K-1K-1
K-1
ニュース

【K-1】松倉信太郎が5kgも重い相手と対戦「普通なことをしたくなかった」今後も枠をはみ出した挑戦をしていくと宣言「刺激的なことをやりたい」

2024/06/21 17:06
 2024年7月7日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD MAX』の記者会見が、6月21日(金)都内にて行われた。  参戦が発表されていたK-1 WORLD GPミドル級王者・松倉信太郎(team VASILEUS)の対戦相手が決定。COLOSSEUMウェルター級王者アレクサンドル・アマリティ(ルーマニア/SCORPIONS SCOBINTI)とスーパーファイトの-80kg契約3分3R延長1Rで対戦する。  アマリティは6月13日にルーマニアで開催された『K-1 FIGHTING NETWORK ROMANIA 2024』に出場し、ミドル級(-83kg)でGLORYに2度参戦しているエドゥアルド・ガフェンク(ルーマニア)に1RでKO勝ち。身長183cmで21歳と若く、戦績は15勝(7KO)4敗。  会見に出席した松倉は「やっと試合がこうして正式に決まって、自分自身決まらないかなとか思ったりもしたんですが無事に決まって嬉しいなと。王者として一発目は相手が誰でも精神的に難しいけれど、この期間でもいろいろ学べたかなと思います。相手は僕より大きい選手でアグレッシブでパンチを振り回すタイプで。この期間で調整するのはリスクが高いかと思ったけれど、普通なことをしたくなくて、王者になってよく分からない外国人とやって勝ったり負けたりの流れになるのがよくなかったので、本戦で一番重い階級になるので重い階級の良さを全面に見せていきたい」と意気込み。  相手については「ヨーロッパの選手で、典型的なガードを固めて思い切り振り回してくるパンチとローの選手。見た目以上に身体が強くてデカい選手。そういう選手は技術を超えて人を倒す能力もあるし、怖い選手だなっていうのが率直な印象ですね」と評した。  5kgも重い相手とやることにしたのは「これは価値観の問題ですが、自分は日本人王者としては一番重い階級の王者で、K-1は人気選手が軽量級に多いですが、格闘技は重い階級に華があると思っています。僕自身、重い階級が評価されていないと感じている部分があるので、格闘技の醍醐味とか、重い階級だとこういう試合を出せるよっていう評価を考え直してもらえる試合をしたいと思います」と、重量級の面白さを伝えるためにあえて自分よりも重い階級の選手と戦うことを望んだという。 「普通のことはしたくなかったのが大きくて。K-1王者になってそこから強い外国人と戦って勝ったり負けたりして、王座に返り咲くか返り咲かないかとか、基本路線みたいなのがあってそれは嫌だなと。選手としてそういう終わり方が嫌だったので、例えばふざけた勝負でも観たくなる勝負ってあると思うんですよね。邪道だよって言うけれど見ちゃう。観られないと意味がないと思うし、僕自身、ミノワマンがソクジュに勝った試合を見て凄いって思ったんですよ。そういう戦い方に感動していた部分があって、K-1世界王者がそういう挑戦をするのがあまりなかった。K-1王者がそれをやるのが意味があると思います。  僕はボブ・サップとかの暴力を見て興奮したのは正直あるし、昔の選手って山本KIDさんとか服を着たまま計量してたりして、時代は違うけれど思い切った感覚があって。ガードの上からでも効いてしまうかもと不安はありますが、5kgくらいでうだうだ言うやり方ではいきたくない。そういう試合は他には出せない魅力があると思うので、ガードの上から倒されるかもしれないし、俺が倒すかもしれないし、予測できないことが多いのでそこも含めて楽しんでほしい」と、“枠からはみ出したこと”をやりたいとK-1側に要望したのだとする。 「どんな体重でも相手でもやりたいと思っています。枠に捉われたくないというか。K-1もスタートはそこだったと思う。どの格闘技が一番に強いのか、そこで盛り上がってスポーツって今の形があるけれど、格闘技ってスポーツだけれどそういう部分じゃないところもあるので、そういう刺激的なことをやりたいと思っています」と体重差がある試合や異種格闘技戦的な試合をやりたいとし、条件によってはミックスルールでもいとわないとした。 「ベルトを持っている俺がやるから意味がある、やらずに意味は分からない。命懸けでやっているので知られないのはもったいない、命を張るならリスクはあるけれど、大きく帰ってくる勝負がしたい」と、ハイリスクハイリターンを選びたいと松倉。  会見に同席した宮田充Krushプロデューサーは「試合のテーマは、はみ出したいというか。K-1王者は毎回防衛戦ではなくタイトルマッチとスーパーファイトの2つの選択肢がある中で、スーパーファイトの枠の中で枠をはみ出す。松倉選手とやり取りする中でチャレンジ、はみ出す、そういう戦いをしてみたいんだなと。対戦相手にはシナ・カリミアンが候補にあがったりとか。K-1でどこまで冒険が出来るか。逆に65kgの選手が松倉と勝負したいと来るかもしれない。いろいろな波紋があってもいいと思う。その先に何があるかは一緒に考えていきたい。ファンもXで松倉はこういう試合がいいんじゃないかとか、自由な発想で意見を参考にさせてもらたい。松倉選手のカードはある程度自由に考えていきたい」と、今後に関しても本人が望む通りこれまでのマッチメイクの枠からはみ出したような試合を組んでいきたいと話した。  そして松倉は「試合数たくさんあるけれど、この試合を見たら疲れが吹っ飛ぶような緊張感のある試合をするので。倒せる可能性は高いので好きな人も嫌いな人も注目して見てもらいたいと思う」とメッセージを送った。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.332
2024年5月23日発売
特集「格闘サマーウォーズ」では堀口恭司vs.ペティス再戦、『超RIZIN.3』朝倉未来vs.平本蓮プレビューや、平良達郎、鶴屋怜、渡辺華奈、野杁正明、海人、クレベル、鈴木千裕の大一番に迫る!
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント