最後に勝ったやつが1番強いだろ
――大﨑選手の攻撃力に対するディフェンスや耐久力についてはどう考えていますか?
「最近大﨑選手が倒している所をあまり見ないですし、パワーはあるかもしれないですけど決定力という面では僕の方が高いと思っています」
――今まで大﨑選手が見せてきているパワーのある攻撃に対して、耐え切るだけのディフェンスや自分の体の強さはありますか?
「どれだけパワーがあっても当たらなかったら倒せないので、自分には当たらないですね」
――当てさせないですか?
「はい。1発も当てさせずに終わらせようかなと思っています」
――大﨑選手は一時期長い連勝期間がありました。簡単にいうと強いからだと思いますが、何故負けなかったのだと思いますか?
「自分の戦い方を貫いていて、そこを極めているじゃないですか。他のことをしないっていう、1つを研ぎ澄ました職人みたいな闘い方ですよね。1個突き抜けているところがあるから強いって感じがしますね」
――その闘い方を政所選手は完全攻略していますか?
「問題ないですね。僕はずっと同じ闘い方というよりは、色々と取り入れていくスタイルなので、僕のことを対策はしづらいと思うんですよ。なので捉え切れる前に僕が倒します」
――逆に政所選手的には大﨑選手は対策しやすいですか?
「対策しても強いからこその連勝だったと思うんですけど、ガードは硬いけど隙はいっぱいあるので、そこをしっかり狙っていけば問題ないです」
――政所選手が大﨑選手と前回闘った時よりも成長しているという発言がありましたが、最近の大﨑選手の試合を見て彼が前回対戦した時よりも変わっている部分はありますか?
「闘い方とかは基本的に一緒だと思います。後はパワーとかフィジカル面は多少上がっている気がしますね。周りから大﨑選手が落ちてきているという風に聞くんですけど、僕はそう感じていなくて、皆んなのレベルが上がってきたからそう感じるのもあるし、そもそも弱い相手とやっていないというのがありますよね。なので成長している部分はあるけど、僕ほどではないかなと思っています」
――政所選手のSNSに「勝つまでやるから負けへん」という言葉があって良い言葉だなと思いました。あれは座右の銘ですか?
「最近自分の中でもよく言っている気がします。僕は無敗で勝ち上がってきたとかじゃなくて、アマチュアの時もめちゃくちゃ負けて悔しい思いをしたけど、チャンピオンになるって決めてキックボクシングで生活をしています。もちろん負けたら悔しいですけど、負けても最後に勝てばいいやって精神で、最後に勝ったやつが1番強いだろって気持ちでいます。だからゴールというか目指している所は変わらないので、最後に勝てば負けも関係ないと思っています」
――じゃあ次の試合が“最後に勝つ”ということになりそうですか?
「ここを勝って一旦リセットさせて、また次の目標に向かってキック人生のまた新しいスタートを切って、第2ステージに向かいたいです」
――最後にファンの皆さまにメッセージをお願いします。
「いつも応援ありがとうございます。今回タイトルマッチが5年ぶりでやっとお待たせしましたって感じなんですけど、今回こそ勝ってみんなを安心させたいです。ここでチャンピオンになってまた次に向けて頑張っていくので、応援よろしくお願いします」