MMA
インタビュー

【RIZIN】セルジオ・ペティスが平本蓮と最終調整「“レジェンド”今成正和は本当に刺激を受けた、大塚隆史のチームもみんなクールだ」

2024/06/07 20:06
 2024年6月9日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館『RIZIN.47』に出場する全選手のインタビューが7日(金)、都内にて行われた。  メインイベントのバンタム戦(5分3R)で、RIZINフライ級王者・堀口恭司(アメリカントップチーム)と対戦する、元Bellatorバンタム級王者セルジオ・ペティス(ルーファスポーツ)はインタビューで、日本で平本蓮のアテンドを受けていること、その平本の案内で、今成正和や大塚隆史のジムでも最終調整し、「本当に刺激を受けている」と語った。 今成がいかに落ち着いていて全てのトランジションに対して自信を持っているか ──今回、金髪にしたのは? 「日本の格闘家が金髪にするのを見たので、自分も初めて染めてみたんだ」 ──来日後は平本選手のアテンドで最終調整をしたようですが、どんな形になりましたか。 「今回は平本蓮にたくさんお世話になってる。東京に着いた日は慣れることに徹して、そこからずっと助けてもらっている。ジムでの調整だったりマッサージだったり、日本で自分一人では見つけられないものをやってくれている。それに以前から教わるものがあるなかで、違う打撃のスタイルを教えてくれて、自分のスタイルも変わった。平本は自分にとってブラザーで、交流できることは非常にラッキー。お世話になっているからこの恩を返したい。アメリカで試合をするときや練習するときがあれば恩返しをしたいと思っているよ」 ──剛毅會空手にも行きましたか。 「そこには行ってないけど、T・GRIP TokyoとCandy Gymに行ったよ。キャンディって甘いものの名前を聞くのはいいな(笑)。あとは今成選手のところにも。ある程度のところには行けている。自分だけだと行けてなくてどこで調整したらいいかも分からない状況で彼にはとてもお世話になっている」 ──T・GRIP Tokyoでは大塚隆史選手との出会いがあったようですね。 「大塚と蓮、とてもいい出会いだよね。日本で行ったすべてのジムが素晴らしくて、蓮のチームはみんな最高の人たちだよ。みんな一生懸命練習してるし、みんなクールだからすごく好きだなって思って、髪を染めたのもそれが理由なんだ。彼らがすごいクールに見えて、俺もクールに見えるようにしたいなって思って」 ──“足関十段”今成選手のところでは? 「オーマイゴッド! 彼はレジェンドだよ。長年彼を見てきたけど、彼がグラップルする姿を見るだけでも自分にとっては名誉なことだし、とにかく見られて幸運だと思ったのが、彼がいかに落ち着いていて全てのトランジションに対して自信を持っているかということで、とくに彼の年齢で、たしか48歳とかだっけ? それで、そういうものを見せられるというのは本当に刺激を受ける。自分の未来にも希望が持てるよね」 [nextpage] 試合当日は145ポンド(65.77kg)くらいで戦う ──こうして初来日を果たし、飛行機で移動しながらの減量は大変だったと思いますが、現在の体重と試合当日の体重の予定を教えてください。 「今朝137.5ポンド(62.36kg)だから残り3ポンド(1.36kg)くらい。キログラムが分からないんだけど。月曜について2日で時差ボケも取れて体重もいい感じで調子いい。いつも10ポンド(4.53kg)くらい戻しているから、試合当日は145ポンド(65.77kg)くらいでやるんじゃないかと思う」 ──あらためて対戦相手の堀口恭司選手の印象を。 「非常に危険な選手。すべてが高いレベルで打撃もレスリングも柔術もできる。まったく油断はしていないよ」 ──前戦後、ペティス選手が勝ち逃げしてもいいところをリスクのある試合を受けた理由は? 「彼が再戦するに値する選手だから。前回は3Rまで彼のほうが上回っていて、立場が逆だったら自分もリマッチしたいだろうし、彼は再戦することが約束されて当然の偉大な選手だよ」 ──どんな試合展開を予想していますか。 「堀口はおそらく前戦の3Rの続きのようなものをやってくるだろう。テイクダウンしてグラップリングの展開で、自分がやり辛いところをつくってくる。ロープ側に押し付けたり、自分としては打撃戦がしたいので、彼がどういう出方をするかによるね」 ──前回は堀口選手が打撃戦を仕掛けてくるだろうという想定で、テイクダウンゲームになった。今回はテイクダウン、グラウンドゲームをしてくるかもしれないことを前提に準備したことがどう影響しますか。 「実際、堀口はまた真逆のことをやってくるかもしれないとも考えてるんだ。グラップリングと見せかけて打撃かもしれないし、両方対応できるようにしたいと思っている。ただ、レスラー相手のファイトキャンプを組むことがここ2試合多かったので、前回やったときよりレスリングもグラウンドもテクニックは遥かに向上しているから、堀口がどう来ても対応できるよ」 ──前回のフィニッシュとなったハイキックからのバックフィストがハイライトリールとなっています。ほかにもフィニッシュできる技の用意を? 「前回は左で相手を効かせた。今回は右を効かせたい。試合なので何が起こるか分からないけど。ただ自分は右、左それ以外のオプションも、ヒジ、ヒザ、今回のルールは顔面ヒザなどもできるしね」 [nextpage] 自分は18歳、兄は20歳でこの業界に入り、覚悟を決めてここまで来た。兄弟にとって大きな年になる ──リングでの戦いのアドバイスは平本選手から? 「リングで戦うことに関しては特に何も言われていない。スタイルとしてはどこでも、リングでも金網でも路上でも場所を選ばず自分を守る技術を持っているし、リングで言えばデビュー戦がリングでそれ以外やっていないけれど、それはとくに影響しないと思う。というのも普段はボクシングの練習をリングでしているので、リングで戦うことに違和感はないよ」 ──RIZIN参戦を日本の格闘技ファンは歓迎しています。これからもRIZINで戦うプランや思いは? 「また戻ってくることについてはオープンな気持ちさ。昔からここで戦いたかったし、たくさんの国で戦いたかった。光栄だし、機会があればいつでも戻ってきたい」 ──ところで堀口選手は前回リング上でプロポーズし、3月にはサトシ選手が奥さんに指輪をプレゼントしました。勝ったら奥さんをリングに上げたい? 「もし可能であれば、自分が勝利したときは必ず妻もリングに入ってきて特別な瞬間を共有するようにしているので、それができるならしたいと思う」 ──同じく新婚の堀口選手にメッセージがあれば。 「すべての関係に対して言えることだけど、リレーションシップは努力と時間を費やさないと良くならない。それをすれば長い未来が待っているだろう。恭司は僕より大人だし自分より年上だから僕より分かってると思うよ」 ──11月の『Bellator CS』でお兄さんのアンソニー・ペティス選手が、元GLORYウェルター級王者のセドリック・ドゥンベ選手とビッグマッチもあるなかで、兄弟でビッグマッチがあることをどう感じていますか。 「このような機会を兄弟そろってもらったことに感謝したい。とても光栄で、自分達がどこから始めたかを考えると長い道のりだった。自分は18歳、兄は20歳でこの業界に入り、覚悟を決めていろんなことをやりながらここまで来た。兄弟にとって大きな年になることでハングリーだし、光栄だ。残された時間も限られているから、今この状況を使ってより大きなことをやっていきたいと思っているよ」
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