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【UFC】日本人初UFC6連勝! メインで平良達郎が5位アレックス・ペレスにTKO勝ちで王者を指名「俺の前に並べ!」、 ヒースタンドが3連勝。アルマバイエフが16連勝でカラフランス指名、サラギが一本負け、元K-1ノットソンが辛勝

2024/06/16 07:06
 2024年6月15日(日本時間16日朝8時~)米国ネバダ州ラスベガスのUFC APEXにて『UFC Fight Night: Perez vs. Taira』(U-NEXT配信/UFC Fight Pass)が開催された。  前日計量は14日(同15日)現地にて行われ、メインのフライ級(5分5R)アレックス・ペレス(米国)vs.平良達郎(THE BLACKBELT JAPAN)を含む11試合が計量をパスしている。  平良は「計量をパスしてホッとしました。順調にパスしたのであとはやるだけ。6月ですけれど今年1発目の試合なので楽しみにしていてください。僕自身、自分がどんな戦いをするのか楽しみですし、期待に応えます」とコメント。  インタビューでは、「僕のスタイルはグラップリング。僕が上を取ったら極められない選手はいないと思っています。対戦相手は過去にチョークで負けた試合がある。逆に僕はチョークが得意なので、チョークを極めて勝ちたい。UFCのフライ級を見てもらって“誰だったら平良達郎に勝てるんだろう?”とファンやUFCに思ってもらえるような試合をしたいと思っています。まだUFCの日本人チャンピオンはいないので、僕がUFCのベルトを日本に持って帰るのが僕の一番の目標です」と語っている(※平良インタビュー)。  一方、平良と対戦するペレスは、「5連勝中の平良の“パズル”を最初に解くのは自分。彼は柔術がバックグラウンドで自分はレスリングベースだが、僕のレスリングはこの階級でベストだ。打撃戦になるか、寝技戦になるかは、僕次第。この試合で平良はもっと上のレベルがあることを知るだろう。プレッシャーをかけて攻め続けて勝利してタイトルを獲りに行く」と、上位ランカーとして意気込みを示している(※ペレス インタビュー)。 UFC Fight Night: Perez vs. Taira 速報 現地時間2024年6月15日(土)、日本時間16日(日)朝8時開始予定米国ネバダ州ラスベガス/UFC APEX※選手名からインタビュー ▼フライ級 5分5R〇平良達郎(日本)16勝0敗(UFC6勝0敗)※UFC6連勝中 126lbs/57.15kg[2R 2分59秒 TKO]×アレックス・ペレス(米国)24勝9敗(UFC6勝5敗)126lbs/57.15kg  メインイベントの5分5Rで、UFC5連勝中で13位の平良達郎(THE BLACKBELT JAPAN)が、フライ級5位のアレックス・ペレス(米国)と対戦する。  日本人選手がUFCでメインイベントを務めるのは、2017年9月のUFC日本大会『UFC Fight Night 117: St. Preux vs. Okami』での岡見勇信以来、6年9カ月ぶり。海外での日本人メインは、2015年4月の『UFC 186: Johnson vs. Horiguchi』の堀口恭司以来、9年2カ月ぶりとなる。  当初、平良は5月18日のUFC APEX大会にて、10位のティム・エリオットと対戦予定もエリオットが欠場。6月1日の『UFC 302: Makhachev vs. Poirier』でUFC3連勝中のジョシュア・ヴァンとの対戦に変更されていた。  しかし、6月15日に予定されていたアレックス・ペレス(米国)vs.タギール・ウランベコフ(ロシア・12位)がキャンセルとなり、ウランベコフに代わって平良が、メインイベントでペレスと対戦。ウランベコフはジョシュア・ヴァンとの対戦に変更され、平良がメインイベントを任されたことになる。  24歳の平良と対戦する、32歳のアレックス・ペレスは、ジャパントップチームの朝倉海やヒロヤも練習するフライ級の実力者。4月大会では、欠場したマネル・ケイプの代役として、強豪マテウス・ニコラウとの試合に緊急出場。ニコラウを2R、右フックでKOに下し、トップ5ランク入りを果たしている。勝てばフライ級王座挑戦圏内に入る平良は、UFCでは初の5Rのメインイベントで、自身の倍のキャリアを持つペレスを相手にどんな試合を見せるか。  メインイベント登場の平良は、チームで円陣を組み、『進撃の巨人』の「心臓を捧げよ」をコールし、会場入りした。  日の丸を背負って、入場時に笑顔も見せた平良。セコンドに松根代表、岡田遼、兄・平良龍一ら。ペレスは腿上げをしながら入場。最後にコリン・オーヤマコーチとハグをかわす。  1R、ともにオーソドックス構え。中央を取る平良は先に右カーフから。ペレスも右カーフを返す。中央を取り返すペレス。左ジャブを突いて前に。詰めた平良に両脇を差して詰めるペレスは右を突いて離れようとするが、平良は掴んで四つに。離れるペレス。  近い距離になると首相撲ヒザは平良。離れるペレスは右カーフ! さらにワンツースリーで前に。さばく平良は左ジャブ。3連打で前に出るペレス。しかし近づくと平良は首相撲ヒザ!  ワンツーを突いて、右アッパーも。右カーフをともに当てる。近づくペレスに首相撲は平良。ワンツー、左で前に出るペレス。さばく平良は左前手で前に出るがアイポークに。中断、再開。  左ジャブの平良。ガードを固めて前に出るペレスは、平良の右跳びヒザを掴んでテイクダウン!  しかし平良はディープハーフで左で差して、下からの寝技に固執せず立ち上がり。その際も首を掴ませずに立ち上がり、右ハイを振ってホーン。ペレスのラウンドか(※公式ジャッジペーパーは3者10-9でペレスのラウンドに)。  2R、右カーフから入るペレス。ワンツーの平良。連打のペレスをしっかりさいばいて首相撲で止めると右カーフを返す。平良の左前手が開いてアイポーク気味となる。  近い距離で圧力をかけるペレスに右アッパーを返す平良。右をガード上から叩くペレスは右カーフ。平良もしっかりさばくが、ペレスは左インロー。平良も右カーフを返し、ペレスの入りに右アッパー、左ジャブを刺す。さらに圧力をかけてダブルレッグから金網まで詰める。  金網背にしたペレスは平良の左手をネルソンに組み両手で差し上げると、平良は右手のシングルレッグへ移行し、差し上げられた左手とインディアングリップでロック。ヒザ裏で引き付けて、左の大内刈の足技を合わせてテイクダウン。ペレスの立ち際に右足をかけて前に煽って、マットに両手を着かせてバックを奪取。  背中に乗った平良はボディトライアングル(4の字ロック)。さらにおたつロックで足を二重がらみにして、いったんケージを左手で押してペレスのバランスを崩して、マット中央側に歩かせる。  ペレスは肩口の平良の右手を掴んで前に振って落とそうとするが、平良は対角のヒザにおたつロックで固定し前に落とされず。さらに、ペレスの右手を対角の左手で掴んで縛ると、背中に乗ったまま右の細かいパンチ。後方に崩してグラウンドに引き込んで足を組んだまま背後から1発パウンドも、ペレスが右ヒザを傷めて声を挙げると自らレフェリーを見て動きを止める。  30秒ブレークも、ペレスは右ヒザに手を寄せて動けず。右足上げてセコンドの肩を借りて退場。平良のTKO勝ちに。  試合後、平良は「アイムハッピー、サンキュー!」といつもの決め台詞。続けてビスピンから次は誰と? と問われ、「パントージャ! レッグゴータイトルショット!」とフライ級王座挑戦をアピールした。  また、試合を振り返り、「ボクシングでジャブだったり、取り組んで来たことが出て、でも試合で改善しないとなということも出てきました。(フィニュシュは?)対レスラー用の必殺技です」とコメント。最後に「フライウェイトファイター! みんな俺の前に1列に並べ!」と叫んだ(※平良、試合後インタビュー)。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇マイルズ・ジョーンズ(米国)15勝2敗(UFC6勝2敗)135lbs/61.24kg[判定3-0] ※30-27×2. 29-28×ダグラス・シウバ・ジ・アンドラージ(ブラジル)29勝5敗(UFC7勝5敗)136lbs/61.69kg  1R、ともにオーソドックス構え。先に左インローはアンドラージ。ジョーンズは右アウトサイドロー。アンドラージは左三日月蹴り。ジョーンズは左フックの飛び込み。ともに単発。  左インローのアンドラージ。ジョーンズは右フックを振る。ジョーンズの右ローを掴もうとしたアンドラージ。右オーバーハンドを振るがジョーンズはかわすと、左フックで飛び込む。  右カーフでアンドラージのバランスを崩すジョーンズ。右ストレート、右フックを突く。左三日月蹴りのアンドラージ。右後ろ蹴りでジョーンズを下がらせる。ガードするジョーンズに関節蹴りも見せるアンドラージ。蹴り足を掴んで押し込むジョーンズを切る。  2R、右アッパーで前に出るジョーンズ。アンドラージの打ち返しをかわすとワンツーの右オーバーハンド。アンドラージは右ロー。さらに跳びヒザ、バックスピンキックで押し戻す。左の飛び込みのジョーンズをかわすアンドラージ。右前蹴りのアンドラージ。バックフィストも。  しかしジョーンズは右カーフ。さらに左ジャブのダブルから右で前に。左ジャブのジョーンズ。右を打ち下ろすと、アンドラージは若干後退も、アンドラージも二段跳びヒザで前に。ジョーンズペースに。  3R、飛び込んでの右フックを後頭部近くに打ち込むジョーンズ。アンドラージも右を返して左インロー。ともにジャブでアゴを上げる。左前手フックで飛び込むジョーンズ。右ローはアンドラージがカウンターの右を突く。左アッパーから右フックの対角線攻撃のジョーンズ。