156lbs/70.76kg[判定2-1] ※29-28×2. 28-29×ジャレッド・ゴードン(米国)20勝7敗(UFC8勝6敗)156lbs/70.76kg
ライト級。
ドイツ生まれのハクパラストは、現在は生活しているモロッコに国籍を変更している。バックボーンはキックで、MMAでは一本勝ちがないストライカー。UFCではここまで8勝4敗だが、ランカークラスには勝てず、中堅にとどまっている。モロッコの王様のサポートで自国のMMAレベルアップに努め、クレベル戦前のアーチュレッタとも練習。直近は3連勝で、再びランキングを狙えるポジションに。28歳。
ゴードンはフェザー級で3勝しているが、2度体重オーバーしており、主戦場をライト級に戻している。ライト級ではここまで5勝5敗。パディ・ピンブレット戦はメディアのほとんどががゴードンを支持する内容での判定負けで、続く現ランカーのボビー・グリーン戦はグリーンのバッティングによりノーコンテスト。前戦はグレコ五輪銀メダリストのマルク・マドセンを1RでKOし、引退に追い込んだ。レスリング&ボクシングのアメリカンMMAスタイル。35歳。
1R、サウスポーのハクパラストにゴードンはオーソドックス。ハクパラストのパンチに合わせてタックルに入ったゴードン。シングルレッグからハクパラストの右足を抱えたままパンチを打ち込む。離れた。再びシングルレッグ。引き剥がしたハクパラスト。左フックを打ち込みヒットするが、ゴードンは距離を詰めてくる。サークリングしながら下がるハクパラスト。パンチで詰めたゴードンは、ハクパラストのパンチをかいくぐってまたシングルレッグへ。
ケージを背負ってこらえるハクパラスト。離れ際にパンチを入れたゴードン。すぐまたパンチで前に出ていく。ケージを背負ったハクパラストにダブルレッグ。引き剥がしたハクパラスト。詰めるゴードンに下がりながらパンチをヒットさせるハクパラスト。しかしケージにつまったところで再びシングルレッグへ。こらえて鉄槌を入れるハクパラスト。ハクパラストのアッパーがヒット。1R終了。
距離を詰めていくゴードンだが、パンチのヒット数ではハクパラストが上回っている。
2R、パンチから前蹴りをヒットさせたハクパラスト。ゴードンはまたシングルレッグに入るが、片足でこらえたハクパラスト。ゴードンはケージに押し込むとクリンチアッパーを入れる。距離を取ろうとするハクパラストを追いかけていき、ケージを背負わせ続けるゴードン。頭を付けた状態でパンチをを入れ合う。ハクパラストが三日月蹴りをヒット。ゴードンはなおも前に出続けて、ケージを背負ったハクパラストに右をヒットさせる。離れてもすぐにまたケージに詰めるゴードン。ハクパラストもパンチを打ち返し2Rが終了。
2Rはゴードンが手数で上回る。
3R、両者すぐにオクタゴン中央で足を止めてのパンチの打ち合いに。ゴードンのシングルレッグで一瞬尻餅をついたハクパラストだが、押さえ込ませず立ち上がる。手を出し続けるゴードンが徐々に圧し始め、ハクパラストは下がり始める。下がりながらもパンチをヒットさせるハクパラスト。お互い手を出し続ける。ジャブを当てたハクパラストが左右のパンチで前に出る。ゴードンはタックルも仕掛けるが、反応して足に触れさせないハクパラスト。お互い引かずにパンチを打ち込み続けてタイムアップ。
判定は29-28ゴードン、29-28ハクパラスト、29-28ハクパラスト。両者ともに最後まで手を出し続けた試合だったが、ハクパラストがスプリットで制した。
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▼フェザー級 5分3R〇フェリペ・リマ(ブラジル)13勝1敗(UFC1勝0敗)145.5lbs/66.00kg[3R 1分15秒 リアネイキドチョーク]×ムハンマド・ナイモフ(タジキスタン)11勝3敗(UFC3勝1敗)145.5lbs/66.00kg
フェザー級。
タジキスタンのナイモフはコンテンダーシリーズでは敗れたが、昨年6月にUFCデビューするとここまで3連勝中。バックボーンはテコンドーでタジキスタンのジュニア王者にもなっている。22歳でMMAに転向し、24歳でプロデビュー。テコンドーの蹴りとショートのパンチが武器のストライカー。前戦はナイモフが放ったバックスピンキックがかすめた際に、相手のエリク・シウバがケージの縁で足をくじいて続行不能となり、アクシデント的なTKO勝ち。29歳。
当初はK-1タイトルチャレンジャーのバグダザリアンと対戦予定だったが、今週に入りバグダザリアンが負傷欠場。UFCデビュー戦のリマとの対戦に。
リマはチェコのオクタゴンMMAバンタム級王者。来月防衛戦が予定されていたが、急遽階級上でのUFCデビューが決まった。MMAデビュー戦で敗れてから12連勝中。2022年10月にはRoad To UFCのワンマッチでシャオ・ロン戦が組まれていたが、シャオ・ロンの欠場で試合が消滅している。ブラジル生まれだが、アレクサンダー・グスタフソンらが所属するスウェーデンのオールスターズ・トレーニングセンター所属。26歳。
1R、オーソドックスのリマに対し、ナイモフはスイッチを繰り返す。リマのローでバランスを崩したナイモフ。ケージまで下がったところで飛びヒザを打ち込んだリマ。離れるとリマがカーフキック・関節蹴り。四つに組んだナイモフがケージに押し込もうとするが、リマはヒザを打ち込むと入れ替えて離れる。
スタンドで圧を掛けるリマ。ナイモフがケージまで下がると左右のパンチを打ち込んだ。ナイモフがタックルで組み付くと、リマは前転して足関を狙う。正対したナイモフが上を取り、ハーフからパウンドを入れる。フルガードに戻したリマ。ナイモフはガードからの仕掛けを警戒しながらパウンドを打ち込み続ける。残り時間わずかで体を起こすと、立ち上がった体勢からパウンド。ホーン。
1R、ナイモフのラウンドに。
2R、リマがミドルからタックルに入るが、ナイモフが振りほどく。リマのミドルをキャッチし逆にテイクダウンを狙う。切ったリマ。ナイモフのバックスピンキックはかわしたリマ。スタンドで圧を掛けるが、手数が減っている。両者見合う展開が増えてきた。ナイモフがタックルへ。ケージに押し込むとシングルレッグを狙うが、振りほどいて離れたリマ。左右のボディブローを打ち込むリマ。ホーン。
2Rは大きな展開がなく、僅差のラウンドに。
3R、開始直後にカーフキックを連打したナイモフ。リマは飛びヒザを放つと首相撲からさらにヒザを入れる。四つに組んだリマがケージに押し込むと、ナイモフのテイクダウン狙いをすかしてバックに回る。両足をフックしたリマがチョークに。パームトゥパームで絞めると腕が喉元に食い込む。ナイモフタップ!
準備期間がない中で階級上でのUFCデビューとなったリマだが、3連勝中のナイモフから一本勝ち。
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▼ウェルター級 5分3R〇リナト・ファクレトディノフ(ロシア)22勝1敗(UFC4勝0敗)170.5lbs/77.34kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×ニコラス・ダルビー(デンマーク)23勝5敗(UFC7勝4敗)171lbs/77.56kg
ウェルター級。
ロシアのファクレトディノフはUFCデビューから3連勝でランキング入り。昨年11月の前戦はエリゼウ・ザレスキと対戦したが、2Rまでテイクダウンと大振りな打撃で攻めたものの、3Rに消耗してザレスキの猛攻を受け、なんとか凌いで3Rを10-8で落としてのドロー。今年に入ってからはグラップリングマッチで2試合しており、元Bellatorミドル級王者のドゥグラス・リマに判定勝ちしたが、クレイグ・ジョーンズには三角絞めで一本負け。その間、マイケル・ペイジらがランキングに入ってきたため、ランキングから押し出されている。コンバットサンボがバックボーンで、ロシア選手権準優勝。32歳。
デンマークのダルビーは、一度リリースされた後、2019年のデンマーク大会でUFC再デビュー。それ以降6勝1敗1NCと大きく勝ち越し。前戦ではキャリア無敗のボンフィム兄弟の弟と対戦。事前のオッズでは大幅なアンダードッグだったが、序盤のボンフィムの攻めを凌ぐと、失速したボンフィムをケージに追い込んでパンチ・膝を打ち込み、最後はボンフィムが足関を狙ってきたところにパウンドを打ち込みビッグアップセット勝利。現在4連勝中。39歳。
1R、オーソドックスのファクレトディノフに対し、スイッチを繰り返すダルビー。パンチから四つに組んだダルビーがダブルアンダーフックでクラッチするとケージに押し込む。ヒザをボディに入れるダルビー。首相撲から入れ替えたファクレトディノフが離れる。ダルビーは左右のパンチからカーフキック、左ハイ、前蹴りと繋ぐ。ファクレトディノフがタックルへ。ダルビーの左足をキャッチしてテイクダウンを狙うが、ダルビーはケージでこらえる。
入れ替えて離れるダルビーだが、ファクレトディノフの右フックをもらってヒザを着く。すぐに立ち上がるも、ファクレトディノフがケージまで追い込んで左右のフックを連打。クリンチで凌いだダルビー。残り30秒で離れると、ダルビーが左右のパンチを出していくが、徐々に圧を掛けられケージまで後退。そこに飛び膝を放ったファクレトディノフ。1R終了。
1Rはダウンも奪ったファクレトディノフのラウンド。
2R、ダルビーが左右のパンチで先手を取るが、ファクレトディノフがプレッシャーを掛けてケージまで下がらせる。前に出ようとしたダルビーにカウンターのタックルでテイクダウンを奪うが、ダルビーはケージを使って立つと、両脇を差して入れ替える。引き剥がしたファクレトディノフ。ファクレトディノフの右フックをかいくぐってタックルに入ったダルビーが両脇を差してケージに押し込む。押し込みながらヒジを入れるダルビー。放して左右のパンチを打ち込んだダルビー。さらに首相撲からヒザを入れ離れる。
ファクレトディノフは消耗したのかスローダウン。ダルビーが左右のパンチを打ち込むとまたケージに押し込む展開へ。離れたダルビーに左右のパンチをヒットさせたファクレトディノフ。ダブルレッグへ。ケージ際で倒したファクレトディノフに対し、ダルビーはケージを背負って立ち上がろうとする。ダルビーが立ち上がった直後に2R終了。
2Rはほぼ互角。
3R、開始直後にタックルに入ったファクレトディノフ。スタンドバックを奪うが、ケージ際で正対したダルビー。押し込んでテイクダウンを狙うファクレトディノフに首相撲からヒザを入れたダルビー。ファクレトディノフ再びタックルへ。ダブルレッグで尻もちをついたダルビー。ケージを使って立ち上がるダルビー。離れ際にパンチを入れたファクレトディノフ。ダルビーがすぐにパンチで詰めてくるが、ファクレトディノフが再びタックルでテイクダウン。