アンドラージは跳びヒザで詰めるが、ジョーンズはマウスピースを外して笑顔。  再開。右後ろ廻し蹴りを当てるアンドラージが詰めると、ジョーンズはシングルレッグ。互いに雄たけびをあげて、最後は詰めるがホーン。判定は3-0(30-27×2. 29-28)でジョーンズが勝利。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇ルーカス・アウメイダ(ブラジル)15勝3敗(UFC2勝2敗)146lbs/66.22kg[判定3-0] ※29-28×3×ティミー・クアンバ(米国)8勝3敗(UFC0勝2敗)145lbs/65.77kg  1R、クアンバのワンツーの右を被弾するアウメイダ。左ジャブを突いて詰めるアウメイダだが、クアンバは右ロー。  しかしアウメイダはワンツーを当てると、クアンバがダウン! すぐに足を持って立ち上がるクアンバはアウメイダの詰めにダブルレッグへ。差し上げるアウメイダは右カーフ。さらに右ストレート!  崩れたクアンバはシングルレッグで金網まで押し込み、ダメージを回復させる。フレームを作って突き放したアウメイダが左ジャブ、前蹴り、右オーバーハンドと散らして前に。クアンバはカーフ。右ハイのアウメイダ。ブロックするクアンバはサークリング。左ボディを返す。  2R、先に圧力をかけるアウメイダ。右回りのクアンバは右ロー。アウメイダの蹴りに左フックを返す。クアンバのワンツーの打ち終わりに右を返すアウメイダ! 崩れたクアンバはダブルレッグへ。突き放すアウメイダ。  ともにジャブの刺し合い。アウメイダは左フック! クアンバは右ローを返す。右前蹴りのアウメイダ。ワンツーを打ち込むが、タフなクアンバは左フックを返す。詰めるアウメイダはワンツーから左ボディ。右ハイをガード上に当ててホーン。  3R、オーソから左ミドルを当てるクアンバに、右ローを返すアウメイダ。クアンバはシングルレッグも、右足を開いて切ってスタンドに。右ストレートをガード上に突くアウメイダ。クアンバはワンツー。しかし、ジャブを突いて前に出るアウメイダ。クアンバは右ミドル、左ミドルハイで押し戻す。ともに左フックはブロック。  右ストレートを当てるアウメイダに回るクアンバは右後ろ蹴り! ワンツーからボディロックテイクダウンを奪うと、クローズドガードのアウメイダの上からパウンド。左でオーバーフックするアウメイダ。腕を抜いたクアンバは中腰になり左右のラッシュ! アウメイダが金網に上体を立ててホーンに笑顔を見せた。判定は3-0(29-28×3)で、最終ラウンド以外を制したアウメイダが勝利。2連敗から再起を果たした。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇ブレイディ・ヒースタンド(米国)8勝2敗(UFC3勝1敗)135lbs/61.24kg[3R リアネイキドチョーク]×ギャレット・アームフィールド(米国)10勝4敗(UFC2勝2敗)135.5lbs/61.46kg  風間敏臣のUFCデビュー戦で、KO勝ちしたギャレット・アームフィールドが、同じく2連勝中のブレイディ・ヒースタンド(米国)とオクタゴン3連勝をかけて戦うバンタム級戦。  1R、ともにオーソドックス構え。シングルレッグのヒースタンドを潰して腕十字のアームフィールド! うつ伏せで極めかけるもまたいで外したヒースタンドがトップで攻めるアームフィールドにギロチンチョーク!  仰向けになってずらしたアームフィールドは首を抜くと下のヒースタンドは腰を切り腕十字狙いからスクランブルで、アームフィールドにバッククリンチで崩すも立つアームフィールドに離れる。  ワンツーのアームフィールドを潜ったヒースタンドはバックテイクからすぐさまリアネイキドチョークへ。ここも極めさせない  2R、右フックを振るヒースタンド。アームフィールドの左にバランスを崩すと、さらに左を浴びたヒースタンドがダウン! アームフィールドのパウンドに、下のヒースタンドは腰を切り腕十字狙いも力が入っていないか。かわしたアームフィールドが首を抱えながらもトップに。首を抜いてパウンド。  しかしケージを蹴って立ったヒースタンドが前に出て組んですぐさまバック奪取! 腰をずらすアームフィールドは足をかけさせずに立ち上がり。  スタンド。左の蹴りからニータップで組むヒースタンド。切るアームフィールドはクリンチアッパー。ヒースタンドの右をかわして左を突くアームフィールド。  3R、ワンツーから左ハイのヒースタンド。アームフィールドはワンツーも、潜ったヒースタンド。が組みに。シングルレッグから奥足首も掴んでテイクダウンするが、すぐに立つアームフィールドにヒースタンドは背中に乗って両足をかけてリアネイキドチョーク! アームフィールドがタップした。