ダルビーがスイッチでバックを取り返すも、ファクレトディノフはすぐに立ち上がり離れる。再びタックルに入るファクレトディノフ。ケージに押し込むが入れ替えたダルビー。残り40秒で離れた。またタックルに来たファクレトディノフにヒザを合わせたダルビー。四つでケージに押し込む。残り15秒で離れ、両者ともに大振りの打撃を放つ。打ち合いのままタイムアップ。
判定は29-28ダルビー、29-28ファクレトディノフ、29-28ファクレトディノフ。スプリットでファクレトディノフがUFC戦績を4勝1分とした。ダルビーは連勝が4でストップ。
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▼バンタム級 5分×3R〇ムイン・ガフロフ(タジキスタン)19勝6敗(UFC1勝2敗)136lbs/61.69kg[判定3-0] ※30-27×3×カン・ギョンホ(韓国)19勝11敗(UFC8勝5敗)136lbs/61.69kg
「Mr.パーフェクト」ことギョンホはUFCで8勝4敗1NCのハイアベレージだが、途中兵役での欠場期間があり、あと少しのところでランキング入りできていない。185cmの長いリーチを活かしたグラップリングが武器で、19勝のうち12一本勝ち。前戦はムイン・ガフロフをUFCデビュー戦で下したカスタネーダとの対戦で、終始劣勢なまま判定負け。36歳。
タジキスタンのガフロフは昨年6月のUFCデビュー戦で、カスタネーダにダウンを奪われての判定負け。前戦は10月のサイード・ヌルマゴメドフ戦で、牽制の打撃戦からケージ際にプレスしてタックルに入ったところでサイードのニンジャチョークに捕まり一本負けし、2連敗。バックボーンはコンバットサンボ。28歳。ここまでUFCでは0勝2敗で本領を発揮できていないガフロフだが、オッズではフェイバリット。
1R、両者オーソドックス。前蹴り・ジャブで牽制するギョンホ。ガフロフのカーフキックがヒットし一瞬バランスを崩す。またカーフキックがヒットし、ギョンホはスリップダウンするがすぐに立つ。シングルレッグから四つに組み付いたギョンホが足をかけてテイクダウンを狙うが、押し倒したガフロフが上を取る。ガードのギョンホにパウンドを落とすガフロフ。下からラバーガードを見せるギョンホだが、ガフロフは密着して外す。
フックスイープを狙うギョンホ。ガフロフはこらえて上をキープすると、体を起こさずにパウンドを入れ続ける。右足でガードを超えてハーフにしたガフロフ。ヒジを落とすとギョンホはバタフライフックで浮かせて立ち上がり、そのままクラッチを放さずテイクダウンからバックを奪う。スタンドバックで背中に乗ったギョンホ。チョークを狙う。ガフロフが後方に倒れ込んで背中のギョンホをマットに叩きつけたところで1R終了。
ギョンホに終盤のバックからの攻めはあったが、1Rのほとんどで上からコントロールしたガフロフのラウンドか。
2R、パンチで出るガフロフにギョンホがタックル。テイクダウンするとハーフから足を超えてマウントを奪う。肩固めをセットするギョンホ。ディフェンスするガフロフ。ブリッジで返そうとしたところでギョンホが後ろ三角の体勢に。首を抜いてバックに回ったガフロフ。ギョンホが立ち上がり、ガフロフがスタンドバックの体勢に。ケージ際で正対したギョンホ。ガフロフが離れると、左右のパンチからカーフキックをヒットさせる。
ケージまで下がったギョンホがタックルに入るが、がぶったガフロフがケージに押し込みパンチを打ち込む。残り30秒で自ら離れたガフロフ。またカーフキックを入れると、左右のフックを打ち込むガフロフ。ギョンホがタックルに入るが、ガフロフは切ると、膝を着いた状態のギョンホにパンチを打ち込む。ホーン。
後半の攻めでガフロフがラウンドを制し3Rへ。
3R、パンチで出たギョンホが四つに組むと足をかけてテイクダウン。ハーフバックからガフロフがスクランブルで脱出しようとした動きについていきマウントに。体を起こしたガフロフのバックにつこうとしたが、ガフロフが立ち上がりスタンドへ。ギョンホ再びタックルでテイクダウン。
そのまま体をまたいでマウントを狙うが、ガフロフが起き上がり立つとケージに押し込んでボディロックの体勢。差し返したギョンホが四つから投げてテイクダウンしサイドを取る。残り30秒。うつ伏せになり立ち上がったガフロフはギョンホのタックルを切ると、両膝を着いたままのギョンホに左右のパンチを打ち込む。タイムアップ。
判定三者フルマークでガフロフがUFC初勝利。
ギョンホはテイクダウンからポジションを奪うもそこから攻めきれず。
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▼ライトヘビー級 5分3R〇マゴメド・ガジヤスロフ(バーレーン)9勝0敗(UFC1勝0敗)205lbs/92.99kg[判定2-0] ※29-28×2, 28-28×ブレンドソン・ヒベイロ(ブラジル)15勝7敗(UFC0勝2敗)205lbs/92.99kg
ライトヘビー級。
ロシア・ダゲスタン生まれで現在はバーレーン国籍のガジヤスロフ。MMA8戦全勝。2023年10月のコンテンダーシリーズでは、フィニッシュの気配こそなかったが完勝でUFCとの契約を決めた。バックボーンはキックで、MMA転向後、25歳でアマチュアMMAのIMMAFで準優勝(決勝は棄権)。2021年のプロ本格転向から2年8ヶ月でUFCとの契約を果たした。バーレーン王朝のKHK MMAチーム所属。30歳。
ヒベイロも2023年9月のコンテンダーシリーズで勝ってUFCと契約。一足先に2月にUFCデビュー。Road To UFCのワンマッチで勝ってUFCと契約したジャン・ミンヤンとのUFCデビュー戦では、打撃をヒットさせるも、出てくるミンヤンのパンチでダウンして鉄槌連打でKO負けした。重量級ではあまり珍しくはないが、15勝のうち9KO・6一本勝ちで全フィニッシュ勝利。27歳。
1R、両者オーソドックス。牽制の蹴り合い。ヒベイロタックル。テイクダウンされかけたガジヤスロフがケージを掴み、レフェリーが止めて口頭注意するが、その体勢から再開。ヒベイロスタンドバック。バッククリンチからシングルレッグに切り替えたヒベイロ。正対したガジヤスロフが四つに組む。両脇を差したガジヤスロフがケージに押し込みヒザ。テイクダウンを狙う風でもなく、太ももにヒザを入れるだけのガジヤスロフ。会場ブーイング。入れ替えて離れたヒベイロ。残り1分。ジャブを打ち込むヒベイロ。ワンツー。カーフ。効いた!足を引きずるガジヤスロフが後退するが、ヒベイロのミドルをキャッチしてテイクダウン。ハーフ。ホーン。
1Rはカーフが明らかに効いたのでヒベイロのラウンドか。
2R、またカーフを蹴るヒベイロ。ガジヤスロフはスイッチして蹴られた左足を引く。ミドルを入れるヒベイロ。ガジヤスロフがオーソに戻すとまたカーフ。ガジヤスロフがカーフに合わせてタックルに入るが、ヒベイロギロチンに捕らえる。そのままマウントで絞める。さらに下になり絞め続けるが、外れて下に。ハーフにしたガジヤスロフ。ハーフからヒジを入れつつ肩固めを狙うガジヤスロフ。下になったヒベイロはディフェンスに徹するのみ。上からヒジ・パウンドで削るガジヤスロフ。ホーン。
2R序盤のギロチン以外、ガジヤスロフが上からコントロールして攻め続け、2Rを取り返したか。
3R、ヒベイロがシングルレッグに入ったが、ガジヤスロフが潰して上を取る。ヒベイロの三角狙いを足をサバいてパスしたガジヤスロフ。サイドを取りヒザを入れる。亀になったヒベイロのバックに突いたガジヤスロフ。ヒベイロが立つが、ガジヤスロフが再びテイクダウンしてサイドを取る。ハーフバックに。ヒベイロは消耗しているのか、逃げる動きがない。ヒジ・パウンドを入れるガジヤスロフ。向き直りハーフになるが、ガジヤスロフのパウンドを腕を掴んでディフェンスするのみのヒベイロ。残り15秒でガードに戻したヒベイロだが、ガジヤスロフが立ち上がり、側転パスガードを狙う。足で阻んだヒベイロ。タイムアップ。