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇アスー・アルマバイエフ(カザフスタン)20勝2敗(UFC3勝0敗)125.5lbs/56.93kg ※MMA16連勝、UFC3連勝[判定3-0] ※30-27×3×ホゼ・ジョンソン(米国)16勝9敗(UFC1勝2敗)126lbs/57.15kg  今大会では、UFC5連勝中の平良が、初のランカー(5位)との対戦となるペレス戦のほか、アジアに縁のある選手がラインナップされている。  メインカード入りしたフライ級のアスー・アルマバイエフ(カザフスタン)は19勝2敗(UFC2勝0敗)。2つの黒星は7年前に今大会体重超過のウランベコフとRIZIN参戦中のメイマン・マメドフに敗れたもので、以降15連勝中。  M-1王者からBRAVE CFのフライ級で活躍後、UFC初戦でもオデー・オズボーンにフェイスロックで一本勝ち。  2024年3月の前戦では、平良達郎のUFC2戦目(平良が腕十字で一本勝ち)の相手C.J.ベルガラをフルマークの判定で下している(※ベルガラは8月3日に同じカザフスタンのアザット・マクスンと対戦)。フライ級転向の長身ホゼ・ジョンソンをどう攻略するか。  1R、ともにオーソドックス構え。アルマバイエフのローをかわしたジョンソンは額に手をかざして「見えてる」とジェスチャー。  右前蹴りを伸ばしたジョンソンにアルマバイエフは右で差して投げ! 足を効かせるジョンソンはクローズドガードに。アルマバイエフはインサイドガードから右のパウンド。しかし左足を跳ね上げてスイープ狙いのジョンソン。  そこで下にならず立ったアルマバイエフは、ジョンソンの背中に飛び乗りリアネイキドチョーク狙い。ここは着地してバッククリンチから崩し。背後からヒザを突く。さらにバックに引き込むが、ジョンソンはすぐに立ち上がる。  2R、アルマバイエフは後ろ廻し蹴りを上下に突いてシングルレッグへ。トップのアルマバイエフにジョンソンは三角絞めへ! 中腰で金網に押し込むアルマバイエフは肩をずらして首を抜いてかつぎパス! すぐにバックを奪い、背後からパウンド。マウントに移行もすぐに足を戻すジョンソン。  頭を金網に押し込むアルマバイエフに、頭をマット側に回したジョンソン。アルマバイエフは右をまたごうとするが、越えさせないジョンソン。  再び右足をまたいだアルマバイエフだが、ジョンソンはすぐに腰を切りフルガードに。今度は左足でまたぐアルマバイエフに、亀から立とうとしたジョンソン。そのバックを奪ったアルマバイエフはリアネイキドチョーク狙いでホーン。  3R、先にシングルレッグテイクダウンのアルマバイエフはジョンソンの立ちにバッククリンチ。回してボディロックテイクダウンを狙うが、捨て身気味となり、ジョンソンがマウントを取りバックに。しかし横回転で正対したアルマバイエフ!  ハーフガードのジョンソンにパウンドも、ジョンソンはガードから足を効かせる。なおもパスガードのアタックを続けるアルマバイエフは、ジョンソンのスクランブルにバックを奪い、4の字ロック。  背後から左右に腕を入れ替え、リアネイキドチョーク狙い。最後はパームトゥパームで絞めるもジョンソンに凌がれホーン。判定へ。  30-27×3のフルマークで勝利し、MMA16連勝、UFC3連勝を決めたアルマバイエフは試合後、勝因を「レスリング」と語り、フライ級4位のカイ・カラフランスに対戦をアピールした。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇アダム・フューギット(米国)10勝4敗(UFC2勝2敗)170lbs/77.11kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×ジョシュ・クインラン(米国)6勝3敗(UFC1勝3敗)169.5lbs/76.88kg  木下憂朔のUFCデビュー戦でサウスポー構えから右足を上げての2ステップの左ストレートでダウンを奪い、TKO勝ちしたアダム・フューギット(※前戦はマイクマロットに右三日月蹴りから右ストレートを効かされ、ギロチンチョークで一本負け)が再起戦。クインランはUFCデビュー戦で鮮烈左フックデビューも、その後2連敗中。  1R、サウスポー構えのフューギット。オーソのクインランは右スーパーマンパンチもまだ遠い。フューギットは左ハイでけん制。サウスポー構えにスイッチするクインランは左カーフを当てる。  右ジャブでけん制のフューギット。クインランは二段蹴り、左ロー。右ボディを当てる。フューギットの左ハイはかわすクインランは左カーフを2発。フューギットは左の蹴りを上下に。クインランは右オーバーハンドに飛び込みをガード上に突く。  右ハイ、右スーパーマンパンチのクインラン。フューギットの右ローに左右をガード上にまとめるとフューギットの左ハイをかわす。  2R、右インローのクインラン。フューギットは左ミドルを2発ガード上に。腰に組むが、切るクインランは左から右、左で飛び込む。かわすフューギットにクインランは右。ワンツーの左をかすめる。フューギットは左ハイもかわすクインラン。フューギットは左ロー。クインランはオーソからワンツーの飛び込み。フューギットは右目尻から出血。  フューギットのダブルレッグを切ったクインラン。フューギットはタッチキックボクシング。クインランの右の蹴り終わりに右を返す。右ストレートを当てるクインラン。フューギットは左ミドルハイをガード上にこつこつ突く。  3R、クインランはサウスポー構えから。オーソに戻して得意の左前手のフックはかわされる。フューギットの左の蹴りに右ストレートを合わせに行くクインラン。フューギットは高い左前蹴りをかすめて前に。左ハイをスウェイでかわしたクインランだが、フューギットは詰めて左右の蹴り。  しかしその左の蹴りに左前手を合わせるクインラン。マウスピースを吐き出したフューギット。再開。サウスポー構えからスイッチしての右で飛び込むクインランだが、見切るフューギット。サウスポー構えからオーソに戻すと、フューギットは左ハイ。回転ヒジを狙う。ともにフックは空振り。  左右ハイをガード上に突くフューギットに、クインランも左右フックで押し戻してゴング。判定は左の蹴りを軸に後半に手数を増やしペースを握ったフューギットがスプリット判定勝ち。「接戦だった。たくさん蹴ったよ。みな蹴りの重要性を分かってない。いい武器なんだ」と語った。クインランはUFC3連敗に。 [nextpage] 【プレリム】 ▼フライ級 5分3R〇ネイト・マネス(米国)16勝3敗(UFC5勝2敗)125.5lbs/56.93kg[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×ジミー・フリック(米国)17勝8敗(UFC2勝3敗)126lbs/57.15kg  1R、ともにオーソドックス構え。右を振るフリックに、マナスマはノーモーションの左。フリックはレベルチェンジを見せながら右ハイ、カーフ。マナスはサウスポー構えになると、右インロー!  シングルレッグで引き出して尻を着かせると、そこにギロチンチョークを合わせて体を入れ替えるマナス。離れるフリックは左前蹴り。長いジャブを突くマナス。右ミドルを返すフリックはさらに右ミドル。しかしフリックも右ストレートを返す。  鼻を赤くしたフリックマナスは右カーフ。フリックは左ロー、右カーフの対角攻撃からシングルレッグテイクダウン! そこにギロチンチョークを合わせるマナスに左に足を出しているフリックはヴォンフルーチョークへ。マナスは時間までしのぐ。  2R、ワンツーのマナス。さらに左ボディ! そこに右オーバーハンドを狙うフリック。ジャブを突くマナスに互いの左が交錯。右ボディを突くフリック。長い左ジャブはマナス。さらに右を突いて前に。左ミドルハイをガード上に当てるフリック。マナスは左ボディストレートを突く。  右カーフのフリック。マナスも右カーフ。フリックの圧力に右アッパーのフェイントにフリックは入れず。遠間からのシングルレッグを切ったマナスはダースチョーク狙いも、押し込み立ち上がるフリックは左で差して崩し狙い。  シングルレッグを中央に引き出そうとするが、片足立ちで凌いだマナスは体を入れ替え、クリンチ右アッパー! 金網背にフリックはギロチンチョークで引き込みも、首抜いたマナスは金網に押し込みながら上からパウンド。ヒジ。ホーン。  3R、オーソのフリックに、サウスポー構えでジャブローのマナス。オーソに戻して左ミドル。圧力をかけるフリックは右オーバーハンドも、潜って体を入れ替えるマナス。離れるフリックは右ミドル。近づいて右から左を打ち込み、左ミドルから前に。  右で差して体を入れかえるマナスに回るフリック。右ボディを突いてそのままシングルレッグへ。金網背に首を掴み中腰で差し上げるマナスが体を入れ替え、首相撲ヒザ!  金網背にするフリックの脇潜りバックにつこうとするが前に振ったフリックが押し込み。そこで体を入れ替えたマナスはフリックのギロチン引き込み途中で首を抜き上でホーン。フリックは顔面から出血。判定は3-0(30-27×2, 29-28)でマナスが勝利。フライ級2連勝となった。 [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇ガブリエラ・フェルナンデス(ブラジル)10勝3敗(UFC2勝2敗)126lbs/57.15kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×カーリ・ジュディス(米国)3勝3敗(UFC0勝2敗)125.5lbs/56.93kg  1R、ともにサウスポー構え。ジュディスのカーフにフェルナンデスもカーフを返す。前後のステップが細かいフェルナンデスは回転速くワンツースリーから左フック! ジュディスは右カーフを返すが、ワンツーから右蹴り足をとらえて金網に詰めてヒジ。  右ミドルを突くジュディス。ワンツーから右ボディも。左ストレートを当てるフェルナンデス。ジュディスはコンパスを活かして左後ろ廻し蹴り。フェルナンデスは組みの動きも見せて前に。  さばいてジャブのジュディスはワンツーも遠い。フェルナンデスは踏み込んでのワンツーの左を当てる。ジュディスも手数を止めず左ハイをかすめる。左右からダブルレッグで詰めるフェルナンデスは左で脇を差して押し込み、離れ際に左右を突く。  2R、左カーフを当てるフェルナンデスが左ストレートで前に! 金網から回るジュディスを追って首相撲ヒザ、さらに左ストレート。クリンチボクシングでも左を突くとジュディスから組み。体を入れ替えるフェルナンデスは前に。その前手がアイポークに。中断。  再開。一気に左右で前に出るフェルナンデスに、ダブルレッグで押し込みテイクダウンのジュディス。しかし金網使いすぐに立つフェルナンデスは突き放す。ジャブローで距離を取るジュディスに、フェルナンデスから組むと頭をがぶって引き落とし。ヒザを着かせてバック狙いも、すぐに立つジュディス。  スタンドでバッククリンチ狙いのフェルナンデスは崩して足をかけにいくが、組ませないジュディスは正対してアッパー。組み疲れたフェルナンデスに、ジュディスはダブルレッグから小外を合わせてテイクダウンしてホーン。  3R、ジュディスは左ミドル。その蹴り足を掴んで押し込むフェルナンデスだが、足を抜くジュディスは左右で前に。再び左ミドルも蹴り足掴んで組むフェルナンデスは横について引き込みもすぐに両者立ち上がる。  ワンツー、左後ろ蹴りを腹に突くジュディス。フェルナンデスはも同じ技を見せるが手数が減る。右の後ろ廻し蹴りも見せるジュディスは右ミドル! 左ロー。フェルナンデスは左の蹴りも威力が落ちる。  右ジャブを刺すジュディスに、左を返すフェルナンデスだが、スピードが落ちる。フェルナンデスの左をスウェイでかわすジュディス。連打で詰めるフェルナンデスだが、捌くジュディスはダブルレッグへ。押し込み右を細かく突くジュディスにフェルナンデスも打ち返してホーン。  序盤は左を当てたフェルナンデスに、中盤から盛り返したジュディス。判定は2-1に割れ、フェルナンデスが接戦を制した。  試合後、フェルナンデスは「とても嬉しい。1Rで相手が弱ったのでKOできると思ったけど、相手はとてもタフでした。デイナ、ファイトボーナスを。ファイトオブザナイトを取るかもね」と語った。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇ウェスティン・ウィルソン(米国)17勝9敗(UFC1勝2敗)146lbs/66.22kg[1R 1分49秒 三角十字]×ジェカ・サラギ(インドネシア)14勝4敗(UFC1勝2敗)145lbs/65.77kg  インドネシアのジェカ・サラギは、14勝3敗。『ROAD TO UFC1』ライト級ではキ・ウォンビンにKO勝ち後、RIZINで活躍中のキム・ギョンピョに判定勝ちしたアンシュル・ジュビリ(インド)と決勝を争うもグラウンドの弱点を突かれ準優勝。  右の強打を武器に、2023年11月のUFC初戦では、148ポンド契約試合でルカス・アレクサンデル(計量ミス)を1R KOに下している。今回はフェザー級で、2連敗中の寝技師ウェスティン・ウィルソンを相手に打撃で上回れるか。  1R、グローブタッチと同時に右ストレートで飛び込んだサラギ。ウィルソンを回して投げたが、すぐに立つウィルソンは右で差してシングルレッグを腿上に乗せてテイクダウン! サラギの立ち際にギロチンチョークを狙い、右足は外に出しているサラギにダースチョークも狙うと腕十字狙いも。  三角に組むウィルソンにサラギはリフトしてスラムも、そこでより深く組んだウィルソンはマウント三角からヒジを伸ばして三角十字でタップを奪った。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇メルキザエル・コスタ(ブラジル)21勝7敗(UFC2勝2敗)145lbs/65.77kg[3R 1分50秒 リアネイキドチョーク]×シャイラン・ヌアダンビク(中国)39勝12敗(UFC3勝3敗)145.5lbs/66.00kg  中国のシャイラン・ヌアダンビクは、30歳ながら39勝11敗(UFC3勝2敗)のベテランフィニッシャー。グレコベースのレスリングを武器に、2023年4月の前戦では、右オーバーハンドでスティーブ・ガルシアからダウンを奪うも蹴りを効かされ、2R TKO負け。対戦相手のメルキザエル・コスタ(ブラジル)も12月に同じガルシアと対戦し、テイクダウン狙いを切られて2R TKO負けしており、フェザー級のサバイバルマッチとなる。  1R、サウスポー構えのコスタ。オーソのヌアダンビクは右ストレートもまだ遠い。左インローのコスタ。続くジャブに合わせて前足にシングルレッグテイクダウンはヌアダンビク!  腰を抱くヌアダンビクにキムラクラッチを組むコスタだが、ヌアダンビクは腹下に腕を隠して防御。キムラを解いて再びオーバーフック狙いから立つヌアダンビク。  押し込んで両差しでテイクダウンのヌアダンビクだが、バック狙いのコスタその左足をヒザ十字、スロエフストレッチ狙いのヌアダンビクだが、足を組ませないコスタは立ち上がり。そこにすぐに組むヌアダンビクの崩しに前転足関節狙いのコスタ。ヌアダンビクはそれを潰して上半身を寝かせてホーン。  2R、右ジャブ、左ハイのコスタだが、その蹴りをかわしてシングルレッグテイクダウンはヌアダンビク。コスタの三角絞め狙いをかついでサイド狙いに亀から立つコスタ。腰を抱くヌアダンビクの右足を手繰ってテイクダウンはコスタ。  右で差して上体をいったん金網に立てるヌアダンビクはそのまま押し込んフィジカルで上を取り返すと、コスタの右ヒジをかわしてダブルレッグへ。それをスプロールしてバックを奪うコスタは、両足をフックしてリアネイキドチョーク狙いも、腰をずらしたヌアダンビクが正対。  下になったコスタは背中を譲って立ち上がり。金網際で胸を合わせて正対すると体を入れ替え、押し込み。ヌアダンビクのシングルレッグを切って離れる。右前蹴りのコスタ。ホーン。  3R、左前蹴りのコスタ。左ハイをかわしたヌアダンビクがその蹴り足を取りに行くも切るコスタ。ヌアダンビクのシングルレッグを切って上に。ハーフからブリッジのヌアダンビクをかわして両足をフックしたコスタが、右腕をアゴ上からパームトゥパームで絞めてタップを奪った。 [nextpage] ▼女子ストロー級 5分3R〇ヨセフィン・ノットソン(スウェーデン)8勝0敗(UFC2勝0敗)※2019 K-1初代女子フライ級王座決定T準優勝 114.5lbs/51.94kg[判定3-0] ※29-28×3×ジュリア・ポラストリ(ブラジル)12勝4敗(UFC0勝1敗)※LFA女子ストロー級王者 116lbs/52.62kg  第1試合の女子ストロー級戦では、 K-1初代女子フライ級王座決定T準優勝のヨセフィン・ノットソン(スウェーデン)がUFC2戦目(MMA7勝0敗)。K-1ではKANAに1勝2敗、Krushで壽美に判定勝ちも収めている。UFC初戦ではマーニック・マンに右の蹴りを効かせて組み勝ったノットソンは、グラップリングも強いストライカーの元LFA女子ストロー級王者ジュリア・ポラストリ(ブラジル/12勝3敗)をいかに崩すか。 ノットソン(計量後コメント)「(計量を終えて)とても調子がいいです。明日に向けてワクワクしています。試合に集中していて、とても落ち着いています。日本がとっても恋しいんです。もう日本で試合をしてから随分と時間が経ちました。私としては、UFCが日本で開催されて、そこに自分が出られたらいいなと思っています。それが夢です。日本のファンの皆さんにはとても感謝しています。私がMMAに転向してからもずっと応援したり愛を送ってくれているファンの方がいて、そういう方たちの存在は自分にとってとても大きな意味を持つ存在です。いつかまた日本で試合ができたらいいと思っています」  1R、ともにオーソドックス構え。右ローのポラストリに、ノットソンは左前蹴り、右ロー、右カーフと足技から前に首相撲からヒザ、ヒジを突く。  右ハイをガード上に突いて、右ヒジ、首相撲ヒザはノットソン。ポラストリは左インロー。ノットソンは前蹴りで突き放し、ワンツーから左ハイまで繋ぐ。  右から左縦ヒジを狙うノットソン。さらに左ハイで詰めて跳びヒザ。左前蹴りを腹に! パンチで圧力をかけるとポラストリから首相撲も、ノットソンはすぐに剥がす。  左右で前に出ると、首相撲でヒジはノットソンも、そこにボディロックテイクダウンはポラストリ! そのままマウントを奪うと、残り10秒をパウンドラッシュ! ポラストリが一気に攻勢を見せた。  2R、オーソから左ハイをガード上に当てるノットソン。ガード固めるポラストリの中央にワンツーを突く。ポラストリの右前蹴りをかわして、ノットソンが右前蹴り! 上中下と蹴り分けて自身の間合いにする。  詰めたポラストリはダブルレッグテイクダウン! フルガードのノットソンは右目周辺をカット。背中を着いてクローズドのノットソンは下からパウンド。スペースを作る押し返す蹴り上げも、足をさばいて割って入るポラストリが片ヒザを着いたところでノットソンが反則の蹴り上げ。  レフェリーが中断、注意とドクターチェック後、再開。足をさばいたポラストリがサイドを奪取も、下のノットソンが腕を入れずに三角で絞めて右腕をストレートバーで狙う。ポラストリが頭を抜いた瞬間にホーン。  3R、三日月蹴り、インローのポラストリ。左前足をジャブのように使うノットソンはオーソから左ミドルハイ。ノットソンの左右にポラストリがガード固めるも前蹴りを受ける。ノットソンもテイクダウンを警戒し、前に出辛くなる。  左インローを当てるポラストリ。左縦ヒジも。ノットソンの蹴り終わりにワンツー、右ミドルに繋ぐポラストリ。残り半分。右フックを叩くノットソンは、ポラストリの組みに左フック! さらに踵落とし。ポラストリのダブルレッグをスプロールしたノットソンは、小手に巻いて上を取りかけるとバックを狙うが、前に落としたポラストリがハーフに。  左肩を流して肩固めへ! そこを右にブリッジして上を取り返したノットソン。残り30秒、パウンドしてポラストリの立ち際に左右を打ち込んでホーン。  判定は3-0(29-28×3)でノットソンが辛勝。初回も取ったか、ポラストリの寝技に苦しめながらもUFC3勝利のノットソンは「寝技はもっと頑張らないと。相手はタフだったけど私と打ち合うのは得策じゃない。ストロー級のみんな、待っていて」と語った。 ノットソン(試合後)「批評性を持って捉えています。いい勝ち方でなければ『負けなかった』だけ」 ──接戦を勝利しました。 「スーパーハッピーです! 勝てて嬉しいのだけれど常にもっと上手くやれたと思わされる部分はあるから自分自身に対してきちんと批評的な目を持っています。とはいえ! 今は勝利後の時間を気分よく迎えています。反省点をしっかり持ち帰って、また精進したいって思っています」 ──怪我の具合は? 「見ての通りって感じでしょ? 実際よりヒドく見えてると思います。まあ仕方ないですね(苦笑)」 ──今回のプランは? 前蹴りを有効活用していました 「1ラウンド、まず様子を見たかった。プッシュキックだったりティープキックを上手く使って距離を取るのに徹底していたのは、ちょっと感じを掴もうとしていたから。向こうは私に突っ込んでこさせてテイクダウンしたいのは分かっていたから、試合が進むにつれてやはりテイクダウンされたけど、それは分かっていたからプッシュキックを多用して、それでどう反応するかを見ていました」 ──今も言及されていますが、テイクダウンを取られる場面がありましたが、今後の課題でしょうか。相手の肩固めを凌いで、上を取り返す場面もありましたが。 「またしっかり練習しないとですね、もっとディフェンスに取り組まなくてはいけないと思ってます。もちろん彼女のほうがテイクダウンが上手いとは思ってたけど想像以上でした。正直言って、対戦相手の前の試合を見て彼女のこれまでの対戦相手はディフェンスが良くなかったようにも感じたけど少し試合前は、どうかな……って思っていて、彼女がめちゃくちゃテイクダウンが上手いからというより相手のディフェンスがあまり上手くないからなのか、とか」 ──スクランブルになって上を取れそうな場面で取れなかったりということもありました。 「プランについては柔軟に考えていて、寝かされる展開になったときに練習してきたことがいくつかあったから。でももっと練習しないと、ポジションのコントロールだとか、グラウンドでのパウンドだとか。彼女はたくさん動いて、たまたま自分は起き上がれたという感じだったし、何とかポジションを得なくてはと思うばかりでした」 ──横三角絞めを頭だけで固めました。アームレストライアングルを狙っていたのでしょうか。 「三角を取りにいきました、ただ腕を取れてなくて上手くいかなくて。向こうは上にいる状態だったので、いいポジションを取られたくなかったので私は頭を離すことができませんでした。自分の頭のどこかで、腕を取れるんじゃないかと思ったりして何か彼女がおかしなミスをしてくれれば腕を入れられたのにと。でも向こうのほうがスマートで私はとにかく頭を押さえていました」 ──相手がヒザを着いた状態での蹴り上げで注意を受けたことについて、試合を止められる心配も? 「あれはあのポジションだと、自分がしたミスを分かっていなかったんです。レフェリーに教えられるまで」 ──判定はどう思っていましたか。 「1Rは取ったと思っていて、2R、3Rのどちらかは大丈夫だろうという感じでした。自分としては批評性を持って捉えて、いい勝ち方でなければ“負けなかった”だけ」──今後の課題は? 「自分はストライカーと自負しているので立ち技の部分でしっかり勝負したいし、そしてもちろんもっと良くならないといけないし、私としてはもっとグラウンドゲームも上手くならないと。自分は打撃主体で強くなる上でもディフェンス面などもっとグラウンド技術をつけないと。今回はグラウンドについて前より自信をつけてきていたから、そう言う意味でもっと良くなっていくと思うし」 ──今後の展望を。 「目を早く治して、練習に戻って、また試合をしたいです。相手は誰でも選びません」 ──日本へのメッセージを。 「またいつか日本で試合がしたいです。UFC JAPANでMMAができたら最高です。日本の方はとても献身的で、K-1でもムエタイでもMMAであっても、とてもいいお客さんだと思っています。日本の皆さん、愛しています! またお会いできたらいいですね」
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