判定は29-28×2、28-28の2-0でガジヤスロフが勝利。
1Rにカーフキックを効かされたピンチを乗り切っての勝利。ヒベイロはテイクダウンされると下のポジションから抜け出そうという動きがなかった。
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▼ROAD TO UFC 2 バンタム級トーナメント決勝 5分3R〇イ・チャンホ(韓国)10勝1敗(UFC1勝0敗)136lbs/61.69kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×シャオ・ロン(中国)26勝8敗(UFC0勝1敗)136lbs/61.69kg
Road To UFCシーズン2バンタム級決勝戦。シャオ・ロンの負傷により延期となっていた。
シャオ・ロンはRoad To UFC一回戦は野瀬にスプリット判定勝ち、準決勝は上久保に2-0判定勝ちと、接戦をモノにして決勝進出。バックボーンは散打。2021年にはコンテンダーシリーズにも出場したが、クリスチャン・キニョネスに判定負け。コンテンダーシリーズには2022年も出場予定だったが、負傷欠場している。キャリア8年だが、中国ローカル戦が多い34戦のベテラン。26歳。
チャンホはキャリア13勝(1敗)すべてがKO・一本勝ちのフィニッシャー。一回戦は謎のインド人に一方的な展開で勝利。準決勝は中国のザウパースー戦で、今年のRoad To UFCでも一回戦で勝利したザウパースー相手にテイクダウンを奪われる苦しい展開から、終盤失速したザウパースーからマウントを奪ってのパウンドラッシュで逆転勝ち。30歳。
1R、いきなり跳びヒザを見せたシャオ・ロン。四つに組むとシャオ・ロンがケージに押し込む展開。離れ際に肘を入れたシャオ・ロン。バッティングでカットしたのか、左目付近から出血しているシャオ・ロン。また組んでケージに押し込むとヒザを入れるシャオ・ロン。チャンホ四つから肘。胴タックルでテイクダウンしたシャオ・ロン。すぐに体を起こし立つチャンホ。四つからテイクダウンを狙うシャオ・ロンにチャンホは首相撲。ヒザを連打する。シャオ・ロンヒジを入れ離れた。すぐまた首相撲の展開。クリンチアッパーを入れたチャンホがタックルへ。受け止めたシャオ・ロンがケージに押し込むが、両者クリンチからパンチ・ヒザを入れ合う。5分経過しても試合終了のホーンが鳴らず、数秒遅れでホーン。
1Rはほぼ五分。
2R。クリンチアッパーを入れるチャンホ。ミドルをキャッチしたシャオ・ロンががぶるとケージに押し込む。チャンホまた首相撲に捕らえてヒザ・クリンチアッパー。ヒジを入れるシャオ・ロン。ケージに押し込み離れ際にヒジ。また首相撲に捕らえたチャンホ。
シャオ・ロンがケージに押し込もうとするが、回り込んだチャンホ。離れ際にバックヒジを入れるが、シャオ・ロンがタックル。受け止めたチャンホ。ケージに押し込むシャオ・ロン。また首相撲になるが、ヒザを入れるチャンホを押し倒したシャオ・ロン。すぐに立ったチャンホ。シャオ・ロンがタックルに入るが、チャンホまた首相撲からヒザの連打。チャンホのタックルは受け止める。ホーン。
2Rはチャンホのラウンドに。
3R。すぐに組んだ両者。首相撲からヒザを入れるチャンホ。タックルに。ケージに押し込む。右膝をついたシャオ・ロンからスタンドバック。背中に乗ったチャンホ。両足をフックしバックマウント。そこから腕を狙う。尻を浮かせて前に落とそうとするシャオ・ロンにチャンホは後ろ三角の体勢。股下を抜けたチャンホ。逆にバックを取り背中に乗ってバックマウント。仰向けに。反転して立ったチャンホ。離れた。残り1分半。両者消耗している。ケージに押し込んだシャオ・ロンがヒジ。首四つで打撃の入れ合い。両者疲れている。タイムアップ。
29-28、28-29、29-28のスプリットでチャンホがRoad to UFC制覇。シャオ・ロンは信じられないという表情を浮かべたが、どちらに入ってもおかしくない接戦だった。